コラム
WELCOME TO THE NEXT WORLD
The HIGH
hirono(Vo / ex. LOVE MISSILE、Julian)、Matty(B / Rama Amoeba )という日本のモッズシーン、グラムロックシーンで活躍し続ける2人に、Tomoaking(G)とBenny (Dr)が加わり結成された4人組バンド。 2013年4月25日より現体制で活動開始。2014年11月、結成2周年を記念して28日に初ワンマンライブを新宿Red clothにて開催、大成功をおさめる。 2015年6月3日、山森“JEFF”正之(THE COLLECTORS、THE ORANGES)をプロデューサーに迎え、初のフルアルバム『The HIGH』を全国リリース。現在は、都内を中心に、全国各地のライブハウスで活動中。 そして約2年ぶり、2017年7月19日にセカンドアルバム『Welcome To The Next World』 を全国リリースすることが決定。

第11回「History of OG (前編)」


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釣り三昧の昨今。
先日も、東京湾に迷い込んだクジラをチーカマで狙っていたら、一通のLINEが届いた。

送り主は、The HIGHの敏腕マネージャーのカブちゃんだ。
ナニナニ、ギャラの高い仕事でも決まったかな?と思って見てみると、こう書いてある。
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「おい!クソおーじ!テメー!いい加減にBEEASTのコラム書かねーと、東京湾に沈めんぞ!(゚Д゚)ゴルァ!」
 
 
 
Σ(゚д゚lll)ガーン
 
 
 
…すっかり忘れていた。
そう言えば、随分前に「次のコラムはOGです。(ニコッ)」と振られていたのだった。
 
これはマズイ、どうしよう。
前回も前々回も、そしてその前もセルフライナーノーツでお茶を濁していたのだけれど、今回はライナーノーツを書く作品がない。

The HIGHの3rdアルバムを今からレコーディングするにしても、曲が出揃ってないので、曲を書いてから録音して、リリースからライナーノーツという手順を踏むと、軽く一年はかかってしまう。

となると、ひと月ごとに更新してきたこのコラムが、急に一年も開いてしまうわけだ…。
いよいよ俺も、東京湾に沈められて、クジラの餌になり、運よく腹の中で生き延びられたら釣りでもして余生を過ごそうかと思っていたら、良いアイデアが浮かんだ。

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過去のバンドの作品を紹介すれば良いんじゃね?(・∀・)
 
 
 
という訳で、お待たせいたしました!
今回は、より深くOGを知って頂こうという趣旨で、これまでのバンドの過去のアルバムをざっくり紹介したいと思います!(拍手!)
 
作品によっては、既にセルフライナーノーツが存在するものもありますが、今回は特別に書き下ろします!(ウ―ハイおかわり!)
 
では、行っくよ~!(∩´∀`)∩
 
【Love Missile / Love Missile】

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出ました、ラヴミサイル
これはメジャーデビュー前の1991年の作品。
ちなみに、「作品」の定義ですが、今回は「販売する目的で録音し、実際に発売されたCD作品」ということにします。
となると、最初の作品は、これ!

LOVE MISSILEを結成して間もない頃、当時の所属事務所が始めたプロジェクトに参加させてもらう形でリリースした作品。
声も歌唱力も、恥ずかしいくらい初々しいです。(/ω\)
レアアイテム☆
 
【First Kiss / Love Missile】

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はい、麗香ちゃん、メジャーデビューおめでとうございます!
前作から1年後にリリースされた今作は、日本クラウンから。
1992年5月発売。
 
【Believe / Love Missile】

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前作より音楽性が広がった2ndアルバム。
ジャズ、ロカビリー、ディスコ、そしてバラード…バラエティに富んだ一枚。(*’▽’)
 
【Illusion / Love Missile】

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音楽性の幅を更に広げた3rdアルバム。
アルバムタイトルは、リチャード・バックの作品から拝借しました。
LOVE MISSILEのラストアルバム。(T_T)
 
【Golden Time / REIKA HIRONO】

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やっぱり、ソロ作品出すよね。
だって、ボーカルだもの。
この作品は自分の中のROCKとPOPが融合した1枚。
もうちょっと上手く調理すれば馴染んだんだろうけど、この時はアルバムのトータルバランスより、1曲ごとのアレンジを優先しちゃった感じかな…。
 
ジャケットは表と裏を逆にした方が良かったかな?
いや、同時期に出したVHSのシャワー浴びてる方がカッコ良かったね。
「ジャンプスーツで入浴」っていうのは自分のアイデアだけど、手間がかかった割にイマイチでした。
すいません@1996年。
 
【Sweet and Mellow / REIKA HIRONO】

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これは確か、再デビュー前の在庫整理みたいな作品。
記憶が曖昧なのだけれど、この時期にはもう既に「It’s Too Late」や「BANANA-JUICE」なんかの当時の1軍の曲があって、アルバムの選考から漏れた曲を集めたらPOPなラインナップになったので、インディーズで出しましょうってなった気がします。
 
今気がついたのだけれど、ソロ時代のアルバムを2枚並べてみると、『Golden Time』に入ってる曲はジョン・レノンっぽくて、こっちはポール・マッカートニーっぽいのね。
ビートルズが大好きなので、2人の遺伝子を受け継いでいるのかも知れないな。
 
【It’s Too Late / Julian】

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Julianっていう名前の由来は、「REIKA HIRONOという名前では売りにくい」という、当時のディレクターの意見が発端でした。
それを聞いて、「確かに。(-ω-)」って思ったよね。
そこで着目したのが、「ソロユニット」や「ソロプロジェクト」というスタイル。
バンドだけどソロ、ソロだけどバンドみたいなスタンスの打ち出し方。
 
当時だと、レニー・クラヴィッツコーネリアスなんかがそんな感じだったかな?
あと、T.M.Revolutionなんかもそのパターンだよね。
気持ち悪いけど。(笑)
 
そんなこんなで、ノートに名前を書き出して、ディレクターと事務所の社長とで決めた名前が「Julian」でした。

理由は「ジョン・レノンに影響されて音楽を始めた、いわば申し子のような感じだから、ジョンの子=Julian」というもの。
まあ、理由はあと付けなんだけど、濁音で始まってNかYで終わる単語をいくつか考えてたら出て来たというのが正直なところ。
「グッピー」が採用されなくて良かったなって思います。

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名前はグッピーじゃなかったけれど、この作品のジャケットはベタという魚。
これはデザイナーさんが考えたのだけれど、やっぱり歌詞を読んでくれたのかな?
かなりセンスが良いと思います。
1999年@徳間ジャパン。
 
【GIRL No.8 /Julian】

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こうやって並べてみて初めて気付くのだけれど、Julianのマキシシングル3部作は社会派の歌詞ばかりなのね。
そんな作戦を立てた記憶はないので、たまたまっていうか、そういう曲が多かったのだと思う。
 
タイトル曲は当時のコギャルをやんわりとDISった内容。
カップリングの「Built in JOE」に至っては臓器移植やクローン技術に警鐘を鳴らしています。
「VACATION」の歌詞には「病んだシステム」なんていうフレーズが出てくるし…。
今にして思えば、よくメジャーで出せたなって思う。^^;
 
【The Wild Jet Coaster / Julian】

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これも社会派の歌詞がチラホラ。
この頃は新宿に住んでいたので、気持ちが荒んでいたのかも知れません。
年齢的にも焦る年頃。
 
カッコ良いのに売れなかったね。
カッコ良いから売れなかったのかも。(笑)
 
【Julian / Julian】

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先日、このアルバムにサインを頼まれました。
聞くと、定価の3倍くらいしたそう。
申し訳ないなと思ったけど、嬉しかったです。
どうもありがとう。
これは自分の作品の中ではベスト5に入る1枚。
いや、ベスト3か?
 
この中に「PICNIC」っていう曲があるんだけど、これを書いたときに、自分は腹を括ったのかも知れません。
年齢的には20代の後半くらいかな?
新宿の狭い部屋で、床に座って書いたと思う。
「We can go on a picnic」って。
 
あの時の自分に教えてあげたい。
お前さん、お前さんのPICNICはまだまだ続くぜ。
20年後もギター弾いて唄ってるから心配すんなって。( `ー´)ノ

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■The HIGH スケジュール

●Shakin’ All Over Vol.13
2018年8月19日(日)@渋谷 La.mama
open 18:00 / start 18:30
adv.¥2800(+1drink)
w/ LOVE ME DO

●ガチチャーハン!TV&LIVE
2018年9月5日(水)
open 18:30 / start 19:00(予定)
adv.¥2000(+1drink)
M C:清水 “Matty” ケンヂ (The HIGH)
LIVE:The HIGH / nuance
[INFO] yoshidamachi Lily HP
[チケット] yoshidamachi Lily HP

●R&R HOO CHIE COO
2018年9月7日(金)@名古屋ell.SIZE
open 18:30 / start 19:00
adv.¥3000(+1drink) / door.¥3500(+1drink)
w/ THE PRIVATES

●R&R HOO CHIE COO
2018年9月15日(土)@渋谷 La.mama
open 18:30 / start 19:00
adv.¥3000(+1drink) / door.¥3500(+1drink)

●ガチLIVE!Ⅱ
2018年9月16日(日)@横浜O-SITE
open 16:30 / start 17:00(予定)
adv.¥2000(+1drink)
※予約はこちらから
http://yoshidamachi-lily.yokohama/ticket/20180601

●2018年10月05日(金)@京都磔磔
open 17:00 / start 18:00
adv.¥2800(+1drink) / door.¥3300(+1drink)
w/ HONEY MAKER、 匕首蝮

●2018年10月06日(土)@今池TOKUZO
open 17:00 / start 18:00
adv.¥2800(+1drink) / door.¥3300(+1drink)
w/ THE PSYCRONS、匕首蝮

公式サイト http://the-high.net/
Facebook https://www.facebook.com/TheHIGHmods/
Twitter https://twitter.com/The_HIGH_Info

■CDリリース情報
10×4 (テン・バイ・フォー)
The HIGH New Album「10×4 (テン・バイ・フォー)」
全10曲 ¥2,000(税別)
[DPCD-1801] DECCAPYES
2018.01.27 Release
※ライヴ会場限定発売

収録曲
M01. Heaven’n’Hell
M02. Tokyo 80s Night
M03. Rock’n’Roll Band Part2
M04. Whisky Man
M05. We Had No Choice But To Do (bonus track / outtake version)
M06. Ruby Wednesday (bonus track / outtake version)
M07. Fool Rule (bonus track / outtake version)
M08. Go Away (bonus track / outtake version)
M09. Baby I Love You (bonus track / outtake version)
M10. I Feel Good Tonight (bonus track / outtake version