コラム
Super Funny Life of Super Guitarlist
Kelly SIMONZ
14歳の時、兄の影響でギターを始め、高校生になって精力的な活動を行う中ラウドネスのオープニングアクトオーディションに合格し、ギター歴わずか3年で憧れのラウドネスと同じステージに立つ。
高校卒業後、単身渡米し、ハリウッドのMIに入学、ロスを中心に活動する。その後東海岸に活動拠点を移し、24歳までアメリカで音楽活動を行う。 以降、数々のジャンルを超えたリリースとライブ活動でその卓越した音楽センスと驚異的なギター・テクニックを披露、また、後進の指導にも精力的に取り組み、全国のギター・キッズを魅了し続けている。

第9回(最終回) いよいよ復活の狼煙を上げるとき


さて前回も若干ご無沙汰でしたが、今回はかなりご無沙汰してしまいました。
皆さんお元気ですか?(笑)



というわけで、夏の教則DVD発売、そしてNHK子供向け音楽番組出演などを経て10月には中国の楽器フェア「MUSIC CHINA2013」にフジゲンギターのデモンストレーターとして行って参りました。

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中国ははじめておとずれたのですが、上海は非常に近代化されており日本のメディアのイメージよりも皆さんとても親切で特に大きな問題などはありませんでした。ただ、唯一あるとすれば、移動中何処へ行ってもほぼ全員といっていいほどの皆さんに注目されたことぐらいです…(笑)。

やはり男の長髪はほとんど居ませんので、スタッフとして同行させたドラマーのYosukeと2人でいると、特に目だって仕方なかったですね。日本では逆に見ないように避けられますが、これもまたどうかと思うのでどっちもどっちですが。

今回は一日だけですが、計4回のデモンストレーションをブチ込まれたので(笑)、気合いを入れて取り掛かりました。ところが、一発目から気合いを入れすぎて(空回り?)しまい、デモンストレーション終了後にギターを見ると、なんと真っ白のギターが血まみれに・・・右手親指の皮を剥(は)いだことに気づかず気合いでプレーしていたようなんです(苦笑)。すぐにギターの血を拭き、絆創膏を貼って次の野外ステージに臨むことになりました。

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野外ステージではだたっ広い場所に幾つかの小さなステージがあり、そこで演奏することになったのですが、なにしろサウンドメイクもほとんどないままいきなりスタート。

こちらでも本当にはっきりしたことが言えるのですが、思いっきりプレーしているときは盛り上がるのが、いわゆるスローなものや泣きのギターという感じに変わるとすぐに立ち去る人も多く、非常に歯がゆい思いをしました。まさかのトーン勝負ができず、終始ハイパーシュレッダーとして懸命プレーしていたらそれなりに盛り上がり、終了後はサインをねだる人が沢山いました。



しかしここでもまた面白いことがありましたね…サインをして写真を撮るという流れになっていたんですが、カメラを渡している隙に、なぜか後の人が横入りし、前の人のカメラで写真を撮るという意味不明な現象が何度もあり(笑)、「そういう部分で本当に彼らには順番を守らない国民性があるのだ」と感じました…日本人では考えられないことですからね。

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そして2回の野外ステージをこなし、最後は屋内ブースでのデモンストレーション&サイン会。というかはっきり言ってサイン会なんかして人が集まるのか?と心配でしたが、最後のデモンストレーションの頃には外で見ていたお客さんなども集まり、無事盛り上がることができました。

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その後なだれ込む様にサイン会を開始、自前のポスターもほとんどなくなってしまい、持って来てよかったなぁとつくづく思いました。こういうときにマーチャンダイズは大切ですね。DVDやCDも幾つか持ってきたのですが、かなり売れました。NAMMも台湾もそうでしたが、自分は手持ちのお金をほとんど持っていかず、現地で稼ぐというスタイルが中国でも実現するとは思ってもみなかったです。本当にありがたいことでした。

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今回はほとんど会場を見る余裕もなくタイトなスケジュールでしたが、招致していただいた楽器店さんにも喜んでいただき、来年のギタークリニックの話が実現しそうで、今後も中国へもガンガン攻めて行きたいと思っています、何かと国家レベルでは問題も取り沙汰されますが、はっきり言ってそんなものに振り回されていては何もやっていけません…音楽は世界共通のものであって国のものではありませんからね。

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そして出演後の夜はフジゲンのスタッフとYosukeと3人で楽しい夜を過ごしました。

今年はロサンゼルス、台湾、中国と海外遠征も増えグローバルな活動にターゲットを絞ってきましたが、ココに来てなんとなんと国内でレコード会社(KING RECORDS)からのオファーを受けることになりました。

というのも、コラムで取り上げてきた海外での出来事の一方で、その合間のほとんどを楽器店セミナーやイベントを行っていたので、実質国内の活動は何倍もこなしててきおり、その成果が出たのだと思っています。

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というわけで1999年にRoadrunner Recordsからリリースしたアルバム以来のメジャーリリースです。何だか自分で言って笑えますが、この歳でメジャーに返り咲くということになりました。

2002年のオリジナルアルバムを最後に、音楽学校講師を主とした活動に切り替えてきたので、12年ぶりの復帰という感じになります。自分がそういう道を歩んだのは、アーティストとの両立に自信がなく、人にモノを教えるのであれば全力で取り組みたいと思ったという理由が大きくありました。今でこそ色んなミュージシャンの方が講師活動も兼任なされているので、そういった考え方をする人は少ないのかもしれませんが、それもまた人それぞれですからね。

そんなわけで、いよいよアーティストKelly SIMONZの復活を宣言することができました。来年の春にアルバムをリリースし、4月からはライブやイベント、そして楽器店セミナーも引き続き行って行きたいと思っています。ライブと楽器店でのバンドクリニックを同時に行えるHard Rock/Heavy Metalのアーティストは、今までそうは居なかったと思いますが、幸い自分以外のメンバー2人もあらゆるジャンルを叩き込まれてきているので、こういったアカデミックな活動もできるという、素晴らしくもありがたい環境で今活動しています。

来年は国内での足固めをするだけでなく、引き続き海外での活動も視野に入れて行きたいと考えています。でもまあ今更ですが、ギターヒーローを目指すのも悪くないと考えるようになりました(笑)

色んなタイミングやすれ違いにより厳しい時代を過ごしたときもありましたが、とにかく何事も面白おかしくして生きていれば、必ずなにかチャンスがおとずれると信じるこことだけは諦めずにここまで来ました。だからこそ与えられたチャンスだと思っておりますので、最高の楽曲を皆さんにお届けしたいと思います。

というわけで、今回でこのコラムは最後になりますが、これからもあらゆる場所で見かけてもらえるようになるべくガンガン活動して参りますので、引き続きご注目して頂ければ幸いです。まずは世の中の価値観を激変させるべく、「外人名の日本人Hard Rockギタリスト」が生み出す渾身のニューアルバムにご期待ください☆



 
【アルバム情報】

不死鳥(フェニックス)の如く…新たなる伝説の序章(プロローグ)。Kelly SIMONZ完全復活の狼煙を上げる最高傑作が誕生!!

原点回帰、自身の音楽活動の集大成とも云えるKelly SIMONZ’s BLIND FAITH名義での最新作は、更なる劇的進化をも遂げた!!圧倒的な様式美を誇る名盤!!
 
Kelly SIMONZ’s BLIND FAITH『BLIND FAITH』
発売日:2014-3-26(水)
収録曲:
M01. N.W.O
M02. Resistance
M03. Opus#2-No.1(*)
M04. Revelation
M05. REQUIEM
M06. Signs of the End of the World
M07. The End of The Beginning(*)
M08. Opus#2-No.2(*)
M09. Dance Of Death
M10. Nocturne(*)
M11. Burning In My Soul
M12. Allegro Maestro(*)
M13. Silent Sorrow
M14. NOW YOUR TURN[Bonus Track]
(*)Instrumental
*全14曲収録予定
*曲目曲順は変更の可能性がございます。

メンバーリスト:
Kelly SIMONZ (Vocal, Guitar, Bass, Keyboards, Drums &Programming)
Kaz(Bass)
Yosuke Yamada(Drums)
[Guest Musician]
YAMA-B(Vocal) *M1,4,11,14



■HM/HR界における伝説の超絶シュレッド・ギタリスト、Kelly SIMONZ(ケリー・サイモン)が遂に完全復活への狼煙を上げた!!徹頭徹尾(てっとうてつび)Neo Classical MetalにこだわったKelly SIMONZ’s BLIND FAITH名義で待望のニュー・アルバムをリリース決定!!

■アルバム・タイトルは、Kelly SIMONZの歴史を俯瞰(ふかん)、総括するかのようなバンド名を冠したセルフタイトル『BLIND FAITH』!!原点回帰、長きに渡る音楽活動の現時点での集大成ともいえる本作は、Kelly SIMONZ全身全霊の圧倒的パワーに満ちた最強の自信作!!バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト、チャイコフスキーなどのクラシック音楽、Ritchie BlackmoreUli Jon RothYngwie Malmsteenなどの源流を汲むNeo Classical的色彩豊かなHard Rock/Heavy Metalを始めとする様々な音楽的要素が完全融合、ここにKelly SIMONZの作品として結実する。

■圧巻の様式美、構築美に溢れた劇的な展開、クラシカルな美しきメロディと極上のハーモニー、麗しきストリングス・アレンジ、疾走感全開の攻撃的リフ、光速で駆け抜けるシュレッド・プレー、咽び泣くチョーキング&ビブラート、流麗且つテクニカルなタッピング、パワフルなヴォーカル・・・マルチ・ミュージシャンKelly SIMONZの才能が余す所なく詰め込まれた鉄板アルバム!!

■また、ゲストとして元GALNERYUSのボーカリスト、YAMA-Bが4曲参加予定!!ボーナス・トラックは、Kelly SIMONZ’s BLIND FAITHの代表曲「NOW YOUR TURN」をYAMA-Bのボーカルでセルフカバーするという貴重なテイクだけに訴求力も抜群!!