コラム
なつきのロック解体新書
伊佐なつき
北海道帯広市出身。SHERBETSの福士久美子、外村公敏を擁するTHE HiPPYのギターボーカルとしての活動と平行して、ソロ活動を展開。 THE HiPPY脱退後は、本格的にソロアーティストとして、オリジナリティー溢れる個性的な楽曲で弾き語りを中心に活動を行う。 “七色の声”を使い分ける独特のヴォーカルスタイルとスタイリッシュなパフォーマンスに定評がある。
伊佐なつきオフィシャルサイト
http://www.isanatsuki.com

第四回 山崎ハコの歌う夜


4-1

山崎ハコ デビュー40 周年記念コンサート in
渋谷La.mama ギター 安田裕美
に行って来ました!

私は日本の女性歌手の中では、西田佐知子さんの声と
歌い方が大好きで、中でも「アカシアの雨がやむとき」
を愛しているのです。
この曲は素晴らしいため、いろんな方がカバーしているん
ですよね。
でも、本人を上回るようなカバーは見つからなくって、
そんなの当たり前だよね。オリジナルが一番!!!
と思っていたんですが、
山崎ハコという歌い手はそんな私の固定観念を
聴き始めの5秒で超えてきたのでした。

初めてその声を聞いた時の衝撃ときたら、
ロバート・ジョンソンのクロスロードを聞いた時に
良く似ていたように思います。

孤高の声。音楽に魂を注ぎ、
誠実に向き合っている。
その姿が、音の世界を飛び出して
カタチとして見えて来たんですよね。
もう、初恋の時のように胸が苦しくなっちゃったんです。
とにかく驚いて。
そんな人と、是非逢いたい!!
とLIVEに行き、対バンをお願いし、
下北沢で実現したことにより、
昨年春、
我が北海道帯広凱旋LIVEの際、一緒にやることができ、
地元の方々にも山崎ハコの音楽を観て頂くことができたわけです!!

そして、ハコさんとずっと一緒に、レコーディングや
LIVEをやっているギターの安田裕美さんは
もう、むちゃくちゃクールなギタリストでして。

4-2

私が紹介するまでもないですが、
先日、
忌野清志郎さんを大好きな方が集まった宴会』
で私もカバーした、
子どもの頃から大好きな「帰れない二人」という歌。
その陽水オリジナルのアコースティックギターは安田さんなのです!!
一音一音、全部切なくて、胸が締め付けられて、
清清しく綺麗で大好きです!

そんな安田さんは

井上陽水
大滝詠一
小椋佳
中島みゆき・・・・

挙げきれない程の方たちの演奏、アレンジ、
バンマスなどをやってきてるんですね。凄い人。
それなのに、同じ道産子だからって、北海道弁で
いつも楽しく会話してくれるんです。
素晴らしいですよ、この方のお人柄も。本当に。

ではあらためて!!
3月8日のLIVEの感想です。

まさにデビューから
40年分の山崎ハコが濃厚に詰まっていたLIVEでした。

2部構成になっていて、1部はハコさん1人の弾き語りでした。

一曲目の「望郷」。
つま弾くギターのイントロで
張り詰めた緊張の糸を観ているもの一人ひとりに
ピンと繋げてくるんです。
そして、一瞬の笑みを浮かべたかと思うと
あの声でブスリと胸に刺しこんでくるもんですから、
あぁ、囚われたな。
これは最後まで逃げられないな。
と思うわけです。

「綱渡り」も潔くて、かっこよかったな。

そして2部。
安田さんがギターで入ってくると
ハコさんはとたんに空を自由に飛ぶ
天使のように無邪気に歌い、笑うんです。
本当に素直な方なのだな。と大いに感じました。

安田さん紹介のMCの後、
「帰れない二人」のイントロを安田さんが弾くと、
ハコさんが照れながらも歌う。そしてお客さんも口ずさむ。
という一コマもあり会場はとても幸福感に包まれて
いましたよ!
続いての「リンゴ追分」も、花びらを風に散らせて
少女の儚い情景を見せてくれました。

ハコさん初出演のLa.mamaで見られたのも素敵でした!

LIVEが終わった時、手がヒリヒリ!

何故って、つい拍手が大きくなっちゃうから。笑

もし、万が一、まだ山崎ハコ安田裕美
を観ていない人がいるなら
それは大変もったいないことです。

今後のLIVE情報をチェックし、是非
足をお運びください!!


 

4-3

さあ、では
そんなお二人の格言はこちらです!

ト音記号は
どんな意味でも良いとのこと。
『歌をうたう』『音楽』など自由な解釈で。

でもね、誠実にっていうのは、
歌を歌っているときに、余計な事を考えないように
しているってこと。だって、そんなことしたら
バチがあたるじゃない。

という言葉が忘れられない。

LIVEの時ほど、雑念がよぎるもんなんです。
それって意外と大変なことなんです。
 
 
 
 
 
 
4-4

こちらは安田さんの格言。
ひとひらの氷のように澄んだ心というような意味ですが
安田さんのクールで澄んだギターの音は
こういう心持ちがあってのことでは無いでしょうか。

ちょっとしたことでザワツイているようでは
大物にはなれないのだな。

良き人の奏でる良き音楽を心の奥のほうで感じ取れた、
ほんとに素敵な夜でした。

山崎ハコ LIVEスケジュール
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/hako/sche/sche.html

『歌っ子』 発売中!!
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/hako/disco/ce3269.html
 
 
 


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