演奏

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PHOTO:吾妻仁果
影山ヒロノブ バースデーライブ2014
2014.2.18@渋谷 eggman

1977年、LAZYでのデビュー後、ソロとして日本を代表するシンガーとなった影山ヒロノブ。日本の、いや世界のアニソン界を牽引しているシンガーと言っても過言ではない。JAM Projectの活動も多忙な彼は、毎年2月18日にバースデーLIVEを実施している。本誌BEEASTには初登場となる影山ヒロノブだが、今回は熱く濃いそのバースデーLIVEの様子を、オフィシャルテキストを入れたフォトレポートにてお届けしよう。当日の様子が少しでも伝われば幸いだ。

 
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<SOLIDVOX オフィシャルテキスト>

 
 日本のアニメ・まんがなどのカルチャーが世界中で愛されている現状は、今や多くの日本人が知るところであるが、その音楽シーン(アニソンシーン)が盛り上がる黎明期を支えその一部始終を見てきたのが「影山ヒロノブ」というアーティストである、というのは周知のところであろう。
 彼は現在の日本のアニソンシーンを牽引してきたJAM Projectの一員であると同時に、現在進行形で「LAZY」とソロ活動を並行して行っている。今回は、30年以上行ってきた「影山ヒロノブバースデーライブ」のリポートをさせていただく。
 毎年2月18日の自身の誕生日に(もしくは準じた日程で)渋谷eggman で開催してきた。このライブハウスの黎明期から出演し、ライブハウス名が途中何度か変更になることもありながら、毎年渋谷公会堂の前のこの空間を賑わしてきた。
 
 そのライブの内容は、「影山ヒロノブの歴史」そのもの。
LAZYに始まり、ソロオリジナル、アニメソング、カバーなど非常に バラエティに富んだセットリストだった。
 
 バックバンド「Broadway(ブロードウェイ)」は現在のメンバーになって20年を数える。スタジオワーク・ライブサポートの現場において、卓越した技術を誇る手練(てだれ)揃いのメンバーである。
 
 まずオープニングは「宇宙は僕らを待っている」。
影山自身が永くパーソナリティを努めているCS放送の番組 「アニぱら音楽館」のテーマとしても使われていた、影山ファンにとってはお馴染みの曲だ。いままでは終盤(というかラスト) に演奏することが多かった曲を1曲目に持ってきたことからも「おーーーーー」という声があがっていた。
 
 次の曲は「爆走兄弟レッツ&ゴーMAX」の主題歌になっていた「BRAVE HEART」。この曲は影山の曲ではなく、当時シーンを賑わした「鋼鉄兄弟」なるアニソンカバーユニットの曲である。今で言うところの「コスプレ」風の衣装を身にまとった「覆面ユニット」であったのだがその「中身」は、影山ヒロノブと遠藤正明であった、という噂はその大勢を占めていた(笑)。影山自身は現在進行形の「ソロアコギの旅」(月間2回、10年以上続けている弾き語りライブ)では、定番曲にしているが、ソロのバンドで演奏するのは初めて!という事実が発覚するほど、ファンにとっては定番曲。この2曲がいきなりパフォーマンスされたことにより、eggmanのボルテージはダダ上がりだった。
 
 その後は、軽妙なMC、これもオーディエンスとのやりとりがありながら、楽しげな空気が流れるリラックスした空間だった。
 
 そして、オリジナル「Everlasting Love」。
 「真ゲッターオープニング」であり根強い人気の「HEATS」。
 そして、アニソン以前に、バンマスである須藤賢一と小さなライブハウスをまわっていたころにもカバーしていたCHICAGOの「Will you still love me」を当時の話し交えながら感慨深く歌い上げ、そこから2005年リリースしたアルバムのタイトルチューン「Cold Rain」へ。
 
 中盤ではアニソン3連発。
 「爆走兄弟レッツ&ゴーWGP」のオープニング主題歌「GET THE WORLD」で幕をあけ、OVA「覚悟のススメ」のED主題歌「覚悟完了!」からの、もうこれは影山にとっての「名曲」とも呼ばれるアニメ「よみがえる空-RESCUE WINGS-」のEDテーマ 「エンブレム~名も無き英雄達へ」で締める豪華3点盛りだった。
 
 その雰囲気の中、「ヨーソロー~星の海を越えて~」「風音~君に逢いたくて~」の バラード連発!に広い年齢層のファンたちは酔いしれていた。
 
 そこから一気にギアチェンジ!
 LAZYのナンバー「感じてナイト」「愛には愛を」「Midnight Boxer」で、長年支えてくれたLAZY時代からのファン(ほぼ100%女性だが)はヒートアップ状態に陥っていた。
実は、このように3曲連続でLAZYナンバーを歌うのは、あまりないそうである。
この日の古参ファンは幸せだったと言えるのではないだろうか。
 
 影山のライブでは、影山はいつも感謝のコトバを忘れない。ラストのMCでは必ず「いつも支えてくれるファンやスタッフ に心からありがとう!」
という事を伝える。何度も何度も言うのである。
この人は心から思っているんだな、というのを感じることができた。
 
 そして、影山ライブの締めくくりの2曲!
LAZYの「Young & Innocent」JAM Projectの「In my Heart」。
ラストではステージ、客席の大合唱!とても清々しい気持ちになるライブ!!
ここで本編終了。
 
 アンコールは、一昨年リリースしたアルバム「ROCK JAPAN」
のリードトラック「CROSS WORLD」でブチかまし、そのまま「CHA-LA HEAD-CHA-LA」のイントロへ!!
そして、歌い出しで事件はおきた。。
「ひーかるーー(!?)」演奏がストップ!。。
影山はそこで固まり、スピーカーから流れてきた声の主は!?
「おい! ヒロノブー!オラだよ!」
なんとドラゴンボールZの孫悟空の声が!この日の影山のバースデーを聞きつけ、メッセージをくれていたのだ。そしてそこから遠藤正明をはじめとした所属事務所SOLIDVOX の後輩アーティストたちがバースデーケーキ(ちなみにファン有志からの贈り物)をもってお祝いのメッセージを届けにきたのである。
とてもほのぼのとした微笑ましいセレモニーだった。
 
その後、ダブルアンコールは「My Dear」「明日天気になれ!~僕は晴れ男~」
で2時間30分のライブを締めた。
 
ステージの上の平均年令は50歳を超えている。
ただ、そのバイタルは凄まじいモノで、
「音楽に年齢は関係無い!!」を地でいっているもの凄いミュージシャンたちであり、
演奏のクオリティは言わずもがな素晴らしいもので、ここに「熱さ」が加わると会場が混然一体化した「集合体」なっている、ということを感じた。
 
このパワーを影山が持ち続ける限り、彼は日本でそして世界中でも愛され続けるのであろう。
そう感じずにはいられなかった。

 
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◆影山ヒロノブ Official Site
http://www.airblanca.com/
 
◆影山ヒロノブ Band Member
松尾洋一 (Guitar)
村上聖 (Bass)
岩田ガンタ康彦 (Drums)
須藤賢一 (Keyboard)
 
 
◆SETLIST
M01. 宇宙は僕らを待っている
M02. Brave Heart
M03. Everlasting love
M04. HEATS
M05. Will you still love me
M06. Cold Rain
M07. GET THE WORLD
M08. 覚悟完了!
M09. エンブレム~名も無き英雄達へ~
M10. ヨーソロー~星の海を越えて~
M11. 風音 ~君に逢いたくて~
M12. 感じてナイト
M13. 愛には愛を
M14. Midnight boxer
M15. Young & Innocent
M16. In my Heart
===encore 1===
M17. CROSS WORLD
~俺達のフロンティアスピリット~
M18. CHA-LA HEAD-CHA-LA 2005.ver
~僕達は天使だったメドレー~
===encore 2===
M19. 明日天気になれ!~僕は晴れ男~
M20. My Dear

 
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【JAM Project】ランティス15周年アニバーサリーライブへ出演決定!
詳細は公式サイトにて!
http://www.lantis.jp/

 
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