演奏

TEXT:鈴木亮介

3月に1stアルバム『ドキドキ』をリリースし、全国ご当地アイドルとの対バンツアーも大成功に収めた7!!(セブンウップス)。6月20日の香川・高松DIMEを皮切りに全国10都市のワンマンツアー「7!! のうぷぷなツアー2013 ~ドキドキ~」を開催した。そのうち本誌では一般発売後わずか5分でソールドアウトした東京公演の模様をレポートしたい。
 
7!!が東京でのワンマンライブを行うのは昨年11月以来。その際は渋谷WWWでの開催だったが、今回はさらにキャパシティの大きい渋谷CLUB QUATTROでの開催。会場に向かう道中、最寄りのコンビニ前にて7!!のツアーTシャツを着たファンを多数見かけた。渋谷センター街のコンビニにあふれるライムグリーンのTシャツ、その光景は大きな波が来ている証。開演何時間も前から、ドキドキが止まらない。
 
7!! メンバー:
NANAE(Vocal)、MAIKO(Drums)、KEITA(Bass)、MICHIRU(Guitar)、大坂孝之介(Keyboard/※サポート)

ステージを眺めると、キーボードがセッティングされていた。7!!史上初めての試みとして、今回のツアーではサポートキーボードを加えた5人編成でのライブとなる。そしてチケット完売というだけあって、場内は開演前から既に熱気の渦。サーモンピンク(2012年)やライムグリーン(2013年)のツアーTシャツに身を包む人が多いが、中には浴衣での参戦という人も。しっかりと”沖縄の風”が吹き、7!!メンバーを迎える準備は万端だ。
 
Photoそして午後5時半、場内が暗転すると、ついにメンバー登場!NANAEがこの指止まれ!とばかりに人差し指を掲げると、それに合わせて無数の人差し指がフロアに上がる。1曲目は2ndシングルのカップリング「プリミティヴ・パワー」。温かい手拍子がもはや楽器の一パートとして融合する中、NANAEの透き通る歌声にMAIKOも綺麗にコーラスを決める!
 
「ハロートーキョー!」耳馴染みのあるイントロが鳴り、2曲目は「愛の言葉」。MICHIRUがさらに手拍子を求め、ワクワク感高まるギターリフを奏でる。そこに今宵はシンセ音が加わることで、さらにワクワク感、キラキラ感が増す。5人の音と客席の手拍子とが息ぴったりのまま、3曲目「ドキドキ」へ。「東京、行くよ!」NANAEのキュートな呼びかけにハッとする。さらに4曲目「キラリと光れ」はキーボードがメインのイントロからスタート。これまでにない新鮮な出だしに、グッとくる。
 
「7月7日はたなば…いや、セブンウップスの日だ!」キラキラドラムMAIKOのキラキラMC。「暑い東京で、さらに熱くして、沖縄の風吹かせちゃってもいいですか?」今日はスペシャルな日ということで、恒例の「めんそーれ」ではなく新たな「ばんみかちぇー」(=”叩かれる”から転じて”ぶちかましていこうぜ!”の意)でコール&レスポンス!
 
「フォーリン・ラブ」、「君と私のバラード」、「ラヴァーズ」と、前半は7!!の持ち味である「みんなが笑顔で楽しめるライブ」を象徴する曲が続く。個々の音をしっかり聴かせつつも、曲中のコール&レスポンスや、テンポの早い手拍子など、随所で乗れる仕掛けも奏功!どんどん熱気が高まっていく。
 
「こういうワンマンライブだからこそ、この(男子)2人にも華を持たせてやりたいな、と」ということで、続いてのMCはメンズコーナー!三線(さんしん)のBGMが流れる中、「明日からすぐ使えるうちなーぐち」を披露!男子も女子も「ちばりよー!」と元気よく叫んだところで、8曲目は待望の新曲!8月14日発売の6thシングルに収録される「Mr. ハロー」だ。甘酸っぱいラブソング、大坂孝之介の弾くミニピアノのはかなくも美しい旋律が、MAIKOの軽やかなドラム、そしてNANAEのボーカルと絡まって、絶妙なハーモニーを生み出す。
 
Photo  Photo

静かにフェードアウト。そして始まった9曲目は「スノーマン」。前半の常夏モードから一転、CLUB QUATTROに小雪が舞う。NANAEの透き通るボーカル、MICHIRUのギターの泣きも心に沁み入るが、特筆すべきはMAIKOのドラムだ。客席全員ジャンプする曲や、軽快な曲、そしてしっとりと聴かせる曲、いずれもしっかりと芯がありながらも明確に叩き分けていて、曲ごとのテーマをしっかりと客席に伝え、空気を作る。その流れのまま続く「虹色」ではKEITAのベースが優しく客席を暖め、やさしい時間が流れる。
 
「七夕ということで…今恋をしてますか?」そんなMCから、MAIKOの二次元恋愛(恋愛ゲームアプリ「イケメン大奥」)が継続中であること、そして奥手男子代表・MICHIRUが妄想恋愛にハマっていることも分かったところで、「眠れない夜に」、「ブランコ」と、しっとりと2曲、恋する乙女心を歌う。「ブランコ」は大坂孝之介のピアノソロから入るイントロが新鮮で、そこにメンバー4人のスキルアップも相乗し、よりいっそうドラマチックに、ストーリーが見える演奏に。その流れのまま、新曲「ノスタルジア」を披露。シンプルながら心に響くメロディ。青空に響くファンファーレのようにギターが歌い、フェードアウト。
 
新曲に温かい拍手が送られる中、NANAEが語る。「今日はこんなにたくさんの人が集まってくれて本当に嬉しいです。7!!はもっともっとでっかくなってみんなをもっともっとでっかい会場に連れていきたいと思うので、それまで、皆さん。7!!と一緒に歩んでいってください!よろしくお願いします!」
 
Photo  Photo

さぁここからラストスパート。「スウィート・ドライヴ」、「さよならメモリー」と全力疾走ナンバーの畳み掛けだ!「行くよ!」「一緒に!」先ほどの宣言通り、NANAEはかけ声で、視線で、そして歌で、全員をしっかりと引っ張る。「弱虫さん」で恒例のタオル回し、そして最後は「バイバイ」で客席が一つの大海原になる!感極まるNANAE、声を震わせ訴える。「東京のみんなに出会えて、良かったよ!」 抑えきれない感動、後ろ髪を引かれつつもステージを後にする5人。本編の幕が閉じる。
 
Photo「アンコール!アンコール!」そのかけ声はやがて、沖縄テイストに。「めんそーれ!めんそーれ!」温かいコールに応えて再登場した7!!メンバー4人。KEITAMICHIRUはアコギを手に、MAIKOはカホンにまたがり、アコースティックスタイルでスローテンポの未発表曲「センチメートル」を披露!
 
さらに、今宵すっかり7!!ファミリーに溶け込んだ大坂孝之介を呼び込み、「(ゲゲゲの鬼太郎の)目玉の親父」の声マネも披露してもらったところで、待ちに待った8月14日リリースの新曲「ReReハロ~終われそうにない夏~」を東京ライブで初披露!
 
南塔子作の人気少女まんが『ReReハロ』との完全コラボレーション作品ということで、その全貌が気になる所だが、キーボードが前面に立つ演奏は7!!の新境地!ここに集まった皆、8月のリリースがいっそう楽しみになったに違いない。
 
さぁ楽しい時間もついにおしまいの時。最後はみんなで盛り上がれる曲を、ということでPUFFYの「愛のしるし」をカバー!実は7!!が主題歌(デビュー曲である「フォーリン・ラブ」)を担当した映画『高校デビュー』の中で、この「愛のしるし」のカバーは挿入歌として使用され、CD化されていなかった曲。最後はみんなでしゃがんでしゃがんでしゃがんで~思いっきりジャンプ!最後の最後まで皆が一つになって楽しむことを忘れない、7!!らしい締め方で、7月7日7!!の日の東京ワンマンは大団円を迎えた。
 


7!!と一緒に歩んでいってください!」――今回のツアーは、結成9年、デビューから2年を迎え初のフルアルバムをリリースした7!!を一歩も二歩も前に押し出した、一つのターニングポイントとなるツアーとして記憶されるだろう。ゆっくりとマイペースにここまで来た彼らだが、以前のインタビューで「今年は攻める年にしたい」「勝負の年」と語っていた通り(参照:BEEAST太鼓判シリーズ第19弾アーティスト『7!!』)、いよいよ本気んで走り出したな、という印象だ。
 
これだけ完成度の高いライブを披露した彼らだが、ライブ後に顔を合わせた際「まだ満足していない」という表情をしていた。彼らはもっと高い所を見ている。そこには「一緒に楽しんでくれるウップスファミリーを、ちゃんと引っ張っていくんだ」という覚悟がある。
 
最後に、アンコール後にMAIKOからオーディエンス皆に託されたメッセージを、ここでも紹介しておこう。「音楽に年齢も性別も関係ない!もしみんなの周りに『ライブ行きたいけど、どうしよう~』ってもじもじしてるヤツがいたら言ってあげて!いついくの?今でしょ!?」
 

◆セットリスト
M01. プリミティヴ・パワー
M02. 愛の言葉
M03. ドキドキ
M04. キラリと光れ
M05. フォーリン・ラブ
M06. 君と私のバラード
M07. ラヴァーズ
M08. Mr. ハロー
M09. スノーマン
M10. 虹色
M11. 眠れない夜に
M12. ブランコ
M13. ノスタルジア(未発表曲)
M14. スウィート・ドライヴ
M15. さよならメモリー
M16. 弱虫さん
M17. バイバイ
-encore-
E01. センチメートル(未発表曲)
E02. ReReハロ~終われそうにない夏~
E03. 愛のしるし
◆7!! 公式サイト
http://7oops.com/
 
◆インフォメーション
6thシングル 「ReReハロ~終われそうにない夏~」
2013年8月14日発売

 
◆7!!のうぷぷな日
~みんなでイーヤーサーサー(ハーイーヤー)~

・2013年09月07日(土)【大阪】梅田シャングリラ-SOLD OUT!!-
・2013年09月15日(日)【福岡】DRUM LOGOS
・2013年09月22日(日)【東京】渋谷O-EAST

◆関連記事
【特集】7!!が藤沢総合高校軽音楽部を訪問!
http://www.beeast69.com/feature/66779
【特集】KAWAii!! MATSURi (2日目)
http://www.beeast69.com/feature/67455
【特集】KAWAii!! MATSURi (1日目)
http://www.beeast69.com/feature/67415
【レポート】風は吹くのか!? Vol.2 (バニラビーンズ/7!!)
http://www.beeast69.com/report/61637
【レポート】7!!「さよならメモリー」発売記念インストアイベント inアニメイト横浜
http://www.beeast69.com/report/57508
【特集】BEEAST太鼓判シリーズ第19弾アーティスト『7!!』~延長戦~
http://www.beeast69.com/feature/58145
【特集】BEEAST太鼓判シリーズ第19弾アーティスト『7!!』
http://www.beeast69.com/feature/54965


 
 
  コラムニスト
EARTHSHAKER
EARTHSHAKER
2018年12月14日更新
第9弾「12月9日 苫小牧ELLCUBE」
SABER TIGER
SABER TIGER
2018年8月12日更新
SABER TIGER「牙虎見聞録」第20回
The HIGH
さかもとえいぞう
2018年11月14日更新
人生の宿題その3
mondo
中村 “MR.MONDO” 匠
2018年8月27日更新
第十一回「スペインツアー2018」
PINK SAPPHIRE
PINK SAPPHIRE
2018年4月12日更新
第19回「TAKA」
木暮“shake”武彦
木暮“shake”武彦
2017年12月10日更新
その7「Heart Of Gold」
永川敏郎
永川敏郎(Toshio Egawa)
2018年12月7日更新
Progressive Man 第41話