コラム
Super Funny Life of Super Guitarlist
Kelly SIMONZ
14歳の時、兄の影響でギターを始め、高校生になって精力的な活動を行う中ラウドネスのオープニングアクトオーディションに合格し、ギター歴わずか3年で憧れのラウドネスと同じステージに立つ。
高校卒業後、単身渡米し、ハリウッドのMIに入学、ロスを中心に活動する。その後東海岸に活動拠点を移し、24歳までアメリカで音楽活動を行う。 以降、数々のジャンルを超えたリリースとライブ活動でその卓越した音楽センスと驚異的なギター・テクニックを披露、また、後進の指導にも精力的に取り組み、全国のギター・キッズを魅了し続けている。

第2回 オレがギターに魅かれたきっかけ


ドモ!皆さん☆

第1回のコラムにはオレの名前の由来を紹介させていただきましたが、大変興味をお持ちいただけたようで何よりです。まぁ結局、未だにシモンズとかサイモンズと言われていますが、それは自分がもっと有名にならないとダメだという事で、引き続き精進させていただきます(笑)

前回アメリカにわたるきっかけなども書きましたが、今回はギターを始めたきっかけに、少しさかのぼりましてお話したいと思います・・・オレは実は、ギターを始めたのはそんなに早くなくて14歳、といっても中学3年生の春ごろだから、すぐに15歳になる前という事になりますかね・・その1年前に実は3つ上の兄に「ちょっとギターを持って弾いている写真を撮ってくれ」といわれて、兄の部屋に入った時、彼の姿は、髪を立てて、目張りを入れ、鋲のついたレザーリストバンドをし、日章旗のタンクトップで、ランダムスター(LOUDNESSのギタリスト、高崎 晃さんの、トレード・マークともいえるギター)を持っていたのです・・・その姿を見て「ヤベェ・・・超カッケェ」となってしまい(笑)、翌日から兄がいない部屋にこっそり入ってはそのランダムスターを鏡の前でもってレコードを聴きながら「あて振り」を1年間みっちり鍛えたのです(笑)

翌年念願のギターを買って初めて挑戦した曲は、LOUDNESSの「Crazy Doctor」でした。そこで初めて知ったのが「ブリッジミュート」というテクニックで、全くギターの事を知らないオレですら兄貴の弾く「なんだかカッコいい感じ」というモノを感じていました・・それが8ビートで刻むブリッジミュートだったという事を、始めて自分がギターを始めた時に身に着けたい技術だと思ったのです。ところが全然上手く音が切れないし、やりすぎると音がなくなるわ、ダウンピッキングで全てを弾くほど手が動かないわで、瞬時に挫折しかけた思い出があります(笑)。ところが何故そこで諦めなかったかといえば、理由はただ一つ「このカッコいい曲を自分も弾きたい」という思いだったのです。

この曲をご存知の方ならお分かりだろうと思いますが、ギターソロパートがギターだけの独奏になる部分がありまして、この部分がまた、たまらなく弾きたいと思わせる思いをかき立てる要素になっていたのはもちろん言うまでもありませんね(笑)・・しかしながらオレが当時弾きたかったのは、あの絶妙な「ブリッジミュート」によるイントロのドライブ感満点のリフに尽きるのです。人に教えるようになった今でも、音楽はリズムギターあってのリードギターだという教えはいまだ一貫して変わっておりません。結局数ヶ月して兄貴を上回り(笑)自分がギターを弾くきっかけとなった兄をボーカルに転向させてしまいました(汗)・・それも今思えば兄が、オレが一生懸命ギターを弾いている姿を見てオレにそのパートを譲ってくれたのかもしれないなと大人になってから思うようになりました。何故なら、兄は何をやってもオレより器用にこなす人間だったので、彼もギターを始めてすぐに上達していたのを覚えています。

兄がボーカルになってくれたお陰で、バンドとしての活動もしやすくなり、同級生のメンバーとボーカルの兄とでギターを始めて一年足らずでライブステージを経験する事も出来ました。その後、17歳の時にギターを始めるきっかけとなったLOUDNESSのライブで、オープニングアクトで出演する事が出来たのです!1988年、ジャパンツアーの神戸公演!ギターを始めて3年で自分の憧れの人を前に弾くのはとても緊張しましたが、やはり圧倒的存在感とプレイにもはや対抗心などはなく、只々楽しかった思い出しかありません。高校2年生だった自分に、こういうチャンスを与えてくれたラウドネスおよび当時の関係者の方々には、今でも本当に頭が下がる思いです。

ミュージシャンというのは、そういった後進を育てるという使命もあると少なからずオレは考えているので、音楽学校でもプライヴェートレッスンでも、テクニックよりももっと根本的なメンタリティやアティテュードを教える事を中心にして行っています。ただ、そういった目には見えないものに説得力を持たせるためにも、目に見える結果やテクニックを重視する事も、当然重視せざるを得ませんがね・・とにかくこの出来事は、今でも自身の音楽人生の中では、大きなキャリアの一つとなりましたからね・・ただこの後、自分の求めるものが、当時の日本には存在しないという疑問と葛藤に悩まされ、渡米する事になるのですが・・またそのあたりは次回の「KazuhiroからKazへ」(仮題w)をお楽しみに☆

さて、3月は大阪と東京でライブがありますので、是非皆さんお越し下さいね☆

大阪では、トップバッターにオレの教え子が登場しますので、是非ともお早めにお越しいただき応援してあげて下さい。やはり、こうして音楽はつなげていくものだと思っておりますので、何卒応援宜しくお願い致します。

【ROCK REVOLUTION Vol.27】
2012年03月10日(土)
心斎橋Club ALIVE!
OPEN 17:30 START 18:00
ADV \2,500 DOOR \2,800(DRINK別)

http://tightrope.nobody.jp/rockrevo27.htm

そして翌週は、3回目となる東京キネマ倶楽部のワンマンライブです☆
先週末最後のリハーサルを2日間ぶっ通しでやってまいりました。

今回のワンマンは、Revelation(啓示)という事で自分がこれからやっていくもの全てをブチ込んだライブになります。ジャンルは「フリースタイル」です(笑)、そういったメッセージを強く込めたライブにしたいと思っているので、普段磨き上げた腕を、最高の楽曲を披露したいと思っておりますので、是非とも皆さんお越し下さいませ!!

(L to R)Tim Miller, Kelly SIMONZ, Yosuke Yamada

【東京キネマ倶楽部”The Third” -Revelation 2012-】
2012年03月17日(土)
OPEN 17:30 START 18:30
ADV \4,000 DOOR \4,500(DRINK別)

チケットはe+(イープラス)にてご購入下さい。

さらに楽器店セミナーも合間に行われますので振るってご参加下さいませ☆
2012年03月11日(日)奈良店
http://www.shimamura.co.jp/shimablo/nara/index.php?itemid=25764
2012年03月31日(土)松本パルコ店
http://www.shimamura.co.jp/matsumoto/



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