
![]() |
TEXT & PHOTO:鈴木亮介
三十年前のティンエイジャー達も、現在進行形のティーンエイジャー達も、一緒になって踊ろう―――そんなフライヤーのうたい文句にグッと来た。今年でデビュー40周年を迎え、今なお前線で活躍し続けるロックンロール・レジェンド、外道が若きロックンローラーに魂注入!そんな、親子で読めるロックマガジン・BEEASTのコンセプトを体現するかのような激アツGIG、「外道冬季東京祭」が昨冬開催された。 まず1組目に登場したのは、JYOJI-ROCK2010年春、夏大会グランプリにしてFUJI ROCK FESTIVAL ’12出演歴もある実力派・ボトルズハウス!メンバーはこすげ(Vocal)、ラッコ(Bass)、駿平(Guitar)、ジェジュン(Guitar)、オガケン(Drums)の5名。東京・下町のスラム街で育ったと語る彼らの音楽には「負けてたまるか」という泥臭さがある。ブルースから歌謡曲までを幅広く融合しつつ、聴く者を笑顔にする陽気な音楽が魅力だ。
◆セットリスト
M01. JUST M02. FD M03. ドラマじゃない現状 M04. ゲテダン M05. ぽっかり M06. ガンバンナ M07. フロンティア ◆ボトルズハウス 公式サイト
続いて2組目の登場はLIE-DOWN!バンドの楽曲制作も手がけるフロントマン・篠崎龍佑(Vocal)が体調不良でステージに立てなかった…というアクシデントを感じさせないほどの迫力。木村明弘(Guitar)、きゆな(Bass)が両サイドに構え、ステージ中央にぽっかり空いた空洞。物理的には空洞なのだが、宇田川健一(Drums)が後方から激しくビートを刻むと、3人の魂こもったハードロックがその空間を瞬く間に埋める。
◆セットリスト
M01. L.U.V YOU!L.U.V YOU! M02. 人生ダイバー M03. ナイストゥーミーチュー ◆LIE-DOWN 公式サイト
3組目の登場はクレヨンイーター!アキヤマカズヒロ(Guitar)、市川マコト(Vocal & Guitar)、アンプリファイアーとーばる(Bass)、武藤巧磨(Drums)の4人は、以前「頭脳警察”対”放蕩息子」の時に見た海賊衣装を脱ぎ捨て登場。「脱皮」と言ったら失礼だろうか、しかし、よりいっそう音に向き合い、鳴らす音で勝負する!という気負いが感じられる。
◆セットリスト
M01. サタニックマジョルカ M02. クレヨンイーター M03. 甲本ヒロトは僕の人生の一登場人物に過ぎない M04. 水槽 M05. 頭の中の虫 M06. レッドブルジャンキー M07. イス取りゲームとアンコール ◆クレヨンイーター 公式サイト
もう十分すぎるほどステージと客席は温まった!満を持してレジェンド・外道の登場!加納秀人(Vocal & Guitar)、そうる透(Vocal & Drums)、松本慎二(Vocal & Bass)の三勇士が定位置に着くと、まずは手ならしに、とインスト曲「虹の彼方から」を披露。「先月は神戸でぶちかまして参りまして」「今日、明日と、外道のリアルロックをしっかりと皆さんの方にお届けしますので」松本慎二の一つ一つの言葉には、大木の年輪のように厚みを感じる。その重厚な、厳かな空気を、ぶち破れ!快活なナンバー「I CAN SHOUT~」「GET DOWN」「OH my my」とリアルロック3連発!「イケイケロックとシビれるブルースを」と松本慎二が言うように、本当に、”イケイケ”という形容以外に思いつかない、一分の隙もないパワフルなロックだ。
◆セットリスト
M01. 虹の彼方から M02. I CAN SHOUT~ M03. GET DOWN M04. OH my my M05. いつもの所でブルースを M06. イエローモンキー M07. 天国への道 M08. コジキのパーティー M09. コウモリ男 M10. ダンスダンス M11. 何?(外道ダンス) M12. ビュンビュン M12. 香り -encore- E01. 水金地火木土天回明 E02. 完了 ![]() ![]() ◆外道 公式サイト http://www.ainoa.co.jp/music/gedo/ ◆インフォメーション 外道参上 大震災2周年復興支援ライブ 東日本大震災をぶっ飛ばせ! ・2013年3月11日(月)【原宿】CROCODILE ◆外道 リリース情報 「いつもの所でブルースを」 外道 LIVE IN CROCODILE
◆関連記事 |