演奏

Spyralnight Special まるごとSpyralcall Vol.2

TEXT:岡田真理 PHOTO:万年平男

2009年12月6日、 渋谷La.mamaにて『Spyralnight Special まるごとSpyralcall Vol.2』が行われました。SpyralcallはDEATH METALの要素をJ-POPに取り入れた「DEATH POP」なる独自の音楽性を提唱するバンド。パフォーマンス力に定評があり、チケットも毎回ソールドアウト状態という、非常に注目すべき新星です。ビーストでは今年9月に行われた『Spyralnight Vol.5』を取材し、そのエネルギッシュ且つ大胆なライブの様子をレポート済み!今回は昨年末に引き続き2度目となるワンマンライブ。最初から最後まで”まるごとSpyralcall”ということで、より一層期待が高まります!

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18時の開場と同時に、コートに身を包んだお客さんが次々とフロアに入ってきます。前回のライブで多く見られた若い女の子の姿だけではなく、今回は男性ファンやバンドマン、そして小さなお子さんを連れた家族連れの姿もちらほら。Spyralcallが、いかに色々な層に支持されているのかがわかります。開演までの一時間、ビールを飲んだり談笑したりしながら、ファン同士仲良く交流するのも、このバンドが愛されている証拠。

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いよいよ開演時間。暗転するやいなや、一斉に手拍子が起こります。早く、早く、と促すように、その手拍子は徐々に大きくなっていきます。そして花道から、ついにSpyralcallが登場!大久保英紀(Vocal & Guitar:以下ヒデキ)、熊本克哉(Guitar:以下カツヤ)、春木敬太郎(Bass:以下ケイタロウ)、そして今回もサポートメンバーとして参加のLove A senseのドラマ—Coro(Drums)がステージに上がると、会場は大きな拍手に包まれました。

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カツヤがギターをかき鳴らすと、さっそく1曲目「TABI」のスタート。始まった瞬間に、オーディエンスのボルテージは急上昇。会場には演奏に負けないくらいの大きな手拍子が響き渡ります。ヒデキカツヤのハモリにオーディエンスが拳を高く突き上げると、そのノリの良さにヒデキが満足げな笑顔を浮かべます。そして2曲目「meaning of being」、3曲目「TRICK」と続いていきます。オーディエンスは更に大きく体を揺らしてリズムをとり、激しい曲調に合わせて手を振り上げます。曲が終わると、温かい歓声と拍手が4人を包みます。

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「ここ渋谷La.mamaは僕が生まれて初めて知ったライブハウスで、この場所でワンマンできることがとても感慨深いです」と語るヒデキに、オーディエンスから温かい拍手が。その拍手は徐々に手拍子になり、「運命はきまぐれに」がスタート。カツヤのギターソロが、すべての観客を魅了していきます。「ピース」では、カツヤが柵の上に登って激しく演奏。ヒデキケイタロウ、そしてカツヤのハモリが響き、熱狂するオーディエンスを包みます。ヒデキの「ピース!」のシャウトに合わせて、たくさんのピースサインが一斉に上がりました。

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曲が終わると、ケイタロウが「今日は僕らのために集まってくれてありがとうございます」と、バスタオルでゴシゴシと汗を拭きながら挨拶。今日はいくら汗をかいても大丈夫なようにバスタオル持参でライブに挑んだとのこと。今度はヒデキが「楽屋が使い放題なのが嬉しくって」とワンマンならではの本音を漏らすと、会場からはどっと笑い声が。和やかな雰囲気のMCのあとは、しっとりとした一曲「その未来にも」。スポットライトを浴びて、ヒデキがまっすぐな声を響かせます。続いてギターの激しいサウンドで、新曲「Heart of silence」へ。ヒデキのワイルドなシャウトに、オーディエンスは力強く拳を突き上げています。

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次のMCでは、ケイタロウからライブスケジュールの告知。2009年は新潟や埼玉でのアコースティックライブ、大みそかにはカウントダウンライブも。更に2010年、Spyralcallは4周年を迎え、『Spyralcall4周年記念特別DVD』の計画もあるとか!ライブは後半に突入すると、ヒデキカツヤケイタロウの美しいハーモニーから始まった新曲「ヴォイス」。初めて聴くオーディエンスも、そのリズムに自然と体が左右に揺れていきます。9月のライブでも大盛り上がりを見せた「Bunny color」では、「手拍子!ジャンプ!」とヒデキがオーディエンスを大いに煽ります。サビでは、オーディエンスみんなが両手でバニーを作り、リズムに合わせて左右に揺らすと、会場は一気に一つになります。最後はラララで大合唱!

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2月に祖父を亡くしたヒデキが、「おじいちゃんに届くように」と歌い始めたのは、「さよならを隠して」。心を込めて歌うヒデキを、オーディエンスはじっと見つめ、歌詞をしっかりと受け止めている様子でした。ラストソングは「ラストシーン」。会場は最高潮を迎えます。「もっと!」とヒデキが煽ると、フロアはジャンプ、手拍子、拳の嵐。曲が終わると、「ありがとう!」の言葉とともに、メンバーはステージを後に。

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アンコールの声で4人が再登場。ファンのサプライズで、ステージに向けて一斉にクラッカーが!曲はクリスマスに向けて「Believe in Santa Claus」と「Over and Over」です。オーディエンスはテンションマックスで手を振り上げ、ジャンプを繰り返します。アンコールが終わり、メンバーがステージを去った後も、まだ途絶えることのない声。そしてなんと二度目のアンコールへ。「Bunny color」と「ラストシーン」を、もう一度プレイ!演奏は全部で20曲!”まるごとSpyralcall”を堪能できるライブです。Spyralcallのファンを思う気持ちには、本当に脱帽。そこにいた誰もが、今日のライブに大満足のはず。

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ライブごとに進化を見せつけてくれるSpyralcall。今後更に魅力的な変貌を遂げていくことが期待されます。2/3
渋谷O-WESTで配布予定の『Spyralcall4周年記念特別DVD』の内容もとても気になります。これからもSpyralcallの活躍から目が離せません!ビーストでSpyralcallを知った方は、ぜひ一度足を運んで体験してみてください。

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【Spyralcall 公式サイト】
http://spyralcall.gozaru.jp/

【インフォメーション】
2010/01/22(金) 西川口 Hearts
2010/02/03(水)  渋谷 O-WEST
2010/03/14(日)  渋谷 La.mama

【セットリスト】
01. TABI
02. meaning of being
03. TRICK
04. 運命はきまぐれに
05. リトルコロンブス
06. ピース
07. Miles and Miles
08. その未来にも
09. Heart of silence
10. スパイス
11. ヴォイス
12. I’ll be
13. Brand new song
14. Bunny color
15. さよならを隠して
16. ラストシーン
En1. Believe in Santa Claus
En2. Over and Over
En3. Bunny color
En4. ラストシーン