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【NEWS】ウルフルズ、5年ぶり復活の「ヤッサ」で全26曲熱唱

2014年09月01日

ウルフルズ恒例のイベント「ヤッサ」が5年ぶりに復活!
全26曲を熱唱し、1万8千人のファンを魅了

ウルフルズが8月30日(土)、大阪・万博公園もみじ川芝生広場にて「クリアアサヒPresents OSAKAウルフルカーニバル ウルフルズがやって来る!復活のヤッサ!!」を開催した。

「ヤッサ」はウルフルズが2009年まで毎年開催していた恒例の野外ライブ企画で、2009年に活動休止に突入した際も「ヤッサ」がファンの前で演奏する最後のステージとなった。そんな「ヤッサ」について、以下オフィシャルライブレポートを掲載する。


5年ぶりに復活した「ヤッサ」。昨日までの雨が嘘のような快晴だ。
会場周辺は、開演前からにぎやかなお祭りムードに包まれている。
子連れ、カップル、大学生風の4人組などなど、幅広いファンが思い思いのスタイルで
ヤッサまるごとを楽しんでいる。まだ4人のいないステージは、左右にLED、
正面には「ウルフルズ」の電飾、そしてステージの前ツラからズーンと伸びた花道がある。
それにしても長い!50メートルくらいはあるだろうか。一体どんなライブが行われるのか楽しみでしょうがない。

15:35。LEDに過去のヤッサの映像が映し出された。会場にパンパンに入った1万8000人の目が釘付けになる。
そして、休止中の2010年からがカウントダウンのように数字が表示され、
花道の中程に設けられたサブステージになんやらモゾモゾと動く物体が!!
ゆっくりゆっくり大きく膨らんで行き、馬と鹿のイラスト、中央には「正」の文字が。
そしてその提灯型の〝馬鹿正直〟巨大風船がパンッと破裂したかと思うと、中からウルフルズの4人が登場!
全員、青と白の縦縞のマントをまとっている。「SUN SUN SUN ‘95」、そして復活の時の
アーティスト写真で彼らが身につけていたシャツの柄と同じだ。そのマントを脱ぐと、
メンバーそれぞれド派手な衣装。オーディエンスの声援に応えながらメインステージに向かって歩いて行く。

1曲目〝イェーイ〟のトータス松本の唄い出しで始まる「バンザイ~好きでよかった~」で、
1万8000人の両手が挙がる。壮観!!続いては「愛がなくちゃ」。ソウルフルな曲に、
口笛、拍手などが混ざり、祝祭的なムードがどんどん膨らんでいく。
ウルフルズです! 元気ですか。帰って参りました!」
トータス松本のMC。
「行こか! ケーヤン!」
「彼女はブルー」「借金大王」「Let’s Go Monday」と立て続けに懐かしい曲を披露し、
そのままタイトな流れで最新アルバム収録の「ブヤカシャー!」へ。
新旧取り混ぜた曲順もヤッサならではの贅沢だ。観客からは、滅多にやらない曲に歓声が起こる。

少し間をあけ、トータスが練習のような感じでポロポロとギターを奏でていたとかと思ったら「サムライソウル」へ突入。
会場の雰囲気がギュッと締まる。曲が終わり、メンバー紹介へ。ウルフルケイスケが声援に応える。
「5年間お待たせしました。待っててくれてありがとう!!」と、リーダーであるウルフルケイスケの言葉に重みを感じる。
MC明けは、トータス松本が「夏の定番」と紹介した「SUN SUN SUN ‘95」。
ウルフルズが「ガッツだぜ!!」でブレイクする直前の思い出の曲だ。水着のダンサーと大盛り上がり。
「バカサバイバー」「あついのがすき」とつづき、メンバーは一旦ステージ袖にはける。
両脇のビジョンには、〝ウルフルショッピング〟の文字が。架空の通販番組で物販を紹介していくという、
ファンサービスもあった。転換の間もお客さんを楽しませるのがウルフルズらしい。
その間にサブステージにはドラムセットが組み上がり、そこに衣装を着替えた4人が集合する。
「ツギハギブギウギ」、デビュー曲「やぶれかぶれ」、「いつも元気」「笑えれば」をつづけて披露。
「笑えれば」では、メンバー4人の向き合って演奏する姿にグッとくるものがあった。

メインステージに移り、ここから怒濤の後半戦へ。
「あーだこーだそーだ!」「どうでもよすぎ」「明日があるさ」。「明日があるさ」の間奏では、
ウルフルケイスケが巨大な木琴を叩くというパフォーマンスが。
ところが、「いまのちょっとあやしかったよな?」と、トータスがもう一回演奏するように観客をあおる。
もう一度演奏したケイスケだったが、なんと今度は明らかなミス!
当然トータスも観客も、もう一回を要求。3度目のトライでようやく完遂。
つづく「まいどハッピー」では、こんなサプライズが。メインボーカルをとったのは、ウルフルケイスケ
曲間の「迷ったら真っ直ぐ。迷ったら、行け。迷ったら、行け」というメッセージにしびれた。
「迷ったら」「行け!」と自然とコール&レスポンスが生まれた。
徐々に陽が落ちて、涼しくなってきった時分。ステージでは「僕の人生の今日は何章目くらいだろう」がはじまった。
曲終わりのMCではサンコンJr.ジョンBがこんなことを言った。
「懐かしい曲もいっぱいやってるんですけど、ほんまに僕らいい曲多いなと思って。
まだまだやるから楽しみにしておいてください!」(サンコンJr.
「なんやかんやで僕らって仲いいもんね」(ジョンB
ほんと、いい曲多いし、メンバー同士の自然な関係が伝わって来る。
「ヒーロー」からは、照明がグッと派手になった。つづく「それが答えだ!」では
ふたたびダンサーが登場し、トータスは花道の先端でダンスを披露。「事件だッ!」、
そして本編最後の曲「ええねん」へ。最高の盛り上がり。悲鳴のような歓声がそこらじゅうから上がっている。

18:20、本編終了。
アンコール1曲目は、大阪の大阪による大阪のためのナンバー「大阪ストラット」。
曲の途中、ウルフルケイスケが「六甲おろし」を歌い、オーディエンスはすかさずジェット風船を膨らませる。
阿吽の呼吸!舞い上がったジェット風船の数のすごいこと。
Wアンコールには、もちろん「ガッツだぜ!!」。そして最後の曲「いい女」へ。
トータスの本音のMCが盛り上げる。
「5年前のヤッサ、あの時はもう一回ここに戻って来られるなんて、そんなこと
何も考えられへんかった。あれなんやったんやろ……。今はこんな元気なんです(笑)。
メンバーは誰一人立ち止まらず音楽をやってきた。そうやってそれぞれの音楽が
行き着いた先がまたウルフルズやったってことを噛み締めたい。奇跡のような話ですよ。
これからもよろしくお願いします!」
「いい女」は、彼らがデビュー前に作ったかなり初期の曲だ。それが万博公園の夜空に
今夜はとても新鮮に響いた。エンディングでは花火が打ちあがり、大歓声の中、幕を閉じた。

この後、ウルフルズは10月4日の川口を皮切りに、アルバム『ONE MIND』を引っさげた全国ツアーがスタートする。
まだまだ駆け抜けるウルフルズ。どのようなライブになるのか、期待が高まる。

(取材・文:谷岡正浩)        

◆セットリスト
M01. バンザイ~好きでよかった~
M02. 愛がなくちゃ
M03. 彼女はブルー
M04. 借金大王
M05. Let’s Go Monday
M06. ブヤカシャー!
M07. サムライソウル
M08. SUN SUN SUN ’95
M09. バカサバイバー
M10. あついのがすき
~ウルフルグッズ紹介CM~
M11. ツギハギブギウギ
M12. やぶれかぶれ
M13. いつも元気
M14. 笑えれば
M15. あーだこーだそーだ!
M16. どうでもよすぎ
M17. 明日があるさ
M18. まいどハッピー
M19. 僕の人生の今は何章目くらいだろう
M20. ヒーロー
M21. それが答えだ!
M22. 事件だッ!
M23. ええねん
-encore-
En1. 大阪ストラット
-double encore-
En2. ガッツだぜ!!
En3. いい女


◆ライブ情報
ウルフルズツアー2014 ONE MIND ~あついのがすきすぎ~ supported by
・2014年10月04日(土) 川口総合文化センター リリア
・2014年10月05日(日) オリンパスホール八王子
・2014年10月10日(金) 静岡市民文化会館 大ホール
・2014年10月13日(月) 名古屋国際会議場センチュリーホール
・2014年10月15日(水) 大阪フェスティバルホール
・2014年10月18日(土) 倉敷市民会館
・2014年10月19日(日) 広島文化学園HBGホール
・2014年10月21日(火) 大阪オリックス劇場
・2014年10月22日(水) 大阪オリックス劇場
・2014年10月25日(土) 香川アルファあなぶきホール
・2014年10月26日(日) 高知県立県民文化ホール オレンジホール
・2014年11月01日(土) 福岡サンパレス
・2014年11月03日(月) 熊本・市民会館崇城大学ホール
・2014年11月09日(日) 神奈川県立県民ホール
・2014年11月15日(土) 渋谷公会堂
・2014年11月16日(日) 渋谷公会堂
・2014年11月22日(土) 盛岡市民文化ホール
・2014年11月24日(月) 仙台サンプラザホール
・2014年11月29日(土) 札幌・ニトリ文化ホール
・2014年12月02日(火) 神戸国際会館こくさいホール
・2014年12月04日(木) 大阪フェスティバルホール
・2014年12月13日(土) 新潟県民会館
・2014年12月20日(土) 石川・本多の森ホール
・2014年12月27日(土) 沖縄コンベンションセンター劇場


JK◆NEW ALBUM『ONE MIND』5月21日(水)リリース
○初回生産限定盤(ベストアルバム付『復活だぜ!!』盤/復活記念 77,777枚限定)
WPCL-11844/5 ¥3,500(+税)
【Disc1】全12曲収録 
『あーだこーだそーだ!』『どうでもよすぎ』『とまらへん』『ヒーロー』
『ブヤカシャ―!』『らせんのファンタジー』『あついのがすき』『ど真ん中』
『きこえてくるのはいつもココロの声』『わかるぜ!その気持ち』『ジャンケン』
『メイド イン ジャパン』
【Disc2】全10曲収録2014年最新デジタルリマスタリング
『ガッツだぜ!!』『バンザイ~好きでよかった~』『借金大王』『大阪ストラット』
『SUN SUN SUN’95』『それが答えだ!』『かわいいひと』『笑えれば』
『ええねん』『それが答えだ』『サムライソウル』

haishin_p○通常盤 
WPCL-11846 ¥2,800(+税) 
【Disc1】収録


【BEEAST関連記事】
【連載】新譜るLIFEダイアリー ウルフルズ『ONE MIND』
http://www.beeast69.com/serial/simple/104913

◆ウルフルズ オフィシャルHP
http://www.ulfuls.com/

※このニュースはWarner Music Japan提供の情報を掲載しています