【ピックアップ！】HELL YEAH!! FEST vol.3は大盛況！

2013年06月01日

メタルで大学間の融合を…
HELL YEAH!! FEST vol.3 は来場350人、白熱のステージが終始展開！

先日、連載「キャンパスロック図鑑　番外編」でご紹介した学生団体「HELL YEAH!! WASEDA」によって企画された、若年層へのメタルの浸透を目指すライブイベント「HELL YEAH FEST（ヘルイェイフェス）」のvol.3が4月28日、高田馬場club PHASEにて開催された。

次代を担う若い世代を中心にメタルシーンを盛り上げるべく、関東の大学のべ12校のメタルサークルがライブを開催。さらに国内のシーンで既に活躍するメタルコアバンド、HONE YOUR SENSE、A GHOST OF FLAREの2組がゲストに登場した。伝説のすた丼屋の特別クーポンや、エナジードリンク『ドラキュラ』の配布、さらにはBlack-Listed Recordsのレーベルサンプラー配布や、Garimpeiro Recordsのレーベル傘下のアーティストの楽曲が収録されたフリーコンピレーションのダウンロードカードも配布されるなど、協賛企業から来場者全員にへのプレゼントも多数で、まさに「メタルを聴きに来ると得をする」状況だ。

午前11時半に開場。熱心なファンからメタル初心者まで多数のオーディエンスが詰めかけ、正午より10時間以上にわたって繰り広げられた熱いライブの模様を振り返ろう。

トップバッターは明治大学のLight Music研究会！Panteraのカバーを披露。オリジナルの地声を生かした攻撃的な歌唱を見事に再現！さらに、自己流のアレンジも加え、オーディエンスを魅了する。

続く2組目は東京理科大学の理科大ロック研究会！Exodusのカバーを披露。「そこにピット作ったりしてくれる～？」と低姿勢なMCとは裏腹な、高い演奏テクニックとボーカルのパワフルな高音シャウトが支持を集める！

3組目は立教大学のDefenders Of Metal！NWOBHM（ニューウーブオブブリティッシュヘヴィメタル）のSatanのカバーを披露。ハードロックの影響が強いグルーヴ感のある骨太なリフがかっこいい！

4組目は青山学院大学のNaked Wednesday！アメリカ・デトロイト出身の激速メロデスバンド・The Black Dahlia Murderのカバーなどを披露。ボーカルの激しいスクリームとともに、早くもサークルピットが回り出す！

5組目は東京工業大学の東工大ロック研究会！Testament、Exodusなどのサンフランシスコ・ベイエリアスラッシュのオムニバスを披露。高速でザクザク刻むギターリフとズシンと響くドラムがフロアを盛り上げる！

6組目は法政大学の音楽企画倶楽部！アメリカのExhumedをカバー！メンバー4人全員ExhumedのバンドTシャツで統一。演奏も高速ドラムやギターボーカルの低音ガテラルボイスが本格的！

7組目は立教大学のOver All Music！日本のデスコアシーンを牽引するNocturnal Bloodlustをカバー。”オバオ”が今回のカバーバンドの中でも最も激しい演奏・世界観を打ち出したといえよう。

8組目は早稲田大学のSound Workin’ Shop！王道・Metallicaのカバーを披露。メタルに対するメタラーの愛、忠誠心を感じるセットリストに、オーディエンスも一体となって歌い、叫び、頭を振る！

日が暮れ始めた午後5時過ぎ、ここでゲストバンド1組目のA Ghost of Flareが登場！東京を中心に活動するメタルコアバンド。フロアはキャパオーバーの満員状態！オープニングナンバーからサークルピット、モッシュの連続！最後に演奏した「Rain Named Desire」では2回の大きなブレイクダウンで、大きなピットが発生！激しいハードコアモッシュを呼び起こす。

通算10組目は慶應義塾大学のKeio SoundShip！ブラジリアンメタルのHibria、Angraをカバー。クラシックとブラジル民族音楽を融合したパワーメタルで、超絶ギターと壮大な曲展開、手数の多いドラミングで魅せる！

続く11組目は中央大学のHEATWAVE！Toolのカバーを披露。圧倒的なグルーヴ感を出していたベース、パワフルなドラム、テクニカルなギター、そして表現力豊かなボーカル。「この日一番の演奏力の高さ」との呼び声も！

12組目は慶應義塾大学のい軽音！ハードコア初心者にも楽しめるバンド、ということでThe Ghost Insideをカバー。中盤からベーシストも歌唱に加わり、ツインヴォーカル体制で盛り上げる！

13組目、学生バンドのトリを務めたのはHEAVEN！スラッシュ四天王・Anthraxをカバー。確かな歌唱力とキレのある演奏で盛り上げ、フロアも終始こぶしを振り上げて大合唱！

午後9時をまわり、いよいよ大トリ。ゲストバンドのHone Your Senseが登場！Metal Battle Japan 2012で優勝し、ドイツのメタルフェスWacken Open Airへの出場を果たした実力派だ。序盤から積極的な攻めの音で、ボーカルが煽らずとも自然とモッシュが発生。巧みに空間を支配する。パワフルなボーカルに魅了され、終始暴れるオーディエンス。最後には強烈な”ウォールオブデス”と呼ばれる激しいモッシュも起こり、そこにいる全ての人が、全ての力を出し切って、ライブは幕を閉じた。

10時間以上にわたり、沸騰し続けた「HELL YEAH!! FEST Vol.3」。来場者だけで会場の高田馬場Club Phaseのキャパを超える合計350人、そして出演者とスタッフを含めると400人超の人数が参加したことになるという。現在、HELL YEAH!! WASEDA　公式Facebookページでは当日のライブ動画をバンドごとに随時公開しているので、こちらも合わせてチェックしてほしい。

そして、彼らの今後の活動にも注目だ。「全日本の大学生メタラーたちの交流が深まり、そこから日本のメタルシーンに再び熱いタツマキを起こすことができれれば…」と熱い思いを持った「HELL YEAH!! WASEDA」の活動に、BEEASTでは今後も注目していきたい。

※記事制作協力：HELL YEAH!! WASEDA
Photography by
◆Sayaka Ikebe (Waseda , Sound Workin’ Shop)
◆Yuri Kometani (Shoubi Gakuen / My Eggplant Died Yesterday Staff)
　Tumblr : http://pik0me.tumblr.com/
◆Aya Nishimura (Seishin Joshi , Sound Workin’ Shop)
◆Takako Watabe (MAU　, Music Circle Heaven)
　Tumblr : http://kikotkk.tumblr.com/