特集


TEXT:鈴木亮介 PHOTO:幡原裕治

『チャットだけじゃない!2ピースガールズロックバンドの魅力大解剖!』と題したイベントが、ミューズ音楽院と本誌BEEASTによる共同主催で2016年2月4日(木)に東京・代々木のZher the zoo YOYOGIにて開催された。
 
昨今、ガールズロックバンドのシーンではジャンルもプレイスタイルも様々なバンドが登場し、隆盛を極めている。その中でも異彩を放つのが、2ピースによるロックバンドだ。2人体制になったチャットモンチーが「2人だけでもライブはできる」ことを証明してくれたが、街のライブハウスにはチャットモンチーのほかにも2ピースだけで創意工夫をこらしてロックを奏でるバンドが存在する。アコースティックユニットとはまた違った魅力に詰まった2ピースロックバンド、その楽しみ方を探るべく、本イベントを開催した。
 
2ピースで活躍するTHE LEAPSThe nonnonの2組が登場。そしてライブパートのオープニングアクトには現役女子高生2ピースバンド、とうふメンタルが出演した。その模様を以下たっぷりとレポートする。
 

THE LEAPS プロフィール
出会うべくして出会った幼馴染みの2人が繰り出す唯一無二の2ピースROCK BAND。
横浜市内の超ご近所に生まれる。小学生時代は同じドラムスクールや水泳に通い同じ曜日に同じ先生から習うも奇跡的に出会わず。MAYOU(Guitar & Vocal)は小学4年生でなんとなくギターに転向。NANA-A(Drums & Vocal)は小学6年生でギターを始めるがFコードで挫折。NANA-Aが中学、高校時代に活動していたバンドのギターがMAYOUの高校の先輩という不思議な形でやっと2人が出会う。
その後、NANA-ATHE PINK☆PANDAのメンバー、MAYOUロリータ18号のメンバーとしてお互い学生でありながらも学校そっちのけで全国をツアーで駆け巡る。日本各地のライブハウスに貼ってあるバンドポスターにて生存確認し合い、都内へ向かう電車で遭遇した際は近況報告し合う日々が数年続く。
2012年2月29日、閏年(LEAP YEAR)の閏日(LEAP DAY)に飛躍(leap)の意味を込めて4ピースロックバンドTHE LEAPS結成。
経て経て現在、ギターとドラムの2ピースバンドとなる。2ピースになった決め手はまだ見たことのない景色を一緒に見たいから。

 

The nonnon プロフィール
2012年1月千葉にてThe nonnon結成。西脇友美(Vocal & Guitar)、ナオ(Drums & Chorus)の2人によるアコースティック&エレクトリック形式やサポートメンバーを迎えた3ピース、4ピース編成と変幻自在なスタイルでライブハウスを中心に活動、ストリートライブも精力的に行う。
結成数ヶ月にして“Bound for Summer Sonic”でグランプリを獲得、8月に行われたSummer Sonic 2012に出演、11月にはCOUNT DOWN JAPAN RO69JACK12/13に入賞と話題を集め、2013年8月にリリースしたミニアルバム『me』がきっかけとなり、上田健司(ex. the pillows)全面プロデュースのもと2014年9月にシングル『くもりのち晴れ』、11月にミニアルバム『ぽちっけのんのん』をTOWER RECORDSよりリリース。2015年1月に東京・下北沢440で行われたツアーファイナルワンマンはソールドアウト、追加公演として4月に東京・下北沢CLUB251、7月に東京・下北沢440にてワンマンを開催。
2016年1月に待望の2ndミニアルバム『OPeN』をリリース、リリースツアーも含め何やらぞくぞく準備中の彼女達。夢は武道館のステージ。現在もマイペースながら着実に歩を進める折れない女子2人組。

 

【第1部】トークセッション

イベントに出演するのは、THE LEAPSThe nonnonの2組。THE LEAPSは、日本を代表する女性パンクロックバンド・ロリータ18号に在籍したギタリスト・MAYOUと、ガールズバンド・THE PINK☆PANDAの一員としてメジャーデビュー歴もあるドラマー・NANA-Aによる2ピース。パワフルなドラムとハードなギターの競演は、パンクとかガレージとかジャンルを忘れてただただ本能的に頭を振れる、芯の太さ、かっこよさがある。
 
The nonnon西脇友美(Vocal & Guitar)、ナオ(Drums)のユニットで、地元・千葉や東京・下北沢などを中心に精力的にライブ活動を展開。SUMMER SONIC 2012への出演やRO69JACK 12/13の入賞暦も。ちょっとイビツで愛おしい歌詞に、一度聴いたら忘れられない親しみのあるフレーズの楽曲が目白押し。日常にそっと寄り添う温かな灯りのような安心感がある。
 
まず前半はTHE LEAPSThe nonnonの2組を招いての対談トークを実施。MAYOU、NANA-A、西脇友美、ナオの4人にはまず○×の札を持ってもらい、質問に対してその場で即答してもらうことに。質問項目と回答結果は以下の通り。
 

 質問項目 ◆MAYOU ◆NANA-A ◆ 友美  ◆ ナオ 
Q1 2ピースになったきっかけはメンバーの脱退である?   ○     ○     ○     ○  
Q2 2ピースだと3人or4人のバンドにはない苦労がある?   ×     ×     ×     ×  
Q3 チャットモンチーを意識(参考に)したことがある?   ○     ○     ×     ×  
Q4 2ピースになってできることが増えた?   ○     ○     ×     ○  
Q5 2ピースバンドにしかない魅力がある?   ○     ○     ○     ○  
Q6 今後バンドメンバーを増やしたい?   ×     ×     ×     ×  

 
 

—まずは1問目に関連して、バンドのバイオグラフィー的なところも含めて教えてください。

 
MAYOU:最初は4人で、ギター専門でした。4年前に結成して…だいぶ記憶もおぼろげですが(笑)。2年ほど4人で活 動していた中で当時のボーカルとベースが「脱退したい」ということになって。でもその年の年末に新宿LOFTでワンマンライブをやることが決まっちゃってたんです。チケットも発売してお客さんもだいぶ買ってくれている中でキャンセルはできないしどうしよう?って…キャンセル1回しただけで何回…いや何十回飲みに行けるんだろう?っていう金額だし(笑)。年末まで他にも予定が色々決まっていたけれどそれも全部キャンセルしたくないから、「2人でやってみよう」ってNANA-Aに話して。それでスタジオに入ったら「あ、いいかもね」って…ポジティブにここまで来ちゃった感じですね。何か補足ある?
 
NANA-A:落ち込んだりもしましたよ!(笑) 他のメンバーが辞めて、2人で泣きまくったり、辛い時期もあったんですけど、今考えるとそれも必要なもので、糧にできているなと思います。
 

—2人でスタジオに入って、すぐに「行ける!」って確信できたんですか?

 
MAYOU:でも、最初は4人のときにやっていたものの焼き直しみたいなことをやっていたんです。足りないものを”同期”で音を入れて、流した音に合わせて演奏するというように。そんなある日、THE LEAPSにとって兄貴分みたいな人がいるんですけど、その人にスタジオに来て聴いてもらったら「つまらない」って言われてしまって。「2人にしかできないことってあるから、それを探してやりなよ」と言われて目が覚めたんです。2人だけど可能性はたくさんあるから、結果的に枠にとらわれずに曲作りができるようになったなって思います。
 
NANA-A:私たちはJUN SKY WALKER(S)JUN☆KOBAさん(森純太小林雅之によるユニット)のツアーに呼んでいただいて一緒に演奏をする機会がたくさんあって、身近に2ピースで活躍している先輩がいたのも大きかったです。
 

—The nonnonのお二人はいかがですか?

 
ナオ:The nonnonは2012年に3ピースで始まって、最初はベースで男の人が入っていました。ちょうど1年経ったときにそのメンバーが脱退して2人になりました(参照:BEEAST太鼓判シリーズ第38弾アーティスト『The nonnon』)。
 

—そのベースの方が抜けるまで、2人だけで演奏をしたことはありましたか?

 
ナオ:アコースティックならあったけどバンドで2人というのはなかったです。でも、同期を流すという知恵がなかったというか、単に2人でやってみるというチャレンジで…「行ける!」とも思わなかったよね。
 
友美:やるしかない!と思ってここまで来ました。
 

—続いて2問目「2ピースだと3人or4人のバンドにはない苦労があるか?」という質問に対しては4人とも×の札でしたが。

 
MAYOU:2人はとっても楽ですね(笑)。私たち幼馴染なんですよ!
 
ナオ:へぇ!
 
MAYOU:家も近所で。だから言いたいことが言い合えるし、決めごともすぐ決まるし…あと、2ピースで一番いいのは、個人練習の料金でスタジオに入れること!
 
友美:それわかります!
 
NANA-A:私たちは2人だけでツアーも各地回るのですが、2人で車を運転しているので、眠くなったら交代するというのがつらいことかなと一瞬思ったのですが、よく考えたら4人だったときも私たち2人しか運転免許を持っていなかったので(笑)
 

—むしろ2人だけの方が気楽だったり?

 
MAYOU:助手席座れるしね。
 

—人数が少なくて、もう1人か2人いたらいいのになーって思うことはないですか?

 
NANA-A:すんごい重い荷物を運んで階段をのぼるときに「あー男だったらよかった」って…人数じゃないですけど(笑)。そのくらいですね。音楽的には2人の方が自由度が上がって、幅が広がったと思います。
 
ナオ:個人料金でスタジオに…というのもそうだし、企画やイベントを考えるときに2人だとサクサク話が進むなぁと思いましたね。2人だから…というよりは、メンバーが4人いても5人いても、バンドの大変さや難しい部分は変わらないと思うんです。人数は関係ないかなと思ったので「×」にしました。
 

—2組とも「2人だけで大丈夫です」という力強い回答でした。ちなみに今のお話の中で「個人料金でスタジオに入れる」という話がありましたが、同様に”2ピースあるある”みたいなものはありますか?

 
NANA-A:たまに2ピースバンド・ユニットしか出ないイベントに呼んでいただくんですけど、楽屋でみんな仲が良いんです。私たちもなんですが、どの2人組も絆が異常に強い!というのはありますね。
 
MAYOU:「個人練」は鉄板!どの2ピースの人と話しても「個人練料金でスタジオ入れるの楽ですよね」って話題になります。でも、個人練の予約ってギリギリにならないと取れないんですよ。学祭や卒業コンサートの時期だと取れないことが結構ありますね。
 
NANA-A:あとは機材トラブルに関してかな…ドラムだけになったこととかありませんか?
 
ナオ:ライブで?ライブ中にギターの機材トラブルで音がドラムだけになったことは、最初の頃ありましたね。どうしたっけ…
 
友美:(演奏は)止めないよね?
 
MAYOU:止めない!
 
ナオ:あのときどうしてたっけ…忘れちゃうくらい、頭が真っ白になってたと思います(笑)
 

—周りの3ピース、4ピースバンドから「2ピースってこうだよね」って言われることってありますか?

 
MAYOU:ケンカしないの?ってすごく聞かれます。
 

—実際、ないんですか?

 
MAYOU:ないですね。お互いに「そういうアイデアなかったな」っていうのを出し合って「それいいね!」っていうことが多いです。
 
友美:話し合いはスムーズにいきますね。意見がわかれちゃったとき、3人目がいると2対1で多数決になりますが、2人の場合とことん話し合って「じゃ、それで!」って決まりますね。
 

—では3問目。チャットモンチーが現在進行形で活躍する女性の2ピースとして代表的なバンドかなと思って名前を出してみたのですが、チャットモンチーへの意識・影響がTHE LEAPSは「ある」ということですが。

 
MAYOU:2ピースになると決まった時点で、他の2ピースバンドのサウンドを聴いたことがなかったんです。まず「どういうふうにみんなやってるんだろう?」って思って、チャットモンチーがちょうど2人でやり始めた頃だったので、CDやDVDを見てどのように音作りをしているのか研究しました。
 
NANA-A:一番変わったところがギターのサウンドづくりだと思います。私たちは普段ベースアンプからもギターの音を流しています。最初は2人の納得する音が作れなくて、特に「薄く感じる」という課題がありました。そこで、アレンジを変えてみたり、2人だけで演奏できる曲を新たに作ったりして、ちょっとずつ試行錯誤して…そうしたらいつの間にか「薄い」という次元でを考えずにできるようになったんです。そのときに「2人」を自分たちは受け入れたし、周りも受け入れてくれているだろうという自信につながりました。ベースいないの?と言われたこともあったけど、2人でやるという意思を音で届けたいと思ったので、変えたでしょ?
 
MAYOU:まず楽器をたくさん売って(笑)資金を作って、ギターアンプのヘッドの中身を音が太くなる真空管に変えたり…色々工夫しましたね。
 

—その工夫というのは自分でどんどん思いついていくものなのか、参考にしたものがあるのか…

 
NANA-A:チャットモンチーの本読んでなかった?
 
MAYOU:エフェクターの本みたいなのがギターマガジンから出ていて、いろんな人の足元が載っていたのですが、そこにチャットモンチーのエフェクターも載っていて、「こういうふうに使ってるんだー」と参考にはしましたね。機材はそこまで詳しくないので、見よう見まねでやってみたという感じですね。
 

—なるほど。一方でThe nonnonはお二人とも「×」の札が挙がっていましたが?

 
ナオ:チャットモンチーは普通に好きで3ピースのときも2ピースになってからもCDを聴きますが、2ピースのことを学ぶためには聴いてなくて、なぜそこに目がいかなかったのか、理由は特にないんですけど…周りからはよく言われますね。「チャットモンチー意識してますか?」「してません」って。それで終わっちゃってます。
 

—The nonnonの場合は3人から2人になって、音作りはどのように変えていったのでしょうか?

 
友美:ベースが抜けたので、まず低音を増やそう!としました。ナオちゃんはフロアタムを増やしたり、私は低い音で弾こうとかそのくらいなんですが、話し合いながら進めましたね。
 

—そのときに何か参考にしたものはありますか?

 
友美:いや、バンドで参考にしたことはなかったんですが、私たちがお世話になっているライブハウスの人によく音を聴いてもらって相談していました。実際にライブに出たときだけでなく、スタジオに来てもらったりもして。THE LEAPSさんも先ほどおっしゃていましたが、ギターの音飾でだいぶ変わるので。私たちはライブにサポートを入れて3~4人でステージに立つこともあるのですが、そのたびにアンプを変えています。私は2ピースだとマーシャルが一番落ち着くんですが、4人だとツインリバーブにしたりとか…そういうのを相談しながら足元も迷いながら選んでいますね。
 

THE LEAPS / The nonnon 互いに聞いてみたいことを質問!
◆THE LEAPS → The nonnon

—2人で演奏するときと、サポートを入れて4人や3人でやるときがあるということですが、どういうときに人数やアレンジを変えているのですか?

ナオ:曲のアレンジはガラッと変わるものもあれば、人数によって変わらないものもあります。今回のツアーは2人だけで回ってファイナルまで行きます。
 
友美:前回ワンマンをやったときは4人でステージに立ちました。そのときはCDを出したばかりだったので、CDの再現をできるだけしたくてサポートメンバーを入れました。


◆The nonnon → THE LEAPS

—曲はどのように作っていますか?

MAYOU:曲は私が主に作り、NANA-Aちゃんに歌詞を書いてもらうことが多いです。4人時代はパソコンでガッツリ打ち込んで作ってましたが、2人になってからはそういうことを一切やらずに、iPhoneに弾き語りで録音したのを流して、スタジオで適当に合わせてもらうんですが、その”適当に合わせた”ドラムがすごくいいんですよ。「あと3回くらい合わせればできる気がする!」っていう感じで作っています。
 

—NANA-Aさんはいつからヘッドセットマイクを使うようになったのですか?

NANA-A:2ピースになってすぐ、演奏しながら顔が(固定のマイクに向けて)横を向いてしまうとMAYOUとアイコンタクトが取れなって、アンサンブルが悪くなってしまうような気がして、なるべく目を合わせたいのでこれにしました。

 

—2ピースになってバンド活動で変化したこと、新たにできるようになったことはありますか?

 
MAYOU:活動の幅が広がりましたね。4人時代、ライブはガールズバンドのイベントに呼ばれることがほとんどでしたが、2ピースになってからそれ以外のライブにも呼んでいただけるようになりました。ハードコアのイベントとか、お笑い芸人さんと対バンとか…
 
NANA-A:あとはプロのミュージシャンが出る「ハロプロ(=モーニング娘。などハロー!プロジェクトの略称)のカバー大会」というイベントにも出ましたね。
 
MAYOU:ハロプロの曲を全部2ピースアレンジで演奏したんです。
 
ナオ:何の曲をやったんですか?
 
MAYOU:モーニング娘。の「LOVEマシーン」と、松浦亜弥ちゃんの「Yeah! めっちゃホリディ」です!
 

—ではいよいよ”核心に迫る質問”にいきたいと思いますが、5問目「2ピースバンドにしかない魅力がある?」は皆さん「○」という回答でした。それぞれの考える魅力を教えてください。

 
MAYOU:「これもアリなんだ?」という可能性が広がるというのが一番大きいと思います。2ピース体制で始めた直後は、ドラムがあってベースがいてギターがあって…というのが、絶対そうじゃなきゃいけないんだ思っていたんです。でも、いざ今2人きりになって2人だけの音でやると、これも一つの音楽の形なんだなと思えて。例えばギターが鳴ってなくても、ここはギターはお休みのパートなんだって。
 
NANA-A:私も固定観念みたいなものがあって、ドラムバンドと言えばベースがいるのが当たり前だったんですけど、2人になったときに逆にジャンルというものを取り除いて考えられるようになったんです。曲を2人で作り上げていくときにそれぞれがやりたいことを出せて、枠に収まらないような感じ。4人の頃は、デモを聴いて「これって○○っぽい曲だな」とイメージを持つことがよくありました。ベースがチョッパーだったらこういうイメージ…というジャンルがなくなったので、それが先ほど話したいろんなジャンルのイベントに誘ってもらえるようになったことにもつながっていると思います。
 

ナオ:2人だからこそ、サポートを入れて4人になったときなど同じ曲でも違う面を見せられるところがいいところかなと思っています。The nonnonは歌を大切にするバンドで、ベースやキーボードがいたら華やかになるし友美ちゃんも歌いやすくなると思いますが、2ピースになったときはドラムの立場としては一番歌を聴いて演奏できるので、やっていて楽しいところかなと思います。2ピースになったときに歌がいっそう際立つことを目指して、というか、そうならなければいけないなと思います。
 
友美:ライブは4人だったら4人で一つのものを出すというように、みんなで同じ方向にエネルギーを向けて演奏すると思います。1人で弾き語りをしていたこともあるし、3人や4人なら華やかさも出せて世界観が広がりますが、私は「2人が」一番伝えられる感じがするんです。固く、強度の強いものになって、しっくりきますね。
 

—1人と2人の違いってどういうところにありますか?

 
友美:なんだろう…支えてもらうリズムがあって、その上で歌えるというところかな。歌いやすいんですよね。
 

—では時間も迫ってきたので最後の質問へ。「今後バンドメンバーを増やす予定があるか?」という質問でしたが…

 
MAYOU:まぁ増えないですね。私は今でもNANA-Aちゃんの近所に住んでるんですが…私とNANA-Aちゃんの家の中間地点で、ベースで女子で同年代で…といったらもういないですね。(出身地の)戸塚で同年代で音楽続けてる女子ってこの2人くらいしかいないんですよ。2人で今すごく自然体に音楽ができていて、今のこのスタイルがすごく好きなんですよ。だから、この状態でもっといろんな人に知ってもらうきっかけを作っていきたいです。
 
友美:変幻自在にいこうと思っているんですが…3月のワンマンを2ピースでやった後、サポートが増えるかどうかは…秘密です!秘密というか、決まってないんですけどね。サポートはどうなるかわかりませんが、The nonnonは2人だけです!
 

◆THE LEAPS 公式サイト
http://theleaps.net/
 
◆THE LEAPS インフォメーション
THE LEAPS初の全国ツアー『D.R.P PRESENTS “ハイブリッド バトル ツアー 2016″』
・2016年03月12日(土)【愛 知】名古屋UP SET
・2016年03月13日(日)【大 阪】CLAPPER
・2016年03月19日(土)【徳 島】CROWBAR
・2016年03月20日(日)【鳥 取】米子ラフズ
・2016年03月21日(月)【兵 庫】神戸108
・2016年03月26日(土)【福 岡】graf
・2016年03月27日(日)【鹿児島】スピードキング
・2016年04月02日(土)【宮 城】仙台enn 3rd
・2016年04月03日(日)【新 潟】ROCKET PINK
・2016年04月09日(土)【東 京】下北沢ReG
 
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◆The nonnon 公式サイト
http://the-nonnon.com/
 
◆The nonnon インフォメーション
吾輩はノンノンである~
『OPeN』リリースワンマンライブ 東京編~

・2016年03月12日(土)【東京】下北沢440
 
その他ライブ情報:
・2016年03月15日(火)【大阪】梅田Zeela
・2016年03月27日(日)【長野】松本Alecx
 
 
2ndミニアルバム『OPeN』 発売中
http://tower.jp/artist/2214159/The-nonnon
 
 
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【第2部】ライブ

後半はライブパート。まずオープニングアクトに現役高校生バンド、とうふメンタルの2人が登場した。都内高校の軽音楽部に所属する2人組のベースレスバンドで、メンバーはほか(Vocal & Guitar)、かねみつ(Drums & Chorus)。2人とも現在高校2年生で、他にいたメンバーが脱退し現在の2ピースになったのだという。実力は折り紙付きで、昨年秋にはヤマハ主催の日本最大規模の音楽コンテスト「Music Revolution」の東日本ファイナルに進出し、2ピースで堂々のステージを披露している。
 
緊張の面持ちながらも「聴いてくれた人に、何か残して帰りたいと思います」と宣言し静かな闘志を見せると、1曲目は「明日はいい日になりますように」を演奏。観客の心をグッと引き付ける。
 
2曲目はバラードナンバー「深夜1時」。切ない感情をまっすぐに歌に乗せてぶつける。演奏にはパワーと丁寧さが共存。ドラムのパワフルさが印象的だ。そして最後、3曲目は「パンジーの歌」。花言葉にちなんで、繊細な感情を歌う。大人びた歌詞にも注目しながら何度も聴きたい楽曲だ。短い時間ながら、確実に自分たちのステージを作り上げたとうふメンタル、今後の活躍に期待したい。

 

◆セットリスト
M01. 明日はいい日になりますように
M02. 深夜1時
M03. パンジーの歌
◆とうふメンタル Twitterアカウント
https://twitter.com/mental__tofu
 
◆ライブ情報
・2016年03月22日(火)【東京】下北沢Laguna
・2016年04月12日(火)【東京】代々木Zher the zoo
・2016年04月23日(土)【栃木】足利サウンドハウスpico

 

「全員Stand up‼︎」友美がフロアに、そして自分たちのたつステージに気合いを注入し、The nonnonの演奏スタート。序盤からシャープな音で攻める。
 
笑顔必至の1曲目「まわる」に続き、2曲目「水色自転車」で加速度を上げていくナオ友美。親しみのあるメロディが、2ピースのシンプルなサウンドにより鋭利さを増す。これはおそらく、4人でも3人でもなく2人だけの音が鳴り響くことで、1つ1つの音色がクリアに、太く強く伝わるためだろう。
 
ナオの叩くフロアタムが、大きく脈打つ。荘厳な雰囲気の中、友美の透明感あふれるソプラノがせせらぐ。3曲目は「65%」だ。アウトロはさながら洪水のように、ギターとドラムで充満する。いっぱいの湯船から零れ落ちるように。湯気に包まれて、幸せな気分になるように。

新しいアルバムの中でも「特に聴いてほしい」という4曲目は「ヘドロになりそう」。「流れに逆らうのは大変だけど、頑張っている人に響く、力になる曲。歌詞を聴いてほしい」と語る友美に観客は寄り添う。歌詞ももちろんだが、この日の2人の演奏はエモーショナルさが際立つ。「まるで、戦争みたいだ」…歌うような、表現力豊かなドラム。そして、サビのハーモニーが心地よい。
 
元気いっぱい「転校生」で拳を挙げると、最後の6曲目は「ハネムーン」。「ねぇ ねぇ 手をつなごう」ハッピーな空気に満たされ、The nonnonのステージはカーテンを下ろした。

 

◆セットリスト
M01. まわる
M02. 水色自転車
M03. 65%
 
M04. ヘドロになりそう
M05. 転校生
M06. ハネムーン

最後に登場するのはTHE LEAPSだ。ゴキゲンなR & Rナンバーに乗せてステージに立つNANA-AMAYOUは黒のレザーをまとっている。そのいで立ちのそのままの曲、「ロックンロールバンド」から演奏スタート。「あとは気持ちをこめてシャウトするだけ」――そんな歌詞の通りに、拳を挙げ熱狂するフロア。ロックンロール一色に染まる。そして、2人だけの音でありながら、ボリュームの厚さを感じる。NANA-AMAYOUも笑顔全開なのが印象的だ。
 
2曲目「Rolling Thunder」でますます加速していくTHE LEAPSMAYOUのギターが軽快に暴れる。序盤からヒートアップしたところで、「実際に2ピースになって音作りや演奏がどのように変わったのか」をレクチャーしながら実演!ギターアンプや、ドラムスティックの太さなど、素人目にはよくわからないプロのこだわりも、実際に音を出してもらうと違いは一目(聴?)瞭然だ。

ギターの太さが心地よい「STORY」に続いて4曲目は久々に演奏するというエモーショナルなバラード曲「Days」。サビにかけての盛り上がりは何度聴いても心にグッとくるものがある。4ピースから2ピースになって、音の装飾はシンプルになったかもしれない。しかし、曲自体の持つエネルギーは何ら変わらないし、1つ1つの音がダイレクトに、ストレートに届くからか、その説得力はむしろ増しているようにさえ思える。アンプと知恵を使うことで、2ピースのロックは音楽の本質的な部分を観客に見せてくれる。
 
後半戦は2ピースになってから作られたアップテンポナンバー「ファンタスティックRADIO」、そして新曲「地獄の果てからこんにちは」を立て続けにぶち込む!拳を突き上げ、ジャンプする観客。そこに「最高のロックンロールぶち込んでやるよ!」とMAYOU。7曲目「Let′s get together」で観客を揺さぶり尽くしたところで、最後8曲目「HAPPY BIRTHDAY」ではしっかりと歌を聴かせる。フロアとステージが一つになったところで本編が終了するが、すぐさまアンコールの拍手。急きょ再登場し、「THE LEAPS」を演奏。「まだまだ足りないから」――という歌詞の通り、いつまでも音に浸っていたい、そんな幸福感のあふれるステージであった。

◆セットリスト
M01. ロックンロールバンド
M02. Rolling Thunder
M03. STORY
M04. Days
M05. ファンタスティックRADIO

 
M06. 地獄の果てからこんにちは
M07. Let′s get together
M08. HAPPY BIRTHDAY
-encore-
E01. THE LEAPS

 

 
アンコールで演奏した「THE LEAPS」に「ロックンロールは僕らを導く魔法」という歌詞が登場するが、本当にその通りだと思う。その”魔法”を、いつもより近い距離で堪能できるのが、2ピースロックバンドの最大の魅力だ。3ピース(トライアングル)や4ピース(ダイヤモンド)のフォーメーションでは後方を固めることが多いドラムがフロアの手前に出ることも一要因だろう。
 
また、2ピースのアコースティックユニットだと2人が同じように観客の方を向いていることが多いが、2ピースロックバンドはメンバー同士が対面するフォーメーションであることが多い。だからこそいっそう魂と魂がぶつかり合い、ダイレクトに響く音が生まれるのだろう。
 
もちろん、サポートを入れることでもその2ピースの魅力は失われない。初めから4人、5人なのではなく、2人というコアがしっかりと確立した上に彩りが加わるのだから。2ピースロックバンドの可能性は無限大!その魅力を一人でも多くの人に、ライブハウスで体感してほしい。
 

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◆企画協力:ミューズ音楽院
http://www.muse.ac.jp/
 
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文科省の認可を受けた音楽専門学校。
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http://www.muse.ac.jp/school/music-industry-basic/
 

 
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