TEXT:鈴木亮介 PHOTO:矢沢隆則、吾妻仁果
元祖ガールズバンド・SHOW-YAがプロデュースし、世代やジャンルを超えて幅広い女性ミュージシャンが一堂に会する「NAONのYAON」。昨年、5年ぶりに復活し大盛況を収めたこのイベントが、今年は出演者をさらに増やしスケールアップして開催された。その豪華すぎる一日、濃厚すぎる一日を、「大盛りレポ」特集としてたっぷりお伝えしたい。
今年の4月29日、東京はあいにくの曇り空。予報では夕方から雨が降るということで、落雷や強風が伴えば中止も余儀なくされる状況。寺田恵子率いるガールズロックのパワーで、雨雲は吹き飛ばせるだろうか。これから始まる豪華絢爛な宴(うたげ)への期待の影に、天候に対する少々の不安が入り混じる。
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【00】オープニングアクト
曇り空の中、午後2時少し前にゲートが開かれる。続々とガールズロックファンが詰め掛け、まだ物販やトイレにも長蛇の列ができている中、オープニングアクト5組の演奏が始まる。登場するのはオープニングアクト出場をかけたコンテスト「Cute Girls Live」から選出されたMerpeoples、CREA、當山みれい、Mary’s Blood、そして寺田恵子の呼び込みを受けてグランプリを獲得した浮遊スル猫が登場!それぞれわずか1曲の短いステージながら、強烈に個性を発揮し、会場を温めた。
※この模様は連載記事「目指せYAON!Cute Girls Live最前線」の中で、舞台裏のショットも含めてたっぷりとお伝えします。
※この模様は連載記事「目指せYAON!Cute Girls Live最前線」の中で、舞台裏のショットも含めてたっぷりとお伝えします。
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【01】中川翔子
午後3時、いよいよ開演!集まった2千人強の観客に向けて寺田恵子から挨拶。「去年は終演時間が押して始末書を書いた」と冒頭から冗談めくと、今年は時の番人を呼んだということで、神取忍(LLPW-X)、春山香代子(JWP女子プロレス)の2人を紹介。
さあいよいよショウの幕開けだ!トップバッターは2年連続出演の中川翔子。バックバンドはSHOW-YAの中村“captain”美紀(Keyboard)、角田”mittan”美喜(Drums)、仙波さとみ(Bass)、五十嵐☆sun-go☆美貴(Guitar)、D_DriveのYuki(Guitar)、Chiiko(Drums)という豪華布陣。さらに、両サイドに寺田恵子、杏子のお姉さま2人を従えて、まずは4月2日に発売されたばかりのニューアルバムのリードトラック「9lives」を3人で熱唱!
「ドSスイッチを入れろ!」華奢な体やテレビ等で見せるキュートな”しょこたん”から一転、ステージに立つシンガー・中川翔子は戦士。全身全霊、その歌声を宇宙に届ける。2曲目「さかさま世界」に続いて3曲目はハードなロックナンバー「TYRANT too young」。SHOW-YAメンバーがバックを務めている上、D_Driveの2人が加わったツインギター、ツインドラム編成であることもあって、大迫力のサウンドで曲の魅力が倍増!トップバッターからいきなり圧巻のステージを披露した。
さあいよいよショウの幕開けだ!トップバッターは2年連続出演の中川翔子。バックバンドはSHOW-YAの中村“captain”美紀(Keyboard)、角田”mittan”美喜(Drums)、仙波さとみ(Bass)、五十嵐☆sun-go☆美貴(Guitar)、D_DriveのYuki(Guitar)、Chiiko(Drums)という豪華布陣。さらに、両サイドに寺田恵子、杏子のお姉さま2人を従えて、まずは4月2日に発売されたばかりのニューアルバムのリードトラック「9lives」を3人で熱唱!
「ドSスイッチを入れろ!」華奢な体やテレビ等で見せるキュートな”しょこたん”から一転、ステージに立つシンガー・中川翔子は戦士。全身全霊、その歌声を宇宙に届ける。2曲目「さかさま世界」に続いて3曲目はハードなロックナンバー「TYRANT too young」。SHOW-YAメンバーがバックを務めている上、D_Driveの2人が加わったツインギター、ツインドラム編成であることもあって、大迫力のサウンドで曲の魅力が倍増!トップバッターからいきなり圧巻のステージを披露した。
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【02】Gacharic Spin
続いて登場するのは今乗りに乗っているガールズロックバンド、Gacharic Spinだ。キュートなルックスと卓越した演奏テクニックのコントラスト。轟音でパワフルなステージングとポップな曲調とのコントラスト。ガールズバンドにしかできないライブを極めていったとき、一つの正解がここにある。
まずは4月9日発売ニューアルバム『WINNER』収録の「ダンガンビート」でスパークリング!はな(Vocal & Drums)、TOMO-ZO(Guitar)それぞれに見せ場を作る。続いて1stシングル「Lock On!!」ではオレオレオナ(Vocal & Keyboard)も積極的にステージ前に出て熱唱。そして野音の大舞台だからこそ映えるのが、ガチャガチャダンサーズ2人の存在感だ。1号まい、2号ありさとも、わずか2曲という短いステージの中で、これでもかと仕掛けを詰め込む。
そのガチャガチャダンサーズに引き立てられて、終盤見せ場を作ったのは、FチョッパーKOGA(Bass)だ。彼女はTHE PINK☆PANDAのベーシストとして2008年にNAONのYAONに出演しており、6年ぶりにこのステージに帰ってきた。そうした感慨もひとしおだろう、渾身のスラッピングで観客を沸かせた。
まずは4月9日発売ニューアルバム『WINNER』収録の「ダンガンビート」でスパークリング!はな(Vocal & Drums)、TOMO-ZO(Guitar)それぞれに見せ場を作る。続いて1stシングル「Lock On!!」ではオレオレオナ(Vocal & Keyboard)も積極的にステージ前に出て熱唱。そして野音の大舞台だからこそ映えるのが、ガチャガチャダンサーズ2人の存在感だ。1号まい、2号ありさとも、わずか2曲という短いステージの中で、これでもかと仕掛けを詰め込む。
そのガチャガチャダンサーズに引き立てられて、終盤見せ場を作ったのは、FチョッパーKOGA(Bass)だ。彼女はTHE PINK☆PANDAのベーシストとして2008年にNAONのYAONに出演しており、6年ぶりにこのステージに帰ってきた。そうした感慨もひとしおだろう、渾身のスラッピングで観客を沸かせた。
【03】Drop’s
続いて3組目に登場するのは北海道から来た5人組バンド・Drop’s!2013年9月に『DAWN SIGNALS』をリリースしメジャーデビューを果たし、今なお札幌在住の彼女たち。深みのあるロックが持ち味だ。
荒谷朋美(Guitar)のいぶし銀なフレーズが瞬時に空気を変える。1曲目は5月14日発売の1st EPの表題曲、「コール・ミー」だ。小雨混じりの日比谷野音にそっとブランケットをかけるように、小田満美子(Bass)、奥山レイカ(Drums)の低音が鳴り響く。隙間を綺麗に埋める石橋わか乃(Keyboard)。弱冠20歳にしてどうしてこの円熟味が出せるのだろう。
朱色のワンピースに身を包む中野ミホ(Vocal & Guitar)、その渋さは今日も健在だ。2曲目は高校生時代から披露し続けている「コーク・エイジ」。5人の音が炎の中でパチパチと飛び跳ねる薪のごとくクロスし、融合。Drop’sサウンドに中野ミホの優しくも芯のあるボーカルが乗る。彼女たちがステージを降りると、野音のあちこちからどよめきが起きた。
荒谷朋美(Guitar)のいぶし銀なフレーズが瞬時に空気を変える。1曲目は5月14日発売の1st EPの表題曲、「コール・ミー」だ。小雨混じりの日比谷野音にそっとブランケットをかけるように、小田満美子(Bass)、奥山レイカ(Drums)の低音が鳴り響く。隙間を綺麗に埋める石橋わか乃(Keyboard)。弱冠20歳にしてどうしてこの円熟味が出せるのだろう。
朱色のワンピースに身を包む中野ミホ(Vocal & Guitar)、その渋さは今日も健在だ。2曲目は高校生時代から披露し続けている「コーク・エイジ」。5人の音が炎の中でパチパチと飛び跳ねる薪のごとくクロスし、融合。Drop’sサウンドに中野ミホの優しくも芯のあるボーカルが乗る。彼女たちがステージを降りると、野音のあちこちからどよめきが起きた。
【04】Cyntia・中ノ森文子・黒木渚・矢沢洋子
4組目のアクトはNAONのYAONならではの醍醐味、コラボレーション。まずは昨年に引き続き出演する5人組ガールズバンド、Cyntiaが登場。アニメ「聖闘士星矢Ω」の主題歌に起用された「閃光ストリングス」を披露。SAKI(Vocal)のガツンと来るボーカルが印象的だ。
2曲目からは、オープニングアクトにも登場したSAKI(Guitar/Mary’s Blood)も加わるツインギター編成になり、バラエティ豊かなボーカリストとCyntiaとのセッションだ。
まず寺田恵子とともにステージに現れたのは、中ノ森文子(Vocal)。「Get the glory」を披露。その真紅の衣装通り、元気いっぱい情熱的な歌声で会場をグッと明るく照らす。続いて、鮮やかな金髪にグレーのミニワンピというスタイリッシュな出で立ちで登場の黒木渚(Vocal)。全ての闘う人に贈る魂の歌だという「革命」を力強く熱唱。さらに、黒レザーでビシッと決めた矢沢洋子(Vocal)も登場し、「声出して行こうか?」と観客を煽ると、「Give Me!!!」を力強く歌い上げる。
そして最後は全ボーカリストが再登場し、浜田麻里の名曲「Return to Myself~しない、しない、ナツ。」で豪華競演!2013年7月発売の1stシングルとしてこの曲をカバーしているCyntia。YUI(Guitar)を筆頭に重厚なサウンドを轟かせ、優れたボーカリストたちの魅力をいっそう引き立てた。
2曲目からは、オープニングアクトにも登場したSAKI(Guitar/Mary’s Blood)も加わるツインギター編成になり、バラエティ豊かなボーカリストとCyntiaとのセッションだ。
まず寺田恵子とともにステージに現れたのは、中ノ森文子(Vocal)。「Get the glory」を披露。その真紅の衣装通り、元気いっぱい情熱的な歌声で会場をグッと明るく照らす。続いて、鮮やかな金髪にグレーのミニワンピというスタイリッシュな出で立ちで登場の黒木渚(Vocal)。全ての闘う人に贈る魂の歌だという「革命」を力強く熱唱。さらに、黒レザーでビシッと決めた矢沢洋子(Vocal)も登場し、「声出して行こうか?」と観客を煽ると、「Give Me!!!」を力強く歌い上げる。
そして最後は全ボーカリストが再登場し、浜田麻里の名曲「Return to Myself~しない、しない、ナツ。」で豪華競演!2013年7月発売の1stシングルとしてこの曲をカバーしているCyntia。YUI(Guitar)を筆頭に重厚なサウンドを轟かせ、優れたボーカリストたちの魅力をいっそう引き立てた。
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【05】LoVendoЯ & Zwei
5組目に登場するのは、LoVendoЯとZweiだ。LoVendoЯは昨年に引き続き参戦。そして、昨年はMeguがサポートミュージシャンとして参加したZweiが、寺田恵子いわく「ずっと出したいと思い続けていた」というAyumu(Vocal)とともに、今年はバンドとしての出演だ。
今勢いのある2組のスペシャルコラボレーションに、LoVendoЯのバンマスでもある小林香織(Drums)が加わる編成。まずは田中れいな(Vocal)と岡田万里奈(Vocal)のツインボーカルで、LoVendoЯの「BINGO」と「不器用」を披露。華のあるボーカリスト2人がステージに現れるや否や、ブルーのLoVendoЯ Tシャツに身を包んだファンたちが一斉に立ち上がり、歓声を上げる。
グリーン基調の鮮やかなドレスにフライングVという出で立ちの宮澤茉凜(Guitar)は着実に、心地よいフレーズを決めるべき所で決めてくる。EDWARDSのCustomストラトを操るのは黒白ボーダー衣装の魚住有希(Guitar)。衣装の色とは対照的に、大きなステージに映えるアクティブなパフォーマンスを披露する。
そして後半は純白の衣装にサングラスというAyumuがマイクスタンドを手に登場。ド派手なアクションと重厚なボーカルで、「純情スペクトラ」を披露。ルックスも演奏もかっこ良すぎるベーシストMeguも終始存在感がある。LoVendoЯのキュートさとの相乗効果で、これぞNAONのYAONという秀逸なコラボが展開された。
今勢いのある2組のスペシャルコラボレーションに、LoVendoЯのバンマスでもある小林香織(Drums)が加わる編成。まずは田中れいな(Vocal)と岡田万里奈(Vocal)のツインボーカルで、LoVendoЯの「BINGO」と「不器用」を披露。華のあるボーカリスト2人がステージに現れるや否や、ブルーのLoVendoЯ Tシャツに身を包んだファンたちが一斉に立ち上がり、歓声を上げる。
グリーン基調の鮮やかなドレスにフライングVという出で立ちの宮澤茉凜(Guitar)は着実に、心地よいフレーズを決めるべき所で決めてくる。EDWARDSのCustomストラトを操るのは黒白ボーダー衣装の魚住有希(Guitar)。衣装の色とは対照的に、大きなステージに映えるアクティブなパフォーマンスを披露する。
そして後半は純白の衣装にサングラスというAyumuがマイクスタンドを手に登場。ド派手なアクションと重厚なボーカルで、「純情スペクトラ」を披露。ルックスも演奏もかっこ良すぎるベーシストMeguも終始存在感がある。LoVendoЯのキュートさとの相乗効果で、これぞNAONのYAONという秀逸なコラボが展開された。
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【06】稚菜
ここまで勢いのあるロックバンドが次々と観客を沸かせたが、6組目に登場する稚菜(わかな)は鍵盤弾き語りのシンガーソングライター。シリアスでメッセージ性の強い「戦火の詩」を披露。曲の持つ力が絶大だからだろう、観客はまっすぐステージに向かい、真摯に聴き入る。稚菜の透き通るボーカルは野音という大きなステージに力をもらい、いっそうスケール感が大きくなっているようだ。
なお、普段は一人でステージに立つことが多い稚菜だが、この日はLoVendoЯのステージから引き続きドラムに小林香織、ギターに宮澤茉凜と魚住有希が参加、さらに渡辺敦子(Bass/ex:PRINCESS PRINCESS)、Ah-ran Kim(Synthesizer)も加わるバンド編成でのステージだ。
実は稚菜とAh-ran Kim、宮澤茉凜、魚住有希の4人は渡辺敦子が講師を務める専門学校の同窓生。見方を変えれば、渡辺敦子先生の教え子バンドという、これもまたNAONのYAONでしか見られない貴重なコラボレーションが実現した。
なお、普段は一人でステージに立つことが多い稚菜だが、この日はLoVendoЯのステージから引き続きドラムに小林香織、ギターに宮澤茉凜と魚住有希が参加、さらに渡辺敦子(Bass/ex:PRINCESS PRINCESS)、Ah-ran Kim(Synthesizer)も加わるバンド編成でのステージだ。
実は稚菜とAh-ran Kim、宮澤茉凜、魚住有希の4人は渡辺敦子が講師を務める専門学校の同窓生。見方を変えれば、渡辺敦子先生の教え子バンドという、これもまたNAONのYAONでしか見られない貴重なコラボレーションが実現した。
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【07】FLiP
7組目に登場するのは名実ともに2014年・日本のガールズバンドの代表格、FLiP。北海道出身のDrop’sもいれば、沖縄出身のFLiPもいるのが、今年のNAONのYAON。まさに「北は北海道から南は沖縄まで、全国から選りすぐりのガールズミュージシャンを集めた」といったところか。
とはいえ、沖縄独特のゆったりした温かさとはまた違った持ち味があるのが、FLiPだ。何といっても目が覚めるロックサウンドがたまらない。1曲目は2012年発売の3rdシングル「ワンダーランド」。Yuumi(Drums)が力強くカウントし、Yuko(Guitar)とSachiko(Vocal & Guitar)のパワフルなギターサウンド、そこにSayaka(Bass)の厳かな重低音も加わる。
続く2曲目は多国籍なサウンドが魅力の「Raspberry Rhapsody」。曇り空も吹き飛ばすピーカンなロックは、男性の観客はもちろんのこと、この日野音に集った女性の観客からはとりわけ熱い支持を集めているように思えた。
とはいえ、沖縄独特のゆったりした温かさとはまた違った持ち味があるのが、FLiPだ。何といっても目が覚めるロックサウンドがたまらない。1曲目は2012年発売の3rdシングル「ワンダーランド」。Yuumi(Drums)が力強くカウントし、Yuko(Guitar)とSachiko(Vocal & Guitar)のパワフルなギターサウンド、そこにSayaka(Bass)の厳かな重低音も加わる。
続く2曲目は多国籍なサウンドが魅力の「Raspberry Rhapsody」。曇り空も吹き飛ばすピーカンなロックは、男性の観客はもちろんのこと、この日野音に集った女性の観客からはとりわけ熱い支持を集めているように思えた。
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【08】森高千里
午後5時を回ったところで、寺田恵子とともに登場したのは短パン姿で美脚をあらわにしたミッツ・マングローブだ。「オファーがなかったけど、夜中に電話したら”出ていい”って言うから来たわよ」と冗談めかす。ステージ上ではバックバンドの菅原潤子(Guitar)、魚住有希(Guitar/LoVendoЯ)、渡辺敦子(Bass)、富田京子(Drums/ex:PRINCESS PRINCESS)、小林香織(Drums)、中村“captain”美紀(Keyboard/SHOW-YA)がスタンバイしている。
ガラッと和やかムードになったところで、2人から続いての出演者の名が告げられると、この日一番の大歓声!そしてミッツ・マングローブたちのトークに気を許して腰を下ろした観客たちも、全員が慌てて総立ちに。その名とは…森高千里だ!
ガラッと和やかムードになったところで、2人から続いての出演者の名が告げられると、この日一番の大歓声!そしてミッツ・マングローブたちのトークに気を許して腰を下ろした観客たちも、全員が慌てて総立ちに。その名とは…森高千里だ!
翌朝のスポーツ新聞も一斉に「ミニスカで26年ぶり野音登場」「26年ぶり野音でミニスカロック」と見出しをつけた通り、この日一番のインパクトはやはり、森高千里の登場だろう。四半世紀を超えてなお、変わらない可憐なルックス、表情、仕草、歌声。しかし本当に驚かされたのは見た目ばかりではない。そのセットリストだ。1曲目に披露されたのは「非実力派宣言」。1989年7月発売の4thアルバムのリードトラックであり、20年以上の長きにわたって人前で演奏されることのなかった楽曲だ。ここ野音で、NAONのYAONというガールズの天王山で、封印が紐解かれたのだ。
楽曲が発表された当時、森高千里は20歳。自ら作詞を手がけた「非実力派宣言」、その歌詞があまりにセンセーショナルであるとして物議を醸した。「悪いけど私は歌が下手よ」、「今頃違いを気付かないで 始めから私はこんなものよ」、「実力は人まかせなの」…そう笑顔で歌い上げた森高千里、続いて2曲目に選んだのはこちらも自身が作詞した1990年5月発売10thシングル「臭いものにはフタをしろ!!」。NAONのYAONのステージで「私ロックはダメなの」、「話したいのはわかるけど おじさん 昔話は苦手」、「私もぐりでいいのよ」と涼しげに歌ってみせる森高千里。これがロックンロールだ!
最後3曲目は寺田恵子と杏子も加わる。杏子は「かわいすぎるから取り締まりに来た」とポリスハットに黒のミニスカート。そして寺田恵子は森高千里の衣装に合わせてフリフリのミニスカ姿で登場!会場を沸かせる。これはサービス精神旺盛であるということ以上に、森高千里の提示したロックに対する、寺田恵子なりの真摯なメッセージなのだろう。
最後はもちろんあの国民的大ヒット曲。1992年6月発売の16thシングル「私がオバさんになっても」を観客も含め全員で大合唱。まだ出演者の半分しか登場していないとは思えないほど、野音はすさまじい熱気に包まれた。
楽曲が発表された当時、森高千里は20歳。自ら作詞を手がけた「非実力派宣言」、その歌詞があまりにセンセーショナルであるとして物議を醸した。「悪いけど私は歌が下手よ」、「今頃違いを気付かないで 始めから私はこんなものよ」、「実力は人まかせなの」…そう笑顔で歌い上げた森高千里、続いて2曲目に選んだのはこちらも自身が作詞した1990年5月発売10thシングル「臭いものにはフタをしろ!!」。NAONのYAONのステージで「私ロックはダメなの」、「話したいのはわかるけど おじさん 昔話は苦手」、「私もぐりでいいのよ」と涼しげに歌ってみせる森高千里。これがロックンロールだ!
最後3曲目は寺田恵子と杏子も加わる。杏子は「かわいすぎるから取り締まりに来た」とポリスハットに黒のミニスカート。そして寺田恵子は森高千里の衣装に合わせてフリフリのミニスカ姿で登場!会場を沸かせる。これはサービス精神旺盛であるということ以上に、森高千里の提示したロックに対する、寺田恵子なりの真摯なメッセージなのだろう。
最後はもちろんあの国民的大ヒット曲。1992年6月発売の16thシングル「私がオバさんになっても」を観客も含め全員で大合唱。まだ出演者の半分しか登場していないとは思えないほど、野音はすさまじい熱気に包まれた。
◆後半の記事へ続きます。
http://www.beeast69.com/feature/103720
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◆杏子 公式サイト
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◆インフォメーション
NEW DVD『歴代シングル全曲披露!暴れ倒しGIG』リリース
2014年4月30日(水)~発売中 5,800円(税別)
SHOW-YA 2014夏のツアー開催決定!
・2014年06月21日(土)【梅 田】AKASO
・2014年06月22日(日)【名古屋】Electric Lady Land
・2014年07月27日(日)【赤 坂】BLITZ
全公演 OPEN 16:30 / START 17:00
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