【ピックアップ！】『外道結成40周年＆レコ発LIVE』ミニレポート

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日本ロック界の重鎮、外道。彼らの結成40周年、及びニューアルバム『魂の叫び』をリリースした記念のツアー、その東京公演が2013年11月13日、東京・shibuya duo MUSIC EXCHANGEにて行われた。『ROCK ATTENTION 28　～外道～』のインタビューで語った、加納秀人に「レコーディングの一週間前に降りてきた」という外道の楽曲群が遂にファンの目の前で産声を上げたこのツアー。彼がこのアルバムに名付けた『魂の叫び』の意味とは、いったいどのようなものなのか？

ニューアルバムのオープニングナンバー「虹の彼方から」でステージは華々しくスタートを切った。インストでの流麗なソロフレーズでも、荒々しいコードストロークでも、加納のギターには衰えのかけらも見えない。ステージ上のマイクが立った定位置から頻繁にステージ前面の花道へ行き来をする姿からは、還暦を迎えた一人の男という印象は全く感じられない。インタビューで彼が語った通り、その姿には「エネルギーが満ちあふれている」という印象さえ見られた。
 
セットには新たに作られた「この世界に」「心の叫び」などの楽曲群に加え、「そんな」「YELLOW MONKEY」など、ファンにはたまらない名ナンバーが織り交ぜられ、今現在の外道の姿を猛烈にアピールした。アルバムの印象もそうだが、こうして改めてステージで新旧織り交ぜて曲を聴いても全く違和感が見られない。プレイで彼らがアピールするエネルギー感、パワー感には、加納の「やっていることは昔から変わりがない」という、「現在も彼は走り続けている」ようなアクティブな姿勢が感じられた。

 

 

ステージ中盤には、「いつもの所でブルースを」で加納のパフォーマンスとしてはすっかりおなじみである、「長いケーブルを引きずり、ギターをプレイしながらフロアの観衆に挨拶をしてまわる」パフォーマンスのファンサービスや、三・三・七拍子、そして外道ダンスと、日本を席巻した彼らのステージの醍醐味を一気に放出。ラストにプレイされた、外道にとってはアンセムともいえる「ビュン・ビュン」「香り」では、イントロのギターリフを加納がかき鳴らしただけで、フロアでは興奮して立ち上がり、大きな歓声を上げる観衆が続出。そこには彼がとなえた『魂の叫び』の真意が垣間見られたようだった。
 
こうしてアンコールを含め全17曲、見事なステージをやり切った外道。最後に加納がこの日の礼として叫んだ「あと100年はやろうと思っていますので、宜しくお願いします！」という言葉は、一見冗談交じりにも見えたが、観衆たちは信じて疑わないようだった。ステージを終えた彼らを、フロアの観衆が皆そろってスタンディングオベーションで彼らを讃（たた）えていたのがその証拠だ。外道はこれからも、「己の道を突き進む」。己の道を突き進むことに躊躇しているロックフリークたちは、是非改めて彼らに注目してみてほしい。

外道『魂の叫び』
発売中
KICS-1979/3,150円（税込）
M01. 虹の彼方から（新曲）*インスト
M02. この世界に（新曲）
M03. 心の叫び（新曲）
M04. マイラブ（新曲）
M05. Rock’n Roll マウンテン（新曲）
M06. そんな
M07. Hey Rock’n Roll 外道（新曲）
M08. 横浜スイートブルース（新曲）
M09. YELLOW MONKEY
M10. ビュン・ビュン
M11. 香り
M12. 記憶の向こう側へ（新曲）*インスト
 

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ライブ、イベント情報
-外道結成40周年＆レコ発LIVE TOUR 2013-
 
2013年12月21日（土） 【埼 玉】北浦和エアーズ
2013年12月22日（日） 【栃 木】佐野ダイニングバーken
2013年01月13日（月） 【東 京】渋谷CLUB CLAWL
2014年02月07日（金） 【愛 知】名古屋TOKUZO
2014年02月08日（土） 【大 阪】堺TICK TACK
2014年02月09日（日） 【大 阪】心斎橋soma
and more･･･
 

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