演奏

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TEXT:MASASHI YODA PHOTO:岡田祐貴子

EARTHSHAKER 35th Anniversary Tour【THE STORY GOES ON】part2 (2018年12月30日)

 
35周年ツアー第一弾の最終公演となった大阪・バナナホール。年の瀬で何かと忙しい時期ではあるが、バナナホールのフロアがぎっしりとなる沢山のファンが詰め掛けた。第一弾ツアーの近畿圏では既に奈良、滋賀、京都のライブを終えていたが、大阪のファンは、ここまで待ちわびていたかのように開演前からボルテージが高まっているのだ・・・!
 
前回の京都・磔磔公演のライブ・レポートで「ライブ序盤から新曲の反応が凄い」と書いたが、この大阪では、ニューアルバムが発売されて二ヶ月近く経ったこともあるのか、新曲の反応やノリがツアー開始当初より更に良くなっていたのである。これらの新曲達のいくつかは、このツアー以降の今後において新たなライブ定番曲となっていくのではないかと感じた。
 
「みんな、年末の大掃除サボって来たやろ(笑)」「年賀状ちゃんと書いた?」など、年の瀬を迎えての和やかな雰囲気をはさみながら、いつものように熱いパフォーマンスを繰り広げてくれた。また「今年最後に大阪で演れて嬉しいね」と、EARTHSHAKERが結成された大阪で35周年ツアーを一旦締めくくれただけに、メンバー全員の感慨深い表情が印象的だった。
 
ライブ終了後のカーテンコールでは、クロージングSEが鳴り止むまでメンバー達がステージに残り、「サイン入り餅」を観客フロアに向けて振舞ってくれて、まさに年の瀬に相応しい賑やかでスペシャルなライブとなった。2019年もEARTHSHAKERと私達の物語はまだまだ続いていく。3月15日の岡山公演を皮切りに5月まで各地で開催される第二弾ツアーを楽しみに待ちたい。

 

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35th Anniversary Tour【THE STORY GOES ON】を2018年11月から各地で繰り広げ、大盛況のもとに大阪の地で「第一弾」を終えたEARTHSHAKER。大阪・バナナホール楽屋の雰囲気はとても明るく、和気あいあいの中でメンバー全員がインタビューに応じてくれた。
 
西田“MARCY”昌史(Vocal)[以下:MARCY]、石原“SHARA”愼一郎(Guitar)[以下:SHARA]、甲斐“KAI”貴之(Bass)[以下:KAI]、工藤“KUDO”義弘(Drums)[以下:KUDO]、永川“TOSHI”敏郎(Keyboards) [以下:TOSHI]
 
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-35th Anniversary Tour 第一弾が無事に終わりましたが、ツアー前半戦でもある第一弾を振り返っての今の心境を教えてください。
 
MARCYどうですか?KUDOサン!
KUDO新譜を引っさげてTOSHIも入っての35周年ツアーは、もう完璧ですよ。パーフェクト!レジェンドですから!
<一同爆笑>
MARCYこれインタビュー記事やから!レジェンドですからって!(笑)
 
-ツアー序盤は、一週間で奈良が二回ありましたしね。
 
KUDOあの日程はちょっとビックリしましたけど。でも嬉しかったですね。
SHARAこのツアーが奈良の王寺で始まったことが面白いし、関西ならではの電車移動も楽しかったね。新幹線以外は電車移動ってあんまりないからね。
MARCY僕らにとって、KUDOの故郷でもある奈良王寺町はデビュー前にずっと練習していた場所だしね。
計画的ではなく本当に偶然に、その街がスタートの場所になったという・・・。35年間の節目で何か繋がるものがあったのかなと感じるよね。
SHARAその後の北海道ツアー中は大雪もあり、色々あって長くツアーやっているように感じるよね(笑)。
TOSHI前半戦は凄く楽しかったし、去年(2017年)も一緒に演ったけど、今回は(正式)メンバーだから、気合いも違うしね。
SHARA去年(2017年)は気合いが入ってなかった感じ!?
KUDOそんなところ突っ込まなくてええやん!
<一同爆笑>
TOSHIいやいや・・・まあ意気込みも違うからね(苦笑)。お客さんの反応も凄いし、楽しくやらせてもらいましたよ。どの場所でも手応えがあるし、後半戦に向けてもこの感じでいきたいですね。
KAI今回のセットリスト前半は新曲なんだけど、最初からお客さんのノリが凄くて感動しちゃったね。みんなニューアルバムをちゃんと聴いてくれているんだと。それと今までと違うのは、下手から爆音でキーボードがガンガン入ってきてね(笑)。ステージで「うおぉぉぉ・・・!」ってなる。それが自身で凄く盛り上がっていますよ。
MARCYそう!結構TOSHIの生音デカいんですよ。メタル野郎ですよ(笑)。
 
KAIさんから新曲の手応えというお話しがありましたが、MARCYさんはどうですか?ライブ前半は一つのショーとしても成立するような素晴らしい展開になっているように思いましたが。
 
MARCY:まだ新譜を手にしていないファンもいるとは思うけど、現在のEARTHSHAKERと35年間の歴史を交えたステージをやろうと思っていて、それをみんな理解してくれているようですね。最初から80年代の曲を沢山演ってよ、というファンも勿論いるかと思うけど、みんなも僕達のスタイルを全てわかって楽しみに来てくれるのかと思う。お客さん達は懐メロのバンドを観に来る感じではないですね。今まで35年間活動してきたEARTHSHAKERを祝福してくれる気持ちが伝わっていますよ。
 
EARTHSHAKERのライブに来るお客さん達はノルタルジーだけ求めるわけではないですからね。それは、今回だけに限らずこれまでのツアーでも同じことですよね。
 
MARCY今回は、久しぶりに来ましたというファンも沢山いてくれている。でもその人達が知らなかったEARTHSHAKERの曲を演っても「こういう曲もあるんだ!」とちゃんと受け入れて盛り上がってくれているからね。それはとても嬉しいことですよ。

 

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-3ヵ月後の2019年3月からは第二弾ツアーが始まります。今度は西日本中心となるようですが。
 
MARCY暖かいねー(笑)。
KUDOいい時期やね!花粉!?そうかあ・・・嫌なこと思い出してしまった(笑)。
MARCY九州は久しぶりだしね。鹿児島にも久しぶりに行くから。九州は僕と甲斐の故郷だから、体調万全にして行きますよ!
 
-メンバー皆さんはEARTHSHAKER以外で各自のプロジェクトを色々とやられていますが、EARTHSHAKERと各自プロジェクトを切り替えするのも大変ではないでしょうか。切り替えをする際に具体的に行なっていることとかはありますか?SHARAさんは、この年末でもサポートされているX-RAYライブの翌日がEARTHSHAKERライブでしたよね。
 
SHARAやっぱり急には切り替えできないからね。だから同時に二つの準備を一緒に進めながら切り替えしていますよ。まあ大変だけど、いずれもやりがいのあることなのでね。
MARCY僕はEARTHSHAKERという母体がちゃんとあるから、意外と楽に切り替えできているかもね。
 
-なるほどね。皆さんEARTHSHAKERとしての活動ベースがしっかりあるので、個人のプロジェクトもフレキシブルに対応できるということなのですね。それでは最後に、第二弾ツアーの各地で待ってもらっているファンへメッセージをもらえますか?
 
TOSHIファンのみんなには待っていた甲斐のあるライブを必ず繰り広げますので楽しみしてくださいね!
KAI期待してくれる方々は沢山いらっしゃると思うので、絶対に期待を裏切らないライブをやりますので楽しみにしていてください!
MARCY今回のツアーで積み重ねてきて、ライブはどんどんと良くなってきていますよ。パフォーマンスがしっかりと出来上がってきているから、それをドーンとみんなにぶつけていきたいと思うね。だからみんなも思い切って楽しんでもらいたいですね。
KUDOオイラが行くから待ってろよ!ベイビー!
SHARA寒いわ!
<一同爆笑>
TOSHI記事ではその言葉をローマ字で書いておいて(笑)。
KUDOOIRA GA IKU KARA・・・ってか!
SHARAこのツアーは充分熟れた状態になっているしね。第二弾では、それが更に上へ行くライブが出来ると思うので、みんな楽しみに待っていてください!一流の生きたレジェンドもいるので!
MARCYうちのドラマーは一流の生きたレジェンドです!(笑)
KUDO間違いないです!
<一同爆笑>
MARCYツアーファイナルの東京・渋谷(2019年5月11日)には全国から集まってもらえると嬉しいかな。ファイナルでは“THE STORY GOES ON”のタイトルの通り、また次に繋がっていく新たなステージへ向かうライブということになるので、是非観に来てもらいたいですね。

 
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【特集】大盛りレポ!ロック増量Vol.72『EARTHSHAKER -THE STORY GOES ON- 北海道3公演』
http://www.beeast69.com/feature/176364
【レポート】EARTHSHAKER 35th Anniversary Tour【THE STORY GOES ON】
http://www.beeast69.com/report/175950
【コラム】EARTHSHAKER「report goes on」
http://www.beeast69.com/column/earthshaker