コラム
JunkoのHollywood Confidential
ジュンコルイス
ロックスター「フィリップルイス(L.A.GUNS,ex GIRL)」の妻にして生粋のロック姉さん。 国内外のロックシーンを網羅し、ロックな日常をハリウッドにて送っている。バンドとともにツアー同行したり、世界中のロックファンと接点を持っている。

Confidential File No.5


皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。これを書いている10月26日時点でLAはまだまだ暖かく過ごしやすい日々が続いていますけど、日本はもう暖房をつけるような時期だとか?

まず今日は前回のコラムの内容の一部を訂正しなければなりません。Phil Lewis(以下フィル)がカバーしたと書いた「I Love Rock N Roll」はJoan Jettが歌ったものが有名ですが、実は彼女もカバーしてたんですね。お友達が指摘してくれました。オリジナルはThe Arrowsというバンド。しかももともとは男性の歌だったんですね。申し訳ありませんでした。こちらでその映像をどうぞ。

ところで又Adam Hamiltonのスタジオでフィルは先日4曲もカバーソングのヴォーカル録りをしてきました。いつもは一度に1−2曲なので今回は1日では終わらないのかなと思っていたら、フィルは全曲を2時間で終了。録った曲は「Check My Brain」 by Alice In Chains、「Rock N’ Me」 by Steve Miller、「Just Between You And Me」 by April Wine、「Cry Little Sister」 by Gerald McMann (映画「The Lost Boys」のテーマ曲)です。

しかもこの「Cry Little Sister」のコーラス部分で女性の声が必要ということで、急遽この私が歌うはめに!でもフィルも一緒に歌ってくれたし、あっと言う間に楽しく終わりました。数日後に完成した曲は耳を澄ませてよ〜〜〜く聴いてみるとかすかに私のコーラスが入っていました。嬉しくて家族に送ってしまいました。(笑)これらの4曲はクレオパトラレコードよりLA Guns名義で『iTunes』にアップされるそうです。

ところで10月6日には近くにあるDragonflyというライブハウスにNawgahyde(ノーガハイドと読む)を観に行きました。このバンドは今年の夏までLA GunsにいたベーシストのScotty Griffinの新しいプロジェクトで、70年代のカバーをやっています。マイスペはこちら。http://www.myspace.com/nawgahydeDSCN3937sDSCN3939s

ご覧の通り皆ヒゲをつけて頑張っています。このバンドの地元LAの初ライブだったので応援に行きました。私は週に何度かビバリーヒルズの某寿司屋さんで働いています。このライブの日は仕事が入っていたのでハッキリ言って間に合うかわかりませんでしたが、急いで家に帰ってみるとフィルがなまず(又は怪しい中国人!?)のような付けヒゲをつけて私を待っていました。

見た途端おかしくて吹き出してしまいました。(写真1枚目参照)前日から「ヒゲバンドを観に行くには、私たちもヒゲをつけないと」って冗談で言ってましたが、まさかホントにやってくれるとは!しかもフィルがどうしてこんなヒゲを持っていたのか?それは、何年か前にハロウィーン用のコスチュームやグッズが売ってるお店に行った時に、面白いからいつか使えると思って買っておいたのです。それが今頃日の目を見るとは。でも残念ながら私用のヒゲまでは用意してなかったのですが。DSCN3943s

会場につくと奥の方でNawgahydeのメンバー達が70年代の格好で集まっていました。そこでフィルがこのヒゲ姿で登場したのでもちろん大ウケ。何の違和感もないまま溶け込み、まるでこのバンドにジョインしたかのようなバンドショットまで撮れましDSCN3942sた。(写真2枚目参照)ちょっとしてNawgahydeのステージが始まりましたが、なんだかミュージカルでも観ているように面白かったです。「Cat Scratch Fever」や「Slow Ride」など、王道のクラッシックロックをカバーしていて演奏も上手かったです。

私たちは、このバンドはScotty Griffinのもう1つのプロジェクトであるThe King Mixersのメンバーと何人かがダブっているということには気づいていましたが、まさか両方のボーカルが同一人物とは思っていませんでした。ライブ後に家でちょっとした打ち上げをやった時に、The King MixersのスキンヘッドのボーカルのLord Spamが我が家の戸口に現れるまで信じられませんでした。どこかの若いお兄さんだと信じ込んでいました。「あ、ボーカルはあなただったのね!?」と思わず確認してしまいました。The King Mixersのマイスペはこちら。http://www.myspace.com/thekingmixers

NawgahydeのステージはMCも含めて全てが演出されていてとても楽しかったです。メキシコ人の格好をしているギタリストのNachoがポイント高い!(写真3枚目参照)彼は実際はメキシコ人の血が1%も入ってない普通の白人さん。それがなぜこのバンドで酔っぱらいのメキシコ人を演じることになったのか!?とにかくNawgahydeThe King MixersもLAやラスベガスで毎週ライブをしています。皆さんも機会があったら是非観てみてください。この日のライブ写真を他に数枚アップしておきますのでお楽しみください。DSCN3961s

それにしてもLA Gunsは引き続きほとんどの週末、アメリカ国内の様々な地域へツアーしています。たいだいライブが終わってホテルへ帰って落ち着いたような現地時間の午前2−3時にフィルと電話で話すのですが、先日午前2時頃電話した時フィルは、「今2時間かけて車で空港へ向かっている。」と言っていDSCN3941sたので冗談かと思ったら本当でした。皆時間がなくてライブ後にステージ衣装のまま移動したとか。しかも後で聞いたら飛行機はアイオワ州から乗り継ぎ便でネブラスカ州まで飛び、着いてから車で3時間移動して目的地についたのは午後3時だとか。一体皆いつ寝たのでしょう。普段はライブが終わったらホテルで就寝、翌朝に次の場所へ移動なんですが。フィルにこのハードな移動の話を聞いてるだけで私までげっそり疲れてしまいましたが、アメリカって本当に広い。空港があるような大都市でいつもライブがあるとは限らないので大変です。

前回お話していたWhisky-a-go-goでのアコギライブ1本目が11月25日の水曜日に決まりました。この日はLA GunsからはフィルとギターのStacey Blades、その他にゲストを迎えての出演予定です。この地元初のフィルのアコギライブについては次回のコラムで報告します。それでは皆さん、まだしぶとく流行ってるインフルエンザなどに気をつけてくださいね!