連載

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【39LIVE】 第1回~森若香織~
TEXT:鈴木亮介 PHOTO:荻原ひかり

激動の一年が終わり、また次の年へ。2011年は列島が多くの悲しみに包まれた一年でしたが、同時に「人の心の温かさ」も例年以上に感じることのできた一年だったのではないでしょうか。

人と人、心と心をつなぐ「絆」を深めるために、BEEASTにできることは何か……そう考え続け、たどり着いた答えの一つとして、「ロックと生きる…ライフスタイル応援マガジン」を掲げるBEEASTは、ミュージシャンと音楽ファンの絆を深める「39LIVE(サンキューライヴ)」を定期開催します。
BEEASTを支えてくださる読者の皆様、ミュージシャンの皆様への「Thank you」を込めて…これは、事前抽選による30名限定のプレミアムライブです!

今回は、BEEASTコラムニストを務めるシンガーソングライター・作詞家、森ヤングこと森若香織を迎え、2012年2月25日(土)夜に開催された第1回の模様をレポート!参加された皆様はもちろん、「残念ながら参加できなかった!」という方へも、その魅力をお伝えしたいと思います。


39LIVE 第1回~森若香織~ ダイジェスト映像

 

今回の39LIVEは、事前の抽選で選ばれた30名が参加。当日、残念ながら都合によるキャンセルが複数出てしまったため、急遽当日券も用意しました。午後7時前には、会場となる渋谷・道玄坂のロックバーMalmsteen前に、既に多くのお客様が!整理番号順に続々入場していきます。

 

そして午後7時半、割れんばかりの拍手に包まれながら、本日の主役・森若香織の登場だ!おなじみのハイビスカスを頭にかざし、可憐なドレスで登場した「ロック少女」に、客席からは「かわいい~!」と歓声が上がります。

   

1曲目は「喋りながら歌えるものがいいなぁ」ということで、「Lonely&Lovely」からスタート!話しながら、歌いながら、軽やかなテンポで進み、アットホームな雰囲気に。楽しい演奏とトークで、開始からわずか数分のうちにはもう、2曲目のタイトル「Happy Fine Day」の通りハッピーな気持ちになってきます。合間のトークでは、本誌連載中のファンタジー私小説「ティーンエイジ・ラブリー」執筆の舞台裏など、ここだけの話も織り交ぜつつ、集まった30名のお客さんを楽しませます。

 

続いて3曲目は「春ル・ララ」。この日の東京の最高気温は10.2度。例年なら春一番が吹いてもおかしくないこの時期に(昨年、一昨年ともに2月25日に春一番を観測しています!!)、外は相変わらず冷たい北風。しかし、ここMalmsteenには森若香織という太陽が春風を吹き込んでくれています。徐々に手拍子の粒も揃い、温まってきたところで4曲目は「夢見るROCK」!森若ナンバーの中でもひときわ気合いの入る「KAOROCK」な曲です。

 

「気合いと言えば、パンクでしょ」合間のトークでは、自身がギターを務めるLASTORDERZや、自身の音楽的ルーツの一つであるばちかぶりの話に。田口トモロヲの絶叫する「only you」に当時「こんなに愛のあるパンクがあっていいのか」と大熱狂したのだとか。5曲目は、そんな激しい曲と同名ながらテイストはだいぶ異なる、植村花菜へ提供した「only you」のセルフカバー。この曲はSandi Thomの未発表曲で、オリジナルの日本語詞の制作を担当したとのこと。「できるだけ優しい言葉 伝えていこうよ」歌詞の通り、優しい言葉とアコースティックの旋律に、心が和みます。

 

6曲目の「楽しい大人」が終わったところで、アコースティックギターからウクレレに持ち替えた森若香織が、おもむろに立ち上がり「近くで演奏します」と客席をぐるり。お客さん一人ひとりのそばでウクレレを奏で「大きな月」を歌うという、何とも贅沢なひとときに!ステージと客席が限りなく近い、39LIVEだからこそ実現した、貴重な時間です。しかしあまりにも貴重すぎて、お客さんはやや緊張気味?

   

8曲目は「ByeByeBye」、9曲目は「Freedom」と、爽やかな楽曲が続きます。楽曲の特長を自ら説明した後の、こんな言葉がとても印象的でした。「この曲はずっと同じコードでできちゃう。音楽ってすごい。一つのコードでどこまでも世界が広がるのだから…」そして10曲目はしっとりと歌い上げる「LoveSong」。11曲目はどこまでも音楽という名の宇宙が広がって行くような、壮大さを感じる「Heaven」。シンプルさの中に奥深さがある、そんな森若ワールドにグイグイ引きこまれていきます。

軽やかなメロディにお客さんによる息ぴったりの手拍子が融合し、気付けば最後の曲「Nobody Knows」に。楽しい時はあっという間に過ぎるものです。割れんばかりの拍手に応えて、アンコールは「Day Break」!2007年発売のアルバム『ファンタスティック・フィロソフィー』の最終トラックです。「言葉遊び、言葉でどこまで人を楽しませられるか、が私のテーマ」と語る森若香織の世界観を感じる壮大な詩に、メロディに、様々な思いを巡らせながら…39LIVE第1回目は幕を閉じました。

 

尚、今回の第1回39LIVEでは、チケット料金のうち8,000円を東日本大震災の復興支援として、沿岸部の被災者の命の見守り支援を行う岩手県看護短大の鈴木るり子先生、岩手医科大学の秋冨慎司先生の活動を支援するために寄付いたしました。

まもなく震災発生から一年を迎える被災地で人手もお金も不足する中、両先生方は岩手県内で災害時救援情報共有のiシステムの構築に尽力しています。秋冨先生はこのほど、岩手県内の関係者で被災地の人たちが復興への足がかりを作れる環境整備のための社団法人「東日本絆コーディネーションセンター(http://www.ekcc.or.jp/index.html)」を立ち上げ、副理事に就任。行政と連携しながら、被災者支援に入る医師や介護福祉士、栄養士などが各々持つ能力を集約し、支援を必要とする人の情報を瞬時に共有することで、少人数・低予算で効率的な支援ができるネットワークを構築しようとしています。

行政や大組織に依存せず、有志が集まって本当に有意義な被災者支援に努める姿勢は、まさにロック!そんな鈴木先生、秋冨先生の活動をBEEASTは支援していきたいと考えています。
そして、ミュージシャンと音楽ファンをつなぐ39LIVE。このライブを通じて、音楽によって人と人とをつなぎ、絆を深めることができればと思います。毎月定期的に開催しますので、読者の皆様も是非ご参加ください!


◆セットリスト
M01. Lonely&Lovely
M02. Happy Fine Day
M03. 春ル・ララ
M04. 夢見るROCK
M05. Only You
M06. 楽しい大人
M07. 大きな月
M08. ByeByeBye
M09. Freedom
M10. LoveSong
M11. Heaven
M12. Nobody Knows
-encore-
M13. Day Break

◆森若香織 公式サイト
http://www.moriwaka-kaori.com/
本誌・BEEASTにてファンタジー私小説
「ティーンエイジ・ラブリー」好評連載中!

http://www.beeast69.com/column/moriwaka/

BEEAST presents 39LIVE
 
次回は…
宮原学を迎え3月25日(日)夜に開催決定!
ただ今参加者募集中
 
詳細はこちらのページへ↓
http://www.beeast69.com/news/beeastinfo/11337



 

 
 
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