特集

JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 2012 春大会

TEXT:鈴木亮介 PHOTO:岩崎優、荻原ひかり

Photo「吉祥寺発、日本へ、世界へ、次世代のロックスターを!」吉祥寺のバンドコンテストとしてすっかり定着してきたJYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 2012春大会の決勝戦が、4月1日吉祥寺ROCK JOINT GBにて開催されました。
 
このコンテストは吉祥寺のライブハウス曼荼羅グループが「若い世代に音楽の魅力を伝え、若手バンドを育てていきたい」という思いから企画したもので、昨年の春大会は震災の影響で中止となり、復興支援のためのチャリティライブ「Power to the Music, right on!」として開催。春大会としては2年ぶりの開催で、春・夏合わせて通算5回目の開催となります。
 

JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX
2012年春大会

スケジュール
12月11日 エントリー開始
1月22日 エントリー終了
2月5日 デモ音源予選通過者発表
3月17日、18日、20日 本選大会
4月1日 決戦大会

応募資格
ジャンル不問、プロ・アマ・形態(ソロ・バンド)、国籍、性別問わず。掛け持ちエントリー不可。
U-22 LANE
メンバー全員22歳以下。
U-18 LANE
メンバー全員18歳以下。

【賞金/賞品】

U-22 LANE
グランプリ :賞金¥100,000
準グランプリ:賞金¥50,000
第3位    :賞金¥30,000

U-18 LANE
グランプリ:
楽器券5万円分 + studioLEDAリハーサル15時間無料
準グランプリ:
楽器券3万円分 + studioLEDAリハーサル10時間無料
第3位:
楽器券2万円分 + studioLEDAリハーサル 5時間無料

個人賞:ベスト・ボーカル賞/ベスト・プレイヤーズ賞

 
この大会のコンセプトは「完全ライブ主義コンテスト」。審査基準は「熱いライブパフォーマンスを繰り広げること」で、オーディエンス投票と審査員票の合計獲得ポイントによりグランプリが決まります。
 
今回はその「ライブ主義」という原点への回帰を図るべく、音楽が生まれる最前線の現場、ライブハウス目線を重視。審査は全てROCK JOINT GBスタッフにより行われ、全応募108組の中から、音源審査と本選ライブ審査を通過したU-18レーン9組、U-22レーン9組の合計18組がこの日の決戦大会に臨みました。

決戦大会当日の4月1日は日曜日。新年度がスタートし、天候にも恵まれいつも以上に買い物客でごった返す吉祥寺の街。今日はいったいどのようなバンド達に出会えるのだろうとワクワクしながらGBの階段を下ります。毎度のことながら入場を心待ちにするお客さんが行列を作り、開演の時を待っています。
 
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午後2時の開演とともに、一列、また一列と埋まっていく客席。いつも以上に冒頭からびっしりと人が入っています。過去大会の懐かしい映像が流れ、早くも熱気に包まれる客席!
 
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そして午後2時半。おなじみの真っ赤なスーツに身を包んだ、Mr.チャールズが登場。通算5回の決戦大会、その前の本選大会も含めJYOJI-ROCK皆勤賞のこのお方も、今日の日を楽しみにしていたに違いない!!いつもの、いやいつも以上のハイテンションMCで、客席をしっかり温める!

さぁ決戦大会の幕開けだ!U-18 レーン、1組目は中学生の男女5人組Absolute Rock Certify!トップで「緊張した」と語りつつ、その表情は心底楽しそう!
 
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2番目の登場はゲリラ楽隊!カラフルなカーディガンに身を包んだ女子高生3人組。破壊的なかっこいいパフォーマンスで観客を魅了!
 
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3番目は男子高生4人組のdei!クールな重低音を響かせ、観客を煽る!客席前方だけにとどまらず、後方でも黄色い悲鳴とともに盛り上がる!
 
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4番目はsince0!高2の3ピース。ボーカルの絶叫あり、爽やかなハーモニーありと、10分間のステージに自分達の魅力を思いきり詰め込む!
 
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5番目はおさかなBOYs!前回準グランプリの4人、今回もハードなナンバーとともにステージを動きまわり、アクティブなパフォーマンスを披露!
 
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6番目はJoyfully with 後藤治樹!男女5人、カラフルなTシャツに身を包み、男女ツインボーカルで元気なステージ!
 
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7番目は男性5人組のBamboo Shoot Village!揃いの真っ黒なシャツで衣装を統一。シンプルな歌詞に王道ロックサウンドで、観客を熱狂させる!
 
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8番目は牛乳ぱっく!制服姿の女子高生4人組。いきものがかりのカバーとオリジナル曲で、元気いっぱいのパフォーマンス!
 
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9番目、U-18レーンのトリは男性4人組のDr.FLASH!が登場!乗りのいいロックンロールナンバーで勝負。重低音が強烈に突き刺さる!
 
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U-18レーンは「奇をてらった衣装やド派手パフォーマンス」という変化球でなく、しっかり自分達の楽器と歌で真っ向勝負するバンドばかりだったのが今回特に印象的でした。そして、ちゃんとJYOJI-ROCKを研究してきている、というのでしょうか。しっかり演奏を聞かせよう、パフォーマンスを見せよう、と意識しているのが感じられました。とても18歳以下とは思えない実力派揃いで、審査の難航が予想されます。
 
さぁ休むことなく決戦大会は進みます。いよいよ後半戦、U-22レーンがスタート!

U-22レーン、トップバッターは男性3人組のsayonara parade!力強いデスボイスに、独特の世界観で冒頭から「19歳以上」の気合いを見せつける!
 
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2番目の登場は男性4人組の少年初期衝動!岡山から頂点を目指しての参戦。キーボードが隠し味になり、ポップで素朴な楽曲で魅了する!
 
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3番目はthe stations!男性3ピース。ボコーダーを取り入れて、こちらも独自の世界観を展開!圧倒された観客からは歓声と溜息が漏れ聞こえる!
 
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4番目はThe Johnny!女性1、男性3の編成。穏やかで優しい男性ボーカルと、女性ベーシストの安定感のある低音も心地良い!
 
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5番目は男性5人組のSleeping Child!その風貌で注目を引きつつ、強烈なメタルサウンドでさらに惹きつける!2人のボーカルのギャップにも驚き!
 
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6番目はNITORO.G!女性4人組。ギターの快活なロックンロールサウンドに、パワフルなボーカル!客席から「かっこいい!」との声多数!
 
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7番目は投げキッスで登場の真っ赤なルージュズ!ベーシストとドラマーの高音コーラスがメインボーカルの低音と相まって、ド派手感がたまらない!
 
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8番目は男性3人組、ブラックブッチーズ!しっかり作りこまれた幻想的なサウンドにシビれる!終演後、客席からはこの日一番のどよめきが起きる!
 
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9番目、JYOJI-ROCK2012春大会の大トリを飾るのは、tizzy!一つ一つの音の粒が揃った、心地良いロック!実に爽快に、今宵の舞台を締める!
 
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あっという間に全18組の熱演が終了。U-22レーンについても従来の大会に比べ「変化球勝負」が少ない印象。と言って没個性的ではなく、しっかり個々に自分達のサウンドやパフォーマンスを追究していて、「どのバンドがグランプリを取ってもおかしくない」という常套句がこの日は本音としてそう言いたくなるほど、実力派ぞろいでした。
 
今回の大会は審査員のその場での講評がなくなった分、オーディエンス票を投じるお客さん達も、苦慮しながら丸をつけたのではないでしょうか。各レーン2組ずつ、「グッと来たバンド」に投票という制度ですので、まず一票目はお目当てのバンドに投じたことでしょう。いかにお客さんをたくさん呼べるかということもバンドの実力のうち、というライブ至上主義コンクールの正攻法です。
 
そしてもう一票は、今回のJYOJI-ROCKで初めて聴いたというバンドに投じた人がほとんどでしょう。ライブハウスに来ることで、自分の知らなかった、新たな魅力あるバンドに出会えるというのも、JYOJI-ROCKの意義の一つです。
 
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さぁ審査結果が気になる所ですが…しばし、審査タイム。ここでゲストバンドとしてLET’S ROCKが登場!2009年結成の男性4人組で、「ご機嫌なロック」が楽しめる、とっても元気で楽しいライブパフォーマンスが魅力のバンドです。
 
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力強いメッセージソングや、拳を高らかと挙げた曲、踊るようなハイテンポの曲とバリエーションに富んだセットリストが展開!根底にはバンド名の通り「レッツロック!一緒に踊ろう!」というパフォーマンスがあり、客席も手拍子に掛け声にと終始ハイテンションで応えます!
 
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◆セットリスト
M01. 愛とロック
M02. BABY, DO IT !
M03. PAIN IN MY HEART
M04. ロックンロールバンド
M05. 風に吹かれて
M06. アブラゼミの歌
M07. It’s Alive
M08. 分かってたまるか
-encore-
M09. 今夜、ブルースを

◆LET’S ROCK 公式サイト
http://69letsrock.jimdo.com/
◆インフォメーション
・2012年05月20日(日)【渋 谷】屋根裏
・2012年05月30日(水)【吉祥寺】ROCKJOINT GB

 

審査結果発表!
そして、気になる審査結果の発表です!受賞者は次の通り!今回はいつもの賞金やレコーディング無料券、GB1年間パスに加えて、ロックイン吉祥寺店よりU-18レーン入賞3組に商品購入が出来る音楽券が、そしてロックイン吉祥寺賞にはシールドが贈呈されました。
 

◆U-18レーン グランプリ
おさかなBOYs
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◆U-22レーン グランプリ
ブラックブッチーズ
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◆U-18レーン 準グランプリ
Dr.FLASH!
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◇U-22レーン 準グランプリ
Sleeping Child
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◆U-18レーン 第3位
Bamboo Shoot Village
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◇U-22レーン 第3位
NITORO.G
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■ベスト・ボーカリスト賞
新部公基The Johnny

■ベスト・プレイヤー賞 
ゲリラ楽隊

■ロックイン吉祥寺賞
dei
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各レーンでグランプリを受賞した2組のバンドに、喜びの声をインタビュー!
 

U-18レーン グランプリ おさかなBOYs
http://mixi.jp/view_community.pl?id=5902246

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メンバーはマグロ(Vocal & Guitar)、カツオ(Guitar)、ブリ(Bass)、オオミヤナオ(Drums)。
コメント:優勝しか狙ってなかったので、思惑通りというか、嬉しいというか、そんな気分です。僕らにとって音楽は悔しいことを吐き出したり、感情をぶち込む場です。今日のステージではしっかり吐き出せたと思うので後悔はしていませんが、でもまだまだ満足していません。今後のライブは決まっていませんが、自分達の限界を超えていけるようロックし続けたいと思います。ちなみに副賞の音楽券は…みんなで楽器屋に行って使いたいです!

U-22レーン グランプリ ブラックブッチーズ
http://blackbuchies.jimdo.com/

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メンバーは、岡野拓海(Vocal & Guitar)、さとう(Bass & Synthesizer)、押本拓己(Drums)。
コメント:グランプリはもちろん狙ってました。受賞できて、今はホッとしています。JYOJI-ROCKに応募したきっかけは、去年僕らの後輩のabsoluteが出場しているのを見て、知りました。本選を経て、「空気を僕らのものにしたい、巻き込みたい」と思い、決勝では1曲変えて臨みました。賞金の使い道は…生活費です(笑)今度5月10日に立川BABELでライブをやるので、是非遊びに来てください!

 
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JYOJI-ROCK プロデューサーコメント

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藤崎博治(ROCK JOINT GB 店長):
ライブは直接対話です。直接対話でどう勝負できるバンドを選べるのか、僕自身もっと勉強しなければと思いました。
今日の出演者たちは、ものすごく真剣にぶつかっていました。感謝もしているし、かっこ良かった。ただ、もう一歩抜けてくるものというのが絶対にあると思います。芸事は、50過ぎても60過ぎても芸事。22歳、まだまだこれからです。もう一歩二歩、踏み込んでほしい。完全ライブ主義と言ってるからかもしれないけど、演奏が粗い。乱暴なのと力強いのとは違う。力強い演奏、グッと旨の奥まで染み込んでくるような歌、ビート。体が自然に動き出すようなビートを刻んでほしいし刻む努力をしてほしいです。
次回の夏大会は、また進化してやりたいと思います。ライブなので生きてます。見た目も心も、進化しています。その中で、音楽業界の波打ち際である僕らライブハウスも進化しなければと思いました。夏大会、表彰台に上がれたみんなも、上がれなかったみんなも、是非また進化して、エントリーしてください!
原点回帰し「ライブ至上主義」を突っ走るJYOJI-ROCK、2012年夏大会も開催決定!!
◆JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 公式サイト
http://www.rock-gb.com/jyoji-rock/

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