コラム
21st Century Progressive Man
永川敏郎
1980年、プログレッシブロックバンド「ノヴェラ」でデビュー以来、日本を代表するロックキーボードプレイヤーとして活躍。1986年にハードロックバンド「アースシェイカー」に参加。90年代より、自身がリーダーであるプログレッシブロックバンド「ジェラルド」の活動のかたわら、様々なセッションワークをこなす。2017年は、アースシェイカー等、ハードロックシーンでの活動をこなす。 BEEAST主催「プログレの館」でのトーク&ライブを定期的に開催中。

Progressive Man 第14話


みなさんこんにちは。永川敏郎です。

1月14日は、東京は大雪になりました。とはいえ、積雪10センチくらい。
電車は遅れるし、道は凍結、車はあんまり走ってないな~。その雪は1週間以上たっても路肩に残っていました。わたくし、何回もコケそうになりましたが、なんとか帰宅。

次の日は、物流が滞ったせいで、コンビニとかの商品がスカスカになっていました。
震災の時を思い出しましたよ。早くも2年程前の出来事です。

来る3月にジョー・リン・ターナーさんが『Voice Of Rainbow』というイベントで来日します。

ジョー・リン・ターナーといえばRainbowの3代目ボーカリスト。1981年あたりの話です。ジョー・リン・ターナーが在籍していたころのRainbowは少しポップなロックです。もともとハードロックファンのわたくしにとっては、当時は物足りなさを感じましたが~。
とはいえ、好きで聞いていました。

そのジョー・リン・ターナーと会うことが出来たのは、15年位前のことでした。
1999年、『虹伝説』というCDのレコーディングスタジオでの出来事でした。

そのCDとは、当時ポニーキャニオンから発売されたCDで、日本のハードロック&メタルのミュージシャンが集まってRainbowの曲をカバーするCDでした。参加したミュージシャンはすばらしいミュージシャンばかりですが、わたくしもその仲間入りさせていただき、数曲キーボードを担当しました。そのCDにジョー・リン・ターナーも参加していて、彼の録音も日本で行なわれました。その場に立ち会えたわけですよ。ラッキーでしょ。その後、みんなで食事&飲み会。

ジョー・リン・ターナーは日本酒を飲んでいました。一言二言お話する機会があり、
「またいつかお会いするのを楽しみにしています~」とか言うと、「Me too~」とか言っていましたよ。酔っぱらいな会話でしたが~。ww

それから1年後の2000年、ジョー・リン・ターナーはソロライブで来日することとなり、わたくしはジャパンツアーのメンバーとして参加することになりました。昔から好きで聞いていたあこがれのRainbowの人とプレイできるなんて夢の様ですね~。そのときのベーシストは、なんとあこがれのグレン・ヒューズさん。第3期ディープ・パープルの人ですよ。これまた夢の様な出来事です~。

ステージ上での彼らは、見たままのミュージシャンな彼らですが、オフでは違った感じですよ。

暴露しましょか~?w
まずびっくりしたのは、日本への来日の際のこと。大物ミュージシャンの場合だと、多くのスタッフとボディーガードと共に来日だと想像していたのですが、ジョーさんの場合は、ニューヨークからマネージャーと二人、グレンさんはロサンゼルスから一人で来たようです。ベースを一本持参していました。まるで一般ピーポーな感じでしょ。w
空港で、「目的は?」とか聞かれて、「サイトシーン~~」とか言ったのかな~~ww(←あくまで想像ですよ)

演奏曲は、それはすごい選曲でして、後期Rainbowの代表曲と、第3期、第4期ディープ・パープルの代表曲のオンパレード。と、ジョー・リン・ターナーソロアルバムの曲でした。
同じステージで、昔から好きで聞いていた声が、すぐ横から聞こえてくるとゾクゾクしますよね。W

最初のリハーサルでは、真横で歌っていたグレンさんの「Take Your Life」という曲の声には感動もの。「CDと同じやね~~~」ww
グレンさんは禁酒&菜食主義のようで、日本では食べるものが無くってかわいそうでしたよ。醤油とか味噌とかはダメみたい~。外人だし~~。w

日本ツアーはまずまずの評判だったようで、われわれ日本人メンバーもまぁまぁ高評価~。
「ロックは外人でないとね~」とか言う人も当然いますよ。当然、無視ですが~w

それがきっかけでジョー・リン・ターナーグレン・ヒューズのプロジェクト、HTPが結成され、数枚のCDがリリースされました。2002年、2004年に来日。そのライブでわたくしは、キーボードを弾きました。2002年の演奏は、『HTP-Live In Tokyo』というCDで発売されています。
白熱の東京公演です。

数年前のジェラルドツアー中、車で移動中にスタッフがカーステレオから「ミステリーテッド」という曲を流しました。その曲はディープ・パープルの有名曲で、いろいろなライブテイクとか発売されていて、その時もスタッフが流したのもどこかのライブかと思い聞いていました。声も本物だし演奏もバランスも本物に聞こえたんで~。

「どこのライブ?ブートですか~?」とか聞くと、「HTPですよ、この前のライブCDじゃないですか~」とか言われて。びっくりしました。演奏した本人までもが騙される完成度、とは言いすぎかもしれないけど、なかなか本物に近い出来だと自画自賛~。w

その後も、ジョー・リン・ターナーソロライブのサポートとかをしていまして、2年に1度くらいのペースで彼とは会っています。
その彼が、今年もやって来ますよ。

Voice Of Rainbow 2013
2010年に行われたイベントの第2弾。Rainbowの歴代ボーカリストト大集合によるイベントです。

※2010年の第1弾『Voice Of Rainbow』演奏レポートはコチラです。(BEEAST編集部)

 
初代ロニー・ジェームス・ディオさんはお亡くなりになり参加不可能ですが、グラハム・ボネットジョー・リン・ターナードゥギー・ホワイトの3人による歌合戦?ですよ。w

グラハム・ボネットは自分のバンドアルカトラスでの演奏を、ジョー・リン・ターナードゥギー・ホワイトは我々日本人バンドでの演奏を披露することとなります。東京、名古屋、大阪で開催です。

VOR2013
今や生でRainbowの曲なんて聞けないですから、歴代ボーカリストによるRainbow曲の再現はマニア必見。
わたくしも大変楽しみです。
 
 
3月のこのページではいろいろなライブ裏話とか書けるといいな~なんて考え中~~。w
 
 
 
それでは、また来月に~。
 


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永川商店ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/gerard_toshio_egawa