演奏

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TEXT & PHOTO:タカシ ミッシェル

ファンが待ちわびていた影山ヒロノブのソロアコギ大阪公演はSold out!!
大阪が生んだ世界のKAGEYAMAの一足早いクリスマスライヴに訪れたファンは
音楽を堪能し、MCで爆笑を奪い取られた素晴らしい一夜となった☆

 
2018年12月9日。急激に冷え込んだ大阪の中心地難波にできた待機列を見てそう思った。今日の公演、『影山ヒロノブ 2018年 ソロアコギの旅 12月「大阪」編』の会場は、「フラミンゴ・ジ・アル―シャ」音だけでなくヴィジュアル的にも素晴らしいライヴハウスで、クリスマスライヴにはうってつけの会場。
 
影山ヒロノブ(以下:影山)と言えば近年は“CHA-LA HEAD CHA-LA”を歌い世界的に活躍するアニソンシンガーのイメージが非常に強いと思う。だが、1977年のデビュー当時を知っている人は「LAZYのミッシェルだろ。大好きだった。また観たいな」と青春時代を回想するかのように、日本ヘヴィーメタル界の夜明けとも言われたレジェンドロックバンド、LAZYのヴォーカリストである事を語る人が非常に多い。
 
現に年末12月29日六本木シアターEXで行われる『RockBeatsCancerFes』では、LAZYのシンガーとしても出演が決まっている(そして影山の次回の来阪公演は年明け1月13日・14日Zepp Osaka BaysideでのJAM Projectとなる)。アニソンはそもそも色んなジャンルの音楽の集合体的な要素はあるのだが、AOR・ハードロックの分野でも本格的な音楽活動を継続しており、これが影山の音楽の懐の深さの源ともいえるのではないだろうか。

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会場に足を踏み入れると、クリスマスツリーが目に入り、華やかな会場の雰囲気と相まって今がまだ12月上旬であるという事を忘れてしまいそうになる。そして、物販コーナーでこの日から発売となったマグカップが良く売れていた。時計の針が18:00を差し示した時、影山自らが歌を録音したオープニングSEが流れてくる。
 
笑顔で登場する影山。暖かみのあるギターのアルペジオが待機中に感じた冬の寒さを忘れさせる。1曲目は「Over the rainbow 」で世界的に知られるJudy Garlandの「Have yourself a merry little christmas」Frank SinatraElla Fitszgeraldらにもカヴァーされたスタンダードナンバーを、影山はギター1本で優しく歌い上げる。ブルースハープを身に着け一転して明るく元気の出るナンバーJAM Projectのセルフカヴァー「Little wing」へ。“今日はいっぱい来てくれて、Sold outという事で、ありがとう!”と影山は笑顔で謝意を伝える。
 
影山のセルフカヴァー曲が続く。TVアニメろんぐらいだぁす!のEDテーマ曲「ハッピーアイスクリーム」だ。自転車女子達がロードバイクでロングライドする過程を可愛らしく描いた人気作品。自転車乗りにしか分からない描写が歌中になされているのは影山が真のローディーだからだろう。

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“この間もニューヨークでこの曲アコギで演ったんですけどメッチャ受けました”というMCから「THE REAL FOLK BLUES」へ。オリジナルは山根麻衣が歌うカウボーイビバップのEDテーマ曲。影山は力強くギターをストロークし、年月を積み重ねたワインの様に渋い仕上がりだ。“ニューヨークでメッチャ受けた”というのもうなずけるカッコよさ。今年2月発売のアルバム『誰がカバーやねんアニソンショー』に収録されているので、ぜひアニソンファン以外にも聴いていただきたい1曲だ。
 
次に披露されたのは40周年記念アルバムA.O.R.収録の「She’s trouble & I’m such a fool!」渋い大人の聴かせるロックナンバーが続いた。“去年40周年で色んなもの出して、本まで出して、あと出してないのはヌード写真集ぐらいなんですけど”と大阪人らしいユーモアあふれるMCで笑いを取りつつ、年末の『MHF Presents ROCK BEATS CANCER FES vol.6』では、LAZYだけでなくJAM Projectのリーダーとして出演すること、LOUDNESSが中心でありつつもGRANRODEO怒髪天と多くの出演バンドとコラボしながらスペシャル感のあるイベントにしたいという事が語られた。
 
“俺もBURN(DEEP PURPLE)歌おうかな?”とも話していた影山。筆者もそんなスペシャルなライヴをプライベートで観戦するのを楽しみにしている一人だ。“アニキ(水木一郎)の曲を演りたいと思います”とのコールから「ルパン三世~愛のテーマ」が原曲よりやや早目のテンポで披露される。ボサノヴァっぽいギターのグルーヴ感は、風になびく峰不二子の長い髪の様な色気がある。

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そして雰囲気をガラッと変え、下町情緒あふれるギターサウンドが流れてくる。こちら葛飾区亀有公園前派出所のOPテーマ曲「葛飾ラプソディ」だ。オリジナルはカントリー&ウエスタン風のアレンジであったが、影山はフォーク的なアレンジを施し、作品の雰囲気に実にマッチしている。
 
そして再びルパン参上!数多いルパン3世シリーズの中でも屈指の名作との呼び声の高い、映画ルパン三世カリオストロの城の主題歌「炎のたからもの」。同曲も多くのカヴァーが存在するアニソンの名曲でオリジナルは切ない歌謡曲的な曲調である。影山のヴァージョンは哀愁の中にも何か力強い希望が感じさせる雰囲気がある。
 
来年1月13日より始まるJAM Project『Special Live 2019 A-ROCK』では“1日目、2日目合わせて100曲やるんですよ、スゴクないですか?初日はデビューから10年分の曲で50曲、2日目はそれ以降の曲を50曲、メドレーやサプライズを混じえながら”の構成になるという。5人のリードヴォーカリストを擁するJAM Projectのライヴはとにかくその声の圧力がスゴイ!メロディアスなハードロックの好きな音楽ファンにはぜひ会場でしか味わえない圧倒的な雰囲気を感じてもらいたいと思う。

ちなみに、JAM Projectは業界最年長のグループでありながら、プロンプター(歌詞などを表示するモニター)を使用していないという。メドレーも含めてとはいえ2日間で100曲というのはベテランにとっては非常にチャレンジングなことだと思う。スーパーバンドは長続きしない事が多いといわれるが、そういった衰えぬ音楽への探求心があるからこそJAM Projectは20年近く活動できているのかもしれない。

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水木一郎に贈った「ハピネス」はJAZZYなコード進行にフォークやドゥーワップ的な要素もある懐かしいけど新しい曲。最後は水木一郎の様にゼーーット!で曲を締める。“いつも演っているバースデーソングを12月生まれの方中心にプレゼントしたいと思います”と「Birthday eve」が力強いギターのストロークと共に披露される。10年経っても今日と同じように(2人が)いられたらいいねという想いが込められているとの事だが、12月生まれ以外の人達の心にも響いたに違いない。
 
「Begininng」影山自らがコールしアルバムA.O.Rのオープニングナンバーが披露され、この日のライヴの第2章の始まりを感じる。David Fosterがアレンジに参加した同曲を影山は力強くも爽やかに歌い上げる。“まだ年の瀬というには早いかもしれないけど、自分にとってもJAM Projectにとってもいい一年を過ごせました。来年も挑戦し続ける人でありたいと思います。年明け初っ端からJAMでスタートです。きょうはありがとう”と謝意を伝えると影山はOHOHOHOHOHと力強く咆哮。
 
熱血系アニソンの名曲「鬼神童子ZENKI」ギアを1段上げてパワフルにシャウトを混じえながら歌う。会場全体のテンションが自然と上がってゆく。間髪入れず「僕たちは天使だった」ANGEL ANGEL のイントロだけで一気にオーディエンスの心を掴んでしまう魔曲。“ありがとうラスト、Come on!!”と一閃、DRAGON BALL Zの「CHA-LA HEAD CHA-LA」が発動されて会場はテンションが最高潮に達する。ハンドクラップ、コール&レスポンスが自然発生する。
 
「CHA-LA HEAD CHA-LA」は、1度聴いたら忘れられない歌詞や何度聴いても心がワクワクしてしまう影山のパフォーマンスは、アニソン界の名人芸の如くだ。リリースされて30年近い曲だが、今もなお世界中で愛される神曲。恐らく世界でもっとも有名な日本の曲であろうし、今後永遠に歌い継がれてゆくのだろう。影山は力のこもった“Spaking!!”で曲を締める。“Thank you 大阪Thank you My home town”と影山の地元に駆け付けたファンに謝意を伝え、大きな拍手を背にステージを後にした。

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すぐにアンコールが要求され再び笑顔でステージに影山が登場し、大きな歓声が送られる。“今日もやりたい曲をやりたい放題演らせてもらいましたが…ありがとうございます!”と影山。2月に訪れるという長崎の話が続いた後は“ゆったりとしたクリスマスソングを聴いてください”とアンコール1曲目はLAZYの「Hapiness~2人で過ごすクリスマス」そしてJAZZYな渋いギターイントロに移り「スターダストボーイズ」へ。
 
“スーパーギターテクニックを大阪のみんなに披露するぜ”とフィンガーピッキングで長いギターソロを2回に分けて披露する。アコースティックギターまで上手くなってしまう向上心に感心してしまう。この曲はTVアニメ「宇宙船サジタリウス」のOPテーマ曲だが、当時ドラえもんの後に放送されていてやや話が子供だった自分には難しかったがなぜか観続けていたことと、歌が素晴らしくてそれを聴くのが楽しみだった記憶がある。
 
そして楽しかったライヴもついにラストを迎える。影山は“2018年大阪で最後に1番新しいクリスマスソングを歌って帰りたいと思います”アルバムA.O.R.収録のドラマティックなクリスマスソング「White wedding」をギター1本で明るさと前向きさにあふれた歌声で歌い上げた。“みんなカゼをひかないように、このままよいお年をお迎えください、サンキュー!大阪ありがとう、また帰ってきます!!”オーディエンスに深々と礼をした影山は笑顔で未来へと向かっていった。

◆影山ヒロノブ Official Website
http://airblanca.com/
 
◆Setlist
M01. Have yourself a merry little Christmas
M02. Little wing
M03. ハッピーアイスクリーム
M04. THE REAL FOLK BLUES
M05. She’s trouble & I’m such a fool!
M06. ルパン3世愛のテーマ
M07. 葛飾ラプソディー
M08. 炎のたからもの
M09. ハピネス
M10. Birthday eve
M11. Beginning
M12. 鬼神童子ZENKI
M13. 僕たちは天使だった
M14.CHA-LA HEAD CHA-LA
-encore-
M15. apiness ~2人で過ごすクリスマス~
M16.スターダストボーイズ
M17. White wedding
 
◆Live Information
MHF Presents ROCK BEATS CANCER FES vol.6
【日程】2018年 12月29日(土)
【会場】EXシアター六本木
【時間】開場 16:00/開演 17:00
【料金】スタンディング:7,500円(税込/1ドリンク代別途)
     指定席:8,500円(税込/1ドリンク代別途)
※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
【出演】
LAZY(影山ヒロノブ、井上俊次、高崎晃)
LOUDNESS
GRANRODEO
怒髪天
JAM Project
ジミー桜井(MR.JIMMY/JBLZE)
柴田直人(ANTHEM)
ジョージ紫
ジョンジー大塚(MR.JIMMY)
西田竜一
 
【チケット】2018年12月1日(土)~下記プレイガイドにて発売
*チケットぴあ:0570-02-9999 Pコード:
*イープラス:https://eplus.jp/sys/main.jsp
*ローソンチケット::0570-084-003 Lコード
※0570で始まる電話番号は、一部携帯・PHS不可


JAM Project Special Live 2019 A-ROCK
<開催概要>
【大阪】 会場:Zepp Osaka Bayside
Day1 : [Early numbers]
1月13日(日) Open17:00 / Start18:00
Day2 : [Later numbers]
1月14日(月・祝) Open16:00 / Start17:00
 
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日10:00?18:00)
 
【東京】 会場:豊洲PIT
Day1 : [Early numbers]
1月25日(金) Open18:00 / Start19:00
Day2 : [Later numbers]
1月26日(土) Open16:00 / Start17:00
 
お問合せ:インフォメーションダイヤル 03?5793?8878(平日13:00~18:00)
 
※大阪・東京公演とも、1日目と2日目の内容が異なります
 
【チケット料金】
全自由 6,500円(税込)
※未就学児入場不可 ※別途ドリンク代必要
※整理番号順での入場となります
※転売禁止 ※オークションへの出品禁止 ※転売チケット入場不可
2018年11月24日(土)AM10:00~一般発売開始!
※枚数制限:お一人様1公演につき4枚まで
※その他注意事項は受付画面でご確認ください。
<イープラス>
◆ネット予約:http://eplus.jp/jam2019/
◆店頭購入:ファミリーマート設置のFamiポートにて直接購入
<チケットぴあ> 
◆電話予約:0570-02-9999(Pコード:大阪135-236 /東京135-153)
◆ネット予約:http://w.pia.jp/t/jampj-slar/
◆店頭購入:セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
<ローソンチケット> 
◆電話予約:大阪公演 0570-084-005(Lコード:54183)
東京公演 0570-084-003(Lコード:72364)
◆ネット予約:https://l-tike.com/jam-arock/
◆店頭購入:ローソン、ミニストップ設置のLoppiにて直接購入
<LINEチケット> 
◆ネット予約:https://ticket.line.me/events/283
※スマートフォン・PCからのみ購入可能です。
※購入したチケットは、すべて「電子チケット」での受け取りになります。
チケット受け取りは、LINEをインストールしたスマートフォンが必要です。
<CNプレイガイド>※大阪公演のみ取扱い
◆電話予約:0570-08-9999
◆ネット予約:http://www.cnplayguide.com/jamproject/
◆店頭購入:ファミリーマート設置のFamiポートにて直接購入


 

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