コラム
ロックは現場で起きてるんや!〜三原流ライブ参戦記〜
三原勇希
中学生の頃モデルとしてデビューし、tvkの音楽バラエティ番組「sakusaku」のMCを三年務めたのち、日本テレビ「シューイチ」でトレンドレポーターなどのお仕事をしてきました! おしゃれと体を動かす事が大好きな、自称かなりのアクティブ女子です。ライブやダンスも大好きです☆ 出身地:大阪府 血液型:AB 星座:牡羊座 趣味:おしゃれと呼ばれる物全般・料理・散策

十時間目:Slipknotとももクロとドリアンとその中身。


爆音の中心で無になる。
音に身を預けて自分を解放する。
そういう体験がどうやら私は好きらしい。
 
 

そこに、目で見て楽しいエンターテイメント性あり、
すごいこれ一体どうなってんのっていう技術力あり、
カリスマ性ある魅力的な声質あり、おまけにトークで
人情にあついというギャップありとなると、
それはもうジャンルなんてどうでもよくて。ただ単純に、最高!

 

Slipknot @Ozzfest 2013、やられました。
スガシカオさんにもまるで女子高生ばりのテンションで
「Slipknot、まぢ神。」(スガさんの公式Twitterより)といわしめたのもわかります。
興奮と、凄さのレベルが端的に表されている
「まぢ神」の3文字にすべてがつまってる!

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三原勇希、5月にオズフェスがありますよ。」
仕事でも、ロックの先生としてもお世話になっているカメラマン魚住誠一さんに
そう告げられてからこの日まで、トリのSlipknotを見てみたくて、
オズフェスなのにオジーの出ない初日の土曜日を選んだにも関わらず、
実は全然CDも聴いていなかった。
(余談ですが魚住さんは私のことを三原勇希と呼ぶ。理由は謎。)
私が持っているのは、コラムを書き始めてすぐの頃に魚住さんに頂いた、
Slipknotのアルバム1枚目、しかもまだインディーズだった時のアルバムだけど
最高傑作と評するファンも多い『Slipknot』。

オズフェスでのライブを観てから初めて聴いたようなもんですが、こういう
仕事の原稿とか書くときに「ダダダダダダダダダダダダダダ」という
ジョーイの超高速ドラム音に合わせてキーボードを打つのは
意外と集中できるし一気に書けてはかどる。あくまで個人的な意見ですが。笑

かの有名なSlipknotのライブが見れるというのに聴かなかったのは、
正直ヘヴィメタルというジャンルにそんなに興味がわかなかったから。
ライブで聴くのは迫力があって気持ちいいけど、
家や移動中に一人で聴く気にはならない音楽だと思ってた。この日までは。

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あいにくの雨とロック好きの熱気でこの日の幕張メッセの湿度は200%(三原調べ)

フェスってやっぱり大好きで、会場に近づくにつれて胸が高鳴ってく。
ただし今日は、重低音で。
仕事が終わって魚住さんと合流して会場に着いたのはももクロが始まる
30分前でした。難波さんやMAN WITH A MISSIONも見たかった。。。
ももクロまで、巨大フランクフルトをほおばりながらミニステージでやっていた
「デス声コンテスト」を見る。
会場に来ているお客さんが各々好きな曲をカラオケでデス声で歌うコンテスト。
上手い人だとけっこう盛り上がるし、何人かヘッドバンギングしてる人もいて、
魚住さんは本気で出たそうだった。笑

 

ももクロは以前ライブを見た事があって、
ももクロもまた、ライブで魅せられて好きになった全力系アイドル。
ハードなロックフェスに出演するということでアウェイ感もある中、
どんなパフォーマンスを見せてくれて、
会場のロック好きはどんな反応をするのか結構楽しみだった!
そんな中あらわれたももクロかなこの最初の一言は「見てから決めろーーー!」
そして「いま、目の前にいる私たちがアイドルだ!」と。いいね、いいね!!!
一曲目が「逆境こそがチャンスだぜぃ」という歌詞の「ピンキージョーンズ」
だったりと、やっぱり思いがこもったももクロのライブでしたね。
私は後ろの方で見つつも「怪盗少女」で踊ってました。

BEEASTでコラムを執筆されていて、私も以前ライブを観に行かせて頂いた、
人間椅子のワジーこと和嶋慎治さんのギターが見られたのがすごく嬉しかった!
人間椅子のライブは二日目だったので。NARASAKIさん含め、
改めて凄いコラボレーション。そこからはロックな曲が続きました。
ももクロについては私のよりもネットで色んな詳しいレポートを見て下さい。笑
なにはともあれ、やっぱりももクロはいつも全力で、いいなぁ!!!

 

マキシマム ザ ホルモンはやっぱりトークが最高。
元々カラオケで歌ったりするくらい好きだけど、ライブで見るたび好きになる。
音楽に対するひたむきな姿勢と、笑いのセンス、勢い、
そして愛されてる感がすごい!こういうロックは特に「キャラクター」が、
そのアーティストを好きになる大きな要素だと改めて感じる。
音楽だけじゃなくて、その人のパーソナリティががロックじゃないと!

 

Slashも、ほとんど知らなかったけど、見た目からして絵になるロックな人でした。
ギターソロ長っっっっっっ、と思ったけど聴けば聴くほど凄いし
どんどん曲が膨らんでって、こっちのテンションをもってかれる。
ギターの弦が切れまくっててもおかまいなく弾き鳴らして、かっこよかった。
Slash以外のバンド&ボーカルの人達はみんなすごくシュッとしてた。笑

見ながらひとつの素朴な疑問が浮かんだ。
魚住さんに「ロックミュージシャンはなぜみんなロン毛なんですか」と素で質問した。
だってみんな同じシルエットなんだもん。
魚住さんは「頭を振ったときにカッコいいから」と答えてくれた。
なるほどそういう説もあるのか。

Slashの時に私がこれいいな、と思って魚住さんに「これなんですか」と聞く曲は
たいていGuns N’ Rosesの曲だった。かろうじて知っていた最後の
「Paradise city」は、それまで攻め攻めだった雰囲気ががらっと変わって、
なんだかみんなの青春って感じで、ああSlashもこういう人なんだろうなって
勝手な想像して、なんか暖かくてちょっと健康的な気持ちになった。笑 

ちなみに、なぜこの曲は知っていたかというと、日本のヒップホップグループ
(なんか変な言い方だ‥)のサイプレス上野とロベルト吉野さんの
MIX CD『THA MIX Vol.1』に収録されていたから。
私はロックこそ全然知らなくてこうして「ロック一年生」として勉強中の身ですが、
音楽を好きになったきっかけはヒップホップやラップなんです。
ガンズの曲では、
「Paradise city」「Sweet Child O Mine」 がこのMIXに収録されてます。
ラッパーのお二人ですが、これはヒップホップからロック、メタルまでミックスされてて、
やんちゃで男らしくて面白い1枚です。

Guns N’ Roses – Paradise city

こういうライブ映像見るたび、生まれ変わったらロックスターになりたいと思う。
Slash、やせてたんですね。

 

そして、最後は。
トリのSlipknot!!!

Slashの演奏中に隣のステージにSlipknotロゴが映し出されただけで
「うおぉぉぉおぉ!!!」という歓声。始まる直前には、
疲れて寝転がったりしている人がたくさんいるほど余裕のあった広い会場の、
いっちばん後ろまで埋め尽くす、人、人、人!!!!!
それだけで私も興奮してた。

ライブが始まってからの事は、正直よく覚えてない。笑
1時間半くらい、たっぷりのステージだったけどずっとかなりの興奮状態。
しょっぱなは、もの凄くテンション上がって、それこそ叫んだり頭振ったりしてたけど
気づいたら口をあんぐりあけたまま目をぱちくり見開いて一滴の汗が頬をつたって、
「こ、これがSlipknotか・・・!!!!!」って心の中で呟いたままかたまってて
ハッ、と我に返る、というなマンガみたいなことがリアルに自分に起きていました。
すごかった。興味ないと思ってたのに、完全に心奪われてました。
仮面の集団がそれぞれめちゃくちゃやってるパフォーマンスはぶっとんでるし、
声はかっこいいし、歌も演奏もレベルが高い・・・とにかくすごかった。
世界レベルってこういうことか、と。

Slipknotはそうだとは噂に聞いてたけど、やっぱり今回のライブでも
「ゴー、ゴー、ゴー(5、5、5)!!」とか「スワレー!!」とか、
日本語を使ったり、MCもすごく聞き取りやすい英語で話してくれた。
あと、私も教えてもらって知ったんですが
途中からは亡くなったメンバー、ポールのナンバー「2」を
バックに大きく掲げて歌ったりと
あの見た目&ハードな音楽とは裏腹に、
人間味と思いやりのあふれる一面を見せられて、
スガシカオさんもブログでおっしゃってましたがまさに「ギャップ萌え」。
関西人的ににつっこむと「ええやつか!」。
 

私は一段高くなったところで座って見ていたので、
会場の人達の動きを一望できたんだけど、それによってさらに感動!!!
ライブ終盤では、
あんなにぎゅうぎゅうなのに自然とそして突然生まれた巨大なモッシュピット。
「SPIT IT OUT」 では、一人一人が少しずつ後ろに下がってって
じわじわとみんなしゃがんで、一斉に大ジャンプ!
そんなパワーを生み出すSlipknotに改めて感動!
もうSlipknotもお客さんも、
人間の興奮したときのパワーってすげえええ、って感じでした。
 

帰りもなかなか興奮が冷めませんでした。なんかもう嬉しくて。
この日のSlipknotステージ、本当に見れてよかった。
「マジでやばかったライブ」というラベルの、
脳内ハードディスクに焼き付けられました。
 

Slipknot – Spit It Out‬

その後、引っ張りだしてきてやっと聴いたSlipknotのアルバム「Slipknot」。
今もこれを打ちながらひんやりした自分の部屋で聴いてます。
定番だけど「SPIT IT OUT」が一番好きだな!
部屋でSlipknot聴きながら、
朝ご飯には手作りパンケーキを食べる系女子ってどうですか。笑

ozz3

そのとき「Slipknotを聴いてる」、とTwitterに呟いたら
「意外!!!」という声がたくさんありました。
ロック好きな人は、喜んでくれたみたいだけどみんなどう思うのかな?
パンケーキ焼く系女子には見えるけど、Slipknot聴く系女子には見えないのね。

私がHIPHOPやラップが好きな事も同じような感じで、
外見はとてもそうは見えないみたいで。
好きだと言うと大抵びっくりされます。
あと、そのジャンルが好きな人以外にはあんまり受け入れられない。笑

実際私もメタルは最初興味なかったし、今もよく聴くというわけではないけれど
こうしてSlipknotをいいと思ったように
ジャンル関係なく”good music” は好きになるし知りたいし聴きたいもんですね!

Slipknotが仮面をつけたのは、
「自分たちが何処の誰かってことはどうだっていい、
 ビジュアルを捨てることによって、残るのは音楽だけになる」
という理由からだそうですね。
逆にビジュアル的特徴になってる気もしますが。笑
ももクロも、2ndアルバム『5TH DIMENTION』のビジュアルで、Slipknot
クレイグみたいな、果物の王様ドリアンみたいな針頭マスクをつけていますね。
タイトルも”5次元”というだけあって「何らかの進化を表現している」そう。
アイドルなのに、ファンが見たいであろう表情を隠しているし、
一人一人のイメージカラーも使っていない。
そういう個性をあえて消すっていう狙いは新たな段階への挑戦と、
音楽やダンスに注目させるっていうこともあるんだろうなぁ。

私も人からどう思われようと好きなものは好きだと言いたい
(嫌いなものを嫌いという必要はないけど)。
自分が面白い事と思うことはやりたい。ドリアンだって食べてみたい。
もちろんモデルやタレントという仕事はイメージがすごく大切な職業であるので
節度はあるけれど、
その中でありのままの自分を素直にさらけ出して、それが仕事につながったり、
それで人から好きになってもらえたら最高だなと思いながらやっております。
つまり固定観念をとっぱらって何でもやってみたり、ありのままでいることだったり、
最後には中身を好きになりたいしなってほしいっていうことを大切にしていきたいな、
と思います!

 
 

一旦オズフェスのSlipknotに話を戻しまして、
「やばいライブ」ってのはやっぱりあるもんですね。
同じアーティストでも、この日のこの回は特にヤバかった、なんてことがあるように
オズフェス2013のSlipknotは、きっとヤバい日だったと思う!
Slipknotの他のライブ見た事ないやんって言われたらそれまでやけど・・・
でも今、そう思います!笑

それで、今回のコラムに何度か名前を出させて頂いたスガシカオさん。
スガさんは、私がMCの頃、sakusakuのゲストに来て頂いたのがきっかけで
お見知り置きいただき、現在に至ります。
同じところでSlipknotを見てた事を後でTwitterで知り、
Slipknot、神でしたね!!!」的なやりとりをしました。笑 うれしかった・・・
スガさんも自身のブログで「Ozz festいってきた」という記事を書かれてます!
(参照:Ozz Fest いってきた|スガ シカオ オフィシャルブログ

ちょうどこのSlipknotを見た一週間後、
武道館で行われたライブ「亀の恩返し」にて、スガさんのステージを見たのですが、
そのスガさんのライブも「やばいライブ」でした。
(※詳細は亀の恩返し|三原勇希 NEXUSコラムへ!)

スガさんのライブを見るのは去年のロッキンジャパン以来。
でも、この日がだんぜん神がかってた!5曲という少ない曲数だったけど、
スガさんが会場の雰囲気をまるっと一つにひっくるめて、
曲ごとに全然違う方向にさらっていく感じ!特に新曲の「アイタイ」が良かった。
大人で、なんか下の方で力強くて、
音が床を這って近づいてくる感じがするっていうか、世界観がとにかくかっこいい。

スガシカオ – アイタイ

スガさんも自分のやりたい音楽を、自分のやり方でつきつめてやられていて、
しかもそれが支持されていて、かっこいい。
そしてお話が面白すぎるとこが大好きですw

 
 

とはいえ、我が道を行くには自信が必要だし、自信のためには努力も必要だし
わがままにならないためには説得力が、いろんな視点が必要だし。
私はまだまだ全然です。がんばらなきゃな。
さぁ今日の朝ご飯はなににしよ。グリーンスムージーとフレンチトーストかな!

 


◆三原勇希 インフォメーション
・SUBARU軽「DRI美ING SUBARU」広告出演中
http://www.subaru.jp/kei/drivingsubaru/

・日本時計協会 スチール広告出演中

Photo Photo

・31アイスクリーム「こんなときにサーティワン篇」CM出演中!
http://www.31ice.co.jp

・GALAXY S III α/GALAXY Note II PLAYERS’ HEAVEN 出演中!
http://www.samsung.com/jp/playersheaven/

・毎月20日発売
写真専門誌「月刊カメラマン」
2013年1月号~12回
魚住誠一さん連載ページに登場。

 

◆三原勇希 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/yuki-de/

BEEAST presents 三原勇希のロック女子会vol.1
http://www.beeast69.com/report/62822
sakusaku 4代目MC・三原勇希に突撃取材!
http://www.beeast69.com/serial/sociology/29232