強烈な猛暑が日本を覆った夏も徐々に落ち着きを見せつつあるこの時期だが、残暑を熱く燃えたぎらせてくれるような新譜が登場した。今回はそんなTHE MACKSHOWのニューアルバム『狂騒天国』を紹介しよう。

以前、BEEASTの『ROCK ATTENTION 18　～THE MACKSHOW～』でも紹介したTHE MACKSHOW。彼らの身上とするスタイルは「ロックンロール」。このキーワードに対する定義は簡単に見えながら、実はとても難しい。「これがロックンロールだ」と言い切れる説明が出来ないからだ。しかし、THE MACKSHOWのスタイルやサウンドに浸れば、「これぞロックンロール！」というイメージを理解することだろう。

決して目新しいサウンドではないかもしれないが、そのサウンドに注意深く耳を傾けてみると、非常に奥深いサウンドが実感できるはずだ。60～70年代より世界に派生したロックサウンドは、イーブン（均一）な8ビートを基調としたビートが多いが、この作品で見られるロックンロールサウンドには、この音ならではのスウィング感が見られる。きっと本家のロックンロールを熟知したファン達にも満足できるサウンドであり、新世代のロックファンやミュージシャンにとっても、非常に新鮮なサウンドと感じられることだろう。

このアルバムは、例えばテクニカルな面や構成に新境地がはっきりと見えてくるものではないが、そもそも彼らのスタイルにそんなマイルストーンは不要。彼ららしさはすでに完成しており、「彼らが作品を作ること」でそれは常に見えてくる。そして彼らが新しい何かを語る曲を作り続けることで、バンドは新たなエネルギーを満ちあふれさせる。それが聴くものにも直感的に伝わってくる、そんな仕上がりとなった作品だ。THE MACKSHOWならではのドライブ感とグルーヴにまみれた楽曲が出そろい、だれもが一曲目の「狂騒天国」で、コージーマックがかき鳴らすギターの音を聴いただけで、心が躍り出すような感覚を受けるに違いない。

彼らが期日の記述に昭和年号を使い続けるのは、保守的な精神をかたくなに守り続けているからではない。彼らが目指すスタイルは既に完成され、あとは走り続けるだけ、それこそが彼らの道だと信じているから。そんな光景が音からあふれ出している。是非そのサウンドに触れ、心がツイストする感覚を体感してみてほしい。

尚、リーダーである岩川浩二（コージーマック）は先日、ソロアルバム『THE ROOTS』をリリースしており、彼のまた違った一面を見せている。こちらも合わせて聴いてみれば、より彼らの世界観を深く理解できるはずだ。是非チェックしてみてほしい。

【通常盤（初回盤未収録音源2 曲収録）】
FAMC-110/2,835円（税込）
M01. 狂騒天国
M02. 派手にやれ！（Mach Shau!）
M03. 目が覚めたら全部嘘
M04. 不思議
M05. リンカーン・コンチネンタル
M06. あの娘がいなくても
M07. スリー・クール・キャッツ
M08. 今夜はオール・オア・ナッシング
M09. TV スターに憧れて
M10. ロックンロールの真最中（※通常盤のみ収録）
M11. スモーキン・ハイライト・ブギ
M12. 涙のバースディ・キャンドル
M13. 恋はもうウンザリ88’（※通常盤のみ収録）
M14. ドント・ルック・バック

KOZZY IWAKAWA『THE ROOTS』
発売中
FAMC-106/2,415円（税込）
収録曲：
M01. SEA CRUISE （HUEY PIANO SMITH AND THE CLOWN）
M02. GOOD GOLLY MISS MOLLY （LITTLE RICHARD）
M03. WATCH YOUR STEP （BOBBY PARKER）
M04. HOUND DOG （BIG MAMA THORNTON）
M05. I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU （WILLIE DIXON）
M06. THAT MELLOW SAXOPHONE （ROY MONTRELL）
M07. ALMOST GROWN （CHUCK BERRY）
M08. BRING IT ON HOME TO ME （SAM COOKE ）
M09. RAUNCHY （Bill JUSTIS）
M10．BAD BOY （LARRY WILLIAMS ）
M11. BRAND NEW CADILLAC （VINCE TAYLOR）
M12. RIP IT UP（LITTLE RICHARD）
M13. DO NOTHING （THE SPECIALS）
M14. I FOUGHT THE LAW （THE CRICKETS）
M15. HEART AND SOUL（HOAGY CARMICHAEL）

ザ・マックショウ新作「狂騒天国」発売記念・全日本狂騒コンサートツアー88′
ストレンジ・パラダイス～「狂騒天国」

昭和八十八年八月三十一日（土）北海道・函館CLUB COCOA
18:30/19:30 ￥4,000/ ￥4,500（ D 別）
問） COCOA 0138-45-2002
昭和八十八年九月一日（日）北海道・札幌PIGSTY
18:30/19:30 ￥3,800/ ￥4,300（ D 別）
問） PIGSTY 011-868-8658 Mount Alive 011-211-5600
昭和八十八年九月八日（日）石川・金沢AZ ホール
18:30/19:30 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問） アズホール 076-264-2008
昭和八十八年九月十四日（土）和歌山OLD TIME
18:30/19:30 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問） オールドタイム 073-428-1950
昭和八十八年九月十五日（日）高知キャラバンサライ
18:00/19:00 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問） キャラバンサライ 088-873-1533
昭和八十八年九月十六日（月・祝）兵庫・神戸VARIT
18:00/19:00 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問）VARIT 078-392-6655
昭和八十八年九月二十一日（土）群馬・高崎ジャマーズ
18:30/19:30 ￥5,000/ ￥6,000（1D 付）
問）ジャマーズ 027-388-8800
昭和八十八年九月二十二日（日）福島・いわきclub SONIC
18:00/19:00 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）問） ソニック 0246-35-1199
ロッケンロー★サミット2013 ～渋谷頂上決戦～
昭和八十八年九月二十三日（月・祝）渋谷AX
　14:00/14:30 ￥3,800
問）HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999 http://www.red-hot.ne.jp/
ローソンチケット（L コード78869）チケットぴあ（P コード200-826）イープラス:http://eplus.jp/
昭和八十八年九月二十八日（土）熊本ジャンゴ
18:30/19:30 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問）ジャンゴ 096-355-6960
昭和八十八年九月二十九日（日）福岡CB
18:00/19:00 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問）CB 092-732-7575
昭和八十八年十月五日（土）横浜club Lizard
18:00/19:00 ￥3,800/￥4,300（ D別）
問）リザード 045-663-4756
昭和八十八年十月六日（日）名古屋E.L.L
19:00/19:30 ￥3,800 円/ ￥4,300（D 別）
問）エレクトリックレディランド 052-201-5004
昭和八十八年十月十二日（土）京都・磔磔
18:00/18:30 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問）夢番地 06-6341-3525 / http://www.yumebanchi.jp
“昭和ロックンロール大全集プレゼンツ”
昭和八十八年十月十三日（日）浜松CONNY CAT’S
18:00/19:00 リザーブシート￥6,000/ スタンディング￥5,500（D 別）
問）コニーキャッツ 090-4795-8419
昭和八十八年十月十四日（月・祝）甲府CONVICTION　
18:00/19:00 ￥3,800 円/ ￥4,300（D 別）
問）コンビクション 055-236-0661
昭和八十八年十月十九（土）滋賀BLUE
18:00/19:00 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問）ブルー 077-582-1536
昭和八十八年十月二十日（日）広島クラブクアトロ
18:00/18:30 ￥3,800/ ￥4,300（D 別）
問）夢番地 082-249-3571
＊その後も続々決定中！あなたの街に狂騒天国！

※以下については、主催者の都合により中止
昭和八十八年九月七日（土）愛知・蒲郡RockFes 2013
9:00/10:00 オールスタンディング
問）蒲郡Rockfes 実行委員会事務局 0533-65-8154
会場 : ラグナビーチ（大塚海浜緑地）詳細→ HP : http://www.gamafes.com/