連載

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HIRO 『Super Strings Theory』
TEXT:栗林啓

前作『Burn Control』より約1年ぶりのHIROHEAD PHONES PRESIDENT:以下HPP)の2NDソロアルバム『Super Strings Theory』は、今年の1月末に配信リリース開始、そして3月末にはパッケージ版も発売となった。『Super Strings Theory』というタイトルは、物理学の理論のひとつである「超ひも理論」(Superstring Theory)にちなんで付けられたものである。このアルバムは全編ギターインストで、作曲やギター演奏だけでなく、ミックスやマスタリングに至るまでHIRO本人によって手がけられた意欲作で、時間を掛けて作り込まれたこともあり、複雑な変拍子、ギターとシンセによるバトル、スラップベースのソロも盛り込まれた非常にバラエティに富んだ内容となっている。
 
Super Strings TheoryHIRO001
アルバムタイトルにもなっている「Super Strings Theory」は、このアルバムを凝縮した内容となっており、イントロ、ヴァース、サビに至るまであらゆるところに変拍子が登場するが、決して不自然さはなく、むしろその変拍子が独特のうねりを生み出している。アルバム全体を通しても言えることだが、テクニカルでありながらもキャッチーなメロディーラインも相まって、非常に印象的な楽曲に仕上がっている。
Prominence
この曲は新譜の発売に先駆けて昨年の12月に仙台で行なわれたライブでも披露された。ヘヴィながらもメロディアスなこの曲はHPPのサウンドを想い起こさせるが、ANZAがこの曲をHPPの曲にしたがっていたというエピソードもうなずける。
In The Madness
ギターとベースのリフとドラムのリズムが生み出す疾走感のあるグルーヴが大変心地いい。HIROのテクニカルなギターはとてもスリリングで、ライブでも大変盛り上がる事は間違いない。
Dark Energy
HIRO版ネオクラシカルソングとも言える楽曲。スイープピッキングによる高速アルペジオが随所に盛り込まれているが、いわゆるネオクラシカルと言われる楽曲とは違い6/8拍子がベースとなっており、Yngwie Malmsteenも影響を受けたとされるAl Di Meolaを想起させるところがいかにもHIROらしい。
After The Rain
前作の「End Of The Dark」と対を成すようなバラード。メジャーとマイナーを行ったり来たりする展開も「End Of The Dark」を想わせるが、この曲も琴線を揺さぶる感動的な曲である。
Funk Odyssey
ギタリストのソロアルバムにもかかわらず、スラップのベースソロが聴けるという異色の曲。物悲しいギターのメロディが印象的なヘヴィフュージョンで、ベースの演奏も好きだというHIROのスラップのテクニックもかなりのものである。
Too Young To Die
HIROの周りで相次いだ不幸への鎮魂歌として制作されたという楽曲。HIROの複雑な想いが巧みに表現されている。
Straight To The Heart
80年代を思わせるストレートな展開の楽曲。ポップなキーボードサウンドも相まって、非常に聴きやすい曲に仕上がっているが、ギターとベースによるテクニカルなユニゾンプレイがアクセントを加えている。
Lydia
ピアノのサウンドがアクセントとなっているスケールの大きな楽曲。メロディックなスローパートからヘヴィでファストに移る展開は圧巻。ギターとベースのシンセによるソロバトルがその展開に華を添える。シンセソロはHIROのギターフレーズをシンセのデータに置き換えたとのことである。
 
前作『Burn Control』に比べより重厚感が増し、よりバンドサウンドを意識したものとなっており、HIROのエモーショナルでテクニカルなギターが炸裂する非常に中身の濃いアルバムに仕上がっている。バンドサウンドを意識した楽曲たちが、ライブで再現されるのが楽しみなアルバムである。


 
◆リリース情報HIRO002
HIRO 『Super Strings Theory』
配信リリース日:2019年1月30日(水)
配信先 : iTunes, Amazon MP3, Google Music Store
パッケージ版発売日:2019年3月31日(土)
価格 :
¥3,200(税込)HPPWEBショップ価格(HIROピック付き)
¥2,500(税込)通常販売価格
収録曲
M01. Super Strings Theory
M02. Prominence
M03. In The Madness
M04. Dark Energy
M05. After The Rain
M06. Funk Odyssey
M07. Too Young To Die
M08. Straight To The Heart
M09. Lydia
All Music by HIRO
(全9曲収録)
https://hpp.thebase.in


 

HIRO SOLO LIVE 2018.12.1@仙台MACANA

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PHOTO:Shiwomi

『Super Strings Theory』の発売に先駆けて、2018年12月1日に仙台MACANAにて行われた「SOUND OF DEATH vol.70」においてバンド編成としては約5年ぶりのソロライブが行なわれた。エンディングの延長や曲間のインタープレイなどライブならではのアレンジが施され、非常に興味深い内容のライブとなった。

WILD FRONTIER Presents SOUND OF DEATH vol.70
2018.12.1(土) 仙台MACANA
 
HIRO / Guitar
Akira kuribayashi / Bass
Yusuke Matsumoto / Drum
<Set List>
M01. Burn Control
M02. Sound Linkage
M03. Prominence (New Song)
M04. Galaxy & Blues
M05. End Of The Dark
M06. Escape From Horizons
M07. Cosmology


 
◆ライブ情報
HEAD PHONES PRESIDENT ワンマン公演D6r6nmGUYAIzYKT
1年7ヶ月の沈黙を破り、HEAD PHONES PRESIDENTが再始動!
幕開けとなる瞬間を見逃すな!
■日時:2019年6月21日(金曜日)
■会場:初台DOORS
■開場 / 開演 : OPEN 18:30 / START 19:30
■チケット : 前売 4,000円 / 当日 4,500円(別途ドリンク代)
■プレイガイド : e+ 2月20日発売
https://eplus.jp/sf/detail/2877490001-P0030001
*2月19日より HPP公式ホームページチケット受付開始!
http://headphonespresident.com/2019/02/19/20190621_doors/
 
 
 
ダスクフェス‼︎ 19D6r6nmKUIAAUjte.jpg-small
■日時:2019年6月30日(日曜日)
■会場:新宿LOFT
■詳細:http://www.f-d-t-d.com/schedule/index.cgi?mode=view&no=499
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
名古屋公演 w/ SOUNDWITCH,SOLEMN (from Taiwan)D6r6nmIU0AAQ_UD.jpg-small
■日時:2019年7月19日(金曜日)
■会場:名古屋 今池3Star
■予約:https://bit.ly/2Jhngss
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さらに、2019年7月新譜アルバムリリース決定!!


 
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【連載】新譜るLIFEダイアリー HEAD PHONES PRESIDENT 『Realize』
http://www.beeast69.com/serial/simple/163061
【特集】HEAD PHONES PRESIDENT Live “DEVILIZE IT”
http://www.beeast69.com/feature/167985
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