今年結成31周年を迎えるニューロティカは、バンドブーム全盛の1984年に結成、1990年にメジャーデビュー。THE BLUE HEARTS、JUN SKY WALKERと並び“80年代ロック御三家”と称されており、氣志團、175Rなどに影響を与え続けてきた伝説のバンドだ。フロントマンでボーカルを務めるイノウエアツシことあっちゃんは、ライブが無い日はお菓子屋の若旦那。そしてライブになるとピエロに変身してオーディエンスに愛と感動を届けている。そんなあっちゃんの、30年に及ぶバンド活動を追いつつ、80～90年代バンドブームの真相を浮き彫りにする映画『あっちゃん』は4月の上映以降も全国で順次公開中。口コミでも広がりを見せており、現在も上映館数は増え続けている話題作だ。
 
今回は、6月に新宿ロフトで行われた、『映画「あっちゃん」完成記念＆結成31周年ワンマン！』の様子をフォトレポートでお届けしよう。熱気と期待感にあふれている超満員のフロア。早速、ステージにメンバーが呼び込まれると、歓声が飛び交った。あっちゃんは、裸（上半身）にエプロン姿で登場！映画について感想を求められると「別に……」とそっぽを向くパフォーマンスに会場は笑いに包まれた。地元八王子での上映も大成功を収め、市の観光情報でバンドが紹介されるなど、今やあっちゃんは文化人!?舞台挨拶終えるとステージは暗転。いつものApollo440の「Lost in Space」に、今回は映画「あっちゃん」でのセリフをサンプリングした特別バージョンで、カタル、ジェームス、ナボが登場。SEの最後に収録されたあっちゃんのお母さんの言葉を合図に、あっちゃん登場でステージは幕を開けた。
 
この日は、歴代メンバーのJACKie、修豚らも登場し、アツいセッションも実現！　会場を大いに沸かせ、お祝いムードを一層高めていた。ニューロティカお約束の“タオル回し”や、新曲の「五十の夜」も披露。途中、ダンサーも従えてのキュートな演出も大盛り上り。明るくてパワフルな楽曲と型破りなパフォーマンスで、縦横無尽に駆け巡るニューロティカのステージは、見るものを無条件に元気づけてくれる。サーカスのようなロックンロールイベントは、是非“生”で体感いただきたい！