コラム
21st Century Progressive Man
永川敏郎
1980年、プログレッシブロックバンド「ノヴェラ」でデビュー以来、日本を代表するロックキーボードプレイヤーとして活躍。1986年にハードロックバンド「アースシェイカー」に参加。90年代より、自身がリーダーであるプログレッシブロックバンド「ジェラルド」の活動のかたわら、様々なセッションワークをこなす。2017年は、アースシェイカー等、ハードロックシーンでの活動をこなす。 BEEAST主催「プログレの館」でのトーク&ライブを定期的に開催中。

Progressive Man 第12話


こんにちは。永川敏郎です。

12月ともなると東京も冬の気配ですね。朝晩はめっきり冷え込みます。
昔だったら、このシーズンはクリスマスの雰囲気でイルミネーションとかも綺麗でワクワクしていたものですが、ここ数年はあまり浮かれなくなりました。なぜか~。
大人になったせいなのか~。ただ忙しいだけで、慌ただしい季節です。

この季節の最近の思い出としましては、数年前には、冷えからくる影響で、背中の筋を痛めました。11月と12月の2回も。最悪でした。

病院へ行き、「背中の筋肉を痛めました」と言うと、「はい。そこに寝てみて」と言われ、検査開始、「コレは?」「じゃあ、コレは?」などと動かされること数分、
わたくし 「痛いです~~」
先生 「ダメだ~、ぎっくり腰ね~」っていう判断。
わたくし 「あの~、背中の筋が痛いだけなのですが~」と言っても、
先生 「はい、注射打ちます~。すぐに楽になるからね~」って言って治療開始。お尻にすごく太い注射をうたれました。w

注射のあと、「楽になったでしょ~。」って聞かれますが、動かすと痛くて痛くて何も変わらず。「あ~~そうですか~~、そのうち効くから」と言われました。効くわけないですよ、ぎっくり腰ちがうし~~。

椅子に座るのも、椅子から立ち上がるのも困難な人です。ショックだったのは、待合室で杖をついたおばあちゃんに、「大丈夫~?」って言われた事。さぞ不自由な人に見えたのでしょうね。実際不自由でした。でも、ぎっくり腰ではないんですよ~。
病院の帰り道、ここには2度と来ないと心に決め、診察券を捨てた記憶がありますよ。w
自分の体は自分が一番わかるのだ~。その後、24時間ほど寝込んで自力で治しました。決して注射が効いたのではない~~っ。w

みなさんは、キング・クリムゾンというバンドを知っていますか?マニアの人なら知ってるバンドですが、一般ピーポーにとっては少々難しい問題のようで、「名前は聞いたことがある。」が大半。なんせプログレですからw、名前を知っているだけでもスゴイことなのかもしれませんね。

少々説明しますと、ロバート・フィリィップというギタリストが作ったバンドで、70年代には、とても人気がありました。いわゆる王道プログレ。少々難解な曲やアドリブ演奏が多く、初心者には手ごわいかもしれませんが、曲によっては、解りやすいものもあり、聞いてみる価値ありかもしれませんね~。

キング・クリムゾンといえば、1969年に発表されたファーストアルバム「クリムゾンキングの宮殿」というアルバムが有名です。
中に入っている「21世紀のスケッツォイド・マン」という曲はプログレ知らない人でも知っているほどの超有名曲ですよ。コマーシャルとかでも使われていましたね~。

最近、キング・クリムゾンの「太陽と戦慄」というアルバムが発売40周年を記念して、リニューアル版で発売されました。このアルバムは、1973年に発売された「Larks Toungues In ASPIC」というタイトルのアルバムで、日本版タイトルは、「太陽と戦慄」。直訳すると、ゼリーの中の雲雀の舌。意味不明でしょ。リーダーのロバート・フィリップという人は、変人のようで(変人でないとこんな音楽作れませんよ)たぶん彼の中では意味あるタイトルなんでしょうね。

「太陽と戦慄」発売40周年記念アルバムには、数種類のパッケージがあります。
1973年に発売されたオリジナル音源と、2012年にRemasterされた音源が2枚組CDとなったモノ、1973年頃のライブ音源やスタジオセッションを13枚組のCDセットとしたモノ、DVDにアルバムを高音質大容量オーディオとして収録し昔の秘蔵映像なども含めたDVDタイプのモノ、マニアにとってはどれも興味のあるものばかりなんでしょうね。

わたくしマニアですが、わたくし的には、2枚組になったモノで、最新のマスタリング技術で音質の良さを聴くだけで十分のような気もしますが…。
最新のマスタリング技術はとてもスゴくて、以前には聞こえなかった音とかも聞こえてきたり、音圧も上がっていたりして、現代でも通用する音質になっていたりしますね。コンピューターの進歩のおかげですね。
2011年頃からこういった企画の発売が多くなり、オールドファンにとってはうれしい限りです。

「太陽と戦慄」というアルバムには全6曲収められていますが、曲として成り立っているのが4曲、あとは長いインプロヴィゼイションのようなものが2曲となっています。聴く人が聴けば即興演奏、一般人にとってはデタラメな時間つぶしにしか聞こえないかも。

プログレマニアなわたくしにとっては、4曲のコンパクトな曲はとても素晴らしい曲だと感じていますが、残りの10分を超えるインプロヴィゼイションは、演奏内容やアンサンブルはスゴいかもしれませんが、興味の無い曲です。上手な人によるセッションなだけで~。
でもこのアルバムは、キング・クリムゾンの中では一番好きですね。曲をスキップして聴いていたりして~w
ぜひみなさんもクリムゾン体験してみてくださいね。
 

今年も終わりに近づきつつありますが、
ジェラルド12月ライブのお知らせです。
 
 
ジェラルド Tour In Tokyo
12月15日(土)沼袋サンクチュアリ
18時開場 18時30分開演 前売3500円 当日4000円
Lコード 77138
 
 
今年最後のジェラルドライブ、思い残すことなくたのしみたいですね~。


インフォメーションはこちらから。
ジェラルドHP http://sound.jp/gerard/
永川商店ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/gerard_toshio_egawa