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TEXT:河南太郎 PHOTO:Mariko-sun

次世代の音楽シーンを担う、若き才能がバチバチと火花を散らし輝く瞬間を見ることができる日本最大級のアマチュア音楽コンテスト、Music Revolution。
 
この大会は今年で7回目となり、23歳以下ならバンド/ソロ形態やジャンルを問わず誰でもエントリー可能だ。今年は全国から4599組・11564名の応募があり、2013年6月から9月にかけて、各地で予選大会が開催。10月に東日本、西日本、九州の3か所でエリアファイナルが開催され、その中から勝ち上がった総勢14組が、2014年1月12日に行われるJAPAN FINALに駒を進めた。
 
全国のアマチュアミュージシャンの頂点を決する大会を一目見ようと、会場のSHIBUYA-AXには大勢の音楽ファンが集まった。また、この日の模様はニコニコ生放送とUSTREAMでも生中継され、パソコン画面を通じても多くの音楽ファンが出場者にエールを送った。
 
今年6月を持って閉館が決まっているSHIBUYA-AX。この大きなステージを夢見て日夜練習や曲作りに励んできたミュージシャンも多いことだろう。最後のAXでのメモリアルな大会を盛り上げるべく、司会は昨年と同じコンビが抜擢。FM番組のDJや自転車ロードレースの実況など幅広く活躍するサッシャ、アシスタントは福島県いわき市出身・在住の現役高校生タレント諸橋沙夏だ。
 
さあいよいよ、決戦の火ぶたが切って落とされた!
 
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【01】THE NUGGETS

トップバッターを務めたのは千葉県からやってきた4人組バンド、THE NUGGETS!白いストライプのスーツをびしっと着込んだボーカルと、黒いスーツを身にまとう楽器隊。演奏曲は「ここまで」。ハートフルに歌い上げ、10代とは思えない大人っぽいステージを魅せる。音楽で夢を掴もうとする力強さを感じる。
 
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【02】日高明穂

2組目は福岡県のシンガーソングライター、日高明穂。初めてギターを買った次の日に路上ライブを始めたという。演奏曲は「河」。アコギを使い、透明感のある中にもしっかりと芯のある歌声を披露。大きなステージで1人で立っているが、圧倒的な歌唱力で、逆にステージを小さく感じさせる。
 
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【03】LindrRond

3組目は名古屋から勝ち上がってきた5人組バンド、LindrRond。優しい音と同時に甘い声で歌い上げ、それによって会場が爽やかな雰囲気に満ちあふれる。演奏曲は「はんぶんこ」。音の構成がとてもしっかりとしていて、完成度の高い楽曲を披露する。
 
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【04】ポコ

4組目は東京出身の5人組バンド、ポコ。今回のJAPAN FINAL出演者の中で一番最年少のバンドである。キーボードの音をバックに歌い始め、段々と色々な楽器の音が出てくる。後半になればなるほど音の厚みが出てくる。曲の構成のセンスがキラリと光る。演奏曲は「約束」。静と動が入り乱れるこの曲は10代の複雑な心境を表しているようだ。
 
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【05】ミサト

5組目は京都のシンガーソングライター、ミサト。演奏曲は「レディオ」。曲のタイトル通りラジオを持って、ステージに立つ。ラジオから出てくるノイズ、ドラムの音をバックにギターを掻き鳴らす。ラジオから出てくる音とシンクロしていて、気持ちが良い。シンガーソングライターとして非常に完成度の高いパフォーマンスを披露する。
 
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【06】the Village Papas

6組目にステージに現れたのは東日本ファイナルから勝ち上がったthe Village Papas。演奏曲は「蝶」。高校生とは思えないステージを魅せる。ファイナルなのに緊張を感じず、ステージを全力で楽しもうというポップで楽しい曲とパフォーマンスが観客を楽しませる。バランスの取れた曲の構成。そのスピードに合わせて身体を動かしたくなる。
 
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【07】爽

7組目は北海道出身の女性シンガーソングライター、。キーボードを演奏しながら歌い上げる。演奏曲は「現代の問題」。一見堅そうな印象のタイトルとは裏腹に、色鮮やかな歌声でオーディエンスを圧倒する。表情豊かなキーボードの音も素晴らしい。
 
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【08】アコースティック小宮バンド

8組目は埼玉からやってきた6人組のアコースティック小宮バンド。アコギを弾いたりピアニカやタンバリンを使ったりと、アコースティックならではのサウンドを観客に聴かせる。演奏曲は「未来」。アコースティックだからこそ表現できる牧歌的なリズムにのせながら、温かい曲になっている。
 
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【09】木更津メーメーズ

9組目は千葉出身の4ピースガールズバンド、木更津メーメーズ。パンクにリメイクした制服を身にまとって登場した彼女たち。演奏曲は「明日休みな気がする」。ステージを所狭しとアクティブに動きまわって魅せるパフォーマンスこそパンクの神髄!パフォーマンスだけではなく、しっかりと演奏スキルもあることを魅せる。
 
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【10】シャケ

10組目は東京の女性シンガーソングライター、シャケ。アルペジオで曲を進行している。つぶやくような歌い方。曲名の「キャンプファイヤー」のように優しい空気感を醸し出す。日常の1シーンを切り取ったような、等身大の自分自身のことを歌った曲は、誰しもが共感できるように思う。
 
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【11】パレードパレード

11組目は北海道からやってきた4ピースバンド、パレードパレード。演奏曲は「Say yes my darling」。明るく軽快なポップな、完成度のとても高い曲を披露。SHIBUYA-AXという広い開場にピッタリな壮大な曲で、観客を圧倒する。間奏のキーボードとギターがかっこいい。
 
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【12】鶴田大地

12組目は佐賀の男性シンガーソングライター、鶴田大地。演奏曲は「サラリーマンの唄」。気持ち良く、真っ直ぐに届く歌声。ストロークから放たれるギターの音。声量、声質がギターの音に絶妙にハーモニーを生んでいる。色鮮やかに脳内で映像が再生されるような歌詞はとても素晴らしい。
 
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【13】音×AiR

13組目は大阪の4ピースバンド、音×AiR。演奏曲は「愛を唄おう」。軽快でパワフルな歌声と、それに答えるように楽器隊も音を放つ。独特のメロディに乗っかる歌はオリジナリティにあふれている。全力でステージを楽しんでいるパフォーマンスには観客も思わずつられて笑顔になってしまう。
 
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【14】一花

14組目は鹿児島からやってきた女性シンガーソングライター、一花。演奏曲は「灯」。アコギを持って一人でステージに立つが、曲の力、声量で存在感を見せつける。東日本大震災の後に、東北に歌いに行くために作ったというこの曲はそこにいた全ての人たちの心に響いたであろう。歌詞の言霊を信じたくなる曲だ。
 
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【ゲスト】たんこぶちん

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全14組が終わり、観客、ニコニコ生放送、USTREAM視聴者の人気投票と集計が行われる。この間に、前回大会のファイナル(=The 6th Music Revolution JAPAN FINAL)で優秀賞を受賞して2013年7月にメジャーデビューした5人組の現役女子高校生バンド、たんこぶちんがゲストステージとして舞台に上がる。
 
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1曲目はメジャーデビュー曲「ドレミFUN LIFE」を披露。元気いっぱいなステージングで魅せる。曲のアレンジも秀逸だ。3曲目は「闘うばい!」。この曲の作詞は高橋久美子(ex:チャットモンチー)である。たんこぶちんにぴったりな歌詞の世界観と彼らの元気いっぱいなパフォーマンス!
 
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最後は、一年前にこのミューレボのステージで演奏した曲、「UJIUJI」。今日のファイナリスト達を前に、Music Revolutionの先輩アーティストとして貫禄のステージを披露する。1年後、彼女たちのようにメジャーデビューするミュージシャンは現れるだろうか。一体誰が、そのステージに立っているだろうか。たんこぶちんのステージを観ながら、そんな期待も大きく膨らんだ。
 


 
◆1stフルアルバム『TANCOBUCHIN』
2014年01月22日~発売中
 
 
◆たんこぶちん  公式サイト
http://tancobuchin.jp/
 
 
 
 
 

 

 

【審査結果発表】

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たんこぶちんのステージも終わり、いよいよ結果発表。まずは携帯電話、スマートフォン向け音楽ダウンロードサービス「My Sound」にて開催された、事前人気投票にて決定する「My Sound賞」の発表だ。
 
「My Sound賞」に選ばれたのは、ポコ!キャッチーな曲が多くのリスナーの心を掴んだのであろう。
 
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続いて当日の来場者、ニコニコ生放送、USTREAM視聴者の人気投票により決定する「オーディエンス賞」の発表。「オーディエンス賞」に選ばれたのは、the Village Papas!プロアーティスト顔負けのパフォーマンスが多くの観客を楽しませていた。
 
続いて「優秀賞」の発表。「優秀賞」に選ばれたのは3組。THE NUGGETS鶴田大地音×AiRだ!3組とも個性豊かで、音楽をとても楽しく届けていたのが、印象的だった。
 
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そしていよいよ、「グランプリ」の発表。4599組のアマチュアバンドの頂点に立ったのは…11組目に登場した、パレードパレード!ライブパフォーマンス、曲のクオリティーどれをとってもアマチュアとは思えないレベルであった。
 
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◆グランプリを受賞したパレードパレードへライブ終了後にインタビュー!
 
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—グランプリを受賞した今の心境を教えてください。
最初にこの大会の予選から「Say yes my darling」の1曲に絞って頑張って練習してきました。その頑張ったことが結果につながり、本当に良かったなと嬉しい気持ちでいっぱいです。関係者の方にもありがとうございますと伝えたいです。
 
 
Photo—バンドの結成のいきさつは?
バンド仲間の間では「どこの誰がうまい」っていうことが噂になるのですが、それで色々な人たちに紹介してもらって出会いました。そのあと、この4人でよく遊んでいて、そこから自然とバンドとしてやろうとなりました。
 
—これからの夢や目標はありますか?
メジャーデビューをしたいです。長いスパンで考えて、ずっとこのメンバーで音楽をやり続けたいです。
 

 
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今回の大会でも若い才能が大きな会場で花咲いたように感じる。23歳以下でも才能を持って音楽活動を続けている若者はたくさんいる。彼らがこのような舞台でチャンスを手にして、さらに大きなステージに羽ばたけるのはとても素晴らしいことだと思う。来年もまたこの場から新たな才能を発見することができると思うと、とても楽しみである。
 
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◆The 7th Music Revolution JAPAN FINAL 受賞者ライブ映像公開中!
 


パレードパレード 「Say yes my darling」
※この他の出演者の映像もMusic RevolutionオフィシャルYouTubeアカウントにて公開中!

 
 
◆The 7th Music Revolution 公式サイト
http://musicrevolution.jp/

 

 
◆関連記事
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