コラム
KOJI OF THE DEAD
高橋浩司
東京都出身。
1994年〜2005年までの11年間「PEALOUT」に全身全霊を注ぎ、2005年のフジロックにて解散。現在は「HARISS」、ドラム11台バンド「DQS」、PEALOUT時代の盟友近藤智洋との「The Everything Breaks」、TH eCOMMONSで日夜ドラムを叩く日々。2012年UKプロジェクト内にレーベル「LookHearRecords」を立ち上げる。結成30周年を迎えたTHE PRIVATESのtribute盤、サクラメリーメンの新作等をリリース中。4/22にはdipのヤマジカズヒデ、マルチプレイヤーの須藤俊明と組んだZOMBIE, DON'T RUNで音楽を担当した、バナナマンの日村が主演する映画『新選組オブ・ザ・デッド』(4/11公開)のサントラがリリースされる。 THE CLASHとゾンビが命。 HARISS http://www.hariss.info/
高橋浩司blog http://stayfreemicksaid. blogspot.jp/

第1夜 「ゾンビとわたし」


初めまして! 高橋浩司と申します。

音楽と同じぐらいに映画が大好きです。ちなみに好きな場所は映画館。そして映画館のポップコーンがたまらなく好き。そして音楽と同じぐらいに食べる事も好きであります。ちなみに好きな食べ物は、生姜焼きとソース焼きそばです。

というわけで高橋浩司という生き物が何で構成されているかを、ここで書ければと思います。簡単に言えば高橋浩司の生態分析なのであります。このタイトルでも良かったかもね。

さて、まずは第一夜ということで、タイトルの説明。『KOJI OF THE DEAD』、なんとも物騒なタイトルですが、これは俺が最も好きな映画『ゾンビ』(DAWN OF THE DEAD)から来ているのであります。

初めてみたのは、公開された1979年、小学校5年生の時。この映画との出逢いが、間違いなく自分の人生を決定づけたのです。あまりの衝撃で初めて朝まで眠れませんでした。ここまで人の心を動かすものが存在するという事実を、小学生の自分が受け止められるはずがありませんでした。人が生み出すもの中には、ものスゴく影響力があるものが確実にある、という事を体感し、激しく心が揺さぶられたのです。

その時の感情を抱えたまま、音楽と、そしてドラムと、出逢いました。人が生み出すもののパワーが、今度はドラムを叩いている時の自分から発せられる瞬間を感じたのです。そこから高橋浩司がスタートしました。そんなきっかけを作ってくれた映画の敬意を表して、このタイトルにした次第であります。

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ちなみに『ゾンビ』は、単なるホラー映画ではなく、非常に良くできた人間ドラマであります。騙されたと思って是非! さらに世の中の全てのゾンビルールがこの映画から始まったと言っても過言ではありません。とにかく映画史に残る作品なのであります!

そしてそんな愛する『ゾンビ』のサントラがまた最高なのです。 恐怖感、焦燥感、スピード感、全てがマックスでミックスされた痺れるゾンビングサウンド!(実際に使われていた言葉。意味分かりませんが……) 帯の文章がコワすぎる! そんなのイヤ!

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とにかく大好きな映画の大好きなサントラですが、ゾンビを好きになって30年以上 、遂に自分もゾンビ映画のサントラを手がけることになりました! 全浩司が号泣。4/11全国公開、バナナマン日村さんが主演の『新選組オブ・ザ ・デッド』であります。主題歌以外の全てを、dipのヤマジカズヒデさん、マルチプレイヤーの須藤俊明くんと組んで、ZOMBIE, DON’T RUN名義で手がけています。2015年のゾンビングサウンドを堪能あれ! 好きなものをずっと好きと言って来て良かった! それが正に夢を現実にする近道だと思っています。

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ちなみに一番好きなグループ、THE CLASHの曲にも『CITY OF THE DEAD』というタイトルの曲があるんです! やっぱり『OF THE DEAD』だぜ! “だぜ!”って言われても困ると思いますが、こんな感じでこれからいきます。付いて来てね。