コラム
ロックは現場で起きてるんや!〜三原流ライブ参戦記〜
三原勇希
中学生の頃モデルとしてデビューし、tvkの音楽バラエティ番組「sakusaku」のMCを三年務めたのち、日本テレビ「シューイチ」でトレンドレポーターなどのお仕事をしてきました! おしゃれと体を動かす事が大好きな、自称かなりのアクティブ女子です。ライブやダンスも大好きです☆ 出身地:大阪府 血液型:AB 星座:牡羊座 趣味:おしゃれと呼ばれる物全般・料理・散策

二十時間目:おじいちゃんとおばあちゃんとビートルズ。〈前編:赤盤〉


今年の夏はあっという間に過ぎ去った。今までで一番仕事で充実していた夏だった。海にも花火大会にも行けなくても、それは一番幸せな夏の過ごし方でした。毎年過ごし方や感じ方は変わっても、幼い頃からずっと変わらない夏の大切なイベントの一つは、おばあちゃんの家に行くこと。今年はお盆の前に一人で大阪のおばあちゃんの家に泊まりました。今思えば、一人でおばあちゃん家に泊まるなんて小学生ぶりくらい。例年はお墓参りをしてご飯を食べて解散するところだけど、なぜ今年は一人でわざわざ泊まりに行ったか? それは、大人になった私の「夏休みの自由研究」的な、あることがしたかったからなのです。
 

その「自由研究」とは…
今は亡きおじいちゃんの部屋で、夜な夜なレコードを聴きあかすこと!

先日、母からメールで送られて来た、大好きな山下達郎さんのレコードの写真をきっかけに、おじいちゃんが亡くなってからほぼ誰も入っていなかったこの部屋に足を踏み入れました。そしたらなんと、お目当ての山下達郎さんのレコード「FOR YOU」や「MELODIES」、「RIDE ON TIME」にとどまらず、古いアナログレコードが出てくる出てくる! もーうびっくり、大興奮。山下達郎サザンオールスターズといったJ-POPから、KISSDeep PurpleVan HalenRainbowといったハードロック。なかなかプレミアがついてそうな、ピンク・レディーはUS版まで。他にもフランク・シナトラスティービー・ワンダーカーペンターズシェリル・リン、そしてビートルズ。「宝の山」と呼ぶにふさわしい、大切に綺麗に保管してあった昔のレコード。今ならわかるそのすごさに興奮し、高揚し、おじいちゃんに思いを馳せたら何だか涙が出そうで。絶対今度ゆっくりここに泊まってレコードを聴きあかそう。そう決めたのでした。

そしてそのチャンスは早々にやってきました。私のデビューのきっかけである中学生向けの雑誌「nicola」の大阪開放日というイベントで司会の仕事があり、地元・大阪へ。イベントは大盛況! 画像は現役のニコラモデルちゃんと撮ったプリクラです。今時のプリクラは目を大きくするだけでなく、アゴも足も細くしてしまいます…。500人のJC(=女子中学生)に若干パワーを吸い取られながらも、終わってから父が東大阪で経営する工場を見に行きました。おじいちゃんが作った会社であり工場で、新しい機械や、製品の製造過程を説明してくれ、社員さんをどんどん紹介してくれる父。そんな強制的社会見学は意外にもすごく面白かった。その後父とふたりで打ちっぱなしに行き、家では久しぶりに家族4人で食卓を囲みました。その日の晩ご飯のフライはエビ、ホタテ、アジと、奇跡的にお昼のお弁当と全く同じラインナップだった(笑)。 けどそんなことはどうでもよかった。美味しかったなぁ。

 

お風呂に入ってあとは寝るだけ状態で、ひとりおばあちゃん家へ。
遅かったのにおばあちゃんはいつも通りニコニコ迎えてくれて「もうおじいちゃんの部屋冷やしといたさかいに」と言って、水筒にお茶を入れて持たせてくれた。
おじいちゃんの部屋は、おばあちゃんちの2階。
階段を上ると水筒の氷がカラカラ鳴った。

タイムトラベルみたいな、夜の遠足のはじまりはじまり。

これが、おじいちゃんの部屋のステレオセットです。
レコード、カセットテープ、CD、ラジオに大きなスピーカーがふたつ。音は少しバリバリしてるけど、電源を入れるとよっこらせっと重い腰を上げるようにゆっくり歌い出してくれました。レコードに針をおいて、止まった時間が動き出す。おじいちゃんの部屋には重厚な皮のソファーがいくつか贅沢に置いてあって、厚い(暑い)絨毯が敷いてあって、暖炉のようなストーブの周りには地球儀や、謎の陶器の人形があります。そんな雰囲気も、ちょっとほこりっぽい紙のような匂いも、すべてが私をワクワクさせた。

 
興味が尽きない大量のレコードの中から、まずここで最初に聴こうと決めていたのは
The Beatlesの ”赤盤””青盤”と言われるこの2枚。

赤はボロボロだけど、歌詞カードも全部あるし、中身のレコードそのものはとても綺麗に保管してありました。おじいちゃんが買ってきて、母が中学~高校生のころ聴きまくったそうです。母は赤の方が好きだったんだって。ビートルズ入門にふさわしいであろう”赤盤””青盤”と、こんな形で出会えたというのはすごく嬉しかった。

私はこんなコラムを書かせてもらっている身ながら、実はビートルズをあまりちゃんと聴いたことがなかったのです。好きな曲をあげるとしたら、中学2年生のとき英語の授業で歌った「Yesterday」。歌詞のような失恋を経験していない子供ながらも(笑)、歌詞がわかりやすく、それでいて、心が痛むほどに伝わる悲しみとつらさ。衝撃を受け、その時以来今でもずっと口ずさめるほど私の心に刻まれている曲です。あのキャッチーでシンプルなメロディ、「悲しい」や「辛い」とは言わないのに痛いほど心情が伝わる歌詞。その時感じたビートルズの魅力は間違ってなかったんだと、あとでわかることになります。

 
時系列に沿って、赤盤のDISC 1から聴きました。
ここからは私なりの感想と、聴きたいシチュエーションをつらつらと書いていきます。ビートルズがお好きな皆様、お手柔らかに流して読んでやってください。(笑)

 
まずはDISC 1。針を置いて最初にとんできた「Love Me Do」!いきなりよく知ってる曲。テンション上がって一人で少し踊った。全部すごくキャッチー、そして単純明快! だいたいどこかで聴いたことがあるし、すぐ歌えちゃうし、盛り上がる。イェーイェーとかアーアーとかウーとか! コーラスの響きとか、声にキュンとくる!この一枚だったら「All My Loving」が一番好きかな。それにしても一曲一曲のコンパクトさが最高! お手軽に『キュン』を味わいたい時にいい。

あとでビートルズおたくの友達に教えてもらったこの時のライブ映像を見た。なんだこれ!めっちゃイイ!画面の前で大興奮。途中で映る、おかしくなっちゃいそうな女の子の気持ちがよくわかる。

 

DISC 2は「A Hard Day’s Night」から。かっこいいなー! ここで気づいたのが、ビートルズって、絶妙な半音の使い方をする。そして一曲の中で緩急の付け方が素晴らしい。そそられる! DISC 1はすごく時代を感じたけど、DISC 2の「A Hard Day’s Night」を筆頭に、“昔の曲”という印象がなくなってくる。2曲目の「And I Love Her」もかなり好きです。特に、音数が少ないなか“ピン スピピン”と響く高くささやかなパーカッション。あれはなんの楽器なんやろう? じっくり聴いた「Eight Days A Week」は、キュンとくるポイントがちりばめられた曲。ジョンの合いの手なんか特に! 「I Feel Fine」のイントロが好き。半音を巧みに使ってかっこいいAメロと、キャッチーでさわやかなサビとのギャップにやられる。サビのハーモニーがすごく綺麗。「Ticket To Ride」は男らしいAメロが好き。そして最後の“My baby don’t care”×3のメロディーと消え方が好きー!そして、中学の頃の思い出の曲、「Yesterday」。DISC 2、好きー!


 
 

DISC 3へ。1曲目「HELP!」。この曲の一番の魅力は、“HELP!”の叫びでぐっとつかまれて、軽快なリズムで徐々に気持ちを上げられ、最後の最後“Won’t You Please Help Me?”のハイトーンで甘いとどめをさすところ! 何度も耳にしたことはあるけど、こんなかっこいい曲だとは知らなかったなぁ。歌詞もいい。「We Can Work It Out」 はAメロの旋律が好きだし、“Life is very short”からの、意味深な歌詞も、突然の3拍子もぐっと引き込まれるところ。タンバリンらしきパーカッションが印象的です。「Drive My Car」はサビの響き、特に“Car”の部分の音! 王道の和音を踏まない半音はずした音にセンスが溢れてて、超かっこいい。「Norwegian Wood」はあったかい。つい最近、ビートルズのYouTube公式アカウントで、この曲をヴァイナルで聴く音がアップされていました。少しでもこの曲のあたたかみがよく味わえるかも? ノルウェイでなくとも、森の中のおうちで聞いてみたい曲。火のそばとかもいいなぁ。。。


 
 

DISC 4は少し大人な雰囲気が漂っていた。一曲目の「Nowhere Man」を筆頭に、キャッチーなのには変わらないけど、一曲の中で短調(暗い雰囲気の音階)と長調(明るい雰囲気の音階)を行き来したり、コーラスが凝ってたり、なんだか一気にオシャレな雰囲気。そして今までと比べてテンポの遅い曲が多い。「Michelle」のノスタルジックな雰囲気がすごく好き。「IN MY LIFE」は青春ソングのようなAメロ。そこに一定の鐘のようなパーカッションと、可愛らしい鍵盤の間奏がすごく効いてる。「Girl」の“ガ~ァアル~”っていうの響きとか、“スゥ~”っていう息?とか、“トゥトゥトゥトゥ…”っていうコーラスのリズムとか…いろんなところでこれまたビートルズのセンスに虜になったDISC 4。「Yellow Submarine」で終わる意外性も、また次が聴きたくなる。普通じゃちょっと物足りない、と感じる時に聴きたい一枚。

 

と、、、赤盤は驚きの連続でした。
時系列に沿ってひとつひとつ味わうのってすごく面白い。
音楽がどんどん変わっていく。
そしてなんといってもやっぱり一曲が短くてすごく聞きやすい!

 
…とか言いながら、
夜な夜な聴き明かすはずがここまででコテンと寝てしまいました。笑

【青盤】は翌朝、後編につづく。

 


◆三原勇希 インフォメーション

【レギュラー】
≫NEW!! 10/7(火)20:30~スタート新番組
TOKYO MX「テリー伊藤のトラブルハンター」MC出演決定

≫NEW!! 9/9(火)22:00~スタート新番組
・ゴルフネットワーク「ハル常住の99への道」出演中
http://www.golfnetwork.co.jp/guide/original/haru99/

・スペースシャワーTV「SPACE SHOWER COUNTDOWN」出演中
 放送 毎週金曜日22:00~23:00リピート
 毎週土曜日17:00~、毎週火曜日11:00~
http://www.spaceshowertv.com/program/regular/space_shower_countdown.html

・ラジオ「劇団サンバカーニバル」出演中
(FM-FUJI 毎週土曜夜20時~22時)
http://geki3.fmfuji.co.jp/

・テレ玉ほか「フィッシング倶楽部」出演中(不定期)
http://www.fishing-club.jp/

 
≫NEW!! ・サッカーゲームキング 2014年 11月号 カバーガールに登場

・上田ハーローFX 「三原勇希のFX COLLEGE」開講中
http://uhfx.jp/college/

・ミニストップ「ハロハロ」CM出演

・「みんなニコモだった! 三原勇希」
 7月から月刊デジタルファクトリー(http://digital-gekkan.jp)で配信中!
 撮影・魚住誠一  ロングインタビュー&撮影メイキング映像も!

KREVA 10th ANNIVERSARY ベストアルバム『KX』特典映像「KREVAのライミング予備校」出演

・資生堂HP「ワタシプラスレッスン」に登場!
http://www.shiseido.co.jp/navi/service/wl020.html

・「NEXUS SELECT」連載中
http://www.nexus-web.net/select/?cat=15



・写真専門誌「月刊カメラマン」
2013年1月号~(毎月20日発売)
魚住誠一さん連載ページに登場。

 

◆三原勇希 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/yuki-de/

【レポート】「聖澤女学院物語 ラストディーバ」
http://www.beeast69.com/report/104747
【レポート】「東京タワー Club333 Night View DJ」
http://www.beeast69.com/report/92370
【レポート】BEEAST presents 三原勇希のロック女子会vol.1
http://www.beeast69.com/report/62822
【連載】ロック社会科見学 sakusaku 4代目MC・三原勇希に突撃取材!
http://www.beeast69.com/serial/sociology/29232


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