「俺と一緒にビッグになりたい奴募集」――1993年、松本タカヒロが大阪市立大学構内に貼ったチラシをきっかけにして、校内の先輩後輩で結成されたザ・タートルズ。今回は、結成から20周年のアニバーサリーLIVEを、フォトレポートにてお届けしよう。会場は東京・大塚にあるHearts+。17時半の開場間もなく、続々と女性ファンが集まり、客席最前列スペースから順に、きれいに埋めつくされていく。顔なじみのファン同士が再会を喜び合い、開演を待ちわびる。
 
18時開演。幕に見立てた白いスクリーンが徐々にあがり、赤い服に身を包んだメンバーが現るや、会場は大歓声。今日のセットリストは、今年3回予定している20周年アニバーサリー企画LIVEの第1回目ということで、アマチュア時代～1st.ALBUMの曲がメインとなる。カセットテープでリリースした古い曲も演奏されるということで、長年のファンの笑顔と声援が大きくなる。MCは、結成当時やデビュー決定時のメンバーそれぞれの心境（本音）を、松本タカヒロがズバリ切り込むという趣向を凝らしたもの。
 
中盤には新曲「恋は1000％」を披露。この曲中は、会場のファンにスマートフォンでの動画撮影を許可し、指定サイトへ投稿をしてもらう企画だ。予定のセットリスト後に、幕は降ろされた。しかしアンコールの声の中、突如スクリーンに結成当時からの古い写真が映し出される。「お客さん3人…」「僕たち20歳になりました」など、笑いを誘うも胸にグッとくるコメント。アンコールは3曲を演奏し、結成当時からのお約束ラストナンバー「バイバイ　タートルズ」で終演。さらにダブルアンコールがかかり、激しく盛り上がる曲「I LOVE ROCK’N ROLL」で、会場の興奮は最高潮へ！
 
ステージ終了後、十数年来のファンは「タートルズのライブは、私たちが戻ってくる場所。メンバー個々に音楽活動をしていても、ゆっくりの亀足でいいから、これからもタートルズとして音楽を続けてほしいです」と話してくれた。また「バイバイ　タートルズ」の曲中で、アニバーサリーの“A”の形の振り付けを会場のファンにお願いした松本タカヒロは、「面白すぎて吹き出してしまいました。お客さんがみんなニコニコしていて、見ていてこちらが幸せになりました！」と話してくれた。メンバーとファンの相思相愛な素敵な関係が、これからも長く続くことは間違いないだろう。