演奏

〜CHEAP STAR 3周年記念ライブ〜『エロス!カオス!!ロックンロール!!!』

TEXT & PHOTO:桜坂秋太郎

2010年1月23日、小走りに渋谷ラママへ向う。今日はCHEAP STARの3周年記念のイベントが行われるのだが、夕方の打ち合わせが押したため、開場時間はすでに過ぎている。マークシティや南平台から押し寄せてくる会社帰りの人波に逆流して坂を上る。入口でプレスパスを受け取りながら、カメラのセッティングをし、ドアを開けると同時にライティング用のバインダーに紙をはさむ。

何とか開演には間に合ったが、ステージにはオープニングアクトがスタンバイ。ライターとカメラマンの一人二役をこなす時は、事前準備に時間が必要であることを経験値で知っている。ギリギリのタイミングで滑り込みセーフ。間髪入れずに、SHORT LIVED BEAUTYの演奏がスタート。考えている暇は無い。80年代後半、「玄関開けたら、2分でごはん」というキャッチフレーズがブレイクした某ライスよりも素早く、「現場入ったら、2秒で取材」状態だ。

PhotoPhotoPhotoPhoto


SHORT LIVED BEAUTYは、ダンサブルなグラムナンバーにオーディエンスの反応も上々。肩を揺らしてスイング。オープニングアクトということだが、後続のバンドへ繋ぐ役目はしっかりとこなしている。メンバーは、SNAKY.C(Guitar & Vocal)、Tomo Petersson(Bass)、 J.Tree(Drums)のトリオバンド。SNAKY.C のフライングVを持ったシルエットは、どことなく永遠のロックスターMarc Bolanを彷彿させる。2009年結成ということで、まだまだこれから先が楽しみなバンドだ。転換に入ると、DJMARCYNICE’N’EASY)の選曲によるごきげんなロックナンバーが会場を包み込む。


Photo
【SHORT LIVED BEAUTY 公式サイト】
http://shortlivedbeauty.blog114.fc2.com/

【セットリスト】
M01.Sweet Surrender
M02.エロチカ
M03.Sex Frerd
M04.バブルガムBaby
M05.ハニーパイボムブギー

PhotoPhotoPhotoPhoto


続いてはNINE LIVES。メンバーは、深澤 AKI(Vocal)、谷口”DANNIE”幸城(Guitar)、石川俊克(Bass)、乙部ヒロ(Drums)。ヴォーカルのAKIは、以前本誌の『大谷レイブンpresents これでいいのだ! 2009』で一度レポートした通り、パワフルで芯のある声がウリだ。英詩にうまく気持ちを乗せている。DANNIEのスライドギターは気持ちよく、ヘヴィブギなR&Rナンバーを披露してくれる。相川七瀬などのバックや、THE TRANSFORMERで活躍中の石川俊克の極太ベースラインに、乙部ヒロのリズムが腰にガンガンくる。観ていて無性に酒が欲しくなるバンドだ。

Photo
【NINE LIVES Myspace】
http://www.myspace.com/ninelivestokyo

【セットリスト】
M01.Got That Feelin’
M02.I’m Back
M03.Black Tea
M04.No Easy Action
M05.What You’ve Dome
M06.Light My Fuse

PhotoPhotoPhotoPhoto


女性ファンの黄色い声援でスタートするのはマルベリーズ。メンバーは、★“スタァ”(Vocal & Piano)、クッキー(Guitar)、カミーユ(Bass)、A-タロウ(Drums)。完璧なナルシストぶりに目が釘付け。このバンドのテーマは、まさに“愛”に他ならない。私の中のイメージは、初期〜中期頃のQUEENと重なる。楽曲クオリティも高い。本誌の演奏レポートにも2度登場済みの、ROLLY率いるTHE 卍が、マルベリーズの「I LOVE ME」を1stアルバムでカヴァーしていることからも証明済み。15周年というMCに、思わず納得の貫禄ステージ。絶妙なコール&レスポンスや演出に酔いしれる。

Photo
【マルベリーズ 公式ファンサイト】
http://www.themulberries.net/

【インフォメーション】
2010年4月24日(土)【渋 谷】La.mama

【セットリスト】
M01.君にハロー!!
M02.暴虐のオベリスク
M03.まぼろしの恋
M04.キセキは信じない
M05.恋の願い
M06.人間狩り
M07.I LOVE ME
M08.愛の方舟

PhotoPhotoPhotoPhoto


満を持して、いよいよCHEAP STARの登場。3周年記念パーティーのクライマックスだ。実は同じ場所(渋谷ラママ)で、10月にCHEAP STARを観ている。その時はカブキロックスのレコ発『演歌シングル
御披露目記念ライブ
』。これまた本誌でレポート済みだが、今夜の主役はもちろんCHEAP STAR。メンバーは、HOLLY(Vocal)、KENJI(Guitar)、RICHIE(Bass)、LAGER(Drums)。妖しいオーラを全開にして、音とビジュアルでオーディエンスに迫る。

PhotoPhoto


RICHIELAGERのリズム隊の作り出すグルーブは、まるで魔法のよう。後方のオーディエンスまで体を揺さぶる。KENJIはくわえタバコで、ゴキゲンなロックンロールギターを奏で、HOLLYはフロントマンらしく、あっという間にオーディエンスの心を手中に収める。『Hedwig and the Angry Inch』の世界観が好きな人は、CHEAP STARの匂いは大好きなはず。気がつくと黄色い声のアンコールがかかり、3周年記念のプレイが終わってしまう。正直もっと聴きたい!

PhotoPhotoPhotoPhoto

Photo
【CHEAP STAR 公式サイト】
http://cheapstarofficial.web.fc2.com/

【インフォメーション】
2010年4月29日(木祝)【渋 谷】La.mama

【セットリスト】
M01.Fairy Land
M02.ミダラなBABY
M03.悲劇のヒロイン
M04.Jelly Beans
M05.KISSは罪のフレーバー
M06.この店で1番強い酒をくれよ
M07.ロックスターはニセモノ
M08.BABY BABY
M09.悪魔のナイトクラブ(アンコール)
M10.Cheap Star(アンコール)

メンバーも知らない小さな事実として、私はCHEAP STARのミニアルバム『悪魔のナイトクラブ』が好きで、よくiPodで聴いている。このバンドがなぜ素敵なのかを考えてみると、思春期に体験したロックのムフフな部分を感じさせてくれるからかもしれない。立派な中年のオッサンになった今も、新しいロックに胸がおどることはある。しかし、ムズムズしたような…モヤモヤしたような…、そんなロックはやはり思春期だけの物だろう。CHEAP STAR、まだまだ3周年。もっとこれからも、ムズムズ・モヤモヤさせてほしいと願う。



  コラムニスト
SABER TIGER
SABER TIGER
2018年8月12日更新
SABER TIGER「牙虎見聞録」第20回
The HIGH
さかもとえいぞう
2018年7月12日更新
人生の宿題その2
mondo
中村 “MR.MONDO” 匠
2018年8月27日更新
第十一回「スペインツアー2018」
PINK SAPPHIRE
PINK SAPPHIRE
2018年4月12日更新
第19回「TAKA」
木暮“shake”武彦
木暮“shake”武彦
2017年12月10日更新
その7「Heart Of Gold」
永川敏郎
永川敏郎(Toshio Egawa)
2018年5月22日更新
Progressive Man 第40話