ガールズバンド日本代表、SCANDALの17枚目のシングル「OVER DRIVE」が、9月18日（水）にリリースされる。前作、16枚目のシングル「下弦の月」（8月14日発売）から間を空けないリリースに、喜ぶファンも多いのではないか。
 
そしてこのシングルの特徴は何といっても、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅなどのプロデュースなどで知られる中田ヤスタカ（CAPSULE）が、ロックバンドには初となる詞曲書き下ろし＆楽曲プロデュースを手がけている点にあるだろう。さらにジャケットはリリー・フランキーによる描き下ろしイラストという豪華さだ。
 
かつて80年代、90年代にはSHOW-YAやプリンセス・プリンセスなどがシーンを牽引したガールズバンドブーム。一旦は沈静化したものの、近頃のブームの再燃にSCANDALが一役買っているのは間違いない。そんな2000年代、2010年代のパイオニアたるSCANDALがさらなる進化を遂げるべく、今作では挑戦の姿勢を見せてきている。
 
まず耳にガツンと入ってくるのは、RINA（Drums & Vocal）の力強く刻むリズムだ。そこから、爆発的なスタートダッシュを切るかのようなメロディーの連続。HARUNA（Vocal & Guitar）の力強く、芯の強さをうかがわせるボーカル、MAMI（Guitar & Vocal）の丁寧なストローク、TOMOMI（Bass & Vocal）の放つグルーヴ、全てが中田ヤスタカの持つ世界に見事な反応を見せる。この曲自体が一つの物語となって、リスナーの耳や体を駆け抜けていくように響くのだ。
 
そしてカップリング曲だが、またもや意外な人物が登場。お笑い芸人でありながら、テクノユニット・NBR（NEW BUSHIDOU RAVERS）のメンバーであり、DJとしての顔も持つ古坂大魔王がプロデュースする、演奏なしの打ち込みダンスナンバー「SCANDAL IN THE HOUSE」が収録されている。メンバー全員がリードボーカルを担当するキャラクターソングと銘打っていることもあり、非常にコミカルかつキャッチーな仕上がりだ。コミックバンド調な趣もありつつ、ゲーム音楽やテクノミュージックを前面に押し出す作りになっており、新たなファン層の開拓にもつながると思われる。2曲だけなのに、この腹いっぱい食べた「大盛り感」。SCANDALというバンドの可能性、先が見えない。
 
「もっと遠くまできっと届けたい そんな音楽と共に」こんな歌詞がある。彼女たちの行き着く先は何であれ、きっと彼女たちの音楽は遠くまで届くだろう。一人のリスナーとして、その思いを確かにできるシングルだ。

◆リリース情報
・17thシングル「OVER DRIVE」
2013年09月18日（水）発売
 
■初回生産限定盤（CD+DVD）
ESCL4095-6　￥1,500（税込）
【DVD内容】
「キミと未来と完全同期」MUSIC VIDEO

■通常盤（初回仕様限定盤）
ESCL4097　￥1,020（税込）
【初仕様】
SCANDALイラストステッカー封入

◆SCANDAL　公式HP
http://www.scandal-4.com