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【NEWS】一年の充電経て復活!劇団鹿殺し、「ランドスライドワールド」来年上演決定

2014年10月25日

菜月チョビの帰国で復活!劇団鹿殺し、音楽劇「ランドスライドワールド」を
年明けに東京・大阪で上演決定 木村了らゲストも

※Cocco主演「ジルゼの事情」 公演レポを公開中!
http://www.beeast69.com/report/96379
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劇団鹿殺し充電前公演『無休電車』(2013.9 青山円形劇場)より 写真:和田咲子

劇団鹿殺しの本公演が約1年ぶりに復活することがわかった。「ランドスライドワールド」が来年1月より東京と大阪で上演される。

劇団鹿殺しは演出家の菜月チョビが文化庁の新進芸術家海外派遣制度によりカナダへ派遣されたため、2013年11月より1年間の充電期間として本公演を休止。その間は作家・丸尾丸一郎によるプロデュース公演に力を入れ、チケット即日完売となったCocco主演舞台「ジルゼの事情」に始まり、楽団鹿殺し、鳥肌実×森下くるみ×ISOPPによる異色のホラー劇「山犬」、さらに、初の池袋サンシャイン劇場進出となるCocco主演舞台「ジルゼの事情」の再演と、新たな試みを続けてきた。

そして2015年1月、1年間のカナダ留学から帰国した菜月チョビ演出のもと、ついに劇団鹿殺し 復活公演を下北沢本多劇場にて上演する。復活公演「ランドスライドワールド」は、「愛するものの存在を見失った人間たちの対話を通して、傷口を縫い合わせ、歩く術を見つける物語」で、2009年上演の音楽劇「ベルゼブブ兄弟」を原案に、陰惨な事件と対照的に、圧縮されたイマジネーションが生み出す自由で滑稽なファンタジーが縦横無尽に飛び回る音楽劇だ。

丸尾丸一郎 が脚本、菜月チョビが演出を、入交星士オレノグラフィティが音楽を手がけ、個性派揃いの劇団員たちが出演する。さらに、劇団鹿殺しの劇団員に加え、人気俳優の木村了ほかゲストも登場予定だという。

「ランドスライドワールド」は来年1月11日(日)から25日(日)まで東京・下北沢の本多劇場で上演され、その後1月29日から2月1日まで大阪・福島のABCホールにて上演される。チケットの購入方法など詳細は以下の通り。


i◆劇団鹿殺し 復活公演 「ランドスライドワールド」
【作】丸尾丸一郎
【演出】菜月チョビ
【音楽】入交星士×オレノグラフィティ
【出演】丸尾丸一郎/オレノグラフィティ/山岸門人
橘 輝/傅田うに/円山チカ/坂本けこ美
鷺沼恵美子/浅野康之/近藤茶/峰ゆとり/有田杏子
木村了 他
【公演期間】
東京公演:2015年1月11日(日)~1月25日(日)【下北沢】本多劇場
大阪公演:2015年1月29日(木)~2月01日(日)【福 島】ABCホール

■チケット
前売 4,900円/学割 3,500円
(税込、全席指定。学生件の取り扱いは一般発売以降)

・劇団先行販売
(劇団鹿殺しHP http://shika564.com/ にて):
 11月1日(土)昼12時00分~9日(日)23時59分
・プレイガイド先行販売 11月4日(火)~15日(土)
 ※チケットぴあ/e+/ローソンチケット/カンフェティ(東京公演のみ)にて先行販売受付実施。
・一般発売開始 11月16日(日)午前10:00~
 ※劇団公式サイト/チケットぴあ/e+/ローソンチケット/カンフェティ(東京公演のみ)にて受付。

<劇団先行販売は4大特典付き!>
特典1. 座席チョイス…前側?後ろ側?貴方のお好きな座席位置をチョイス!
特典2. お友達割引…同一ステージで2枚以上ご購入のお客様は1枚につき400円割引(例/2枚で計9,000円、3枚で計13,500円)
特典3. オリジナルチケット…プレイガイドでは手に入らないフルカラーの特製チケットが届きます。
特典4. オリジナルステッカー…チケット1枚につき、オリジナルステッカーを1枚プレゼント!
 

maruo_chobi◆菜月チョビ コメント
(※左より丸尾丸一郎、菜月チョビ 写真:江森康之)
約1年半の充電期間を経て活動を再開し作品を作るにあたり、私の頭に浮んだのは「ベルゼブブ兄弟」という作品でした。2009年3月に東京、大阪、神戸、福岡と小規模ながら初の4都市ツアーをした作品です。1年の留学期間、日本の演劇シーンをすこし離れたところ から見つめる中で、自分を支える根幹があまりにも脆弱になってしまっていることを感じました。「観たいお芝居を自分で作る」というシンプルな出発点が、「みんながみたいもの」「人が価値を認めてくれるもの」であるべきか否か?という他者への期待だったり、良い格好をしたい欲に埋もれて見えなくなりそうになっていたのです。
「ベルゼブブ兄弟」は山奥の古い一軒家という狭い狭い世界から、外の世界への憧れを募らせ、最もそばにある家族や自分自身という最も深くて大きな愛の世界を見落として幸せになれないでいる人々を描いた作品です。 この作品をやっていた時にも初の4都市ツアー、人に好かれたくて褒めてほしくてたまりませんでした。東京でやっと定期的に劇場公演が出来るようになったところで、褒めてほしい対象の「世界」は、目の前にある全てに思えていました。だからただただ目の前に広がる空間に向かって叫び続けていればよかった。それから5年が経った今、「世界」とは一体何なのだろうと思うのです。「演劇シーン」と呼ばれる「世界」はとても小さく窮屈なものに感じるようになってきました。どのジャンルにも⾔えることですが、音楽でも何でも誰かが誰かを評価して「これはいいもの」「これは価値の無いもの」と決めていくけれど、 そこに広がる世界地図のようなものは一体誰のためのものなのだろうかと。
「私たちが向きあいたい『世界』は本当はどこにあるのか。」 世界が小さく無価値に見えたり、途方も無くとりとめのない不動のものに見えたり、5年前と同じ動力では走れなくなった今、「ベルゼブブ兄弟」の小さな小さな世界から、大きなそして無限の可能性のある「世界」を探したいと思います。
      菜月チョビ

 

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【レポート】ジルゼの事情
http://www.beeast69.com/report/96379
【特集】TOKYO BOOT UP! 2013
http://www.beeast69.com/feature/92681
【レポート】[SHELTER SUMMER GIFT] 魔性姉妹プロジェクト2012
http://www.beeast69.com/report/38797

◆劇団鹿殺し ホームページ
http://shika564.com/

※このニュースはオフィス鹿提供の情報を掲載しています