
TEXT:岡本恵里
「アーティストを全力でバックアップする会社」、それがBASS ON TOPS(ベースオントップ:BOT)グループだ。全国に多数の音楽スタジオやダンススタジオを経営し”未来のアーティストの育成”に尽力するとともに、アーティスト達が自身を表現する場であるライブハウスを東京・大阪中心に現在9店舗展開しているベースオントップ。特に”大阪ラウドロックの登竜門”といわれる大阪アメリカ村の「CLUB DROP」や、4月15日に産声をあげたばかりの新ライブハウス「BEYOND」など、音響や照明のクオリティが高くミュージシャンからもオーディエンスからも愛されているライブハウスを多数持ち合わせている。
そんなベースオントップグループの、ライブハウス事業部発足15周年を記念して行われたのが初の野外フェス「BOTフェス」。様々なジャンル・新進気鋭の若手から貫禄のベテランまで、ベースオントップだからこそできる豪華かつ攻めのラインナップが実現した。今回は気候の良い4月の週末、2日間に渡り大阪城野音にて新しく誕生した大型フェスの模様をお届けする。

DAY 1
2日間に渡り司会進行を努めるのはFM802の人気DJ・
飯室大吾。彼自身、当グループで活躍するアーティスト達と日頃から親交があり、ベースオントップグループについてはもちろん、今回のフェスの出演者たちのひとつひとつに愛あるコメントでスムーズな進行をサポートした。
とりわけ「DAY 1」に出演するアーティスト達は、アーティスト活動を行いながら、ベースオントップの裏方としてライブハウスを運営する側でもあるメンバーが多数出演。(余談だが、タイムスケジュールにも気を使える彼らのフェスは10バンド出演ながら全然時間が押さなかった!)

ソウルフード
記念すべき1組目のアーティストはソウルフード。メンバー全員がライブハウスのスタッフだという彼らは、「ライブハウスから来たロックスター」を自称し、1曲目から”神曲”「筆を執れ」を披露。彼らの音楽に初めて触れるオーディエンスも少なくない中で、一音一音、一言一言がしっかりと聴き取れる、圧力すら感じる力強いメッセージ性のある楽曲を連ねていく。「何があっても出会いの数より別れの方が多くなることはない、だから恐れないで頑張っていこう」というまっすぐなメッセージが印象的なオープニングだった。






◆ソウルフード セットリスト
M01. 筆を執れ
M02. エビデンス
M03. ヒンジ
M04. 結局、
gibkiy gibkiy gibkiy
ここで気づいたのは、初めてのフェス運営、野外ステージなのに、音響・音質が信じられないほど良いことだ。ライブハウス運営で培ってきた裏方の職人たちの腕の良さに、グループの底力を感じる。
SEもMCもなく突如現れ、真昼間の野外を暗黒に染めたのはgibkiy gibkiy gibkiyだ。メンバー全員が漆黒の衣装に身を包み、Kazuma(Vocal)の地の底から這いずり出たようなシャウトに度胆を抜かれるうちに、gibkiy gibkiy gibkiyの世界にどんどん惹きこまれていく。プログレッシブロックの一言では済まされない難解かつ洗練された楽曲、「愛という、変態」での暗黒キャッチ―としか表現のできない不思議な心地よさ、「告白」では呪文のような「愛してる」のリフレインが頭から離れない。ドラムのSakuraはこのBOTフェスで合計3バンドの出演となるが、この時点で華やかさもテクニックも格の違いを見せつけた。






◆gibkiy gibkiy gibkiy セットリスト
M01. 無中無
M02. 血と宙の完結
M03. 愛という、変態
M04. 告白
M05. 箍を外す場合、穴に群れる具合
脳内リフレイン
続く3番手に登場したのは、メンバーが全員1996年生まれの21歳というフレッシュな脳内リフレイン。2015年に活動を開始し、ギターロックバンドとして今若手の中で頭角を現している注目のバンドだ。藤川信吾(Vocal)の曇りのないまっすぐな歌声と、ストレートに奏でられる気持ちのいい王道ロックサウンドは、抜けるような青空によく似合う。2月に配信限定リリースされたばかりの「DIVER」を含む全5曲を披露し、会場を盛り上げた。






◆脳内リフレイン セットリスト
M01. DIVER
M02. ファンファーレ
M03. midnight
M04. クレイジーボーイ
M05. You’re my HERO
FIRE ARROW
エモーショナルなロックを炸裂させたのは続くFIRE ARROWだ。大型フェスにも多数出演実績を持つ彼らのステージングは流石で、初見のオーディエンスのハートもきっちり掴んでいく。次々とコール&レスポンスが巻き起こり、説得力を持った力強いSYOGO(Vocal)の歌声が胸に響く。短い時間ながらもしっかりと流れを掴み、ラストの「神命」では壮大な世界を築き上げて爪痕を残した。






◆FIRE ARROW セットリスト
M01. 生命の実感
M02. 約束
M03. 君の事を
M04. 神命
SACRED GRIZZLY STRUGGLE
事前の進行MCで「くまさんみたいなの出てくるよ!」と言われ、「!?」が飛び交っていたオーディエンスも彼らが登場するなりその意味を理解した。往年のロックマガジンから飛び出てきたかのようなインパクト抜群のSACRED GRIZZLY STRUGGLEは、3ピースながらサウンドもビジュアルもド迫力だ。ごつい腕から弾き出されるゴリゴリのハードロックは爽快さすら感じる気持ちの良さで、特に超高速ナンバー「Revolution」はテクニック・エネルギーともに圧巻だった。






◆SACRED GRIZZLY STRUGGLE セットリスト
M01. Rock’n Roll isn’t dead
M02. Dancing Tonight!!
M03. Fight&Kill
M04. Kingdum
M05. Revolution
CHASED BY GHOST OF HYDEPARK
ドラマチックな楽曲展開で夕日の差しはじめた会場を盛り上げたのは、今ラウドロック界でも注目を集めている5人編成のCHASED BY GHOST OF HYDEPARK。人気曲「Last word」からスタートしたステージ。スタイリッシュなビジュアルと、キャッチーかつヘビーな楽曲はフェスにピッタリ。思わず身体が動き出してしまうようなロックナンバーが次々に飛び出す。ボーカルのカヅキをはじめ、メンバー全員がガンガン前に出てオーディエンスを煽っていくスタイルで、会場の温度は一気に上昇した。






◆CHASED BY GHOST OF HYDEPARK セットリスト
M01. Lastword
M02. Wake me
M03. SINK
M04. ESCAPE
M05. ASSAULT
THE GAME SHOP
ロックのダイナミズムとクラブミュージックのグルーブを兼ね備えたエレクトロデジタルロックサウンドという独自のスタイルで会場を沸かせたのはTHE GAME SHOPだ。彼らは長年に渡りとりわけベースオントップグループと親交が深く「ベースオントップがなかったら自分たちは存在してない」と言い切るほど。海外からの評価も高い様々なエッセンスを取り入れた巧みな楽曲センスで次々とジャンルレスな舞台を繰り広げ、ラストの「ACID ROCK」では野外音楽堂がダンスフロアになったような盛り上がりを見せた。






◆THE GAME SHOP セットリスト
M01. Street Action
M02. NEXT
M03. Restart
M04. Everything is OK
M05. ACID ROCK
Betrayer Death Penalty
続くアーティストは、独自の世界観を持ち、存在感を見せつけたBetrayer Death Penalty。ツインリード+シンセギターという特殊な編成から成る、シンフォニック×メタルコアという一見相容れないジャンルの融合を見事に実現している。MCなしで畳み掛けるように速くて重いナンバーを立て続けに披露し、オーディエンス側にはモッシュピットが出現。シングル「Carnage」を含む4曲の構成だったが、どっしりとした圧力で、時間を忘れてしまうような空間だった。






◆Betrayer Death Penalty セットリスト
M01. Dictator’s Fate
M02. S.Gang Japanese
M03. Hymn of Insanity
M04. Carnage
PANIC in the BOX
突如舞台が華やかになったのはこの日唯一の男女ツインボーカルロックバンドPANIC in the BOX。「誰よりも野外が似合うバンドと自負している」というだけあって、木村みき(Vocal)の甘いハスキーボイスとicchang(Vocal)の力強い歌声からなる、ポップとロックの完成されたアンバランスと、おもちゃ箱をひっくりかえしたような賑やかなライブパフォーマンスにオーディエンスはノリノリだ。折しも陽が陰り、ベースオントップの腕のいい職人たちによる照明に照らし出された幻想的な空間の演出も美しい時間。「夏恋サイダー」や「イッちゃいまSHOW TIME」など、キラーチューンを次々と披露し、会場を盛り上げた。






◆PANIC in the BOX セットリスト
M01. “SUN”day
M02. MUSIC JUNGLE
M03. 夏恋サイダー
M04. F.R.E.E.D.O.M
M05. イッちゃいまSHOW TIME
Laxity
そして記念すべきDAY 1のトリを飾ったのは”ナニワのポップメタリーモ”を自称するLaxity。「悪」と大きくプリントされたモヒカンのボーカルBooやんが登場すると、歓声とも悲鳴ともつかない声があがるが、1曲目の「E-BOO-NIGHT PARTY☆ROCK」でのキレッキレのダンスのシュールさと不思議なプリティさに、オーディエンスもつられて次々と踊りだす。11年前からベースオントップグループにお世話になっているという彼らは、「ベーオンに最もノルマを払っているバンド(笑)」らしいが、国内・海外の大型サーキットイベントに多数出演してきた彼らのパフォーマンスは、見ているものを無邪気に楽しい気持ちにさせてくれる。踊れるロックナンバーを次々とテンポよく披露し、アンコールまで大盛り上がり。最後にはスタッフまでいっしょくたになって騒ぎ叫び、大盛況のうちに1日目は幕を閉じた。






◆Laxity セットリスト
M01. E-BOO-NIGHT PARTY☆ROCK
M02. 人間ってええな
M03. ビューティフルジャパニーズ
M04. 時間限定恋愛関係
-encore-
E01. 病々YUMMY!!

DAY 2
和やかな雰囲気の中終了した昨日の余韻に浸りながら向かった2日目。本日も4月にしては高い気温と容赦なく照りつける日差しの中スタートしたDAY 2。本日のアーティストは6組、ジャンルレス・ボーダーレスなアーティストたちで、DAY 1に出演したアーティストたちの多数が尊敬し、目指している目標でもある先輩アーティストやベテランミュージシャンたちの夢の競演だ。
UZMK






真昼の13時に響き渡る凶悪サウンド。15年のベースオントップライブハウス事業の中でも10年以上の古株で、数々の人気イベントを主催することでも知られている大阪ラウドロック界の兄貴的存在UZMKの登場だ。
スターウォーズのSEを背負って登場した彼らは、見た目めちゃくちゃ怖そうだし、なぜか毛皮で登場するし、仮面被ってるし、なぜかヘッドホンしたままだし、とにかくインパクト抜群!後のMCによると、彼らにとって本日が今年最初のライブだったらしく、気合を入れたとのこと。貫禄たっぷりなステージを披露するが、しゃべったら楽しい大阪のお兄さんになるギャップが魅力的でもある。
昨日と同じサイズのはずなのに一気にステージが狭くなったかのような圧巻の迫力と、野外なのに耳鳴りが止まないほどのクレイジーで最高にヘビーなサウンド、演奏が鳴りやむとそのコワいビジュアルのまま「昼間っからありがとうございます。この最前列にいる人たちって最後までおるん?大丈夫?聞こえへん!(笑)」と初見のオーディエンスも巻き込んで会場を沸かせる手腕はやはりベテランだ。
「いっぱいしゃべらんと曲ないねん!」と笑わせながら、今年中に新しい音源を出すという情報や今後のイベントもいち早く告知(そのイベント会場ももちろんベースオントップだ)。登場から去るまで地元大阪の愛、ベースオントップへの愛が感じられるステージだった。




◆UZMK セットリスト
M01. SE ~ terroism
M02. Ghost
M03. Twoface
M04. Blaze of Glory
M05. b.a.z
ZIGZO






サイレンの音を鳴り響かせながら颯爽と登場したのは今年20周年を迎えるというZIGZO。全員黒に統一されたスタイリッシュな出で立ちで、20年の時を経て渋味と色気を増したメンバーたちの存在感は圧倒的だ。
実はZIGZOとしてはこの大阪城音楽堂は2度目の出演となり、19年前に「SHOCK WAVE ILLUSION ’99」に出て以来となるということで、当時のセットリストを再現するというファンにはたまらない演出。(なんと、19年前にもこの場所でZIGZOを見たというオーディエンスもたくさんいた!)
デビュー曲「血と汗と涙の裏側のハッピー」やヒット曲「ひまわり」など、懐かしくもあり、衰えるどころかさらに磨きのかかる名曲の数々を演奏。20年の歴史の中には解散からの復活とドラマも多かったバンドなだけに、19年前と同じ気持ちで演奏したいというTETSU(Vocal)の言葉は本当に嬉しかった。
また、前日のgibkiy gibkiy gibkiyではテクニカルでスタイリッシュなドラムプレイを披露したSakura(Drums)は、ゴリゴリした雄々しいZIGZOのサウンドを骨太に支えるプレイでその引出しの多さを見せつけた。




◆ZIGZO セットリスト
M01. Wonderful Day
M02. ブラボ
M03. 血と汗と涙の裏側のハッピー
M04. 笑う月
M05. 君をいつまでも
M06. 衝動
M07. ひまわり
M08. Big Bang Boogie
M09. I’m in love
M10. FOREVER YOUNG
revenge my LOST






続くrevenge my LOSTはベースオントップグループイチオシの期待の星だ。「ついに地下から地上へあがってきました!(ベーオンのライブハウスはほぼ地下にある)誰も知らない曲ですが盛り上がってください!」と豪語。今まで野外での活動を想定していなかったという彼らのパフォーマンスは、群を抜いてアグレッシブだった。
ボーカルのFRANCISCO KIDZOOMA aka Xavieはよく通る心地よい発声で、ジャンルの形容し難い様々な要素を盛り込んだロックサウンドを熱唱する。さらに、広い野外音楽堂の一番後ろに設置された物販ブースまで走っていってアピールしたり、オーディエンスの間を縦横無尽に駆け回ったりと変幻自在なパフォーマンスで存在感を示す。
ラストの曲「This is my sweet revenge」ではオーディエンスとの掛け合いを行うなど、本日の出演アーティストの中では若手ながら堂々のステージ運びだった。「30分見ても全然わかんないと思うのでまたライブ観に来てください!」という彼らのステージは、確かにもうちょっと見てみたいとオーディエンスに思わせたに違いない。




◆revenge my LOST セットリスト
M01. BRING IT BACK
M02. THE MONSTERS
M03. We gonna party all night long.
M04. OUROBOROS
M05. This is my sweet revenge
LAST DAY DREAM






これぞ!と言いたくなる轟音を響かせて登場したのは次世代メタルコア・モンスターLAST DAY DREAMだ。インパクトがありながらも硬派なビジュアル、現体制になって初めてのライブだという彼らは「今日のステージの中で一番悪い音を出します」と高らかに宣言。
本日のフェスではライブハウスが主催ということもあり、普段からライブハウス等に頻繁に出入りするいわゆる”コア”な音楽ファンのオーディエンスが多い印象だったが、そうでない人にも向けて「初めて見る人にこういうジャンルの音楽があるということを伝えるのが使命です」と言い切る姿はなかなかに頼もしい。
彼らの音楽に初めて触れたオーディエンスも、思わず頭を振り、聴き入ってしまうドラマチックな展開の「My Tragic Phantom」を含む全6曲を披露し、存在感を見せつけた。




◆LAST DAY DREAM セットリスト
M01. INTRO
M02. Another Dimension
M03. DISASTER
M04. My Tragic Phantom
M05. Rebelliouse Future
M06. KALEIDOSCOPIC SCYTHE
Xmas Eileen






正体不明、顔も名前もわからない謎のアーティスト集団Xmas Eileenが登場する頃には美しい夕日が差し込み、野外フェスとしても絶好のシチュエーションだ。Xmas Eileenとはコンポーザー、映像、アートワークを手掛けるメンバーを含んだクリエイティブチームの総称であり、この日のステージはツインボーカル(余談だが、名前がないのでメンバーコールは「右さん!」「左さん!」になる)、パフォーマー、ギター・ベース・DJ・ドラムの7人編成になる。
可愛らしいジングルベルのSEと共に7人が登場すると、会場は一気に華やかさを増す。センターお立ち台を陣取ったパフォーマーの動きに合わせて、オーディエンスは次々に踊りだす。Xmas Eileenは全員白の仮面を被っている上に、衣装は黒のジャケットで統一されているため混乱するが、舞台からひと時も目が離せない。音楽の幅は広く、人気曲「Keep on A・B・C・ing」を筆頭にエッジの効いたロックやダンサブルなナンバーなど、オーディエンスをひと時も飽きさせないさすがの手腕だ。
4年前から活動しているという彼らだが、大型フェスにも多数出演しているだけあり完成されたエンタテインメントを堪能できる。「3番手ぐらいでいいから一番楽しかったといわれるバンドでありたい」とボーカル(右)の言葉にあったように、この日オーディエンスは一番笑顔で踊ったのではないだろうか。ラストナンバーではダイバーまで出現し、会場を大いに沸かせた。






◆Xmas Eileen セットリスト
M01. Kiss me Kill me tonight
M02. Escape to paradise
M03. Still a Liar
M04. Everybody goes
M05. Timer
M06. 99.9
M07. Calling rainy days
M08. march
M09. Dance Number
M10. Keep on A・B・C・ing
M11. Fly High
M12. Walk the talk
Rayflower






2日間に渡るBOTフェスで堂々のトリを飾ったのは、実は野外ライブはバンドとしては初めてというRayflowerだ。都啓一(Keyboard/SOPHIA)、Sakura(Drums/ZIGZO、gibkiy gibkiy gibkiy他)、IKUO(Bass/BULL ZEICHEN 88)、YUKI(Guitar/Acid Black Cherry、Sound Horizonのサポート)、田澤孝介(Vocal/Karma、ex.Waive)からなる、メンバーの人気もキャリアも反則級のV系界のジョーカー。手をつないで出てくるパフォーマンスで登場の瞬間から桁違いのオーラを漂わせて会場中のハートを一気に鷲掴みにする。
「うちら最後ですから楽しみましょう!」と高らかに言い放った田澤孝介の声を合図に、オーディエンスは一斉に暴れ出す。野外とは思えない繊細で洗練された音が響き渡るステージで、特に「悲劇のメシュード」の力強いミディアムナンバーは流石の説得力を持って響く。空にとけそうな照明も美しく、5人の音が重なったときの迫力が一級で、陽がおちて涼しくなったはずの会場の温度はどんどん上がっていく。
メンバー全員がテクニックとキャリアを兼ね備えた集団であるだけに楽曲も幅広く、複雑な構成のナンバーも得意とするRayflowerだが、今回は比較的初見でもノリやすい楽曲をセレクトしているように思えた。「Soul survivor」などのキラーチューンでオーディエンスは大合唱。2日で3ステージ、これが最後の舞台となるSakuraは、疲れを全く見せない圧巻のパフォーマンスで個性の強いメンバーの音を支えた。まさに後の飯室大吾のMC通り、「最後にフェス全体を包み込んでくれる」ような貫禄のファイナルだった。




◆Rayflower セットリスト
M01. Brilliant Place
M02. Real Game
M03. Prisoner of evolution
M04. 悲劇のメシュード
M05. Runaway Brain
M06. ユースフルハイ
M07. Soul survivor
M08. Bloom moment

こうして2日間に渡る、アーティストとオーディエンス、そして何よりベースオントップグループの溢れる愛によって行われたフェスは終了した。記念すべき第一回のフェスとして、今後ベースオントップの歴史の中で語り継がれる価値のあるすばらしい空間だった。さて第一回目ということは、もちろん第二回を想定しているわけで…次はどんなアーティストが出演し、どんなドラマが生まれるのか?楽しみにしたいと思う。
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