特集

TEXT:鈴木亮介

かつて音盤の売り上げが芳しかった時代は、「ランキング●位」「シングルCDが●万枚売れた」といった評価がバンドにとってステータスとされた。最近だと「ワンマンのチケットがソールドアウト」「出演したサーキットイベントで入場規制がかかる」といった、ライブの動員がステータスになるだろうか。
 
そういう数字の根拠となるものはただ一つ、「支持を集める、かっこいい音楽」であることだ。2017年はどうか、数字より先に中身がまず評価される時代へと舵を切ってほしい。末端の音楽ライターとしてそんな願いを込めて、この記事を…。今ライブハウスで観られるかっこいいバンド、ユーノThe nonnonの2組による対談をお届けしたい。両者は2017年1月8日(日)に千葉・稲毛K’s Dreamにてツーマンライブを行う。地下室のライブハウスで光を放ち続ける、歪(いびつ)なロックバンド。彼らの魅力が少しでも記事から伝われば幸いである。
 

◆ユーノ プロフィール
メンバーは(Vocal & Guitar)、(Bass)、森康一郎(Drums)。
 
2009年結成。2010年2月、1stシングル「使命」発売。同年8月、北イタリア最大級の野外フェス『festa radio onda d’urto 2010』に日本人初としてオファーを受け出演。海外アーティスト、BUZZCOCKS、NOFXらとも共演。2013年2月、ユーノ初のワンマンライブを渋谷O-Crestにて開催。
 
『キミがキミを守れる様 うたいたいのだ』 by黒
 
コンプレックスも
プライドも
やせ我慢も
胸の奥に潜んだ情熱の火も
 
人間賛歌にして綴る。
 
キミの負けず嫌いなうたを
裸で生きれる事が一番強いんだという事を
 
横で一緒に叫んでいく。
 
それが、ユーノ。
◆The nonnon プロフィール
2012年1月千葉にてThe nonnon結成。西脇友美(Vocal & Guitar)、ナオ(Drums & Chorus)の2人によるアコースティック&エレクトリック形式やサポートメンバーを迎えた3ピース、4ピース編成と変幻自在なスタイルでライブハウスを中心に活動、ストリートライブも精力的に行う。結成数ヶ月にして“Bound for Summer Sonic”でグランプリを獲得、8月に行われたSUMMER SONIC 2012に出演、11月にはCOUNT DOWN JAPAN RO69JACK12/13に入賞と話題を集め、2013年8月にリリースしたミニアルバム『me』がきっかけとなり、上田健司氏全面プロデュースのもと2014年9月にシングル『くもりのち晴れ』、11月にミニアルバム『ぽちっけのんのん』をTOWER RECORDSよりリリース。2015年1月に東京・下北沢440で行われたツアーファイナルワンマンはソールドアウト、追加公演として4月に東京・下北沢CLUB251、7月に東京・下北沢440にてワンマンを開催。2016年1月に待望の2ndミニアルバム『OPeN』をリリースした後、9月4日に地元千葉稲毛海岸野外音楽堂でのワンマンを開催。彼女たちを応援するチームノンノンと共に邁進する日々の現在。

 

 
— まずは2組の出会いから振り返ってみたいと思います。ユーノは結成してどのくらいのキャリアになりますか?
 
壱:えーっと…結成が2009年なので、もう8年目…ですよね?
 
黒:そうだね。
 
壱:あんまり自分らも「何年やってる」って意識してなかったので、気づいたら8年。いつの間にやら長いバンドになってしまいました。
 
— メンバーが3人になったのは最近ですよね。
 
壱:去年の6月から3人なので、ここから新しいバンドをはじめてやるぞ、くらいの意気込みで今やってるんですけど…あれ、そうでもない?
 
森:大丈夫だよ(笑)
 
壱:元々結成したきっかけは、脱退したギタリストと僕が別のバンドをやっていたのですがそのバンドの解散が決まって、残りのライブをやっていた頃にはボーカルソロで活動していて、一緒にライブをする機会があって。お互いバンドをやりたいと思っていたので、新しいバンドを一緒にやってみようかと話をして。
 
黒:サポートって言われたんです。対バンし終わった後に楽屋で喋っていたら「サポートするよ」って言われて、私は当時「誰かにサポートをお願いするのはもういいかな」と思っていたので「ありがとう!」って軽く流したんですけど、そうしたらたちがスタジオに入る日にちなどを色々細かく決めてきて、いつの間にかライブの日まで決まっていて、「バンド名どうする?」みたいになって、流されて…(笑)
 
ナオ:断らなかったらいつの間にか事が進んでいた、みたいな。
 
黒:たちの)人柄が良かったからこのまま一緒にいたって感じで。
 
壱:対バンしたときにすごく印象的だったのは、お客さんも結構入っていて和気あいあいとした感じだったのが、ちゃんの出番になった瞬間に空気感がマジで見えるくらいの変化があって、お客さんがみんな出て行ったんですよ(笑)。
 
友美:えー!?
 
壱:ただ、そのライブがすっごく良くて。俺たちは「めっちゃかっこいいね」って観てたんです。それで一緒にやりたいねって話して。
 
黒:お客さんが大嫌いで(笑)
 
壱:マジで全員出ていきましたからね。で、結成して割とすぐにイタリアのフェスに出ることが決まったんです。
 
友美:結成直後に海外ってすごいですよね!
 
壱:本当だね。トントン拍子すぎてびっくりです。当日も結構反応が良くて、「すげー、このバンドイケるかも」と思って日本に帰ってきて…そこからが長かったですね(笑)。その後、サポートだったドラマーがもう叩かないことになり、元々知り合いだったに声をかけて入ってもらって、その後ギターが抜けて、今に至ると。
 
— その当時はまだ「ネット上に動画をアップして、SNSで反響があって…」みたいなことが主流の時代ではなかったですよね。
 
壱:確かに、動画はちょっとずつ上げていましたがそこまで観る習慣がまだなかったかもしれないですね。Twitterも始まった、くらいの頃で。日本に戻ってきて…アレっていうか、日本に帰ってきたら元々の日本の状態だったわけですが、あまりにも海外でウケすぎちゃったからアレ?って感じになったんです。
 
ナオ:その動画私も観ましたよ。
 

 
壱:一番最初は、僕が前にやっていたバンドで知り合ったんだよね。
 
ナオ:私が前にやっていたバンドと、ユーノとで知った気がします。ユーノの前にやってたバンドってなんですか?
 
壱:MR.ANDERSENっていうバンドで、稲毛K’s Dreamにもよく出てたの。たぶんそのときに、話したことはほとんどなくて、俺が一方的に知ってただけかもしれない。
 
ナオ:MR.ANDERSEN
 
友美:かわいい(笑)
 
壱:そのときにナオちゃんの存在は知っていて…それから確か、千葉LOOKでユーノを観てくれて。
 
森:そうそう。ちゃんが俺に「かわいい子紹介する」って言って(笑)
 
ナオ:「ドラマーなんですね?」「そうなんです」って言って(笑)
 
森:そのときはまだThe nonnonじゃなかったのか。
 
ナオ:ちょうどThe nonnonが始まるくらいのタイミングだったと思います。
 
森:対バンしたのはK’s Dream?
 
森:下北沢Club251だね。
 
ナオ:The nonnonの企画に出てもらったんです。
 
壱:そうかー。最初に出会ったのは何年前なんだろう?
 
ナオ:私が初めてユーノを観たときはまだドラムがさんじゃなかった。さんはアフロっぽい髪形で。
 
壱:5年前くらいかな?
 
ナオ:The nonnonを結成してすぐ、さんに「新しいバンド始めることにしました」って連絡をしたのはすごく覚えてます。バンド名を書いて「ザ・ノンノンって読みます」って言ったら「読み方は分かるよ」って返されて(笑)
 
— いつの間にかバンド仲間として知り合っていた、という感じですね。
 
壱:そうですね。稲毛K’s Dreamでわれわれはよくライブをやっているのですが、そこがお客さんもバンドマンも含めてアットホームなハコなんですよね。そこで接点ができたんだと思います。
 
— K’s Dreamは他のライブハウスとはちょっと違う雰囲気があるんでしょうか。
 
壱:「アットホーム」というのは、どこのライブハウスもあるんですけど、K’s Dreamは特に「みんなでお酒飲んで楽しくやろうぜ」っていう空気が他のライブハウスよりさらに強いと思います。バーに近いイメージが。
 
黒:店長の人柄が、「かっこいいんだから、お前は。ありのままでいいんだ」っていうことを言ってくれるタイプなので、売れてなくてもお客さんが来なくても音楽に真剣なバンドが集まってくる。だからアットホームというよりもむしろとがっている気が私はします。
 
森:そうですね。好きな人はとことんハマるというハコです。
 

 
— ユーノとThe nonnon、互いの印象を教えてください。
 
ナオ:初めてライブを観たとき、ライブ中にさんが笛を吹いたりしていて(笑)
 
壱:やってたね、昔!(笑)
 
ナオ:それがすごくかっこいいと思ったんです。その後もらったCDのジャケットがライオンだったんですけど、そのライオンのような、食べられちゃうイメージがありました。肉食的な感じ。
 
黒:私がThe nonnonを初めて観たのはClub251でのリハーサルのときで、服装は森ガールっぽいのに重そうにエレキを持って、「いや、無理じゃん(笑)」みたいな。
 
友美:そう見えますよね(笑)
 
黒:ファーストインプレッションはね。でも、観たら「人と違う、絶対に」と思った。素直に言うと、「この子は自分の才能を持て余してるな」と思って。なんかもうあふれちゃってるんだけど、それに気づいてないんじゃないかって感じはあります。声しかり、歌い方しかり、曲、コード、メロディラインとか…完成まであと少し!みたいな感じがあって。その後対バンしたとき、(サポートで)男の子がいたこともあったけど、いない方がいいって私は思いましたね。絶対2人の方がいいって。
 
— 男性のサポートメンバーが入らない方が良い?
 
黒:優しくて自分勝手で…っていう、女の子の音楽が私は好きなんです。パンクっぽい、ヒステリックな感じもあって、ずるいなーと思って。こういう音楽はこれから流行ってくるんじゃないかって。一言で言うと嫉妬しました。
 
森:僕は2ピースが結構好きなんですけど、ドラムとエレキでどうするんだろうと思って、そうしたら最初の頃はスカスカのまま体当たりのライブをしていて…
 
黒:そうだね!
 
ナオ:(爆笑)
 
森:マジで潔い!と思って、そこで好きになっちゃいましたね。足りね!って。2人の人間性にも惹かれて、そこからどんどん曲とかアレンジとかも進化していって、それが研ぎ澄まされていくところにも期待しています。
 
壱:スカスカだったねー(笑)、でも全然悪い意味じゃなくてね。
 
黒:かっこいいと思う。ああいうのは。
 
ナオ:そうしてやろうと思ったわけじゃないんだけどね(笑)
 
友美:どちらかというと無自覚の。「これでいいんだ、やるしかないんだ!」って。
 
森:その後、「スカスカじゃなくなった」っていう言い方も変なんですけど、ナオちゃんのドラムのコンビネーションが、どんどんどんどん俺の知らないものをいっぱい叩いてくるので、「なんで?どこで拾ったのそれ?」って思いながら結構参考にしてますね(笑)
 
ナオ:私はいつも(ドラマーで)誰が好きなの?って聞かれたら3人くらい答えるんですけど、そのときに絶対さんを挙げるくらい好きで、私にないものの塊みたいに見えるから。一番好きなところは熱量!
 
友美:もっといい言葉がある気がする(笑)。がんばって!もうちょっともうちょっと!
 
ナオ:表情!ライブがかっこいい人は確実にかっこいいから、そうでしょ?
 
森:(小声で)熱量と表情…
 
ナオ:私がドラムキットの小口径を買ったときにもさんにスタジオに入ってもらってチューニング大会みたいなことをして…
 
森:あーしてたね!
 
ナオ:それから「音がいいね!」って評判が良くなったし、助けられています。
 
友美:私は最初ナオちゃんから「ユーノっていうかっこいいバンドがいる」って紹介されて「クレイジー」というCDを借りたのがユーノを知ったきっかけです。変なバンドだって思ったと同時にライブ観たいとも思って。その後ライブで観たら「化け物だ!」って思いました。全員が同じベクトルで同じ熱量で襲い掛かってくる感じ。バンドってこれだわ!って思って。行けるときはライブを観に行くようになったし、自分がバンドを組んでからは「何回でも対バンしたい!」と思っています。
 
— ユーノは3人になって、メンバーが一人いなくなるというか、音が一つなくなるというところでは、これからどうしていこうかなと悩みませんでしたか?
 
黒:あんまりない。
 
森:自由になったなって思いました。
 
ナオ:それすごくわかります!
 
森:必要な音だけあればいいんだって。自分の感性を磨かなきゃいけないぞってケツを叩かれる部分もあるし、3人になったのは不謹慎かもしれないけどラッキーっていうか、前向きな気持ちになりましたね。
 
壱:僕はギターが抜けたときに、抜けたものを埋めなきゃなっていう考え方を最初しちゃったんですよね。ただ、結構逆で、別に何したっていいんだっていうところに考えが至って、結果的に幅が広がったなて思います。4人から3人になることで物事が決まる速度も速くなるし、何をやってもいいんだと思えてから、今まで出なかったこと、やれなかったことがどんどん選択肢として出てきたので、それも決定速度が速くなった要因だと思います。
 
黒:私はアコースティックギターみたいな生音が好きで、音を大きく鳴らそうというよりも人間の力でやってやろうぜっていう気持ちの方が強いので、エレキギターがいると歌いにくかったんです。もちろん、(脱退したギタリストは)誘ってくれたバンドの人だしアレンジも長けていた人だったので…でも、いなくなったからマイナスになっちゃうって考えることって、ズルいなって思ったんです。いなくなったからちょっと…ではなくて、元々自分は生音が好きだったじゃないかって、スッキリしたんです。
 
友美:ユーノを組む前はずっとソロだったんですか?
 
黒:音楽を始めた頃は田舎の方だったのでバンドとかライブハウスとか無縁だったんです。専門学校に進んでからライブや曲作りを始めて、大きい音でやりたいと思いながらもメンバーに恵まれなくて。アコギの人と私の歌とのユニットとか。
 
友美:私もThe nonnonを結成するまで、バンドを組みたいと思いながらソロをやっていた時期があります。
 
— バンドメンバーがいるからこそ”良い”ことってありますか?
 
黒:もちろん。たちに誘われるまでは音楽をやめようと思ってたんです。誘われて、一緒にやるとなると、書ける曲も変わると思うんですよね。一人でやるポテンシャルと、みんながいて使える楽器も多くて…と。誘ってもらえたからやっていられる、というのは今も変わらずです。すぐやめられますからね、一人だと。
 
友美:ソロでステージに立ちたい!とはもう思わないですか?
 
黒:むしろユーノを組んでから、バンドで活動しているからこそ一人でステージに立つことが楽しくなりました。
 
友美:私もバンドを組みたくて、メンバーが見つからず…ということを経験して、曲作りが大きく変わりました。バンドで、ライブでこういう曲をやりたいとか。一人でやっていた頃は暗い曲ばかりで。メンバーがいるから、モチベーションが保てるというのは私も共感します。
 
黒:1曲作るのにどれくらいかかる?
 
友美:私、1年で4曲くらいしか作ってないだろって言われて、今年に入って悔しくなって1カ月に4曲作るぞ!って決めて…
 
黒:すごーい!
 
友美:いや、全部はできてないんですけど…でも、ワンコーラスだけできたものも含めてですが、2016年の1年間に16曲作りました!ライブでも新曲をやってますが、ツーピースで作った曲だからまとまりがいいと思います。
 
壱:アルバム2枚くらい出せるね。
 
黒:セッションで作る?
 
友美:いや、弾き語りで作ってナオちゃんに送ってドラムを作ってくれて、あとはあーだこーだと悩みながら仕上げていきます。
 
ナオ:ちょっとのフレーズをポンポンポンともらうときもあれば、友美ちゃんの心がゴーンと動いてるときはちゃんと1曲の弾き語りで届くこともあって、そういうときはすごく名曲に仕上がる!
 
友美:心が動いてるからね。
 
黒:1フレーズだけ、ピースで来るときは、そこから2人で広げるの?
 
友美:大体私が「じゃあ次こう行こう」って。
 
ナオ:流れを友美ちゃんが決めて、好きなように叩いて、「それ違う」って言われたら違うドラムにして…そういうときは殺伐とするね(笑)
 
友美:殺伐とするね(笑)
 
森:あーそれわかる!すげーいいぞと思って叩いたものが違うって言われて…殺伐とするよね。
 
ナオ:しますね。ドラムあるあるですね(笑)
 

 
ナオ:バンド活動で最近大変だったことってどんなことですか?
 
黒:の機材トラブルがすごく多いんですよ(笑)
 
壱:そうなんです。僕は元々エフェクターとか機材がすごく好きだったんですが、先ほどお話ししたギターの脱退を機に、持っている機材を総動員して色んなことやってやろうと思って、エフェクターの数が3倍になったんです。
 
黒:1曲で何回足を(エフェクターのペダル)踏むのか数えたんですよ。
 
森:27回!
 
黒:ずっと踏んでる!
 
壱:そういうのが増えた代わりに、機材のトラブルも増えたんです(笑)。それがちょっと悩みの種です。しかもその原因がわからなくて。
 
森:年末のカウントダウンのとき、自分で転んでベースアンプ倒してたよね。
 
友美:えーあぶない!
 
森:よりによって人の機材を!
 
黒:シンプルな尻もちだったね。
 
壱:1曲目の一番最初のドーンって出るところで、モニターに乗ったらそのままコケたんですよ(笑)。そしたらアンプに引っかかって…
 
森:マーシャルのヘッドが頭に当たってた。
 
ナオ:怖い!
 
壱:K’s Dreamのマーシャルを壊して…すごい罪悪感ですよ。
 
黒:今年一年ありがとうございました、って日だったのにね。
 
友美:さん動きますもんね、ライブ中。1回腕の骨折ってましたよね。うちらカルシウムのサプリメントをプレゼントしたんですよ。
 
壱:そう、もらった!めっちゃちょっとずつ頂いて(笑)
 
友美:早く治りますようにって。
 
森:ちゃん一番ケガしてるんじゃない?
 
黒:クギ踏んだこともあったね。
 
ナオ:えー!!
 
壱:クギ踏んだときも、びっくりして痛いというのもあるんですけど、それよりも印象的なのは、ライブの最後に俺が告知をすることになっていて、でもクギを踏んじゃって足が痛くて俺がうずくまってたら、ちゃんがめちゃくちゃブチ切れてて!
 
ナオ:なんで告知しないんだ!って(笑)
 
森:このタイミングじゃなかったのか!何考えてんだよ!って怒ったね(笑)。ちゃんがうちのトラブルメーカーみたいだな。
 
友美:観てる方は全然分からないですけどね。
 
壱:あとは感電したこともあったな。
 
ナオ:命懸けで弾いてらっしゃる…
 
黒:勝手にね(笑)。The nonnonはそういうトラブルはないんですか?
 
ナオ:なんだろう…考えてたけど、特になかった。
 
友美:ね。
 
黒:綺麗なバンド活動しやがって(笑)
 
友美:最近私、ベースアンプをつないでマーシャルとベーアンを両方鳴らしてるんですけど、PAさんによって「めちゃめちゃ良かったよ!」って言われたり、「ベーアン鳴らすくらいならサポートでもベース入れちゃえばいいのに。潔くギターアンプだけの方がかっこよかったよ」と言われたり…
 
黒:そんなもんだよね。
 
友美:悩みながら、今に至ります。…全然トラブルじゃない(笑)
 
ナオ:ちょっと前ですけど、地方遠征のとき、私が一人新幹線で後から合流するということがあって、その新幹線のこだまとひかりを間違えて各駅の方に乗っちゃって…
 
森:えー!
 
ナオ:最初はのんびりお弁当食べてたんですけど、パッとケータイを見たら「さすがにこの時間でこの場所はおかしいだろ」って気づいて。それで急いで友美ちゃんに連絡して…
 
友美:ナオちゃんが最初に言ったのが「もしかしたら大阪過ぎちゃったかもしれない!」「今どこなの?」「名古屋」って(笑)。
 
壱:あはは!
 
森:地理がなぁ(笑)
 
ナオ:地理が弱い(笑)
 
友美:私も混乱して「え?引き返したの?どこかで乗り換えたの?」って聞いちゃって。わけわかんないと思って。
 
ナオ:それで「走ったら乗換案内より早く乗り換えられるかもしれない!走れ!」って言われて、走って。
 
友美:それでナオちゃんが来ないまま私たちの出番になっちゃって、ドラムのセッティングはスタッフさんにしてもらって、始まりますっていう瞬間に何とか到着できたんです。24時間テレビみたいだった!
 
ナオ:いつもステージでは帽子をかぶってるから、座ってから帽子がないことに気付いてステージを降りて「帽子帽子!」って探しにいこうとしたら「どこ行くんだ!」ってスタッフさんに止められて。
 
友美:リュックとか上着とか置きながらドラムのところに座ってね。
 
壱:かっこいいじゃん!
 

 
— さて、そんな「機材トラブル」と「乗り間違い」という平和なエピソードが聞けたところで(笑)、1月8日(日)にこの2組によるツーマンライブが稲毛K’s Dreamで行われるということですが、このライブはどういう経緯で決まったのでしょうか?
 
友美:元々はK’s Dreamのブッキング担当者からお誘いを頂いたのがきっかけです。「新年から飛ばしていこうと思って、ツーマンイベントを連日やるから力を貸してほしい」と言われて、対バン相手を聞いたらまさかの大好きなユーノだったので、二つ返事でぜひやらせてください!ってなったんです。
 
壱:確かに思いがけずだったね。
 
— それにしても新年早々のライブですね。
 
壱:そうですね。K’s Dreamも思い切ったことをやるもんですよ(笑)
 
ナオ:ライブの翌日が祝日で、いい日なんです。
 
壱:ユーノはこの日がライブ初めだ。
 
友美:The nonnonもです。
 
壱:楽しみだな!新年一発目だし、来年(=2017年)は転機の年だと思っていて…3人になって初めて音源のリリースもする予定で、その一発目のライブなので絶対に特別なものにしたいと思っています。それプラス、実際に何かしらいつもの普通のライブではないなという形が取れればなと思っています。スペシャルな一日にしたいです。
 
黒:ツーマン、ワンマンがすごく嫌いなんです、私は。…という気持ちを乗り越えたいですね。The nonnonとやるのも正直怖いですから。バンドがいっぱいいる中でありきたりのバンドもいるけれど、The nonnonは本気でやってるなって思うし、才能あるなと思うんですよ。自分にないものもあるから。だからツーマンなんて正直めちゃめちゃ怖いですけど、それを乗り切れる、強くなれる2017年にする、一つの目標にしたいですね。
 
— 怖いというのは?
 
黒:まだ売れてないのにワンマンなんてやってどうするのって思うんですよ。お客さんに友達だけ集めても意味がないじゃないかっていう偏屈なところがあって。だから嫌いなんです。でも今回はずっとお世話になっているK’s Dreamで、相手がThe nonnonで、断る理由がなかったんです。私たちも成長しなきゃいけないし。
 
壱:断る理由がなかったね。本当に。
 
森:まぁでもヒリつきたいね。新年一発目からThe nonnonと、すごいヒリヒリしたライブをしたい。
 
黒:ヒリヒリしてくるだろうね、この2人(=The nonnon)は。
 
森:と思うんですよ。2人、怖いときあるんです。
 
友美:そうですか?(笑)
 
黒:無鉄砲な。
 
森:うちもうちで、2017年は3人の新体制でアルバムを出すし、とにかく長い時間音楽を出来るんだっていうのはすごくうれしいので、そういうヒリヒリしたものをお客さんに見せたいというのもあるし、俺たちが集まってそういうことをやると、「こいつらここでも燃えてるんだ」みたいなところを広めたいなと。そういうヒリヒリしたライブを1年ずっと続けられたらいいなと思います。
 
ナオ:2016年はずっと2人でやるって決めて、サポートを入れないで2人だけでライブをしてきた年だったから、今の私たちの形をお客さんにもユーノにも見せたいし、ずっと憧れていて…「かっこいい」「ああいうバンドになりたい」と思っているユーノに負けへんで!という気持ちですね。
 
友美:ユーノと一緒にやると「す、すげーや…」っていう憧れちゃう気持ちが出て、自分的には情けないことが多かったので、2017年はそこを乗り越えたいですね。
 
— 乗り越えたい?
 
友美:ユーノと対バン!嬉しい!という気持ちは置いといて、The nonnonでライブしてるのが楽しい!っていうのがステージで表現できたらいいなと思います。
 
ナオ:さっき友美ちゃんが言ったように「ベース入れなよ」ってまだ言われることもあるけど、2017年は2人のバンドとして、ライブで「2人でいい」っていうのをもっと示していくのが目標です。
 
森:ユーノは、2017年はアルバムを出していろんなところに回りたいです。行けてない場所、会えてない人がいっぱいいるので。バンドの醍醐味はツアーだと思うので、それがやっとできると思って、すごく楽しみです。自分たちの音楽、新しい音楽をツアーで演奏して、それでまた研ぎ澄まされて、次の新曲につながっていって…その繰り返しなんですけど、ようやくツアーができる、その第一歩が1月8日にThe nonnonと稲毛K’s Dreamでできるのが楽しみですね。
 
友美:この間(ユーノが出演した)ラジオ聴きましたよ!新曲流れてましたね。
 
ナオ:すごくいい曲でした。
 
黒:あれ、なんかねー、1曲持って行ったのがダメですって言われて別の曲にしたんだよね。
 
壱:「大日本帝国ザリガニ」なんだけど、その曲の歌い出しが「4分の3は気が狂っている」っていう歌詞で、「気が狂っている」がダメで、ラジオで流せないって。
 
友美:えー!
 
森:それで「俺たちバリバリやりますよ」「肉食系で、すんごいデカい音でやるんです!」ってトークをした後に、「じゃあ聴いてください」って言って流したのがすごいバラードの曲で(笑)
 
黒:悔しかったよねー(笑)
 
友美:その曲去年ライブでやってましたよね。あの曲も私感動しました。
 
黒:嬉しい!ありがとう!
 
ナオ:お風呂に入りながら聴いてます。アルバム楽しみ!
 
森:今年一年、お互いにとっていいスタートダッシュにしましょうね(笑)
 
ナオ:はい!
 

◆ライブ情報
“新春2マンSHOW 「爆音初詣」”
・2017年01月08日(日)【千葉】稲毛K’s Dream
 時間:18:30 open / 19:00 start
 料金:前売2,000円(D別)/ 当日2,500円(D別)
 出演:ユーノ、The nonnon
 チケット:イープラスLivePocketにて発売中

◆ユーノ 公式サイト
http://www.yu-no-hp.com/
 
◆ユーノ インフォメーション
Fireloop presents”This is Fireloop basement”
・2017年01月15日(日)【大阪】天王寺Fireloop
 
“MY NAME IS…”
・2017年01月18日(水)【東京】吉祥寺Planet K
 
GRAND OPEN EVENT ~ユーノ presents 「俺の真ん中」~
・2017年02月19日(日)【東京】浅草Gold Sounds
◆The nonnon 公式サイト
http://the-nonnon.com/
 
◆The nonnon インフォメーション
2ndミニアルバム『OPeN』


 

 
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