コラム
エレキングの「おなかいっぱい」!
野村義男
1975年、姉の影響でフォークギターを手にし、1979年芸能界デビュー。1983年『The Good-Bye』を結成し、シングル「気まぐれONE WAY BOY」でバンドとしてデビュー。(1990年TheGood-Bye活動休止、2003年再開)現在は、浜崎あゆみバンド、世良公則GUILD 9、宇都宮隆U_WAVEなどに参加。自身のバンド、RIDER CHIPS、三喜屋・野村モーター's BANDでTOURを行う。ギタリスト、プロデューサーとして幅広いジャンルにて活動中。

おなかいっぱい、十五杯目 ~ギブソン変形ギター~


Y1977_Gibson Explorer_Wine_Red
Y1979_Gibson Explorer-2(of_586)
Y1999 Gibson Flyng V'67 CH_Gibson Head


さぁ、そろそろ上着も要らない暖かい日々が続き始めた今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

ギターにとって「春」と「秋」は、優しい季節です。
夏の暑い気温、冬の冷たい毎日。

そう、元々、大木で生きていたギターちゃん達にとって、湿気や熱などは、ネックやボディの負担になる季節なのです。

それでも弦を張られて「僕ちゃんネックは、反らない様に頑張るじょ」って、根性で、ネックを真っすぐに「ボディにひび割れなんかさせないじょ」って、1年を過ごしているギターちゃん達なのではないかと思います。

そんなギターちゃん達のボディ・デザインのですが、基本的には「ひょうたん」の様な丸みを帯びてる物が7割を占めているのではないかと思います。

これは、諸説あるのですが、ボディが丸いと、音が逃げる場所が無くて、ボディの中で振動が、くるくるしてくれるので、倍音やサスティンを振動させてくれるのぉ~。

などと言うビルダーの方々が居たり、ボディの面積を大きくすれば「その分、音の深みを出す事が出来るハズだしぃ~」って、ラウンド・トップやバックのギターを作るのです。

と、言う意見の中、1957~8年頃のNAMMショウ(楽器のモーターショウみたいな感じかなぁ~)で、GIBSON社が発表したのが、今で言う「変型ギター」でした。

「フライング V」「エクスプローラ」「フューチュラ」などの(モダニステック・ギター)と名付けられた、それまでに誰も見た事が無い、とんがり系のギターを発表したんだけど、時代的に、なんだぁ~?この形~、ギブソンはどうしちゃったのよぉ~?的な残評の中、出荷した本数は、1958~59年で、エクスプローラが22本、フライングVが98本という少数でギブソン的には大失敗な、ニューモデルになってしまったのです。

だからこその、現在では、とても貴重なビンテージ・ギターになってるのです~。

でね、そんな悲しいデビューの「変型ギター」ですが、噂によると(ここからは、話し50%で読んでね。汗)

当時の社長、テッド・マッカーティが、ニューモデルを出すのに、新世紀に向けて、斬新な、未来の、デザインを欲したところ、約100種類位の(本当にそんないっぱいだったのかなぁ~?)デザイン画が手元に集まって、その内の12本のデザイン画を、マホガニー材で、ギターにしたらしいの。

もちろん、その中には、幻の「モダーン」や「フューチュラ」や「サンダーボルト」が、あったのか、無かったのか・・・(エレキング的には「存在」してたハズって信じてる~)
で、その中で量産したのが、貴重なコリーナ材で「EX」と「V」だけだった訳です(涙)

じゃぁ、残りの10種類とかはどうなったのぉ~?(涙)
もしかしたら、当時の社員さんが、社販でゲットか、単なる廃棄処分・・・(涙)

でもね「フューチュラ」が発見された時の状況が、凄かった。
確か30年位前かな?ギターを弾かないおじさんが「庭に何か埋まってる。」

ってんで、掘ったらギターが出て来た(汗)ここ掘れワンワン。
それが、幻の「フューチュラ」だったと・・・。

もしかしたら、その家の前の住民が社員さんで、製品にならなかったギターを、庭に「ポイッ」って、したかもでしょ?

って事は残りの9本のギターもどこかに存在してるかもしれないじゃないですか~(汗)

しかも「モダーン」のパテント申請も当時してるし、きっと「ギター」に、したんじゃないかと信じてます。

50年代当時の変型ギターの風当たりは厳しかったのかも知れないけど、だからこそ、今どきも語り継がれる伝説のギターに、なったのだと思います。

だってさ、当時の写真とかを見ると「V」を矢印的に「楽器屋さんの入り口はこちらです。」的な、外に吊ってる写真があったりして、もぉ~、タイムマシンがあったら「外に吊ってるギター買います!」って、すぐに買っちゃいたいわぁ~(泣)


Y2000 Gibson Explorer Limited Edition
YY2007 Gibson Explorer_G.O.T.Week
Y2007 Gibson Reverse Flyng V _ 1of400
Y2012 Gibson Modern XI Trans Amber


「V」もね、色々と見てみると秘密が見えてくるんだけど、50年代後半当時のカタログを検証すると、なんと、発売された「V」はボディの下部分にゴムをつけて滑らないで弾ける様になってるんだけど、初期のカタログの「V」は下部分に、腿がハマる様にコンターが入ってるの(驚)

っ~事は、その「座って弾ける V」が存在するハズなのに、現物はまだ、発見されてないのよぉ~(謎)

どこにあるのぉ~?しかも、黒の小さなピックガード(驚)当時の価格は「FV」も「EX」も、$247.50

面白いのは、注文したら手に届くのが「V」は30日「EX」は60日かかりますよ~。って書いてあるの(笑)

そして「EX」のプロトタイプとか言う人がいる「フューチュラ」ですが、エレキング的には別のギターだと信じてますの。

何故なら「フューチュラ」のプロトタイプと言われるギターを見た事あるからなのね。(う~、信じたい~)
ヘッドはGIBSONヘッドで3×3、ピックアップは黒いP-90が2っ。

ボディ&ネックはマホガニー。ピックガードはベイクライドと思われる黒の1P。
もぉ~、謎に包まれてる過ぎ~(汗)

しかも1957年のシカゴでのNAMMショーで発表された時にギブソンのジェネラルマネージャーと一緒に写ってる「フューチュラ」は、スプリッドヘッドに、白いアジャスト・カバーに、ピックガードも白の3Pに。

そして、GIBSONのロゴはレイズド・ロゴではなくて、すっごくポップな、三角のデザインに乗っかる様なGIBSONのプリントロゴ。

のちにそのロゴは、どのギターにも採用されなかったなぁ~。

ただ、この2000年代に入って、ちょいと企画物の変型ギターに採用された時にちょいとワクワクしたのは覚えてるんだけどね。

そして幻の「モダーン」だけど、洋書で「Moderne Holy Grail of Vintage Guitars」って言う本があるんだけど、驚くべき写真や50’s のモダーンが・・・(汗)

もし、興味があるなら、見てみて。
そこには恐るべしGibsonの変型ギターの更なるストーリーや写真、ドキュメントが・・・。ヤバい。

これだから、ギターはヤメれないんだよなぁ~(悩)

あ~、今回も、食べ物の話題までたどり着けなかったぁ~(汗)
今回は変型(モダニスティク)ギターで、お腹いっぱいだぁ~。
 


 


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