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【NEWS】キャラメルボックス、冬公演は13年ぶり上演の名作 劇団史上初の試みも

2014年10月08日

演劇集団キャラメルボックス、クリスマス公演は『ブリザード・ミュージック』13年ぶり復活
東京公演は劇団史上初の試み、ほさかよう(空想組曲)脚本の書き下ろし作も上演

※キャラメルボックス2014アコースティックシアターレポート記事を公開中!
http://www.beeast69.com/report/102784

演劇集団キャラメルボックスのクリスマスツアーの詳細が発表され、『ブリザード・ミュージック』が13年ぶりに上演されることがわかった。

今回で4回目の上演となる『ブリザード・ミュージック』は、宮沢賢治の童話をベースに「自己犠牲」をキーワードに据えたファンタジー作品だ。過去3回と同じく、西川浩幸が主人公である90歳の老人・清吉を演じる。

また、東京公演中は劇団初の試みとして、外部から脚本家を招き、成井豊が演出をする「キャラメルボックス・アラカルト」をスタートさせる。成井豊は次のようにコメントしている。

キャラメルボックス・アラカルトは、劇団外の作家に新作の脚本を書き下ろしてもらおうという企画。一回目の今回は、空想組曲の主催者・ほさかようさんにお願いしました。ほさかさんは2006年に空想組曲を結成し、メルヘンと現実を巧みにミックスした「ダークファンタジー」を上演してきました。今回、ほさかさんが題材に選んだのは、宮沢賢治の未発表童話『ペンネンノルデの伝記』。大切な人を失い、傷ついた人々が、一つの旅を通して、再生する物語です。いつものキャラメルボックスとは全く違う、ビター・テイストのキャラメルボックス。ぜひその目で見届けてください。

成井豊  

各公演の詳細は以下の通り。チケットはキャラメルボックスのHPから購入できる。


★キャラメルボックスの代表作
『ブリザード・ミュージック』は今回で4度目の上演となり、まさにキャラメルボックスの代名詞といえる作品です。初演から一貫して主人公の90歳の老人、清吉を演じるのは西川浩幸。1991年初演時から23年を経て、より幅広い世代へ共感を呼ぶ作品をお届けできると期待しています。

宮沢賢治の童話を元に、70年の時を経て語られる真実と、90歳の清吉老人の秘めた恋心を、クリスマスまでの1週間の出来事として、明るく賑やかに描いていきます。新作『太陽の棘 彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう』では、宮沢賢治の童話の中から「自己犠牲」をキーワードにして、空想組曲のほさかようさんに書き下ろしていただきます。

★外部脚本家とのコラボレーション
『ブリザード・ミュージック』東京公演と同時期に、劇団初の試みとして外部から脚本家を招き、成井豊が演出をするシリーズ「キャラメルボックス・アラカルト」を上演します。第一回目の『太陽の棘 彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう』は空想組曲、主宰のほさかようさんの脚本です。「ダークファンタジー」を基調とするほさか作品を、成井豊がどう演出し舞台を作り上げるのか。新しいキャラメルボックスの形をお届けします。

★大切な人への物語
『ブリザード~』は清吉の声がけで集まった5人の俳優と、清吉の家族の物語です。初めはバラバラの方向を見ていた登場人物達が清吉の想いを受けて、衝突しながらも次第に同じ方向に向かっていきます。また『太陽の棘~』は大切な人を失い、傷ついた人々が、一つの旅を通して、再生する物語です。両作品とも家族や大切な人と向き合ってゆく姿が描かれ、誰もが共感出来る物語です。

 

bli◆キャラメルボックス2014クリスマスツアー ブリザード・ミュージック
【脚本】成井豊 【演出】成井豊+真柴あずき
【キャスト】
西川浩幸 渡邊安理 坂口理恵 菅野良一 前田綾 畑中智行 三浦剛 実川貴美子 阿部丈二 林貴子 原田樹里 笹川亜矢奈 木村玲衣・関根翔太(Wキャスト)

【スケジュール】
神戸公演 2014年11月22日(土)~27日(木)新神戸オリエンタル劇場
S席 (1・2階指定席) 7,300円、A席(3階指定席)5,500円
東京公演 2014年12月5日(金)~25日(木)サンシャイン劇場
平日公演:S席(1階指定席)7,300円、A席(2階自由席)5,500円
ため★チケ (2階自由席・枚数限定) 1,000円
土日祝・12/25公演:全席指定 7,300円
 

【ストーリー】
「若人よ来たれ! 君もクリスマスに芝居をやらないか!」クリスマスの1週間前、新聞広告を見た5人の俳優たちが、池袋の劇場に集まってくる。しかし、彼らの前に現れたのは、演劇経験の全くない、90歳のおじいちゃん。元小学校教師の梅原清吉だった。彼は、70年前に書いて、上演できなかった脚本を、自らが主演して、上演したいと言う。スタッフは清吉の家族たちで、もちろんみんな演劇未経験。俳優たちは最初激しく反発するが、清吉の情熱に打たれ、次第に本気になっていく。本番はクリスマス。はたしてたったの1週間で、芝居は完成するのだろうか?

【作家プロフィール】
脚本・演出 成井豊 (なるい ゆたか)
1961年、埼玉県飯能市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専攻卒業。1985年、加藤昌史、真柴あずきらと演劇集団キャラメルボックスを創立。現在は、同劇団で脚本・演出を担当するほか、映像の脚本、小説を執筆。現在はBS11『宮崎美子のすずらん本屋堂』にゲストコメンテーターとしてレギュラー出演するなど、多方面で活躍中。
演出 真柴あずき(ましば あずき)
1964年、山口県生まれ。早稲田大学第二文学部文芸専攻卒業。1985年、成井豊、加藤昌史らと演劇集団キャラメルボックスを創立。女優として参加。1993年より脚本家としても活動を開始する。2013年より真柴単独の作・演出でキャラメルボックス作品を手がけるようになる。またテレビドラマや、映画、落語の脚本を手がけるなど幅広く活躍中。


taiyo◆キャラメルボックス・アラカルト 太陽の棘
~彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう~

【脚本】ほさかよう(空想組曲)【演出】成井豊
【キャスト】
鍛治本大樹 石川寛美 岡内美喜子 筒井俊作 左東広之 多田直人 小林春世 /久松信美(ゲスト)

【スケジュール】
2014年12月10日(水)~24日(水)サンシャイン劇場
全席指定 6,000円

【作家プロフィール】
脚本 ほさかよう
脚本家・演出家。演劇プロデュースユニット「空想組曲」主宰。2007年に、『小さなお茶会。』で佐藤佐吉演劇賞・優秀脚本賞を受賞。将来有望な若手カンパニーをバックアップする、シアター風姿花伝の2013年度プロミシングカンパニーに選ばれるなど、いま注目の若手脚本家。


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【レポート】キャラメルボックス2014アコースティックシアター
http://www.beeast69.com/report/102784

◆演劇集団キャラメルボックス 公式サイト
http://www.caramelbox.com/