|
|
|
TEXT & PHOTO:鈴木亮介
今回の「ロック1年生」では、結成してまだ数ヶ月という男女混合のバンドを取り上げます。これまで、ボーイズバンドとガールズバンドを紹介してきましたが、男性と女性の混じったバンドでは、また違った楽しみや苦悩があるのでしょうか。
高校3年生というと、この時期受験勉強など進学や就職に向けて、バンド活動を一時停止するという人が多いですが、雷威音楽団のメンバーはむしろ逆で、週1回以上集まって、積極的に活動を行っています。その辺りの理由もうかがいました。 —まず、バンドを結成したきっかけを教えてください。
ゆっこ:元々は、今年4月に別々のバンドで活動していた私と前のベースが出会い、そのベースの後輩であるぺんぺん(小沼聖子)を誘って、組んだのがきっかけです。その後、メンバーの脱退などもあり、ギターをmixiのメンバー募集のコミュニティで探して、太郎君(横地祐太朗)が入りました。さらに今年6月、ベースをmixiで募集して、ポチ(中山洸一)が加入し、現在のメンバーになりました。 —皆さんが音楽を始めたきっかけは何ですか?
ぺんぺん:元々はギターをやっていたのです。家に父(52歳)のアコギがあって、それを中1くらいから触っていました。父は学生時代に音楽をやっていたようです。高校で軽音部に入ってから本格的に弾くようになりました。そして、高3の時にドラムをやってくれと言われて、現在に至ります。 ゆっこ:女の子のドラマーがほしくて、強引に誘いました! —ギターを手放し、ドラムをやるのに抵抗はなかったですか?
ぺんぺん:全くなかったです。色んな楽器をやってみたかったので。 太郎:中3の時にL’Arc〜en〜Cielが流行っていて、その時はアコギとエレキの違いも分からないほどでしたが、とにかくバンドを組みたいと友達と話していました。高校に入って軽音部に入り、バンドを始めましたがけんか別れしてしまい、外でライブするバンドがないかなと探していて、ゆっこのバンドと出会いました。
—音楽に関して、両親の影響などはありましたか?
太郎:父親(44歳)が学生時代からずっとレコードを集めるのが趣味で、Eric ClaptonやTHE BEATLESなど段ボールに何箱も持っています。「どうせ聴いても分からないだろう」と言いながらも、SEX ゆっこ:私の場合は兄(24歳)の影響が大きいと思います。兄が色々と聴いていて、BUMP ぺんぺん:母(47歳)が先日のライブに足を運んでくれました。「もっとできないかと思っていた。面白かった」と感想を言ってくれました。 ポチ:両親が好きだった米米クラブやサザンオールスターズなど邦楽を自分もよく聴いていました。 —バンドの活動ではどんな苦労がありますか?
ゆっこ:住んでいるところが平井(江戸川)、小岩(江戸川)、下北沢(世田谷)、高島平(板橋)とみんなバラバラなので、みんなの中間点になる池袋や王子などで練習をしています。 ポチ:交通費が馬鹿にならないね。 ゆっこ:とにかくお金の減りが早いね。 ポチ:俺らは良い意味でお金への執着心があると思っています。「100円を大事にする若さ」というのでしょうか。 —男女混合という点ではどうですか?男だけ、女だけというバンドと比べてどのような苦労、あるいは良さがありますか?
太郎:なんかある?困ったこと・・・ ゆっこ:ないよね。むしろ良いかも。 太郎:スタジオの空気が臭くない!
太郎:客層が広くなるということもメリットです。男女ともにウケがいい! ゆっこ:ノリがいいから男の子も乗れる。そして、私たちもいるから女の子も気兼ねなく参加できる。男女どちらのお客さんも楽しめるということが雷威音楽団の魅力ですね。 太郎:そして、うちのバンドはみんな仲良いのですよ。男だけ、女だけというバンドに比べると人間関係のいざこざもなく、楽しくやれていると思います。 —7月に初ライブを行ったということですが、手ごたえはいかがでしたか?
ゆっこ:27日に大山で初ライブを行いました。人をあまり呼ばず、トップバッターだったこともあってお客が少なかったですが、演奏面では初めてにしては納得いくものができました。しかし29日に参加したライブは、高校生バンドの大会の予選だったこともあってお客さんはたくさんいて盛り上がりましたが、私たちの演奏がグダグダで、うまくいきませんでした。
ゆっこ:ライブを2回やってみて「お客さんあってのライブ」ということを実感しました。 —雷威音楽団が活動にあたって心がけていることはどんなことですか?
ゆっこ:ライブではお客さんを楽しませることを意識しています。 太郎:ノリ重視ですね。ウケ狙いとパフォーマンスの融合です。 ゆっこ:最初のライブでは揃いのTシャツを作りました。また、2回目のライブでは鳥のくちばしのついたお面をかぶって出ました。 ポチ:でも、演奏中にズレてきて手元が見えなくなってしまい・・・途中、音を出せなくなってしまいました。 —ところで皆さんは4人中3人が高校3年生ですが、卒業後の進路は考えていますか?
ぺんぺん:私は「外国に住みたい」「国際結婚したい」と漠然とした夢を持っていますが、同時にミュージシャンにも憧れています。音楽はずっと続けていきたいです。 太郎:僕は家族でスタジオに入る!というのが夢です。奥さんにボーカルをやらせて、自分が作った曲を息子にやらせたいですね。ファミリーで音楽を楽しむ。ギターは指が動かなくなるまで弾いていたいです。 ポチ:自分は今高2ですが、自分の趣味として音楽を続けつつ、保育士か学校の先生になるのが夢です。
太郎:俺らは皆、受験勉強をしないという共通点があります。今活動休止したらどうするの、と思うのですよ。そこが他のバンドと違うところですね。高校3年生というと、きちんと勉強しなきゃとなるのでしょうけど、僕は逆に、高校最後だからこそ楽しまなきゃ!と思うのです。 ゆっこ:その分大変だけどね。 —最後に、雷威音楽団の魅力を存分にアピールしてください!
太郎:うちのバンドは躍動感があるのが魅力だと思っています。同じ実力でも躍動感がある、ないで印象は違ってくると思います。パフォーマンス面で楽しかった、かっこよかったという声を多く聞きます。 ゆっこ:今の人たちは動かないで弾いているだけ、かっこつけて演奏する、という人が多い。でも、うちらは思いっきり動きます。 ポチ:文化祭のノリですね。それを一生続けていきたい。 ゆっこ:うちらの魅力はライブに来なきゃ分からないよね!
ちなみに彼らのバンド名雷威音楽団は「英語のような気取った名前はいやだ」「じゃあ動物にしようか」「猫や犬はよくあるから、ライオンにしよう」「雷音って漢字をあててみよう」「バランスが悪いから”威”をつけてみよう」という、これまた実に軽い「ノリ」で決まったのだとか。
★ 雷威音楽団の今後の活動予定
8月23日(日)@新宿 ワンコインライブ 詳細は雷威音楽団ホームページにて ロック一年生の記事一覧 |