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スタッフヴォイス

鈴木亮介 Vol.20

2010年09月10日

編集長から「これいいよ!!」と届いた音源。バンド名は…「」?? でも、チラシの面々を拝見し、思い出したのでありました。「あ、マービンさんと湊さんのバンドだ!」

それはたぶん、今年の春のことでした。JYOJI-ROCK審査員のMAR☆BIN氏のホームページを何気なく巡回していたところ、そこに湊雅史の名が!!「MTR&Y」以来、奥田民生のツアーで叩き続けているあの湊雅史じゃないですか?少なくとも5回は“民生ライブ”で生音を聴いてるぞ、と。

一緒に音楽をやっていたなんて!!とわくわくしながら、しかし午前4時の小鳥のさえずりとともに訪れる睡魔に犯され、音を聴く所まで到達できずに布団に倒れてしまったのでありました。そのが10月に新譜を出すということで、音源が巡り巡って我が家にやってきました。6曲入りのミニアルバム「ZEN TO YO!」早速、ボリューム大きめで流してみます。

冒頭「Painting(@dawn)」からいきなり、リズム隊の期待を膨らませる音!遠くの街からサーカスがやって来たよ~という感じの前奏に続いて、そしてビール片手に庭の壁を塗るような、軽やかな「ペインティ~ン」。楽しくならずにはいられません。

続いて「Brain」「Ringo」と聴きながら印象的なのは、個々の音に存在感がありつつ、楽団!という一体感があること。よく、大人も子どもも、プロ野球選手のバッティングフォームを傘でものまねしますよね。まさに、あれなんですよ。自然と両手が机を叩いている!

野球なんて全然やっていたわけじゃないしプロみたいにはできないんだけど、でも素振り、というかエア・バッティングをして、遠目に「ホ~ムラン!」なんて妄想して…。あの感じです。音を聴きながら、机や膝を叩いたり首を振ったりして、僕らも一緒にセッションに参加してるんです。そんな安心感と「楽しそう!一緒に参加したい!」感がの演奏にはありますね。

4曲目は「Painting(@Hard Rain)」。土砂降りのような迫力あるドラム音と、合間を縫うサックスが心地良い!スコールの中を走って乱れ飛ぶ雨粒を顔に受けて、「俺、カッケー!!」って感じです。

5曲目「タンバリン」ではガラリと変わってボーカルとギターのソロパートからスタート。後半「タ~ンバリ~ン」とハモる部分では、映画のクライマックス直前に似た「あぁこれから昇っていくんだなぁ」と夢見心地な気分に。

そして最後「さい」はロックテイストの強い、これまたカッコいい1曲。とにかく楽しいですね。

晴れた日曜のお昼にキンキンに冷えたスミノフアイスあたりをグッと飲みながら聴いていたい、陽気なカルテットの陽気なミニアルバム「ZEN TO YO」。レコーディング&トラックダウンが僅か3日間で強行突破!の一作だそうですが、「奥田民生のバックで叩いている人?」くらいにしか知らない方々(お前もな、と言われそうですが…)にもこれはオススメです!

a≪information≫

http://www.we-are-a.com/

MAR☆BIN(Vocal & Sax)
大西真(Bass)
湊雅史(Drums)
橋本ジュン(Guitar)

◆2nd Mini album 『ZEN TO YO!』
2010年10月20日発売
全6曲入 税込2100円

※詳しくは、右の画像をクリックしてください。

2010.09 鈴木亮介拝
http://www.geocities.jp/ryosuke_bellwood/