Progressive Man 第15話
みなさんこんにちは。永川敏郎です。
3月の中頃に、わたくしにとって大きなイベントがありました。
『Voices Of Rainbow』というイベントです。
本物のRainbowの歴代ボーカリストが集まり、ライブを行うという、夢のようなイベントです。
Rainbowというのは、1975年あたりから活動を始めたハードロックバンドでして、ギタリストのリッチー・ブラックモアという人が作ったバンドです。このギタリストは有名ですよね。元ディープ・パープルの人です。
わたくしが最初に聞いたRainbowはセカンドアルバムの『Rising』でした。1976年の頃。ラジオから聞いたこのサウンドにとてもカッコ良さを覚え、すっかりファンになりました。
当時、高校生のわたくしは、ディープ・パープルにハマり、日々ジョン・ロードのオルガンをコピーする毎日を過ごしていました、勉強もしないで~ww
Rainbowサウンドは、オルガンのみではなく、仰々しいシンセサウンドが満載、それが当時は新鮮でカッコ良かったのよね~。いま聞くとちょっと恥ずかしいw
メロトロンとかミニムーグとかいう高価な楽器で曲を盛り上げる手法、当時は様式美とか言われてましたね。
1976年のRainbow来日公演も行きました。京都会館第1ホール。
生Rainbowは鳥肌モノですよ。大きな虹のアーチがステージにあり、アンコールではリッチー・ブラックモアのお決まりのギターを叩き壊すというパフォーマンスもあり、お客さんは大盛り上り。高校生のわたくしには刺激強過ぎでした。それ以来、わたくしRainbowマニア~w
当時のボーカリストは、ロニー・ジェームス・ディオという人。
この方は2010年にお亡くなりになり、もう生声を聞くことはできませんが、その後に加入したRainbowボーカリスト達が大集合したイベント、それが『Voices Of Rainbow 2013』なのです。
わたくしは、ラッキーなことに日本人バンドメンバーとしてキーボードを担当しました。
高校生の頃、京都会館第1ホールで、「あたいもこんなバンドに入りたいな~~」と思ったそのバンドの人(厳密に言えばその後にRainbowに在籍したひとですが)と同じステージに上れるなんて…。
そのレポートをしてみますね~。
とは言っても、ライブレポートではなく、丸秘ツアー裏レポート(前編)ですよww
今年2月中頃から、このライブ用の日本人メンバーだけのリハーサルが始まりました。
かなり前から演奏曲は決まっていて、メンバーはすでに予習済み、最初のリハーサルからほぼ完成型な感じで、勤勉な日本人ですよ。それと言うのも、外人さんと一緒のリハーサルはツアー前日に行われますが、1回歌って、「オーケー。エエかんじやね~。明日からロックしよ~ぜ~。」って言うのは想定済みなのですw
ので、前もっての個人練習がすべてなかんじ。気合いれて練習しましたから~。w
2000年からジョー・リン・ターナーとはライブをしています、最初の頃は、「ここでこうして~、あれして~、こうしようぜ~。」みたいなやりとりがありましたが、1度出来てしまうと、「オーケー。それそれ。え~と、次は~~~」みたいにサクサク進行なんですよ。
外人さんの感覚なんでしょうか、それとも適当なのか~ww
そしてライブ前日の3月11日。
大きなリハーサルスタジオに2人のボーカリストが登場です。
ジョー・リン・ターナー(Rainbow3代目ボーカリスト)とドゥギー・ホワイト(Rainbow4代目ボーカリスト)。
「ヘ~イ、ガ~~イ~」って絶対言います。今回もそう言って入ってきましたwww
「ひさしぶり~、元気にしてる~?」とか、「ロックしようぜ~。」みたいなことを英語で言ってましたw。
ドゥギーさんは、「風邪ひいたのよね~、だいぶ良くなったけど~~」ってショボンなかんじでした。
で、音出し開始。1曲目「Spotlight Kid」をバランス取りのチェックで演奏していたら、いきなり歌いだして、曲が終わると、「オーケー、グレイト~」。「次は、I Surrender~」って、サウンドチェックだと思っていたら実は始まっていたのですよw。関西弁でいう「イラチ」。せっかちな人です。そんなかんじで全曲走破。「ほな、明日ね~」って言って帰って行きました。約1時間30分。まるで嵐のようです。
おそらく、ツアー前日なんで、「日本人バンドは何回も一緒してるし、大丈夫でしょ。」っていうのと「あまり声出すと明日が辛くなるし~」というのとで、軽めの調整ということなんですね。
そして、とうとうやってきました、3月12日、中野サンプラザでのライブ初日です。
お昼過ぎに中野到着。久々のサンプラザですよ。
1984年には、当時やっていたバンド、NOVELAでの東京公演。80年代後半から90年代にかけては、EARTHSHAKERでのライブで。いろんな思い出ありすぎですよ、この会館は~。個人的には、ロックの聖地、渋谷公会堂より思い出深いとこなのよね~ここは~。
最初にグラハム・ボネット(Rainbowの2代目ボーカリスト)のアルカトラスというバンドがリハーサルをし、その後、わたくしたちがセッティング&準備。すべてが順調に済み、リハーサルに臨みました。2人のボーカリストは、やはり「ヘ~イ、ガ~~イ~」と言って登場。数曲をチェックしてリハーサル終了。
「今日もロックするぜ~、オ~~」とか言ってジョー・リン・ターナーはステージに上がっていきましたね、いつものことですw
曲順どおりにライブも順調に進み、後半の「Kill The King」という有名曲を演奏中、びっくりした事がありました。イントロが終わって次は歌という時に、歌のメロが入らなかったのです。
ジョー・リン・ターナーは、「イントロあと1回しね~」ってドラマーに合図をだしたようですが、ほかのメンバーは知りませんでした、っていうか、みんなに教えてよ~w。で、曲がスゴイことになりました。崩壊ですね。
それぞれのメンバーは異常に気付き、ボーカルに合わせること約数秒、曲が元に戻りました。その後なにも無かったかのように演奏しましたが、聞いてる人にはバレバレかも。
これもライブの醍醐味ということで~ww
そんなこんなで、出番は終了~。「明日も、あさってもロックしようぜ~」ってジョー・リン・ターナーさんは満足げに言ってました。ひとまず任務完了、良いステージができたと思っていますが、「明日はちゃんと歌入ってね~」って心の中で言っていたのは日本人バンドのメンバー全員でしょwww
次の日から名古屋、大阪公演です。続きの暴露話(後編)は来月ですw。
2013年4月14日(日)G-ROCKS下高井戸
『BLACK MAX LIVE 2013』
OPEN 17:30/START 18:30
Charge:2,500円
出演:BLACK MAX
BLACK MAXは、Rainbow & DEEP PURPLEのカヴァーバンド。
リッチーブラックモア・フォロワーとして全国に有名なギタリスト早瀬のパフォーマンスは必見!
会場のLink http://groks.co.jp/index.php?cl=ev&id=112
というイベントです。
『Voices Of Rainbow』が終わったと思いきや、またまたのRainbow & Deep Purpleカヴァーライブです。わたくし楽しんでますよ、少し苦しんでますけどww。準備期間から~。
ぜひお越しください。
ではまた来月です。
インフォメーションはこちらから。
ジェラルドHP http://sound.jp/gerard/
永川商店ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/gerard_toshio_egawa