特集

JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 2010 SUMMER

TEXT:鈴木亮介  PHOTO:ヨコマキミヨ、鈴木亮介

Photo今年は9月に入っても暑い日が続きましたが、そんな夏に勝るとも劣らない、熱~い大会が行われました。2年目を迎える『JYOJI-ROCK U-22グランプリ』の2010夏大会、シルバーウィーク真っ只中の9月23日、吉祥寺ROCK JOINT GBにて決勝戦が開催されました。吉祥寺のライブハウス曼荼羅グループが「若い世代に音楽の魅力を伝え、若手バンドを育てていきたい」という思いから企画したもので、春大会と合わせてカウントすると通算3回目の開催となります。
 
この大会のコンセプトは「完全ライブ主義コンテスト」。審査基準は「熱いライブパフォーマンスを繰り広げること」で、オーディエンス投票と審査員票の合計獲得ポイントによりグランプリが決まります。今回、石川や新潟、大阪など12都府県からのエントリーがあり、一番遠いところでは高知県からも応募がありました。217組の応募の中からU-18レーンは14組、U-22レーンは38組が音源審査を通過。8月16日から18日まで3日間にかけて行われた本選に出場し、その中から選考を通過したU-18レーン7組、U-22レーン10組の合計17組がこの日の決勝大会に臨みました。
 
今回からは、本選ライブおよび決勝大会の Ustreamによる生中継も実施されました。やはりライブは生で体感するに限る!のですが、地理的事情などで吉祥寺に足を運ぶことができない!という人にとっては貴重なツールとなったことでしょう。後日、動画を観て改めてライブの感動を呼び起こすことができるのも嬉しいですね。
 

JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX
夏大会

 
スケジュール
4月29日 エントリー開始
6月30日 エントリー終了
7月上旬 予選通過者発表
8月16日~18日 本選ライブ
9月23日 決勝ライブ

応募資格
ジャンル不問、プロ・アマ・形態(ソロ・バンド)、国籍、性別問わず。掛け持ちエントリー不可。
U-22 LANE
メンバー全員22歳以下。

U-18 LANE
メンバー全員18歳以下。

【賞金/賞品】

U-22 LANE
グランプリ :賞金 ¥100,000 + 副賞 レコーディング + 配信デビュー
準グランプリ:賞金 ¥50,000
第3位    :賞金 ¥30,000
審査員特別賞:賞金 ¥30,000


U-18 LANE
グランプリ : studioLEDAリハーサル20時間無料 + レコーディング
準グランプリ: studioLEDAリハーサル10時間無料
第3位    : studioLEDAリハーサル 5時間無料


ベストボーカル賞/ベストプレイヤー賞

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9月23日、雨の東京。前日までの残暑が嘘のような肌寒さです。尋常でないバスの遅れっぷりに辟易しつつ、吉祥寺到着。しかし、中央線の高架をくぐり横断歩道を渡るころには、もう雨もバスも忘れて自然と早足になっています。
 
午後1時半。全組のリハが終わった会場では、GBスタッフと出場者による最後のミーティングが行われ、その後GBより出場者に桃がふるまわれました!午後2時、開場。雨足が弱まらない中、どのくらいお客さんが入るのかと一寸心配しましたが、それは杞憂でした。傘を片手にたくさんの高校生が入口に長蛇の列を作っています。
 
そして午後2時20分、おなじみの赤いスーツをまとったMr.チャールズがステージに登場!今回の合言葉は「ワンダホ~」だそうな。既に会場は奥までびっしりとお客さんで埋め尽くされています。ステージ手前は制服姿の高校生が陣取っていました。2年目のJYOJI-ROCK決勝、ついにスタート!!

U-18 レーン、トップバッターは制服で登場の男2人女2人の高校生バンドPANZ。緊張した面持ちでしたが、女性ボーカルの爽やかな声が雨天のじめじめした空気を吹き飛ばします! ノリのいい2曲を披露し、客席も巻き込んで楽しんでいました。
 
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2番目の登場は女性ソロの紫香己(しほり)。足柄からの参戦です。冒頭、客席に手拍子を要求し、アカペラからスタート。後半はアコギを手に安定感あるボーカルを披露。審査員からは挑戦する姿勢を評価する声が聞かれました。
 
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3番目は、同じく女性ソロシンガー渡部葉月。「私にとって最高のメンバー」というバックバンドを従えての出場。本選のステージとはスタイルを変え、自身もキーボードを引きながら、パワフルなジャズナンバーで魅せます。
 
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4番目は女性3人の高校生バンドBaSO4(硫酸バリウム)。不思議な歌詞と「ふわふわした音」で独自の世界観を作ります。審査員からは、独特の脱力感はそのままに、発声がよくなり曲が頭に残るようになったと絶賛の声。
 
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5番目は男性4人のリスとバンド。外見通りの爽やかでノリのいい演奏と、ツインボーカルが魅力です。ステージ手前には後輩を集め、自分達のステージをしっかり作っていました。審査員からは「音の厚みが増えた」と評価。
 
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6番目は女性4人のちゅきかまたにぃ。登場時はアニメ「けいおん!」のような緩い雰囲気でしたが、いざステージが始まるとスイッチが入り、その姿からは想像のつかないハードロックを披露。そのアングラ感が虜になります!
 
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U-18レーンのトリを飾るのは男性5人のsexual drive。カーレースを見ているかのような早弾きで盛り上げ、随時見せ場を作ります!審査員からは「バンドとしてのまとまりが出た」と本選からの進化を称賛する声も。
 
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心地よいアップダウンの連続で、時が経つのを忘れます。既に開演から2時間以上経過。ここで小休止とばかりに、何やら怪しい音頭が…そしてステージには何故か赤メガネに変装したMr.チャールズ。十数年前に吉祥寺を席巻した「ワンダホー体操」が今宵、復活です!!顔まで赤くしたMr.チャールズは終演後「罰ゲームみたいになってる」と自嘲。
 
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続いて後半戦のU-22レーン。トップバッターはRola&Pari-passuが登場。2曲とも本選とは違う曲で勝負です。妖艶な女性ボーカルと、動きのあるギターベースのステージアクトがグッと大人の雰囲気を醸し出し、U-22の空気に変えていきます。
 
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2番目の登場は男性3人組のOff the Record。石川県からの参戦です。ボーカルの低音が心地よく響き、しっとりと、かつパワフルな曲を披露。終演後は「自分達はずっと音楽を続けていく。また会えれば」
 
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THE BRAND NEW GOODは残念ながら出場辞退。3番目はハープを響かせ登場の変装少年。男性4人編成です。ボーカルが激しく動き、叫びます。2曲目は「初めて作った曲」を披露。審査員からはバンドの一体感を評価する声が聞かれました。
 
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4番目の登場は6人組の水蜘蛛。女性ボーカル以外全員顔塗りでの登場。その妖しい雰囲気とは裏腹に、メッセージ性の強い楽曲と正統派の聞き取りやすいボーカルが、このバンドの奥深さを物語っています。
 
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5番目の登場は男性4人組のTheモラトリアムスパゲッチーズ。スローテンポの曲と明るい曲を織り交ぜた、メリハリのある楽しいステージを披露。ギターが途中でシンセも担当し、楽曲の幅を広げていました。
 
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6番目はかのじょーず。4人一体となり、ドラムも曲調にあわせて顔の表情を変え、ぐいぐい前に出ていく激しいステージ。審査員からは「声一つで世界に喧嘩を売っている」「ロックの精神が見えて気持ち良かった」と絶賛。
 
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7番目は前回覇者のボトルズハウス。登場から降壇まで一貫して自分達の世界観を演出したステージングは圧巻。春大会と同じ曲で夏までの進化を見せつけたのち、2曲目は趣向の異なる新曲を披露し、深化を見せていました。
 
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8番目の登場はバケモノズ。その名の通りの奇抜なメイクに、映画『ロッキー・ホラー・ショー』を彷彿とさせる「半ズボンにタイツ」スタイルで現れました。ステージも映画のように山場やストーリーのある演奏で魅せます。
 
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そして本日のトリを務めるのはメルシーおじさん。前大会に続く出場で、まずはノリの良い曲を披露。続いて2曲目は「悲劇なしに名曲が作れないなら、音楽なんてやめてやる」という、メッセージ性の強い曲を披露。
 
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あっという間に全16組の熱演が終了。「音楽なんてやめてやる!」という衝撃的なラストでしばしざわつく会場。ボーカルの大沼秀和君によれば、元々はアンチテーゼとして作った楽曲で、本当に音楽をやめてしまうわけではないとのことで、一安心!一方、ステージにはスクリーンが下り、続々と男たちの姿が。ゲストライブに登場するのは誰もが憧れる大先輩、エンケン&アイラブユーです!純音楽家・遠藤賢司がJYOJI-ROCKに降臨!
 
入念なチェックが続き、じらされる満杯のオーディエンス。そして遂に幕が開けます!待ってました!メンバーは遠藤賢司(Vocal&Guitar)、曽我部恵一BAND(ソカバン)でおなじみのケニーこと大塚謙一郎(Bass)、元くるりで、へきれきのサポートドラムでもある森信行(Drums)の3人。遠藤賢司の奏でるハープに続き、グサグサと突き刺さるようなギターリフ、そしてリズム隊!最高です。
 
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「お前はお前 俺は俺」「頑張れよなんて言うんじゃないよ」その熱い歌詞がまたグサグサと突き刺さります。「我こそは千代に八千代に我が代の男 姓は遠藤名は賢司 人呼んで天下御免の純音楽家エンケンなるぞ!!」しこを踏むパフォーマンスに続き、ギターと歌の集中豪雨を次々に浴びせます。それは決して「ゲストライブ」なんて温いものではなく、むしろ遠藤賢司が同じステージに同じ目線で立って、吉祥寺の若い音楽家を相手に勝負を挑んでいるのではないかと、そんな思いを抱きました。
 
MCでは「僕は19の時に初めてギターを弾きました」と自身の音楽を始めた頃を振り返り、「頭の中の一つひとつの物語と画を飾らぬ音と言葉で一曲一曲ちゃんと演奏します」「ちゃんと自分のことを歌うやつが一番気骨がある」と、内なる思いをオーディエンスに伝えていました。後半はアコギに持ち替え、まさに夜汽車がけたたましく走るかのごとく、「夜汽車のブルース」で早弾きを披露。とにかくシビれっぱなしの30分でした!
 
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遠藤賢司公式サイト
http://enken.com/

そして、気になる審査結果の発表です!受賞者は次の通り!
 

◆U-18レーン グランプリ
sexual drive
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◆U-22レーン グランプリ
ボトルズハウス
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◆U-18レーン 準グランプリ
ちゅきかまたにぃ
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◇U-22レーン 準グランプリ
メルシーおじさん
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◆U-18レーン 第3位
リスとバンド
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◇U-22レーン 第3位 
かのじょーず
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■審査員特別賞
Off the Record

■music3賞
Off the Record

■ベスト・ボーカリスト賞
清水陽子水蜘蛛

■ベスト・プレイヤー賞 
勝又健太郎Rola&Pari-passu /Bass)

■studio LEDA&αVEGA賞
BaSO4

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各レーンでグランプリを受賞した2組のバンドに、喜びの声をインタビュー!

U-18レーン グランプリ sexual drive
http://sexualdrive.web.fc2.com/

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メンバーは藤川僚馬(Vocal)、古田泰之(Guitar)、土岐誠也(Guitar)、小原裕稀(Bass)、米谷優馬(Drums)。2010年3月、中学の同級生らで結成。

コメント:デモ審査のテープを締め切りの日にギリギリ出して、その時から受からないんじゃないかと思ってましたが、決勝まで行けて、しかもグランプリを取ることができてびっくりしています!名前ぐらいは残したいなと思ってましたが…まさかここまで行けるとは思っていなかったので、率直に嬉しいです。
JYOJI-ROCKは、学校にチラシが送られてきたのがきっかけで知りました。それを学校の部活ではなく、このメンバーの所に持ってきたのが…運命の始まりですね(笑)
本選に臨むまでは、自分達の悪い所に気づかずに、たらたらと練習していました。しかし、本選で審査員の先生方に「バラつきがある」と指摘され、自分達もUsteramで見て確認して、これはまずいと落ち込みました。それからズレてる所は徹底的に、完璧に合うまでやったら、今日みたいにみんなまとまって良い演奏ができました。
JYOJI-ROCKでは自分達の演奏を評価してくれる人がいて、自分の直せる点やいい点を知ることができました。それを自分たちなりに改善して、こういう結果になったので、本当に良かったです!この大会で得たものがたくさんあったので、もっと続けていって、もっと色んな人に聞いて評価してもらえるよう頑張りたいと思います!

 

U-22レーン グランプリ ボトルズハウス
http://www.myspace.com/yokadomadonna

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09年春大会に続き、大会初の2連覇!メンバーは、こすげ(Vocal)、バディ将綱(Guitar)、しゅんぺい(Guitar)、ラッコ(Bass)、たいち(Drums)。2009年2月に結成。

コメント:連覇できるとは思っていませんでしたが、やるからには勝ちたかったので、勝つためには同じことをしてもだめだと思い、前回と同じ曲に加えて新しい曲にも挑戦してみました。
ここに来るまでには苦難もありました。今までやっていなかったような曲に挑むということはリスクが高まるということでもあるので。やる曲を巡ってメンバーが対立したこともありました。曲順なども意見の違いがあり、ギリギリまでもめたのですが…前日に5人でいい映画を見たら対立もおさまりました。『ベンダ・ビリリ!』というバンド一本で成り上がっていくコンゴの障害者を描いた映画なのですが、「外側を剥ぎとれ。内面を見よ」というメッセージに自分たちを重ね合わせることができて、じゃあ頑張ろうかな、と。バンドとして目指しているものが黒人のブルースなので、それが1曲目で出せるように突き詰めていきました。そして2曲目はドラムとベースのノリが1曲目とは違い、その違いが魅力だったのかなと思います。
今までずっとイケイケな曲が多かったので、変わった一面を見せようと思って…今回は関東の上田正樹を目指しました!エンケンのサインももらうことができて、宝物が増えました!ちなみに賞金の使い道は…今回はちゃんと機材に使いたいと思います!あとはボーカル・こすげ君のパーマ代ですね(笑)

審査員コメント

川久保秀一(FM立川「アクロス・ザ・モーニング」パーソナリティー):sexual drive はU-18レーンの中で一番練習の成果が出ていると感じました。高校生を超えた部分もある一方、高校生にしかできないスピリットも感じたし、いいパフォーマンスが出来たのではないかと思います。今後も頑張ってください!
 
永井ルイ(作詞家・作曲家・アレンジャー):おめでとうございます!ボトルズハウス は…ちょっと悔しいね。(JYOJI-ROCK優勝が前回に続き)2回目なんですよ。だけど、バンドがすごく深化している。今の状態を甘んじず先に進む感じがして、未来を感じさせてくれました。もっともっと、これに満足せず、どんどん先に進んでください!
 
ROCK JOINT GB店長 先本光徳(審査委員長):皆さん長丁場お疲れさまでした。そして受賞した皆さん、おめでとうございます。今回で(JYOJI-ROCKも)3回目となりますが、毎回色んなドラマがあって、審査員である僕らも勝ち負けをつけるのが毎回すごく難しいですね。順位を決めなきゃいけないので、どうしても「勝ち」だけでなく「負け」が出るのですが、こうしたコンテストを作って音楽という一つのテーマをもとに行う上では、遠いところから来たとか、有名無名は関係ないと思っています。やる気、ステージにかける思い、それだけで十分だと思います。ですから、入賞したバンドはもちろん、残念ながら入賞できなかったバンドについても、今回の悔しい思いなどを次につなげてほしいと思います。

プロデューサーコメント

JYOJI-ROCK 藤崎博治(曼荼羅グループ):今回は上手いバンドが増えましたが、その反面、初々しさを保ったバンドが減ったのかな?という印象を受けました。特にU-18は上手い下手では聞いていません。今の、高校生ならではの、18歳以下ならではの情熱を感じられるかどうかです。熱いパッションを堂々と伝えてほしいと思いました。その中でも、決勝に残ったバンドはさすがに鍛えて来ていましたね。本選で審査員に言われた事や、自分達で感じている至らなさを、ちゃんと越えようとしていたのが良くわかりました。素晴らしいことです。
今回、「音楽なんてやめてやる」という曲がありましたが、ボクも32歳の時に音楽をやめました。それまで、もがいていたのですが、裏方に回ろうと思ってやめました。でも、今JYOJI-ROCKに携わり、こうして若いミュージシャンたちと出会って、それぞれとハーモニーをかもし出しているつもりです。ボクは楽器こそ握っていませんし、バンドも組んでいませんが、人生そのものが音楽だと、そう思って仕事をしています。
出場者の皆さん、お疲れさまでした。明日からまたそれぞれの学校や職場に戻って、それぞれの生活が始まると思いますが、何かの折に今日のことを思い出してほしいと思います。今回の出場を経て感じた様々なことを、明日からの音楽に取り組む姿勢や、日々の生活につなげてもらえればと思います。

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そして、今回ゲストバンドに登場した天下の純音楽家・遠藤賢司エンケン)より、熱いメッセージをいただきました!BEEASTの独占インタビューです!
 

—今日のJYOJI-ROCKは若者のコンテストでした。遠藤賢司さんが音楽をはじめた頃のエピソードを教えてください。

 
遠藤賢司:ボクは19歳でギターを始めたんだけど、その当時の苦労は…まぁ指が痛かったね(笑)。初めてギターを弾いたら腫れちゃって。それでもギターが好きだったんだね。めり込んで血が出てもずっと弾いてたから。最近は若い人と一緒にセッションをすることも多いけど、みんな自分のことを表現しようとして必死にやっているから、ボク自身もどこに行っても負けないようにしているよ。負けたら悔しいからね。
 

—JYOJI-ROCKでは、初めて大勢の前で演奏する人もいるようです。

 
遠藤賢司:人前に立つ以上、ちゃんと勝たなきゃ。勝つというのは自分との闘いだ。自分に負けないようにやるということは、自分の表現したい音や言葉をちゃんと練習することだと思う。どんなに苦しくても、必死でギターを弾いて歌って、自分に恥ずかしくないことをしなきゃ。もちろんボク自身、今でも自分に負けそうなことはあるけど、やるべきことをやらないと後で後悔すると身に染みている。だから、練習する。
 

—なるほど。

 
遠藤賢司:音楽の才能があるとかないとか言われるけど、そんなのは嘘。音楽なんて誰でもできるよ。その、誰でも分野で勝ち残るためには、努力するしかないよ。強いて言えば努力をし続けることが才能、練習が才能ということだね。
 

—努力をし続けるためのコツはありますか?

 
遠藤賢司:努力をし続けるためには?そうだね、色んなものを好きになることだね。僕は映画も好きだし本もたくさん読むし、あとはサッカーも好き。最近の選手だと本田は気骨があって好きだね。あらゆるものを集約して、音や言葉にしていく。ごちゃごちゃ悩んでいたら客に分かるから、練習で削っていく。
 

—最後に若者へ何かメッセージをお願いします!

 
遠藤賢司:若い人に向けたメッセージ?うーん…特にないね。だって、みんなライバルだもん。ライバルに向けて言うことなんてないよ。さっきステージでも言ったけど、お客が自分の音楽を分からないと思っちゃだめだよ。分からないのではない、分からせろ。それには努力がいる。頑張ってくださいなんて言わないよ。自分のことをちゃんとやろうよ、お互いに。努力は才能だ。努力せよ!そしてゲノム全開とぶちまけろ!

ますます「ワンダホ~」になっていくJYOJI-ROCK、2011年春大会も開催決定!!
BEEAST誌上で詳細を初発表!


2010年10月30日(土):ホームページ上で情報発表
2010年11月上旬:フライヤーを全国に配送
2010年11月20日(土):エントリー開始
2011年01月23日(日):エントリー終了
2011年02月上旬:審査→発表
2011年02月中旬:予選通過者との面談打ち合わせ
2011年03月19日(土)/20日(日)/21日(月):本選ライブ
2011年04月03日(日):決勝ライブ

応募詳細は10/30に公式サイトで発表!
◆JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 公式サイト
http://www.rock-gb.com/jyoji-rock/