コラム
JunkoのHollywood Confidential
ジュンコルイス
ロックスター「フィリップルイス(L.A.GUNS,ex GIRL)」の妻にして生粋のロック姉さん。 国内外のロックシーンを網羅し、ロックな日常をハリウッドにて送っている。バンドとともにツアー同行したり、世界中のロックファンと接点を持っている。

Confidential File No.8


皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか?033月上旬にイタリアへツアーに行ったLA Gunsも楽しんで帰って来ました。今回は4日間連続別の場所でライブでオフ日もなかったため、私は同行しませんでした。でも以前のイタリアツアーには私も行ったので、ヨーロッパでの移動がどんなに大変で大忙しかはわかります。今回も同様ハードスケジュール。

イタリアは最初ローマに到着。翌朝皆でちょっと観光する時間があったようです。写真はその時のものですが全部フィルが撮ったので、彼自身が写ってるのがなくて残念。ドラマーのSteve Rileyは奥様も同行してたので、二人で別行動だったようです。残りの男4人(フィルステイシーケニー、ツアーマネージャー兼ドラムテクのジェフ)は地下鉄に乗ってコロッセオの辺りを探索したようです。02

ヴァンに乗ってる写真の人はAlviseくんというイタリアのプロモーターです。前回のイタリアツアーの時にプロモーターではなく友達の友達として紹介され知り合いました。その時フィルと私は彼のボートでVeniceのプライベートツアーに連れて行ってもらい、とてもお世話になりました。素敵な思い出です。

イタリアは歴史を思わせる美しい建築物や遺跡がいっぱい。いつか時間があったらゆっくり旅してみたい国ですね。ツアーの移動中のヴァンの中からも古城が見えたり、素晴らしい04光景が広がっていたようです。イタリアではどんなにおいしいものを食べれたのか、あとから聞いてみましたが、移動、ホテルチェックイン、サウンドチェックなどの合間にちょうどよくそこにレストランがあるわけでもなく、かと行って食べるためだけに遠出する暇もなく、どこに行ってもそのへんのトラックストップでハム&チーズのサンドイッチばかりで飽きちゃったらしいです。

唯一どこかの会場で、サウンドチェックの後にパスタを作ってくれたようですが、何の味気もないスパゲティに大きなガーリックがいくつか乗ってるだけのもので、フィルは食べるのを遠慮したと言っていました。地元の人に聞いたら、パスタにガーリックだけを載せるものは一01般の家庭料理にあって、昔から皆が食べてるものだと言ってたらしいんですが、それって本当なのでしょうか!?

ライブはどこも盛り上がったようです。イタリアのファンの皆さんにはやはり熱い血が流れてるようですね。フィルからはチョコレートなどのお土産をもらいましたが、一番大きなお土産は「イタリア風邪」でした。フィルが最初に寝込み、注意してたにも関わらず私に移り気管支炎になり、治るまで2週間もかかりましたよ、全く。。。(笑)

イタリアツアーの後LA Gunsはアメリカ国内の各地での週末ツアーを繰り返しています。06彼らのスケジュールはARMのウェブサイトでチェックできます。このリンクでは同じ事務所のいろいろなバンド、Skid RowGreat WhiteDokkenWinger などのスケジュールも見れます。
http://www.armentertainment.com/tourpage.htm

3月14日にはレドンドビーチにあるライブハウスBrixtonにMichael Monroe(以下マイケル)が来たので、フィルやその他の友達大勢で観に行って来ました。会場ではLA Guns用のVIPブースを2つも用意してくれました。今まで彼のコンサートチケットは何度か売られたけど、どれも実現する前にキャンセルになっていました。それが、こんな狭いライブハウスでとうとう観れたので感動しました。05

Hanoi Rocksはずっと大好きだったのに私はアメリカに来てしまったし、彼のライブを生で観たのは信じられないことにこの日が初めてでした。マイケルは声も体系も動きも髪型も昔のビデオちっとも変わっていなくて、むしろ更にパワーアップしたような元気いっぱいのパフォーマンス。ベースはHanoi Rocks時代のサミーだったのも嬉しかったです。セットリストの写真も挙げておきます。Hanoi Rocksの曲も色々聴けて良かったです。MCではラズルの名前を何度も出していました。

ライブ終了後疲れているにも関わらず、07マイケルはフロアに出て来てくれて、待っていた何十人ものファンに一人ずつサインをしてくれました。私はHanoi RocksのCDジャケットやマイケル表紙の日本の音楽雑誌など家にいっぱいあったのに、持って行くのをすっかり忘れました。でもそんな私のようなファンのために、マイケルはプロモ用のはがきサイズの写真を自分で沢山持っていて、それにサインをしてくれました。その他チケットの半券にもサインしてもらい、それらは今このルイス家の壁に飾られています。

私がマイケルにサインをもらっている時、後ろにいた友人が彼に「この子の旦那はPhil Lewisよ」と言ったら、マイケルは「Phil Lewis??? 懐かしいな〜。是非後で彼に挨拶をし10たい」と言ってくれました。その言葉通り、皆へのファンサービスが終わってからマイケルLA Gunsのブースに来てくれました。フィルと会うなり二人は抱擁し、「全然変わってないね」などと声を掛け合い、お互い懐かしいロンドンのクラブシーンの話などで盛り上がっていました。二人の再会は20何年ぶりだそうです。

私も写ってる3人ショットのマイケルがどうも金髪のMick Jaggerに見えてなりません。マイケルのステージ上でのカリスマ性はホントにミックにも通じるものがあるかもしれません。この後マイケルは同行していた奥様も紹介してくれました。とてもいい感じの女性でした。二人でほのぼのしていました。フィルマイケルはこれから連絡を取り合おうと話していまし09た。いつかLA Gunsと一緒にツアー出来たら楽しそう。過去の数年LA GunsHanoi Rocksとのヨーロッパツアーの企画が何度かあがっていたのですが実現には及ばなかったので、次回は是非!!!

とにかくパワー劣ることなく全身全霊を込めて頑張っていたマイケルの姿に、私たち皆元気をもらいました。一緒に観に行ったミュージシャンの人たちも彼の前では皆ただのファンになっていたのが微笑ましかったです。フィルも「久々にこんなにいいライブを観てインスパイアされた」と言っていました。実際フィルマイケルが二人で「昔は気を散らされる素材が周りにいっぱいあったけど、今は純粋に音楽に没頭できる」とうなづき合っていたのが印象的でした。08

ところで前回のコラムで紹介した子猫達、ダスティとディライラはあのまま新しい飼い主さんに飼われてしまいました。でも幸いその人は私たちのお友達なのでもう何度も遊びに行きました。新しいお家で新しいおもちゃを買ってもらい、甘やかされ可愛がられているようで何よりです。未だに”子猫達”と呼んでいますが、4月19日でちょうど2歳になりました。新しい飼い主さんがもうすぐ旅行に行くので、子猫達はその間1週間ほど家で預かることになりました。うちのとらちゃん&こまちゃんと再会して久々に4匹で遊べます。

4月は22日からLA Gunsがネバダ州ラフリンでの恒例のバイクフェスティバル”Laughlin River Run”に3日間出演するので私も一緒に行って来ます。次のコラムはそのバイクフェスの写真とレポートをご紹介する予定です。お楽しみに。