FEATURE丨2013.10.19
JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 2013夏大会
「完全ライブ主義」で22歳以下のバンドが競い合う、若手バンド発掘コンテスト「JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX」。9度目の開催となる2013夏大会決勝戦が9月1日(日)、吉祥寺ROCK JOINT GBにて開催された。
この大会が始まったのは2009年夏のこと。当時、曼荼羅企画室(現ROCK JOINT GB店長)の藤崎博治審査委員長は「生の音楽で人を感動させられる力を若い世代に伝えていきたい」「ライブハウスの文化を次の世代につないでほしい」と、この大会にかける思いを語っていた(参照:JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 2009年夏大会)。
あれから4年が経過し、当時18歳だった高校生たちも大学・専門学校を卒業し社会人となる年齢になった。審査方法など都度マイナーチェンジを重ねながらも、毎年こうして多くの秀逸な技術力、パフォーマンス力、そしてヤケドしそうな熱さを持った若きバンドが絶えることなく登場し、ここから新たな音楽ファンや、バンドの交流が生まれているのは大変意義深いことだ。
「来る者拒まず、何度でもかかってこい」の姿勢で敗者復活戦ライブも導入し、たくさんの出場者が午前中から夜まで入れ替わり立ち替わり登場し、会場・ROCK JOINT GBはさながらフェス状態。今回も28組・100名を超える若きミュージシャンが決勝の舞台に駒を進め、熱戦を繰り広げた。まずはその熱いライブパフォーマンスを写真でご覧いただこう。
2013年夏大会
◆スケジュール
U-18LANE
05月01日 エントリー開始
06月30日 エントリー終了
07月13日 デモ音源予選通過者発表
08月12日、13日、14日、15日 本選ライブ
09月01日 決勝戦ライブ
U-22LANE
04月28日 エントリー開始
06月02日 エントリー終了
(デモ音源予戦無し、予選ライブを6月30日~7月9日に開催し本選出場者決定)
08月12日、13日、14日、15日 本選ライブ
09月01日 決勝戦ライブ
◆応募資格
ジャンル不問、プロ・アマ・形態(ソロ・バンド)、国籍、性別問わず。掛け持ちエントリー不可。
◆U-18 LANE
メンバー全員18歳以下。
◆U-22 LANE
メンバー全員22歳以下。
U-18 LANE
グランプリ:
楽器券5万円分 + studioLEDAリハーサル15時間無料
準グランプリ:
楽器券3万円分 + studioLEDAリハーサル10時間無料
第3位:
楽器券2万円分 + studioLEDAリハーサル 5時間無料
U-22 LANE
グランプリ:
賞金¥100,000
準グランプリ:
賞金¥50,000
第3位:
賞金¥30,000
優秀賞 数組
ROCK INN吉祥寺賞
午前11時過ぎより行われた全28組の演奏が終わり、気づけば外は真っ暗に。審査を待つ間にはゲストライブだ!今回はTHE Bombknowsが登場。幕が上がる前から「暑い夜にしよう」と巧みなマイクパフォーマンスで観客の心をつかむと、ダイナミックなギターに5弦ベース、重厚なドラム、そして圧倒的な声量を誇るボーカルで、心の隙間をグッとを埋めるロックンロールを披露。観客を躍らせた。
そして、いよいよ審査結果の発表!
夢豚/サンタモニカ/Rucia/Glassnote
■ロックイン吉祥寺賞
迷えるクロゼット
各レーンのグランプリのバンドに喜びの声をインタビュー!

https://twitter.com/hoseiakashachi
JYOJI-ROCK出場は今回で2回目です。(他の大会で入賞を逃した)悔しさも相まって喜びもひとしおといったところですね。夏を締めくくる成果として良かったんじゃないかなと思います!今夏の都軽音楽連盟の大会では思い通りの結果を残せず敗退してしまって、「俺らは静かにライブをするのでなくライブハウスの大会でお客さんを盛り上げて結果を出そう」とメンバーで話し合って、どうしたら熱いライブをできるか…と展開を考えて臨みました。自分たちも楽しんでライブができましたし、そこでこうして結果を残せたのは本当に嬉しいです。
僕らは結成して丸2年になります。メンバー全員高校3年生なので、9月末の文化祭で部活を引退し、いったん活動は休止します。僕らの高校は大学の附属校なのでそのまま進学予定ですが、今後の活動については引退後に改めて話し合う予定です。僕らは「とにかくライブが大好き」という思いでここまで活動してきました。今後JYOJI-ROCKに出る人にもとにかく自分たちが楽しんでライブをやることを忘れずにいてほしいと思います!
U-22レーン グランプリ dei
http://artist.aremond.net/dei2011/
(今までのライブと比べて)今日はすごく楽しかったですし、この大会を通じてつながった他のバンドやお客さんなど、皆がライブを盛り上げてくれて嬉しかったです。応援しに来てくれる高校の友達がステージから見えて元気をもらえました。同時に、簡単に上がれるような場所じゃないんだと深く感じましたね。もっと練習しないと、と思いました。
MCでも話しましたが僕らがJYOJI-ROCKに出場するのは今回で最後になります。一部メンバーが来年留学し、活動休止するためです。ただ、一番やりたいのは音楽なので、それを最優先にこのバンドで活動を続けられるか模索中です。僕らの音楽でメタルをクールにかっこよく、聴きやすく…メタルの時代を引き起こしたいです!
また、前回、前々回とU-18レーンで2大会連続グランプリを受賞したリディキュラスラビッシュは2部門制覇を目指して今回U-22レーンにエントリー。グランプリ獲得こそならなかったが、準優勝入賞と健闘した。その他、2大会連続入賞のHOP☆SCOTCH、夢豚といったガールズバンドの活躍も目立った。
審査委員長を務めるROCK JOINT GBの藤崎博治店長は「(どのバンドも)それぞれに個性があった。おもしろかった。個性を存分にこれからも活かして、自分の得手不得手の「不得手」の部分は今後改善する、「得手」の部分をどんどん伸ばしていく訓練をしましょう。音楽の成長、人間的な成長、人に見せるという意識を持つ成長…そういったことをまざまざまと見せていただきました。これからも15回、20回、30回…みなさんの息子が出てくるくらいまで続けていきたい」と総括した。
次回は節目の10回目。いったいどのようなミュージシャンが頂点をつかむのか。今回の入賞者にはいなかったが、前回のU-22レーングランプリ・S-ALL(大阪)、2011年夏大会の準グランプリ・ムスリムホット(仙台)といった、地方からの”刺客”の登場にも期待したい。
◆JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 公式サイト
http://www.rock-gb.com/jyoji-rock/
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