HEAD PHONES PRESIDENTのヴォーカリストANZAと彼女の『ミュージカル美少女戦士セーラームーン』の出演時からの師であるシンガーソングライター、作曲家で『ミュージカル美少女戦士セーラームーン』の楽曲を手掛ける小坂明子とのジョイントのイベント『未来が過去になる日』が目黒にあるBlues Alley Tokyoで行われた。
 
アカペラの「伝説生誕」から幕を開けたANZAと小坂明子のイベント『未来が過去になる日』は、二人のトークを挟んでANZAのソロ曲「彼方へ」と進む。ANZAの歌声と小坂明子の抒情的なピアノが見事に溶け込み、心に染み渡る。その後、小坂明子、ANZAと交互に互いの楽曲で歌声を披露する。森藤昌司のアコーディオンを生かしたアレンジの「Forever」は、オリジナルとはまた違ったよりストレートにANZAの歌声が響く。
 
その後ゲストの木村早苗、斉藤レイ、朝見優香、さらに2部では高木ナオも加わりイベントを盛り上げた。今回は、外部太陽系戦士のセーラーウラヌス、セーラープルート、セーラーネプチューンが世代を超えて集い、『セラミュ』の楽曲を披露する。(編集部註:木村早苗はANZAと同時期のセーラーウラヌス役、斉藤レイもANZAと同時期のセーラープルート役、朝見優香はANZAの次の世代のセーラーネプチューン役、高木ナオもANZAの次の世代のセーラーウラヌス役。外部太陽系戦士とは、セーラームーンと4人の仲間の内部太陽系戦士以外のセーラーガーディアンたちの総称。)
 
30年の時を超えて大人の女性の歌声で当時の楽曲が再現され、『ミュージカル美少女戦士セーラームーン』を長い間親しんできた者には感慨深い事だっただろう。ANZAも「今になって「女の論争」の歌詞の意味合いが分かるようになった」と語っていたが、楽曲に深い意味が込められているからこそ『美少女戦士セーラームーン』の楽曲が長い間親しまれているに違いない。『ミュージカル美少女戦士セーラームーン』出演当時の思い出話なども挟んでイベントは和やかに進み、当時の楽曲が次々と再現された。ラストは、ANZAの「Amazing Grace」から前半同様ANZAと小坂明子が交互に楽曲を披露される。最後にはゲストたちが再びステージに呼び戻され、全員で「伝説生誕」を歌い切った。配信ではここまでであったが、ステージでは更に未発表の抒情的なバラード曲が初披露され、特別なイベントを締め括った。