演奏

lead_hpp1108

TEXT:栗林啓 PHOTO:野原昭子
HEAD PHONES PRESIDENT One-man Live
2022.07.03
@新宿 WILDSIDE TOKYO

FTRmlnqaAAEWyO0昨年2021年に1年遅れではあるが20周年の記念イベントのロックミュージカル『COLORS』をやり遂げたHEAD PHONES PRESIDENTのワンマンライブが新宿のWILDSIDE TOKYOにて行われた。
 
2022年はコンスタントにイベントに出演しているHEAD PHONES PRESIDENTではあるが、今回が今年初のワンマンライブとなる。
コロナ禍での行動制限が解消されつつあるとはいえ、以前の状況までとはいかない中、精力的に活動できていることは嬉しい限りである。
 
今回のライブのセットリストは新旧様々な時代のバラエティに富んだ曲が選曲がなされていたが、HEAD PHONES PRESIDENTはライブのたびに異なるセットリスト、異なるアレンジで臨むので、毎回新たな発見がありとても興味深い。
それでは、7月3日に行われたワンマンライブの模様をお届けしよう。
 
 

border_01
 

HPP001HPP002
HPP004HPP005HPP006
HPP003HPP007

会場に警報音のSEが鳴り響く中、フードを目深に被ったANZAが現れ、ライブは「Sacrificed」で幕を開ける。恐しくヘヴィなサウンド、圧倒的な演奏力で、バンドはフロア全体を一瞬に鷲掴みにする。

HPP008HPP009
HPP010HPP011HPP014
HPP012HPP013

NARUMIのベースのアルペジオからヘヴィなギターリフの印象的な「Corroded」へ。そしてHIROのギターリフからANZAの切ないヴォーカルとヘヴィなサウンドの対比が美しい「Snares」と続き、5人編成時代の曲を畳み掛ける。

HPP017HPP018
HPP015HPP016HPP021
HPP019HPP020

ANZAのヴォーカルとHIROのギターの掛け合いから「Failed」へ。BATCHの高速のドラムビートが、フロアの熱気をさらに加速する。そして、まさしくヘヴィメタルな「One To Break」と続けてバンドは演奏のギアをさらに上げる。観客は声を出せない状況ながらもフロアの一体感はさらに高まっているように感じられた。

HPP025HPP033
HPP028HPP026HPP032
HPP029HPP030

インターバルを挟んでクールダウンし、スローでヘヴィな「Hang Vail」へ。バンドはまた違ったヘヴィでダークな世界観を見せつけ、観客を引き摺り込んでゆく。

HPP034HPP036
HPP039HPP040HPP041
HPP038HPP037

7曲目は「Too Scared」。『Alteration』のヴァージョンで、物悲しいメロディをANZAが切々と歌い上げる。

HPP046HPP048
HPP042HPP043HPP044
HPP049HPP050

HIROのギターテクニックが冴え渡るインストのジャムセッションから曲は「Alive」へ。バンドは演奏をギヤチェンジして、激しく速いビートを叩き出し、フロアをさらに盛り上げる。続く「Waking Life」は、ANZAのコミカルな動きが印象的だ。

HPP053HPP054HPP102
HPP051HPP052
HPP101HPP103HPP104

NARUMIのベースラインが印象的な「Respawn」をモチーフにしたセッションからアルバム通りに「Echo」へ。ギター、ベース、ドラムの息の合ったキメのリズムが心地良く響く。そしてHIROのギターのフィードバックから「Until I Die」へと続く。

HPP106HPP107
HPP110HPP111HPP112
HPP108HPP109

NARUMIのベースとANZAのセッションが始まり、続けて「Devil Inside Me」へ。曲の終わりからBATCHのドラムソロへと移り、BATCHは激しいビートを刻む。

HPP114HPP115HPP116
HPP113HPP117
HPP118HPP119HPP120

間髪入れず曲は「Far Away」へと続く。目まぐるしく移り変わる激しい場面展開が印象的だ。NARUMIのベースのアルペジオにHIROのメロディアスなギターが加わり「Live With」へ。

HPP133HPP134HPP136
HPP137HPP138HPP139
HPP128HPP129HPP131

名前こそ出さなかったが、MCでANZAは闘病生活を続けていたTHE UNCROWNEDSHALへ向けて語りかける。続けて演奏された「For You」には、同じヴォーカリストの後輩に向けた心温まるエールが込められているようだった。(編集部註:残念ながらSHALは、闘病の甲斐なく8月5日に逝去)

HPP151HPP152
HPP143HPP121HPP148
HPP155HPP156

そして、ANZAはフロアの観客達にもエールを送るように「Stand In The World」を熱唱する。ANZAは、アンコールがないことを告げると「コロナにはかからないで!」と観客を気遣うことを忘れない。ラストの曲は激しいビートの「A New World」でバンドも観客も一緒に盛り上がりワンマンライブを締めくくった。
HEAD PHONES PRESIDENT
ANZA (Vocal)
HIRO (Guitar)
NARUMI (Bass)
BATCH (Drums)
Official Website
http://headphonespresident.com/
HPP202
Set List
M01. Sacrificed
M02. Corroded
M03. Snares
M04. Failed
M05. The One To Break
M06. Hang Vail
M07. Too Scared
Jam Session
M08. Alive
M09. Waking Life
Jam Session
M10. Echo
M11. Until I Die
Jam Session
M12. Devil Inside Me
Drum Solo
M13. Far Away
M14. Live With
M15. For You
M16. Stand In Yhe World
M17. A New World

 
border_01
 

◆ライブ情報
SOUND OF DEATH Vol.95
■公演日:
2022年9月24日(土)
■会場:
MACANA 仙台
■開場 / 開演:
OPEN 15:30 / START 16:00
■チケット:
前売 / 当日券
4,000 / 4,000(+1Drink)
■出演:
HEAD PHONES PRESIDENT
ILLUSION FORCE
THOUSAND EYES
WILD FRONTIER
■URL:
http://headphonespresident.com/
2022/03/26/20220924Macana/
image0

 

◆ライブ情報
Anza 30th Anniversary Show
■公演日:
2022年10月9日(日)
■会場:
東京 天王洲アイル KIWA TENNOZ
■開場 / 開演:
昼公演 OPEN 12:30 / START 13:00
夜公演 OPEN 17:30 / START 18:00
■チケット:
前売 / 当日券
6,500 / 7,000(+1Drink)
■URL:
http://headphonespresident.com/
2022/08/17/anza30thshow/
221009_AnzaSolo

 

◆関連記事
【特集】HEAD PHONES PRESIDENT 20th Anniversary『COLORS』
http://www.beeast69.com/feature/185313
【レポート】HEAD PHONES PRESIDENT One-man Live
http://www.beeast69.com/report/185157
【レポート】HEAD PHONES PRESIDENT 20th Anniversary Show
http://www.beeast69.com/report/184016