コラム
ロックは現場で起きてるんや!〜三原流ライブ参戦記〜
三原勇希
中学生の頃モデルとしてデビューし、tvkの音楽バラエティ番組「sakusaku」のMCを三年務めたのち、日本テレビ「シューイチ」でトレンドレポーターなどのお仕事をしてきました! おしゃれと体を動かす事が大好きな、自称かなりのアクティブ女子です。ライブやダンスも大好きです☆ 出身地:大阪府 血液型:AB 星座:牡羊座 趣味:おしゃれと呼ばれる物全般・料理・散策

ストレイテナー 『Step into My World Tour』


今年の夏が始まる前、一聴してビビッときて何度も何度も聴いた曲が一曲あった。
ストレイテナーの「シーグラス」。
私がMCを務めるSPACE SHOWER COUNTDOWNでランクインしていたのが出会いだった。
 


ストレイテナー「シーグラス」

 
曲が始まるなり0秒で響くギターとホリエさんの声。ドラムが入り、音の厚みがどんどん増していって、キャッチーなベースのリズムで展開されていく。どこか切ないメロディー。エモーショナルなドラム。ポップさはあるけど間違いなくロック。色や景色が浮かぶけど、状況が完全には掴めない美しい歌詞。心を掴まれている間に、もう少しで全部が見えそうなところで、スパッと終わってしまう曲。海岸で、逆光の夕日に照らされるシャツを着た男女二人の影が見えて、でも影しか見えないまま消えてしまう・・・そんな感じだった。初夏から秋まで、この曲を何度も聴いた。
 

 
この曲にまつわる一番の思い出は、SCANDALTOMOMIと2人で海に行った日のこと。SUP(=スタンドアップパドル)をするために、TOMOMIの運転で6月に葉山に行った。まだ海はガラガラ。泳ぐには寒いけど天気はとても良く波も穏やかで、本当に気持ちいSUP日和だった。砂浜で、TOMOMIが以前メンバーでこの葉山の海に遊びに来た時の話をしてくれた。海岸で出会ったおばさまに「はい、これシーグラス。旅の思い出にどうぞ」と漫画のような美しいセリフとともにシーグラスをプレゼントされたのだそう。TOMOMIはそれがものすごく印象的だったらしい。(笑)
 

 
私はというと、この曲は大好きだったのだけど、そもそもシーグラスというものが海に転がったガラスの破片だということを知らなかった(!)。だからシーグラスについてTOMOMIに教わって、私はTOMOMIに「シーグラスっていう今お気に入りの曲」を教えて、二人でスマホで曲をかけながら、砂浜でシーグラスを集めた。シーグラス屋さんごっこまでした。「こちら、入ってきたばかりのルビーです、今ならお得ですよ~2万円!」という感じで。アホな関西人の2人です。笑
 
音楽というのは、素敵な曲に出会ってからも、その曲にまつわる思い出が付随してさらに特別なものになるから面白い。人からプレゼントしてもらったCDなんかは特にそう。旅の道中で聴いた曲は、何年も後でも、電車の中でイヤホンでその曲を聴いただけでも旅のことを思い出したり。私にはそんな宝箱のような曲がいくつもあって、この日はシーグラスもそんな曲になりました。
 

 
シーグラスだけにとどまらず、収録されたストレイテナーのアルバム『COLD DISC』はとても好きだった。どちらかというとR & BやHIPHOP派の私(ロックマガジンなのにすみません笑)にとって、テナーとの出会いはつい最近。「The Place has No Name」リリースのタイミングで、SPACE SHOWER TVでホリエさんにインタビューした時だった。その時は大いに冬を感じる曲の不思議と、間奏がカッコいい演奏と、何よりも懐の深いホリエさん自身に強く惹かれたのでした。それ以降チェックするようになって、以来初めて出たのがこのアルバム。
 
1曲目の「原色」にはストレートな歌詞にビビらされた。「そこに立つ僕は/誰かの受け売りではなく/自分の言葉で歌いたい」と。「もうその名前で僕を呼ぶのは君だけ/生まれ変わることなどできないけど」のフレーズも好き。4曲目「Alternative Dancer」は元々好きなファンクなナンバーで、でもテナーっぽさがあって。この曲は(も)隅々まで鳴ってる音が、構成が、カッコよすぎる!6曲目「DAY TO DAY」はきっとこれぞテナー、な曲なんだろうなと思った。メロディアスなホリエさんの歌と、4人それぞれの楽器が歌いまくる演奏が合わさって爆発する箇所。緩急がすごくて、それが両立しているところがすごい。
 

 
『COLD DISC』を提げた「Step Into My World TOUR」は、間に夏フェスを挟み、6月から11月に渡るロングツアーだった。私がやっと見に行けたのはツアーファイナルの11月10日、昭和女子大学人見記念講堂。フェスやイベントでは何度か見たが、これが初めて見るワンマンライブだった。ほぼ毎回違うセットリストでライブをするテナーだから、予習はしていてもますます楽しみだった。
 
ひなっちさんのベースが響き渡り、「Dark City」から明るく勢いよく始まったライブ。新旧織り交ぜたセットリストは、長いツアーでも全く同じという日はほぼないらしい。凄い。(シンペイさん曰く「ひねくれてるから」笑) 昔はそれに近い理由でMCもほとんどない時もあったそうだが、今のライブはとてもMCが多い!そしてゆるい!自由! 今日は女子大という会場のため、嗅覚を研ぎ澄ませて入ってきたのだそう(笑)。男性のお客さんと共に盛り上がっていました。テナーのMCって、こんな面白いんだ。笑
 
それにしてもやはり、それぞれの演奏が研ぎ澄まされていて、生で聴く音の厚みはすごかった。ピークでの流れは壮大で、盛り上がるのも必然だった。ゆるいMCとは裏腹に、ホリエさんは一言の曲紹介ですっとその世界に連れて行ってくれる。この懐の深さに身を委ねられるのがとても楽しくて、魅力的だった。ニューアルバムから入った私にとって、この日のハイライトは「原色」から「シーグラス」の流れ。これが聴きたかったんです!「Alternative Dancer」での巨大ミラーボールと、踊れるグルーヴも凄かった。ラストは「Force」からの「覚星」。
 

 
アンコールでは、写真撮影OK、SNS掲載OKの撮影コーナーもあって、この優しさは、オーディエンスの一人としてはこの日の思い出に、とても嬉しいことでした。この写真撮影のくだりも、最後の4人で肩を組んでのお辞儀までも、メンバーの人の良さがだだ漏れで、ますます好きになってしまったのでした。(2階からで画像悪くてゴメンなさいっ!)
 
 
ライブ後にご挨拶させてもらい、ホリエさんと一枚!
 

 
13年の歴史を見てきていない私が言うのもなんですが、それでもきっと今のストレイテナーは一番ひらけていて、多くの人の心をつかむ包容力がある、最強なんだ、と思える本当にいいライブでした。見にこれて良かった。
 
 
曲に出会って好きになって、CDを聴き込んで、念願のライブに初めて来る興奮。普段から色んな曲聴いて色んなライブ見てるから、この感覚を味わったのは久しぶりだったのかもしれない。いい夜でした。
 
 


◆三原勇希 インフォメーション

【レギュラー】
・「INTRO-JUICE 802」 DJ
 放送:FM802 毎週日曜日18時~20時
http://funky802.com/service/homepage/index/1718

・スペースシャワーTV「SPACE SHOWER COUNTDOWN」
 放送:毎週金曜日22:00~23:00
 リピート:毎週土曜日17:00~、毎週火曜日11:00~
http://www.spaceshowertv.com/program/regular/space_shower_countdown.html

・テレ玉ほか「フィッシング倶楽部」
 (不定期)
http://www.fishing-club.jp/

・『走るひと 3』発売中

 

◆三原勇希 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/yuki-de/

【レポート】「聖澤女学院物語 ラストディーバ」
http://www.beeast69.com/report/104747
【レポート】「東京タワー Club333 Night View DJ」
http://www.beeast69.com/report/92370
【レポート】BEEAST presents 三原勇希のロック女子会vol.1
http://www.beeast69.com/report/62822
【連載】ロック社会科見学 sakusaku 4代目MC・三原勇希に突撃取材!
http://www.beeast69.com/serial/sociology/29232


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