連載

lead_head-cgl

TEXT:鈴木亮介 PHOTO:吾妻仁果
Section 10. Cute Girls Live~Road to NAONのYAON2015~
“今夜オープニングアクト決定”(後半)

Photo「NAONのYAON」のオープニングアクト出演をかけた若きガールズたちの奮闘を追う連載、「目指せYAON!Cute Girls Live最前線」。前回記事に引き続き、2015年4月19日(日)に開催されたファイナルラウンド(ライブ審査)の模様をお伝えする。
 
「軽音中高生たちにも大舞台のチャンスを。夢を見続けるきっかけにしてほしい」ということで今年から新たに「軽音部枠」が設けられたのだが、前半6組のステージはいずれも彼女たちが高校生であることを忘れるような白熱のステージが続いた。これまで観てきた高校生のバンドコンテストと比べても、ステージ上でのギターやベースの見せ方をきっちり研究し、全身で音楽を表現しているという印象を受けた。指板を見つめながら棒立ちで演奏…というのは一昔も二昔も前の話だ。
 
前半6組が終わったところで、SHOW-YAメンバーが再びステージに登場。「みんな個性があって、しっかりと自分を表現している」(角田”mittan”美喜)、「学業もあるのに…すごく練習しているのが伝わってくる」(中村“captain”美紀)、「血が騒ぐ。嫉妬するくらいレベルが高くてびっくり!」(寺田恵子)と口々に絶賛していたが、本当にその通りのハイレベルな戦いだ。そして、後半のインディーズ部門にはさらなる期待が高まる。
 
それでは引き続き、後半6組のライブステージと審査結果、そしてグランプリ受賞者のインタビューをお届けしよう。
 

前半6組(Summer Snow、上昇稀琉、メテオ☆クラッシャー、
青空サイダー、詩面想歌、みかづきも。
)のライブレポはこちら

http://www.beeast69.com/serial/yaon/126893

【07】BRIDEAR

PhotoPhoto
PhotoPhoto

7組目は福岡から車で15時間かけてきたというBRIDEAR。今大会唯一のメタルバンドで、SHOW-YAへの敬意も感じられるステージングが終始展開される。
 
涼しい顔で、地鳴りを思わせる重低音や超高速リフを次々と投じる。彼女たちのか細い腕から紡ぎ出される爆音に、観客もこの日一番の大歓声とヘドバンで応える。MCもなく、漢気あふれるステージで強烈に爪あとを残した。

PhotoPhotoPhotoPhoto

◆BRIDEAR 公式サイト
http://bridear.net/
◆インフォメーション
・2015年06月13日(土)【福 岡】INSA

【08】Hysteric Lolita

PhotoPhoto
PhotoPhoto

8組目は、Hysteric Lolita。観客はいつの間にかペンライトを光らせ、登場を待ち望んでいる。メンバー5人は登場シーンの動きから演奏、表情に至るまで一挙手一投足しっかりとこだわり、自分たちの世界、空気をしっかりと作る。
 
ギターロックにキーボードの靄(もや)を切り裂くような鋭利なサウンドが加わり、体が弾む。Rani(Vocal)はステージを縦横に動き、”ゴシックロック”を観客一人ひとりに届けた。

PhotoPhotoPhotoPhoto
PhotoPhoto

◆Hysteric Lolita 公式サイト
http://www.hystericlolita.jp/
◆インフォメーション
・2015年05月13日(水)【東 京】渋谷CLUB CRAWL

【09】SORAMIMI

PhotoPhoto
PhotoPhoto

9組目は、SORAMIMI。こちらもステージ前に水色のTシャツを着た”ソラミミスト”たちを集め、しっかりと自分たちの空気を作る。冒頭、1曲目の演奏前にメンバー紹介をしながらソロ回しをし、初見の観客にもテクニックをしっかりアピール。
 
アニソンのカバーも人気の彼女たちだが、今ステージではオリジナル2曲で勝負。中でも2曲目「J.K.P!!」は、スローバラードからポップ、ロック、ジャズとボーダーレスに曲調が変わる上、「じゃんけんぽん」を連続するサビは一度聴いたら忘れられない!

PhotoPhotoPhotoPhoto
PhotoPhoto

◆SORAMIMI 公式サイト
http://soramimi-band.com/
◆インフォメーション
・2015年05月06日(祝)【東 京】四谷LOTUS
・2015年05月12日(火)【東 京】渋谷CLUB CRAWL
・2015年05月23日(土)【神奈川】横浜BAYSIS
・2015年05月26日(火)【大 阪】CLAPPER
・2015年05月27日(水)【愛 知】名古屋RAD HALL
・2015年05月30日(土)【東 京】渋谷チェルシーホテル

【10】Split BoB

PhotoPhoto
PhotoPhoto

10組目に登場したのは愛知・岡崎市出身のSplit BoB。ゆるふわ女子大生といったいでたちの5人。ポップでキュートな演奏をするのかと見せかけてパワフルなステージを披露。期待をいい意味で裏切る。
 
ギターの力強さに、躍動感あふれるキーボード。ダンサブルな曲は確実に観客の心をつかみ、体を動かしている。流行りを切り裂く、流されない、というバンド名の通り自らのスタイルを貫く10分間のステージであった。

PhotoPhotoPhotoPhoto
PhotoPhoto

◆Split BoB 公式サイト
http://wish-japan.co.jp/splitbob/
◆インフォメーション
・2014年05月05日(祝)【愛 知】岡崎CAM HALL
・2015年05月10日(日)【東 京】渋谷CLUB CRAWL
・2015年05月31日(日)【愛 知】岡崎CAM HALL

【11】ゆゆん

PhotoPhoto
PhotoPhoto

11組目に登場するのはゆゆんだ。ここまでアップテンポな楽曲が続いた中、ゆゆんは冒頭、スローなギターリフとカウベルから静かに演奏をスタートする。
 
「牛乳かぶって~」とサビに行くにつれて感情全開。続く2曲目は愉快なアップテンポ曲、さらに3曲目ではパンキッシュなギターに乗せて愁いを絶叫。予定調和を打破する圧巻のステージが終わると、客席からは暫しざわめきが起こった。

PhotoPhotoPhotoPhoto
PhotoPhoto

◆ゆゆん 公式サイト
http://www.music-scene.jp/yuyum/
◆インフォメーション
・2015年04月30日(木)【東 京】新宿紅布
・2015年05月17日(日)【東 京】下北沢ReG
・2015年05月19日(火)【東 京】下北沢BASEMENT BAR

【12】OMOIDE特急2014

PhotoPhoto
PhotoPhoto

いよいよトリ、12組目はOMOIDE特急2014!これまでバンドが続いた中で、今大会の最後にして初めてのテクノポップユニットということで、ステージにMacBookが2台置かれる。
 
ミニスカートの衣装に、ダンサーを従えて登場した2人。1曲目はキュートさ全開のオリジナルソングを振り付けも交えて披露。続く2曲目はKaoriがベースを弾き、矢野顕子の「ラーメンたべたい」をテクノ調にアレンジ。「Cute Girls Live」という表題にふさわしい10分間のステージで、観客を虜にした。

PhotoPhotoPhotoPhoto
PhotoPhoto

◆OMOIDE特急2014 公式サイト
http://omoide2014.wix.com/omoide2014

Photo  Photo

Photo  Photo

全12組のステージが終了。「今年すごくない?やばいね!」とSHOW-YAメンバーが口々に絶賛する中、翌日の授業のため新幹線でとんぼ返りせねばならないメテオ☆クラッシャーを除く11組の出演者が舞台上に勢ぞろい。
 
熱気の渦巻く中、ついに結果発表。グランプリは…軽音枠からは何と、同率1位ということで青空サイダーみかづきも。が選出!そして、インディーズ部門からはSORAMIMIがグランプリに決定!
 
Photo  Photo

Photo  Photo

☆【軽音部部門 グランプリ】青空サイダー インタビュー
メンバー:山幡夏貴(Vocal & Guitar)、川西美歩(Guitar)、仙田花香(Bass)、丹沢里南(Drums)
 
Photoきょうの2曲はどちらの曲もお客さんが覚えやすいサビのメロディがあるので、この2曲にしました。1曲目は世間に媚を売る大人に向けたメッセージソングで、2曲目の「メロディ」はサビでみんなで乗れるところもあって、応援歌のつもりで作りました。
 
去年「Cute Girls Live」に出てからきょうまでの1年間は、なるべく多くのライブハウスのライブに出るようにして、お客さんとの距離を近づけるために頑張ったのと、個人個人の技術を上げるよう努めました。衣装もそろえようということで…このつなぎは手作りなんですよ!

 
☆【軽音部部門 グランプリ】みかづきも。 インタビュー
メンバー:
望月瑠海(Vocal)、小川茉佑子(Guitar & Chorus)、青木真琴(Guitar)小玉南帆(Bass)、北澄咲妃(Drums)
 
Photoステージから見てもお客さんがいっぱい見える位置で、照明もすごくて、楽しかったです!X JAPANなどハードロック好きなメンバーがいたことから、こうした音楽を自分たちも作るようになりました。自分たちの中で自己完結しないで、お客さんに自分たちの音楽を届ける、伝えることを目標に頑張りました。
 
私たちは今高校3年生なので、9月で部活を引退しますが、それまでライブ出演は続けます。去年「NAONのYAON」を観に行って、ここに立ちたいと思って憧れを持って、一年間頑張ってきました。

 

☆【インディーズ部門 グランプリ】SORAMIMI インタビュー
メンバー:YAKA(Vocal)、Juna(Bass)、tmtm(Drums)、UNI(Guitar)
 
Photoステージ降りた後、お客さんに「じゃんけんぽんの人!」って覚えていただきました。きょうは強気で行くことをモットーにステージに立ちましたが、出番以外のときに(他の出演者を)観ていて、初めて観た高校生のバンドもそうだし、インディーズの素敵なガールズバンドがいっぱいいたので、これから厳しい戦いがたくさんあるなぁと改めて思いました。
 
前の出演者さんが終わった瞬間に心臓がドクドクで、ステージに出た瞬間SHOW-YAさんを見つけちゃって、その瞬間うわーって上がっちゃって、首を振ってたら1曲目の終わりに首がつっちゃって…(YAKA)。
 
きょうの決勝に向けて、何度もスタジオに入って、とにかくパフォーマンスをどう見せるかを研究しました。負けたくない!とも思うし、いいところを見せたいと思うから緊張するけど、でも楽しくできました!

 
そしてグランプリを獲得した3組に「NAONのYAON 2015」への意気込みを聞いたところ、それぞれ次のように答えてくれた。
 
「来てくださった皆さんとしゅわしゅわはじけて楽しいステージにしたい!去年からのリベンジを果たして憧れの「NAONのYAON」に出られることになったので、楽しんで私たちなりのステージにしたい」「女子バンドマンとしての聖地に、高校3年生という未熟な私たちが出られることで…同い年でライバルのみかづきも。も一緒に出られるので、オープニングアクトとして華を飾りたい」(青空サイダー
 
「きょうのステージも反省点はあったので、そこを完璧に直して、自分たちの一番いい演奏ができるように頑張りたい」「とにかく楽しんで、自分たちなりの最高のステージを作りたい!”伝える”ことを大切に、憧れのステージでたくさんのお客さんがいるので、来てくださっている人たち一人ひとりの目を見る気持ちで!」(みかづきも。
 
「お客さんを全員食います(笑)私の唇でお客さんを虜にします!(Juna)」「バンドの土台として父親のような存在で、大黒柱としてドラムをどっしりと響かせて、魂を込めて皆さんに届けたいと思います(tmtm)」「魂を込めてギターを鳴らします。遠くまで響かせます!(UNI)」「歌詞をちゃんと伝えられるように歌って、みんなをハッピーに、笑顔にできるように歌います!(YAKA)」(SORAMIMI

Photo青空サイダーみかづきも。の同率1位。高校生バンドが複数出演するのは「NAONのYAON」史上初の快挙だ。そして、インディーズ部門グランプリのSORAMIMI。ドラマー・tmtmはこの日のステージを振り返って「いつも笑ってるけどきょうは大爆笑!ドラムが動くかと思った」と語ってくれたが、「NAONのYAON」本ステージではさらに楽しく、笑顔あふれるステージが期待できそうだ。
 
そしてグランプリは惜しくも逃したものの、「野音のステージに是非立ってほしい」という寺田恵子たっての思いから、重厚なサウンドでどの出演者よりも会場を熱く燃え上がらせたBRIDEARと、異色のテクノポップユニットとして昨年の「Cute Girls Live 2014」からさらなる進化を遂げたOMOIDE特急2014の2組が、オープニングアクト出演者として追加決定した。
 
なお、当連載では4月29日(水・祝)開催の「NAONのYAON 2015」本ステージのレポートも含め、引き続き若きガールズたちを追い続ける。
 
Photo

◆NAONのYAON 2015
・2015年04月29日(祝)【東京】日比谷野音
出演:SHOW-YA、杏子、相川七瀬、山下久美子、YU-KI(TRF)、田村直美、中村あゆみ、土屋アンナ、平野綾、シシド・カフカ、仮面女子、PINK SAPPHIRE、FLiP、Gacharic Spin、PIGGY BANKS、渡辺敦子(ex. PRINCESS PRINCESS)、富田京子(ex. PRINCESS PRINCESS)、力石理江、はたけやま裕、GRACE、安達久美、Yuki(D_Drive)、Chiiko(D_Drive)、Megu(Zwei)、末延麻裕子、才恵加、SAKI(Mary’s Blood)、AYANO(Cyntia)、古屋ひろこ、枡家小雪

 
時間 OPEN 14:00/START 15:00
チケット:全席指定 7,560円(税込)
http://www.diskgarage.com/ticket/detail/no069960
 
◆Cute Girls Live 公式サイト
http://cutegirlslive.net
◆NAONのYAON 公式サイト
http://naonnoyaon.net/
 


 
◆SHOW-YA リリース情報
30周年記念リリース第2弾
『Glamorous Show II』

・2015年05月27日(水)発売

◆関連記事
【連載】目指せYAON!Cute Girls Live最前線 Section 08~check1.2.3!!~(予選ライブ)
http://www.beeast69.com/serial/yaon/126224
【レポート】青二祭ライブ選考会(上昇稀琉)
http://www.beeast69.com/report/96674
【連載】目指せYAON!Cute Girls Live最前線 Section 04~ファイナルラウンド(後半)~(青空サイダー)
http://www.beeast69.com/serial/yaon/102753
【特集】WOMEN’S POWER Vol.54~東京・大阪ひなまつりLIVE!~ Part 2(BRIDER)
http://www.beeast69.com/feature/73311
【PHOTOレポ】 SORAMIMIカーニバル~2月だよ! 全員集合!!~
http://www.beeast69.com/report/124029
【特集】BEEAST太鼓判シリーズ第31弾アーティスト『ゆゆん』~後編~
http://www.beeast69.com/feature/121203
【PHOTOレポ】ゆゆん@渋谷LUSH
http://www.beeast69.com/report/116505
【連載】目指せYAON!Cute Girls Live最前線 Section 03~ファイナルラウンド(前半)~(OMOIDE特急2014)
http://www.beeast69.com/serial/yaon/102453
 
【特集】大盛りレポ!ロック増量 Vol.12-2 NAONのYAON 2014
http://www.beeast69.com/feature/103720
http://www.beeast69.com/feature/103719
【連載】目指せYAON!Cute Girls Live最前線 Section 05~NAONのYAON 2014~
http://www.beeast69.com/serial/yaon/104245


 
 
  コラムニスト
The HIGH
さかもとえいぞう
2018年11月14日更新
人生の宿題その3
The HIGH
2019年4月17日更新
第15回「LAST ONE OK?」
mondo
中村 “MR.MONDO” 匠
2019年5月25日更新
第十二回「マニア道」
PINK SAPPHIRE
PINK SAPPHIRE
2019年4月3日更新
第20回「AYA」
永川敏郎
永川敏郎(Toshio Egawa)
2018年12月7日更新
Progressive Man 第41話