演奏

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TEXT & PHOTO:鈴木亮介

三十年前のティンエイジャー達も、現在進行形のティーンエイジャー達も、一緒になって踊ろう―――そんなフライヤーのうたい文句にグッと来た。今年でデビュー40周年を迎え、今なお前線で活躍し続けるロックンロール・レジェンド、外道が若きロックンローラーに魂注入!そんな、親子で読めるロックマガジン・BEEASTのコンセプトを体現するかのような激アツGIG、「外道冬季東京祭」が昨冬開催された。
 
「外道冬季東京祭」は2日間にわたって行われ、初日の12月1日はボトルズハウスLIE-DOWNクレヨンイーターの若手3組との対バンとして開催。2日目はSense Of Wonderとの2マンライブとして開催された。今回BEEASTでは初日公演を独占レポート!まもなく結成40年を迎える大御所・外道と、いったいどのような融合を果たすのか。”ビュンビュン”と吹く木枯らしの中、期待が高まる。
 
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まず1組目に登場したのは、JYOJI-ROCK2010年春、夏大会グランプリにしてFUJI ROCK FESTIVAL ’12出演歴もある実力派・ボトルズハウス!メンバーはこすげ(Vocal)、ラッコ(Bass)、駿平(Guitar)、ジェジュン(Guitar)、オガケン(Drums)の5名。東京・下町のスラム街で育ったと語る彼らの音楽には「負けてたまるか」という泥臭さがある。ブルースから歌謡曲までを幅広く融合しつつ、聴く者を笑顔にする陽気な音楽が魅力だ。
 
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マシンガンのように放たれる一音一音の正確さ、安定感は、5人個々の練習の多さに裏打ちされる。4曲目「ゲテダン」はGETEMONO DANCE MUSIC!!の略。自然と体を揺らしたくなるナンバーだ。こすげ外道の大鳥居をバックに、水を得た魚のごとく跳ね回り、吼えまくる!最後はスローテンポの「フロンティア」で締め、往年のロックファンから若きロックファンまで幅広い世代のオーディエンスから喝采を浴びた。
 
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◆セットリスト
M01. JUST
M02. FD
M03. ドラマじゃない現状
M04. ゲテダン
M05. ぽっかり
M06. ガンバンナ
M07. フロンティア

◆ボトルズハウス 公式サイト
http://bottles-house.jimdo.com/
 
◆インフォメーション
・ボトルズハウスpresents「炎のストッパー VOL.2」
2013年03月29日(金)【新宿】JAM
w/8otto

 

続いて2組目の登場はLIE-DOWN!バンドの楽曲制作も手がけるフロントマン・篠崎龍佑(Vocal)が体調不良でステージに立てなかった…というアクシデントを感じさせないほどの迫力。木村明弘(Guitar)、きゆな(Bass)が両サイドに構え、ステージ中央にぽっかり空いた空洞。物理的には空洞なのだが、宇田川健一(Drums)が後方から激しくビートを刻むと、3人の魂こもったハードロックがその空間を瞬く間に埋める。
 
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中盤、きゆながステージから客席に飛び降り、木村明弘を肩車すると、外道の鳥居をバックにお神輿練り弾きをスタート!そして、ステージには彼らと交友のあるシルバーアクセサリーTACK DUCKの渡辺社長が乱入!暴れる2人をステージで待ち構え、共にシャウト!ステージ上も下も見境なく、グラマラスなギターサウンドに酔いしれる。
 
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◆セットリスト
M01. L.U.V YOU!L.U.V YOU!
M02. 人生ダイバー
M03. ナイストゥーミーチュー

◆LIE-DOWN 公式サイト
http://www.lie-down.com/
 
◆インフォメーション
LIE-DOWN3デイズサーキット
・2013年02月21日(木)【新 宿】red cloth
・2013年02月22日(金)【渋 谷】MilKY way
・2013年02月23日(土)【名古屋】OYS

 

3組目の登場はクレヨンイーターアキヤマカズヒロ(Guitar)、市川マコト(Vocal & Guitar)、アンプリファイアーとーばる(Bass)、武藤巧磨(Drums)の4人は、以前「頭脳警察”対”放蕩息子」の時に見た海賊衣装を脱ぎ捨て登場。「脱皮」と言ったら失礼だろうか、しかし、よりいっそう音に向き合い、鳴らす音で勝負する!という気負いが感じられる。
 
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奇才・市川マコトの紡ぐ世界観は楽しい。「ケンケンパで飛び越えて 海を渡れたら良いのに」(頭の中の虫)、「クレヨンイーター 赤とオレンジを食べちゃったから 明日以降の夕焼けはキレイな色にならないね」(クレヨンイーター)…昨年はTHE STAR CLUB矢沢洋子らとともに台湾ツアーを敢行したが、それも彼らの歴史のほんの序章に過ぎないだろう。次はどのような”色”を見せてくれるのだろう、と期待感溢れるステージであった。
 
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◆セットリスト
M01. サタニックマジョルカ
M02. クレヨンイーター
M03. 甲本ヒロトは僕の人生の一登場人物に過ぎない
M04. 水槽
M05. 頭の中の虫
M06. レッドブルジャンキー
M07. イス取りゲームとアンコール

◆クレヨンイーター 公式サイト
http://crayoneater.xxxxxxxx.jp/
 
◆インフォメーション
・2013年03月06日(水)【吉祥寺】ROCK JOINT GB
・2013年03月19日(火)【埼 玉】HEAVEN’S ROCK VJ-3
・2012年03月20日(水)【横 浜】B.B.STREET

もう十分すぎるほどステージと客席は温まった!満を持してレジェンド・外道の登場!加納秀人(Vocal & Guitar)、そうる透(Vocal & Drums)、松本慎二(Vocal & Bass)の三勇士が定位置に着くと、まずは手ならしに、とインスト曲「虹の彼方から」を披露。「先月は神戸でぶちかまして参りまして」「今日、明日と、外道のリアルロックをしっかりと皆さんの方にお届けしますので」松本慎二の一つ一つの言葉には、大木の年輪のように厚みを感じる。その重厚な、厳かな空気を、ぶち破れ!快活なナンバー「I CAN SHOUT~」「GET DOWN」「OH my my」とリアルロック3連発!「イケイケロックとシビれるブルースを」と松本慎二が言うように、本当に、”イケイケ”という形容以外に思いつかない、一分の隙もないパワフルなロックだ。
 
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続いてはCDタイトルにもなっている「いつものところでブルースを」。外道の音楽には風景が見える。色も、匂いも、風も感じる。そうる透のドラムが一定のペースで降り続ける雨、松本慎二のベースがじわーっとにじむ地面、或いは曇るガラス、そうした背景に、点々と描かれていく加納秀人のギター。間奏の穏やかなギターソロ。もはや絵画だ。たまらずオーディエンスも声を上げる。「Yeah!!」
 
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後半は再び、我が国が誇るレジェンド・外道による質の高いロック!「コジキのパーティー」「コウモリ男」と続き、F1サーキットのごとく高速リフが展開される!「外道!外道!」コール&レスポンスで高まるボルテージ!「世の中の悪いモノを、そうる、お前のドラムロールでぶっ壊せ!」加納秀人が絶叫し、「ダンスダンス」「何?」で踊る!さらに「ビュンビュン」で大合唱!最後は「香り」!タテノリナンバー連発で、外道、いや、王道の、”ホンモノのロック”をぶちかます!
 
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この日、対バンした3組がいずれも20代の若手バンドということもあってか、いつもに増して幅広い年齢層の客席。中には外道のハードかつ芸術的なステージを初めて観たという若者もいたであろう。40年突き進み続ける外道の背を追うこと、それはあまりにも高く高く、しかし足を進めずにはいられない、まさに「天国への道」。アンコール「水金地火木土天回明」「完了」では客席が一体となって飛び跳ね、笑顔で3人のプレイを見つめる様が印象的であった。
 

◆セットリスト
M01. 虹の彼方から
M02. I CAN SHOUT~
M03. GET DOWN
M04. OH my my
M05. いつもの所でブルースを
M06. イエローモンキー
M07. 天国への道
M08. コジキのパーティー
M09. コウモリ男
M10. ダンスダンス
M11. 何?(外道ダンス)
M12. ビュンビュン
M12. 香り
-encore-
E01. 水金地火木土天回明
E02. 完了
 

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◆外道 公式サイト
http://www.ainoa.co.jp/music/gedo/
 
◆インフォメーション
外道参上 大震災2周年復興支援ライブ 東日本大震災をぶっ飛ばせ!
・2013年3月11日(月)【原宿】CROCODILE
 
◆外道 リリース情報
「いつもの所でブルースを」
外道 LIVE IN CROCODILE

◆関連記事
【レポート】外道 2012/05/30 @原宿クロコダイル
http://www.beeast69.com/report/28793
【レポート】DIE-HARD ROCKERS~The Golden Age of Rock`n Roll~ 外道 / 山口富士夫
http://www.beeast69.com/report/3265
【レポート】共同激情二組対番 頭脳警察”対”放蕩息子(松本慎二、クレヨンイーター)
http://www.beeast69.com/report/15048
【特集】JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 2010 SUMMER(ボトルズハウス)
http://www.beeast69.com/feature/122


 
 
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