特集

ロック1年生 総集編 ~ time of departure 2010~

TEXT&PHOTO:鈴木亮介

春……それは出会いと別れの季節。卒業、進学、進級といった大きな節目で、着実に、大人への階段を登って行くことを実感する季節。本誌で好評の連載“ロック1年生”のエントリーNo.1から6(2009年7月~12月)までに登場してくれた、初期6組のバンドのリーダー達に“その後”をインタビューを総集編としてお届け!

ZX

エントリーNo.1【ZX 枦木(はぜのき)大輔君】

 
3月某日、冬の終わりを思わせるような眩しい日差しの中、学年末試験がちょうど終わったばかりの枦木君と新宿三丁目で待ち合わせ。会うのは8月末のライブ以来。雰囲気が少し、たくましくなっている気がする。

 
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—いよいよ受験生ですね!今日のテストはいかがでしたか?

 
枦木:まぁ何とか…数学は難しいですね(笑)いよいよ受験生だなっていう実感が湧いてきます。

 
—バンドのホームページを見て驚いたのですが、ZXは今、活動休止しているのですね。その辺りの経緯などを教えてください。

 
枦木:ZXは昨年11月下旬のライブを最後に、活動休止することになりました。今のところ再開するメドは立っていません。というのも、休止の理由が「受験のため」というものだったからです。とは言え、自分も他のメンバーも何だかんだ言ってそれぞれバンド活動は続けているのですが…行き詰まったというのでしょうか。昨秋頃、学校から受験の話を頻繁に聞き危機感を持つようになって、一方でZXはオリジナルをどんどん作るなど精力的に活動していたので、うまく両立できるか分からないと自分から他のメンバーに打ち明けて、一旦活動を休止することにしました。ZXはただ趣味で合わせてやっているというだけでなく、大会に出たり本気でやっていきたいバンドなので、おろそかにやるよりはいったん間を置こうと決断しました。

 
 
—その後、新たなバンドを組みましたね。

 
枦木:同じ学校の同級生と先輩で組みました。ライブを1回やったのですが、先輩が忙しく練習ができないので、その後また違うバンドを2つ組んで…色んなバンドを掛け持ちしています。ちなみにZXの他の3人は違うボーカルを入れてバンド活動を続けています。

 
—掛け持ちは大変ではないですか?

 
枦木:ZXの時はスケジュール管理なども全部自分でやっていました。しかし今組んでいるバンドはいずれも自分主体でやっているわけではないので、気楽にやれています。2つ組んでいても、毎週毎週ガッツリ練習があるわけでもないので、勉強の息抜きにもなっています。

 
—今年一年どのように活動していきますか?

 
枦木:これから、勉強の割合は徐々に増やしていきたいですね。ZXの活動を停止するまではゼロに等しかったので…もちろん、音楽は続けていきます。去年一年間を振り返ると、バンドを通して様々な友達が増えたように思います。住んでる所も学校も違うのに、お互いライブをやると打ち解けていって…これは本当に音楽の、バンドの良いところだと思います。そして、書き溜めていたオリジナルも、ZXになるか、新しいバンドになるかは分かりませんが、大学生になったら披露したいですね。

 
—是非そのオリジナルを聞きたいです!ZXの活動再開も待ち望んでいますよ!

 

animalPark

エントリーNo.2【animalPark 本田恵美さん】

3月中旬、晴れた日の昼。高校近くのショッピングモールにて待ち合わせ。既に卒業式を終え、制服を着ることもなくなったanimalParkの4人は、31日のライブをもって解散する。感傷にひたっているかと思いきや、当人至ってハイテンション!会うや否や「14日にPOLYSICSの武道館ライブ行ってきたんですよ~」と目を輝かせている。

 
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—解散ライブまでいよいよあと2週間ですね。今の心境を教えてください。

 
本田:いよいよ終わるなぁって感じです。31日の卒業ライブに向けて、準備は順調ですよ!新たにBase Ball Bearの曲をマスターしました。その他のラインナップは…当日までのお楽しみ♪ということで!最近はやりたいことがありすぎて、何からやっていいか困ってしまうほどです。例えばバイト…留学するために今から貯金しておきたいので、既に飲食店など3つ掛け持ちしています。それに加えて映画館でのバイトもしてみたいなぁと思ったり…あとはライブにもたくさん行きたいです!Base Ball Bearとか木村カエラとか。さらに、所属していたバドミントン部の先輩たちと遊ぶ約束も!!

 
 
—その中で、もちろん練習も着実に積み重ねているわけですね。

 
本田:最近は週1~2の頻度でスタジオに入って練習しています。あと、この前メンバー4人でディズニーランドに行きました。じゃじゃ(小佐野さん)は絶叫系が苦手で。でも最後はスプラッシュマウンテンに乗せちゃいました!

 
—高校生活を振り返ってみて、どんなことが印象に残っていますか?

 
本田:全教科何かにつながっているな、と最近思いました。バンドはもちろん、勉強も色んな行事も全て今の自分のためになっていると思います。卒業アルバムに副担任の先生が「恵美の翻訳した映画を見るのを楽しみにしている」と書いてくれて、すごく嬉しかったです。学年の先生方全員に、自分は翻訳家になると宣言してしまったので、絶対になります。なるしかないです!

 
—animalParkは今月末で解散になりますが、バンド活動は今後も続けるのですか?

 
本田:ここまでやった以上、大学に入ってももちろん続けたいと思っています。よくライブに一緒に行っていた友人が地元にいるのですが、4月から一緒にバンドを組もうかと話しています。友人がベースで、私はギター。二人しかいないので、この前パソコンのソフトでドラムを打ち込んでみました。やらないで後悔するより、失敗してでもやった方が絶対にいいと思います。だから、どんなことでも悔いを残さずにとことんやりたいです!

 
それから2週間後…「あと数時間で制服がコスプレになってしまう!」という3月31日の夜、元町・中華街のCLUB LIZARDにて新栄高校軽音楽部による卒業ライブ「” SHINEI’s Memory ” ~不意にバレンタイン終わったしね~」が開催された。animalParkは4番目に登場。「残酷な天使のテーゼ」など4曲を一気に演奏し、あっという間にその活動に幕を下ろした。終演後、多くを語らなかった4人だが、きっとそれぞれの高校3年間を振り返り、その余韻に浸っていたことだろう。

 

雷威音楽団

エントリーNo.3【雷威音楽団 山口幸子(ゆっこ)さん】

まだまだ風の冷たい3月、新宿南口の某カフェにて話を伺う。一週間前に卒業式を終えたゆっこさん。その表情は清々しい。

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—卒業おめでとうございます!まずは、卒業後の進路を教えてください。

 
ゆっこ:ありがとうございます!私とぺんぺん(Drums)は同じ専門学校に進みます。太郎くん(Guitar)は大学に進学します。ポチ(Bass)は今度高3なので、受験生ですね。

 
—最近のバンドの活動はどうですか?

 
ゆっこ:今はオリジナルを作って溜めています。誰か一人というわけではなくみんながそれぞれ持ってきていて、それに皆で足していって、曲を完成させています。ジャンルは特に決まっていないですね。太郎ちゃんはロック。ぺんぺんはラッド(RADWIMPS)寄り、ワンオク(ONE OK ROCK)のような曲。ポチはパンクっぽいものを…4人いるから4人の色を出していこう、と。

 
—あと数週間で「高校生バンド」ではなくなるわけですが、活動に変化はありますか?

 
ゆっこ:そこまで変化はないと思いますが、高校生限定のイベントに出られなくなるのは大きいですね。進路の異なる太郎ちゃんやポチと予定が合わせにくくなるかなぁと心配しています。また、バンドを続けていく上ではお金の面も無視できません。練習スタジオは公共施設を使って節約したり…あと、最近バイト始めました!

 
—バンドとして、また、ゆっこさん個人としての目標を教えてください。

 
ゆっこ:夏あたりに遠征したいなぁと計画しています。今から曲を貯めて、遠征ライブ。メンバーとは栃木あたりがいいかなと話しています。「雷威音楽団(東京)」と書かれるのがかっこいいなぁ、と。そして、帰りにはイチゴ狩りもして(笑)また私個人としては、元々弾き語りをやっていたので、自分の色を出したバンドを新たに作ってみたいと考えています。

 
—最近の音楽シーンは10代の活躍も目立ちます。ズバリ、雷威音楽団のライバルはいますか?

 
ゆっこ:確かに、焦りますね。10代のバンドが大きなライブハウスにバンバン出たりとか…負けていられないな、と思います。ライバルですか……うーん、あまり意識したことがありませんが、雷威音楽団は幅広い世代に楽しんでもらえるライブをしよう!というのを一番の目標にしています。以前、“ロック1年生”に出た時には「ノリのバンド」という印象を持たれたかもしれませんが、今はノリだけではなく、進化したバンドにしていきたいと考えています。

 
インタビューを終えて駅まで向かう道中、「ノリだけじゃないバンドとは?」という疑問に対して、「技術がうまいだけなら人の心には残らない。そうではないものを雷威音楽団は目指している」と力強い言葉が返ってきた。そこには、「ロック1年生」を卒業し、次のステージに立つゆっこさんがいた…。

 

ICE CREAM CRAZY。

エントリーNo.4【ICE CREAM CRAZY。(愛くれ。)橋口元美(ゆきみ)さん、米谷優馬(米)君】

良く晴れた日の午後、府中駅前でICE CREAM CRAZY。のメンバーを待つ。現れたのはリーダーの米君とボーカルのゆきみさん。初取材当時が高1の夏だったので、それから半年を経て、二人とも表情が少し大人っぽくなったという印象を受けた。

 
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—無事、進級ですね。間もなく高校生活1年目が終わりますが、最近の活動はどうですか?

 
米:ありがとうございます。4人とも何とか2年生になれました(笑)。今年に入ってからは週1回程度集まっています。公民館のようなスタジオを見つけて、そこでは無料で使用できるので、練習頻度は増えました。学校の部活だと10分程度しかできないので…

 
ゆきみ:レパートリーも結構増えました。カバー曲は映画『NANA』の主題歌になった「GLAMOROUS SKY」などみんなが知っている曲で、盛り上がれるものが多いです。また、「愛くれ。」のオリジナルも作ろうと計画しています。

 
—なるほど。活動は順調のようですね。

 
米:いや、実はそうでもなくて…今年の初めに、ベースのひかりが突然「ボーカルをやりたい」と言い出して…。一度はそうしようと決めて、ベースを新たに入れてツインボーカルにしました。

 
ゆきみ:あれは大事件だったね。

 
—ということは、今はまた元に戻ったのですか?

 
米:はい。結局1ヶ月足らずで元の編成に戻りました。新加入する予定だったベースの子とは結局一度も合わせることなく終わってしまい…悪いことをしました。

 
ゆきみ:みんな納得したようだったけど、実際一人ひとりに聞いたらあまり納得していなかったようで。実は私も、本音を言うと納得していませんでした。ひかりとツインでやっていくのは新しいし、面白いと思ったけど、でも私とひかりでは歌い方が全く違うので、うまく合うかなと不安だったのです。そこで恒太に相談したところ、「ゆきみが辞めて、4人で出来なくなるのなら俺も辞める」と言い出してしまい…

 
—解散の危機ですね!どのようにして乗り越えたのですか?

 
ゆきみ:私も含め、みんなわがままを言っていたのですが、米がまとめてくれました。

 
米:「解散するよりは続けてやっていった方がいいし、ひかりもベースが嫌いになったわけではないし」と説得して、元の編成に戻ることを提案しました。「ちょっとでも不満があるならもう一度話をしよう」と一人ひとりに訴えて、最終的にはみんなに理解してもらえました。

 
—困難を乗り越えて、4人のきずなも盤石ですね。では最後に、今年の目標を教えてください!

 
米:自分はバンドを掛け持ちしているのですが、「愛くれ。」ではまだ外に出たことがないので、学校の外でライブをやりたいですね。また、文化祭の校内ライブでは最優秀賞を狙っていきたいと思います。

 
ゆきみ:先ほどの「解散騒動」の頃、メンバーから「ゆきみはボーカルを本気でやってないのでは?」という指摘を受けました。自分の中では一生懸命のつもりでしたが、周りからはそういうふうに見えたんだなぁと痛感しました。でも、客観的に言ってもらえたことで、火が付きました。自己満足でなく、周りから見ても本気でやっていると認められて、私の歌を聞いてもらえるように頑張りたいです!

 
—ライブ開催の際は是非誘ってくださいね。今年の活躍を期待します!

 

衛星モルモット

エントリーNo.5【衛星モルモット(現:THE GREMLIN & DEXTERZ) 佐藤康平君】

晴れた日の午後、東急線の小さな駅を降りると、佐藤君が出迎えてくれた。最近引っ越したという佐藤君。今日はその新居にて話をしたいという。彼の魅力的な曲が次々と生まれる部屋を見てみたいという気もあり、その誘いに乗った。ワンルームの部屋にはごくシンプルなオーディオとテレビ、それからThe Beatlesのポスターが飾ってあった。

 
 
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—まずは、昨年12月にバンドを解散しましたね。この辺りの経緯を教えてください。

 
佐藤:昨年12月8日をもって衛星モルモットは解散しました。そして、衛星モルモットの頃から一緒にやっていた知花和明(Bass)、大塚伸寛(Drums)と佐藤康平(Vocal)の3名でTHE GREMLIN & DEXTERZグレムリンアンドデクスターズ)として新たにバンド活動を始めました。また、僕自身のソロ活動も再開しています。

 
—解散の理由は何でしょう?そして、新たに組んだバンド「THE GREMLIN & DEXTERZ」は、メンバーの構成で言うとギターの田中君だけが一人抜けたという形になっていますが…

 
佐藤:確確かに表面上は田中一人が抜けただけのように見えますが、それだけではないのです。解散の理由を端的に言うと、いい方向に変えていきたいという思いがあったためです。毎回毎回、お客さんだけでなく自分たちも面白い事をしたいというのが衛星モルモットのテーマで、それが腐っていったり劣化したりするのがすごく嫌だったのです。自分が面白くないものはお客さんも面白くないと思うし、楽しくやれないと思った時点で、それは何かを変えなければいけない、と。

 
 
—3人で「THE GREMLIN & DEXTERZ」になって、変わったことはありますか?

 
佐藤:以前衛星モルモットでやっていた曲は未だにライブでも演奏します。ただし衛星モルモットの代表曲と言われる「スピカ」だけはやめました。あの曲だけはリクエストされてもやらないつもりです。

 
—それはなぜですか?

 
佐藤:あの曲は、これを聴いたら「あ、衛星モルモットだな」と、まるで代名詞のようになっていました。他の曲もいい曲をやっているのにその曲だけずば抜けていいというのが、それが自分で腹立たしくなって、だからもう一切やらないぞ!と決めました。そして加えて言うならば、衛星モルモットの時は正直言って演奏の完成度は高くなかったと思うのです。他のバンドよりも下だったかもしれません。でも泣いてくれるお客さんがいたり、かっこいいと言ってくれたりするということは、それは「スピカ」という曲自体の力なのかもしれないと考えました。だから、それに頼らずに自分たちの実力を認めてもらいたいと思って、やめました。

 
—バンド活動の一方で、ソロ活動も再開されましたね。

 
佐藤:そうですね。それはまぁちょこちょこ、遊びながらやっているのですが、一人だし気楽でいいなぁと。ソロはバンドとは全く違う曲をやっています。僕はまだ色んなものを吸収している段階です。だから、だからいつも違うジャンルの曲が出てくるのだと思います。

 
—今年の目標を聞かせてください。

 
佐藤:バンドとしては、衛星モルモットのころは川崎の一つの箱で固定していたので、今年は東京に行こうと考えています。「東京に行って厳しい風に打たれようぜ」とメンバーと話し合っています。あとは、いつになるかはわかりませんが、全部新曲でライブをやろうかとも画策しています。そういう面白いことを、衛星モルモットの頃から変わらずやってきたので、面白いことをやれば俺らは目標を達成するのではないかと思います。そしてもう一つ、佐藤康平の目標としては、かっこいい音楽、ロックンロールを追求していきたいですね。ライブの主役は、やっぱりお客さんです。いい演奏は、バンド一つだけではできません。お客さんがいて、ライブハウスの人がいて…色んな人が関わってくる中で生まれると思います。だから、常にプロ根性は持ち続けていきたいと思います。

 
—「かっこいい音楽」をとことん追究してください。期待してます!

 

kidnappers

エントリーNo.6【kidnappersの皆さん】

3月下旬、横浜平沼高校にて。祝日というのにも相変わらず生徒が多い。これほど学校を愛する生徒が多く、行事が盛り上がる高校も珍しい。kidnappersのメンバーもその例に漏れず、月末のライブに向けて練習中であった…。(※齋藤さんは欠席)

 
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—最近のバンドの活動はどうですか?

 
中村:以前と変わらず、ですね。今は月末に行われるライブに向けて練習中です!また、kidでは4曲目となるオリジナル曲を制作中です。

 
石田:今度のライブは外のライブハウスを貸し切って、先輩の卒業ライブを行います。

 
—4月から高3で受験学年になりますね。バンドの活動とも併せて、忙しくなりそうですね。

 
石田:そうですね。この後、5月に新入生歓迎ライブがあって、そこで私たちの学年は引退となります。部活としては終わりますが、その後は夏に行われる様々なライブやコンテストに向けて練習を続けていきます。外のスタジオでの活動が主になると思います。

 
—高3になって、新たにバンドの目標として掲げていることはありますか?

 
中村:新たに目標を持って…ということはありませんが、やはり目標はYHMF(ヨコハマ・ハイスクール・ミュージック・フェスティバル:本誌ビーストが公式メディアを務めている)ですね。5月からエントリーが始まりますが、今の私たちの集大成をそこにぶつけていくことになると思います。

 
—皆さんはどのような進路を考えていますか?

 
浅田:メンバーは4人とも文系です。私はまだ具体的にどのような学部を受けるといったことは考えていません。勉強量も今のところは昨夏頃と変わらず、ですね。興味のある分野を探索中です!

 
石田:私は「国際学部」のような方向に興味があります。語学を学んで、将来は英語を活かした仕事をしたいと思っています。留学もしてみたいですね。英語圏はもちろん、個人的な興味としてオーストリアにも行ってみたいです。私は元々人とコミュニケーションを取るのが好きで…特に国境を超えたコミュニケーションって、素敵じゃないですか!それで、こうした分野に興味を持つようになりました。

 
中村:私はペルーやボリビアなど南米の国に興味があるので、将来はそれらの国の文化を研究していく仕事がしたいです。まずは大学で勉強の下準備として、全体的な知識…文化人類学や民俗学といった分野にとどまらず、経済や政治も学びたいと考えています。最近はインカなどアンデスの地域に特に関心を持っています。その地域に住んでいる人の生き方も魅力的だと思いますし、南米の服なんかも結構好きで。音楽はあまり聴かないですけどね。受験で忙しくなってもこれらの地域の本は読み続けたいと思っています!

 

将来の話をしていく中で、3人の口からバンドについて語られることは殆んどなかった。しかしそれは裏を返すと、今のメンバーでの活動に一意専心し、kidnappersとして出しうる最大限の力で夏のライブやコンテストに臨んでいくということなのかもしれない。そして、彼女たちはバンドを目的としてだけでなく、自分たちの可能性を広げ、自己を高めていく手段として取り組んでいるのかもしれない。そんなことを感じた。

それぞれのバンド、それぞれのメンバーの進路は大学進学や就職、もしくは進級やプロを目指すなど様々。animalParkの本田さんは見事第一志望の大学に合格し、春からは女子大生になる。仏語の映画翻訳家という夢を叶えるために、大学ではフランス語や文化を学び、長期での留学も構想しているとのこと。夢に向かって頑張れ!!