演奏

TEXT:鈴木亮介 PHOTO:本間加恵

Photo「WATER MELON」――「すいか」と書かずにこう書くだけで、自然とオシャレ度が増す。同じものでも、魅せ方次第でオシャレに彩ることができる。そんな、夏の終わりのオシャレなライブイベントをご紹介したい。
 
8月22日、女性ミュージシャンがフロントに立つSakublue marble水曜日のカンパネラ関取花ふぇのたすの5組の共演、「WATER MELON」が催された。バンドからソロ弾き語り、打ち込みまで、バリエーション豊かな顔ぶれだ。
 
会場は、青山月見ル君想フ。246号から外苑西通りを西麻布方面に下り路地裏に入ったところにひっそりと佇む、これまたオシャレなライブハウスだ。訪れたのはちょうど、本誌でもおなじみSakuバンドが最後のリハーサルをしていたタイミング。階段を一歩一歩下りるごとに、バンドの綺麗なサウンドと、カウンターから立ちこめる美味しそうな料理の匂いが飛びこむ。温かい空間が広がっている。
 
 

◆ Saku

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午後6時半、フロアが徐々に埋まってきた頃、Saku(Vocal & Guitar)、まなたん(Guitar)、おかぴー(Bass)、せっちゃん(Drums)の4人がセッティング。いよいよライブが始まる!1組目はSakuバンド。トップバッターらしく「走る少女!!」「Start!!」と立て続けに爽やかなサマーバケーションを感じさせると、「最近月が綺麗で…」と、3曲目はこのステージにぴったりの「ブルームーン」。Sakuが切なく流麗なアコギの旋律を響かせ、まなたんのエレキも静かに寄り添う。一気に空気を作っていくSakuバンド。3ヶ月前の初ライブ(参照:Dream Pygmy 1st Event~Sakuバンド初ライブ~)から比べても4人のグルーヴの高まりを感じる。
 
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しっとりと聴かせた後は、愉快に元気いっぱいに、新曲「追い風」を披露。ポップで楽しくなるメロディは、何度でもリピートしたくなる(音源化切望!)。音だけでなくトークでもグルーヴの高まりを感じさせるSakuバンド。MCでは、天然なSakuにしっかりとバンドメンバーからツッコミが入ることで、これまでのソロライブではあまりフィーチャーされていなかった(?)Sakuの天真爛漫なキャラクターが際立つ。そして、9月からはこのメンバーにピアノが入り5人編成になることも明かされ、最後はメッセージ性の強い「アンサー」。バンドの魅力を存分に伝え、トップバッターの大役を果たした。
 
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◆セットリスト
M01. 走る少女!!
M02. Start‼
M03. ブルームーン
M04. 追い風
M05. アンサー
◆Saku 公式ブログ
http://ameblo.jp/saku-diary/
◆まなたん 公式ブログ
http://ameblo.jp/manami-gt-agt/
◆おかぴー 公式ブログ
http://ameblo.jp/okapie0614/
◆せっちゃん Twitterアカウント
https://twitter.com/seiko_starr
 
◆インフォメーション
・2013年10月27日(日)【青山】月見ル君想フ

◆ blue marble

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続く2組目はblue marbleショック太郎とんCHANの2名が主に楽曲制作を手がけ、武井麻里子(Vocal)も作詞を行う、3人組ポップバンドだ。今宵はサポートメンバーを加えた6人編成での演奏となり、大所帯のステージ。ブルーの衣装に身を包んだ武井麻里子は普段サロンモデルも務めているだけあって、彼女の登場とともにステージはグッと華やかになる。鍵盤2台のゴージャスな音に乗せて、キュートで透き通る歌声を響かせる。
 
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3曲目「あんのうん」では宇宙的なダイナミックサウンドにアンニュイなボーカルが楽しい。武井麻里子は体の動き、表情、全身で音楽を表現する。そして4曲目「空、緑」では躍動感あふれる楽曲に合わせて力強く歌い上げる。10月には現体制初となるニューアルバム『フルカラー』のリリースが予定されているblue marble。複雑なメロディが絡み合う、独自の世界観を堪能できた。
 
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◆セットリスト
M01. 空が喚く
M02. 未明☆戦争
M03. あんのうん
M04. 空、緑
M05. boy MEETS girl
◆blue marble 公式サイト
http://bluebluemarble.tumblr.com/
 
◆インフォメーション

2nd アルバム『フルカラー』
2013年10月16日発売予定

◆ 水曜日のカンパネラ

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ステージからドラムセットやギター、ベースアンプが後方に撤去され、ガラ空きとなたステージにはデスクトップPCが1台。そこに、スラッと長身美女が一人立つ。続く3組目は水曜日のカンパネラ。スタイル抜群の女性ボーカリスト、コムアイ(Vocal)が”主演&歌唱”を務める音楽ユニットで、サウンドプロデュースにKenmochi Hidefumi、“何でも屋”としてVJなどを手がけるDir.Fを加えた3人で活動している。
 
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静かなピアノのサウンドに合わせて、透明感あふれるボーカル。1曲目は「パフ」。「今日は5曲くらいやろうと思うので…」自由なMCでふっと緊張の壁が消失、温かい観客の目線が注がれる。2曲目「お七」、3曲目「マリーアントワネット」と、セリフのようなボーカルが続く。「天和師走のある日の夕暮れ 江戸は本郷円乗寺」「マルセイユで暴飲暴食 シャンゼリゼで衝動買い」なんとも不可思議なフレーズの羅列に、なぜか違和感ないサウンドも奏功して一気にその世界観に引き込まれる。「私が楽しかったです」とコムアイ。最後は椅子に座り、8月14日にリリースしたシングル「水曜日のカンパネラdemo3」収録の「シャア」をしっとりと歌い上げた。
 
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◆セットリスト
M01. パフ
M02. お七
M03. マリーアントワネット
M04. 星一徹
M05. シャア
◆水曜日のカンパネラ 公式サイト
http://www.wed-camp.com/
 
◆インフォメーション
・2013年09月29日(日)【横 浜】B.B.STREET
・2013年09月30日(月)【渋 谷】O-nest
・2013年10月05日(土)【渋 谷】Star lounge
・2013年10月13日(日)【大 阪】CONPASS
 ※MINAMI WHEEL 2013への出演
・2013年10月17日(木)【代官山】晴れたら空に豆まいて
・2013年11月04日(月祝)【渋谷】WWW
 ※水曜日のカンパネラ初の自主企画イベント

◆ 関取花

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続いてアコースティックギターを抱え登場するのは神奈川出身の女性シンガーソングライター関取花CHEESE CAKEThe SALOVERSズットズレテルズ挫・人間らとともにファイナル進出した「閃光ライオット2009」では審査員特別賞を受賞し、翌2010年にはミニアルバム『THE』をリリースし、全国ツアーを敢行。2011年にミニアルバム『中くらいの話』をリリース。同年、神戸女子大学のTVCMに「むすめ」が起用され話題となっている。バンドスタイルでライブ出演することもあるが、今宵は一人での弾き語りだ。
 
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決してじゃかじゃかかき鳴らすことはなく、アコギの音は控えめにそっと添える。1曲目は今年の神戸女子大学のCMソングにも起用されている、スローテンポな「最後の青」をしっとりと歌い上げる。背景の月も曲のイメージにぴったりと合わさり、ムード満点。「こんばんは。お相撲さんの関取に、野に咲く花と書いて、関取花で本名です」ハートフルなMCでなごませつつ、「ガーリーな今日のライブに合わせて初恋の歌を…」と2曲目「はつ恋」で瑞々しい歌声を披露。かと思えば3曲目「ラッターネ」は快調なテンポ、5曲目「めんどくさいのうた」はサビでガツンとくる歌詞。まるでおもちゃ箱のように次々繰り出される関取花ワールドの持ち札の多さにハッとして、グッときた。
 
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◆セットリスト
M01. 最後の青
M02. はつ恋
M03. ラッターネ
M04. 一人旅
M05. めんどくさいのうた
◆関取花 公式サイト
http://www.sekitorihana.com/
 
◆インフォメーション
・2013年09月27日(金)【原 宿】bio ojiyan cafe
 ※TSHIRTS MAGAZINE復刊パーティーへの出演
・2013年10月08日(火)【神 戸】VARIT
・2013年10月09日(水)【渋 谷】cafe amber
・2013年10月13日(日)【茨 城】結城市内
 ※「結い市」への出演
・2013年11月10日(日)【つくば】kitchen Soya
・2013年11月24日(日)【京 都】ROOTER×2

◆ ふぇのたす

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あっという間に最後の出演者だ。5組目は2012年に結成した男女3人組バンド、ふぇのたす。中毒性の高いピコピコ系サウンドとボーカル・ミコのキュートなパフォーマンスで人気急上昇中のユニットで、7月にリリースしたデビュー作『2013ねん、なつ』も好調だ。キュートなワンピースに身を包み登場したのはミコ(Vocal)。対照的にラフなTシャツ姿の澤”sweets”ミキヒコ(Digital percussion)、そして作詞・作曲を手がけるヤマモトショウ(Guitar & Synthesizer)も登場。ステージ最前に陣取っていたファンから歓声が上がる。
 
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これからお遊戯の始まりです!とばかりに笛が吹かれる「きごこちかん」。その曲調と、「愛すべき存在との間」「もう責任事項多すぎるから」など歌詞とのギャップがまた楽しい。続く「タイムトラブル」、「スピーカーボーイ」も中毒性の高いポップサウンド。さらにはオシャレな東京の地名を連呼する「東京おしゃれタウン」。ここ青山月見ル君想フで、「青山、青山」を連呼!ゆるふわなふぇのたすワールドに連れて行かれる。
 
アンコールでは「みんなをふぇのたすに足して終わりたいと思うので、このうた~」と、「たす+たす」。澤”sweets”ミキヒコヤマモトショウの男性メンバー2名も噛みそうになりながら「たすたすたすたたす」を連呼、連呼!ステージもフロアもともにヒートアップしたところで、「WATER MELON」全ステージの幕が下りた。
 
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◆セットリスト
M01. きごこちかん
M02. タイムトラブル
M03. スピーカーボーイ
M04. 東京おしゃれタウン
M05. ありがたす
M06. おばけになっても
-encore-
E01. たす+たす
◆ふぇのたす 公式サイト
http://muu.in/phenotas/
 
◆インフォメーション
・2013年10月05日(土)【渋谷】Star lounge
・2013年10月12日(土)【渋谷】タワーレコード渋谷店B1「CUTUP STUDIO」
・2013年10月13日(日)【大阪】soma
 ※MINAMI WHEEL 2013への出演
・2013年10月22日(火)【渋谷】duo MUSIC EXCHANGE
・2013年10月27日(日)【大田】東京流通センター
 ※M3への出演

◆関連記事
【レポート】Dream Pygmy 1st Event~Sakuバンド初ライブ~
http://www.beeast69.com/report/75693
【レポート】BEEAST presents 三原勇希のロック女子会vol.1
http://www.beeast69.com/report/62822
【レポート】YHMF2012 ライブ選考会
http://www.beeast69.com/report/31749
【連載】YHMF熱血現場最前線! 熱血6(YHMF2010決戦大会レポ)
http://www.beeast69.com/serial/yhmf/497


 
 
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