特集

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TEXT:長澤智典

本誌BEEASTが自信を持ってプッシュする太鼓判アーティストの特集、第39弾はCREAをご紹介しよう。2016年4月14日に、TSUTAYA O-WESTでワンマンライブを成功させたCREA。そして彼女たちは、2016年5月9日より15日までの一週間、目黒鹿鳴館を舞台に連続で行なわれる『爆女祭』の最新シリーズ『叫べ!爆女祭 Vol.2』に出演する。イベントを主催するホストバンドとして、一週間連続でライブを行うのだ。そんなCREAの最新インタビューを、お届けしたい。

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CREA(クレア)
L to R/ Miku(Drums)、Hiroka(Bass)、Naki(Vocals)、Aiko(Guitar)
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ガールズロックシーンをひた走る正統派ガールズバンド。Naki(Vo)、Aiko(Gt)、Miku(Drs)を中心に結成し、2014年12月にHiroka(Ba)が加入し現在のメンバーとなる。結成当時から楽曲と可能性を評価され、フルアルバムを全国リリースし、全国ライブツアーや、3ヶ月間連続でシングルをリリースするなど、精力的に活動。2014年1月に初のワンマンLIVEを成功させ、4月にはSHOW-YA主催のLIVEイベントNAONのYAON2014のO.Aに抜擢される。2015年も、女性ならではの繊細さとロックバンドとしての力強いサウンドを追求。小細工無しのハードかつストレートなサウンドで繰り広げるライブパフォーマンスは各方面から評価が高く、2016年、ブレイクが期待されている。(Official Profile)

 
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「この日がCREAとして最後のライブになるかも知れない」危機感さえ抱いていた中で決めたTSUTAYA O-WESTへの挑戦でした。
—4月14日の木曜、TSUTAYA O-WESTを舞台に『CREA ONEMAN SHOW~One & Only~』と題して行ったワンマンライブ。会場に熱狂の風景を描き出していましたね。

 
Naki:TSUTAYA O-WESTはCREAがずっと目標にしていた場所。1年前の今頃のCREAの状態を考えたら、今の熱狂の風景は夢のようというか。TSUTAYA O-WESTを決めた昨年7月の時点では、「この日がCREAとして最後のライブになるかも知れない」そんな危機感さえ抱いていた中で決めたTSUTAYA O-WESTへの挑戦だったけど、素敵な光景を思い描きながら当日を迎えられたことで、とても感慨深い想いでした。
 

—そこまで危機的な状況をCREAは迎えていたんですか?

 
Naki:CREAとしての活動も丸5年を越しましたが、そこへ至るまでは3人だけで活動していた期間もありましたからね。
 
Aiko:苦難の時期を乗り越えたうえでの成果だったからこそ、この日は達成感もあったんですけど。同時に、悔しい想いや課題もたくさん見えました。もちろん、「次へ」という気持ちになっているのも間違いないです。
 

—「もうCREAは終わりかも?」という状態まで追い込まれていた時期もあったんですね。

 
Naki:ありました。と言うか、それくらいの覚悟を背負わないと、TSUTAYA O-WESTへ向かう勇気を持てなかった。
 
Hiroka:あの当時(2015年7月頃)のCREAにとってみれば、TSUTAYA O-WESTでのワンマンって凄い挑戦となる壁でしたからね。
 
Miku:正直、CREAにとっての5年って長かったですからね。だからと言ってTSUTAYA O-WESTのワンマンライブを演り切ったかと言うと、まだまだ自分の中では消化しきれてないのも事実です。とくに私は、「一つの目標が終わりました。結果の善し悪しがどうであれ、じゃあ次に向かって」と簡単には気持ちを切り換えられない性格。もちろん目の前には、5月9日から15日まで一週間ぶっ続けで目黒鹿鳴館で行う「叫べ!爆女祭 Vol.2」が控えていれば、そこへ向かう気持ちになるべきなのはわかるんですけど、まだ気持ちに区切りをつけられないというか……。
 

—なるほど。

 
でも、あの日のライブで嬉しかったのが、「桜の咲く道」のときにピンクのサイリウムを振ってくれたり、アンコールのときにお客さんみんなで「桜の咲く道」を合唱してくれてたこと。あれは、すごく嬉しかった!!
 
Naki:お客さんたちは、私たちを泣かそうとサプライズとして考えてたようで……。正直泣きそうだったんですけど、あのときはグッと堪えました。むしろ、「CREAの歌や演奏でみんなを泣かせてやる」くらいの意気込みで私たちは望んでいましたから。
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—CREAにとってのTSUTAYA O-WESTは、これからも何度だって挑戦しては立ち続けたい場所になったんじゃないですか?

 
Aiko:バンドを演ってる以上、TSUTAYA O-WESTとTSUTAYA O-EASTは憧れの地。その一つの場で出来た嬉しさもありますけど、一度体験した以上、今度は何度も当たり前に立てる場にしていきたいし、隣のTSUTAYA O-EASTでのワンマンだって、何時かは挑戦したいなと思っています。

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遅かれ早かれ、ああいう経験はCREAの中に訪れてたと思うけど。あの日の4日目のライブがなかったら、CREAはここまで変われていなかったかも知れない。
—5月9日から15日までの一週間、今度は目黒鹿鳴館を舞台に『叫べ!爆女祭 Vol.2』が控えています。CREAは、唯一一週間連続で登場。今回のイベントの主催を担う立場にもあります。

 
Naki:前回の『tkmk爆女祭 Vol.1』のときは、Caramelちゃんと共同主催という形でしたが、今回はCREAのみが一週間連続でこのイベントを引っ張ります。昨年『tkmk爆女祭 Vol.1』へ出たときに一週間連続ライブをしてゆく中、自分たちでも手応えを感じていたように、CREAはもの凄く成長出来ました。もちろん今回も、前回を超える熱狂を作る意識で向かいますけど、今回のラインナップを観てもらえばわかるように、前回や前々回の『tkmk爆女祭 Vol.0』のときとは異なる空気感を、一週間のイベントの中へ作れるんじゃないかな!?という予想はしています。もちろん、主催バンドとしてどれだけイベント自体を盛り上げていけるかはCREAの課題としてあることですけどね。
 
Miku:前2回は渋谷CLUB CRAWLを舞台にした開催だったけど、今回の舞台は目黒鹿鳴館。音の質感にも変化が出れば、よりロック色濃く演奏面でも投影していけるイベントになりそうです。むしろ、私達CREAが、その色を濃く打ち出していかなきゃなと思っています。
 

—前回の『tkmk爆女祭 Vol.1』では、連日熱狂と興奮はもちろん、涙誘う感動のドラマも生まれていました。今回も、そこには期待しちゃいます。

 
Miku:CREAのライブに関しては、一週間毎日演奏してゆく中、(Aikoを見ながら)中日に当たる”4日目”頃が見どころになっていくかも知れないです。
 
Naki:何かが、(Aikoを見ながら)誰かが覚醒するかも知れない。
 
Hiroka:Aikoを見ながら)ポイントは4日目です。
 
Aiko:えっ、なんでみんな私を見ながら、それを言うの!?
 
Miku:だけど、最初の3日間があっての4日目だし。それまでの積み重ねがあっての7日間のように、全部を通した流れがあったうえで、CREAとしての一週間通したライブの物語が生まれていくと思います。
 
Naki:Aikoを見ながら)7日間もあれば、絶対に何かが起きるよね。
 
Aiko:だから、なんで私を見ながら言うの?(苦笑)。でも、昨年7月にTSUTAYA O-WESTでのワンマンを決めたときには、正直メンバーもスタッフも成功の確信を持って決めたわけではなく、それこそ解散を賭けてくらいの気持ちで挑まないと悲惨な結果に陥るというネガティブな意識もありました。そんなCREAへ「今のCREAならTSUTAYA O-WESTのワンマンだって成功出来るかも」と思えるだけの起爆剤を与えてくれたのが、昨年11月に一週間連続でライブを行った『tkmk爆女祭 Vol.1』で生まれた経験だったように、今回の『叫べ!爆女祭 Vol.2』も、そんな一週間にしていければなと思っています。
 

—それだけCREAにとっても、昨年11月に出演した『tkmk爆女祭 Vol.1』は大きな成長の変化を与えた経験だったんですね。

 
Miku:遅かれ早かれ、ああいう経験はCREAの中に訪れていたとは思うけど。あの日の4日目のライブが無かったら、CREAはここまで変われていなかったかも知れない。
 
Hiroka:あらゆる壁をぶち破った伝説の4日目だったからね。
 
Miku:あの日は重要だったよ。その後に転機を与えたあの日の結果は、(Aikoが)間違いなく頑張った気持ちが生み出した証だからね。
 
Aiko:頑張ったよ。でも、あのときの事件を知らない人には、「一体何のこと?」状態じゃない!?あえてここでは内緒にしておくので、ネットで調べてください(笑)。
 

—昨年の『tkmk爆女祭 Vol.1』を経験して以降、明らかにCREAのライブへ向かう意識が変わりました。

 
Naki:あの経験以降、ライブのペース配分など一切考えることなく、目の前1本1本のライブを全力で演りきる、それしか考えなくなったからね。お客さんたちからも、「変わったね」と言われるようになったし。
 

—今回の『叫べ!爆女祭 Vol.2』へ向けても、いろいろ準備しているんですか?

 
Naki:昨年11月の『tkmk爆女祭 Vol.1』のときに新曲として演奏していた「GO+AHEAD」や「Flap×Slap!」が、今やCREAのライブの盛り上がりの定番曲へと成長したように、今回の『叫べ!爆女祭 Vol.2』にも新曲を投影しながら、その一週間で歌たちを成長させたいなと思っています。CREAにとっての、また新たな「キラーチューン」としてね。

CREA Live Report
「革命を起こせ!!」。ガールズロックバンドCREAが熱狂渦巻くTSUTAYA O-WESTの舞台上で約束した「信じた未来へ革命を起こすため」の誓い!!
 
2016年4月14日(木)TSUTAYA O-WEST、『CREA ONEMAN SHOW~One & Only~』と題してガールズロックバンドCREAがワンマンライブを行った。この日は、ボーカルNakiの誕生日。同時に、昨年から今年春にかけ数多くのライブ本数を重ね、「ライブを通して夢中になれるバンド」として着実にファン支持を広げてきた結果を示す日であり、その成果を手に、次のステージへ飛躍してゆく、そのための試金石となるワンマンライブでもあった。
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メンバーらを迎える熱狂的なファンたちの声援。その声へ応えるよう、笑顔で4人は舞台上へ姿を現した。でも、そこには、これから闘いを挑むに相応しく凛々しいキリッとした表情も……。
 
「O-WEST全力でいくぞ!!」。Nakiの言葉を合図に飛び出したのが、数多くのライブを通し、観客たちと熱狂の風景を描き続けてきた「GO+AHEAD」だ。「革命を起こせ!!」、その言葉を詰め込んだ歌を冒頭に突き付けたのは、この日のライブへ賭けた4人の強いを意志を反映してのこと。絶叫飛び交う場内、「ちっぽけな僕らがこの世界を変えてゆく」。互いに感情剥き出しながら交わしあった想いのやり取りに、胸が高ぶらずにはいれなかった。
 
全力で声をぶつけあう熱いコール&レスポンス。その勢いを合図に、凛々しく気高い女獣の如き姿のもと、CREAは「ReBORN」を突き付けた。強く握った拳を高く突き上げ観客たちへ挑むNaki。もちろん客席中からも、無数の拳が舞台上へ突き付けられていた。
 
唸りを上げ疾走する重低音ビート、駆けだしたハードエッジなロックンロールナンバー「GO+ON」が示したのは、内側から熱く気持ちを滾らせてゆく衝動。高ぶった感情の拳をぶつけあうのは当たり前、どれだけ互いが気持ちを剥き出しに熱狂の中で混じりあえるのか!?。そう、CREAのライブには闘う意識がとても似合う。それこそが、CREAの掲げた歌のエンブレムだ。
 
「繋がっていこう」、魂を開放するように雄大かつメロディアスな旋律が身体を優しく包みだした。なんて心をグッとつかむ歌と演奏だ。会場中の人たちが「LINK」を一緒に歌い続けていたのも納得だ。何故なら、その歌を口づさむことが、心に勇気を与えていくんだもの。
 
「もっともっと飛ばしていくぞ!!」。激しくドライブした音が鳴り響いた「Liar Angel」だ。挑発するように、目の前の人たちを魔性の香りで包むよう、4人は凛々しくも躍動した演奏をぶつけていた。
 
まさに悪女の4人?!。艶かしいAikoのギターの旋律。メガホンを用いて歌いかけるNaki。親しみやすいのに、たやすく堕ちない魔性の魅力で観客たちを妖しく誘いかけてゆく。「悪女なあの子」、まさに舞台上の4人の姿じゃないか。艶めいた影を携えたメロウな歌謡ロックも、CREAを形成する魅力の断片だ。
 
「ついに来たなって気持ちです。すごく背伸びをしているワンマンです。私たちにとっては挑戦だけど、今日はここにいる全員で最後まで楽しもう!!」(Naki)
 
激しく駆ける演奏の上でカラフルな音が弾けだした。CREA流の熱く激しく、何よりファンキーに躍動したダンスロックナンバー「Last Dance」の登場だ。熱狂に踊るというよりも、熱狂に溺れ、ただただ感情の導くままに誰もが拳を突き上げてゆく。
 
すべてのマイナス要素を消し去り、光で包みこむように流れたのが、魂を開放してゆく昂揚爽快ナンバーの「新曲 タイトル未定1」。激しく攻める姿勢もCREAだが、触れたとたんに心へ眩しい光を注いでゆく歌も嬉しい魅力。開放した歌と演奏に熱く癒されることは、まさに快楽だ。

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各メンバーのソロプレイも挟んだ演奏陣の「SMOKE ON THE WATER」のセッション演奏を挟み、白いドレス姿からモノトーンの衣装に着替えたNakiがふたたび舞台上へ姿を現した。
 
中盤を彩ったのは、激しく艶かしく感情を突き付けたダウナーで妖艶なロックナンバーの「リフレイン」。「ヤルしかない、わかってるんでしょ」。魔性の匂いを振りまいた挑発的なステージング。妙にビッチ感漂うその様が、とても格好いいじゃない。
 
「叫べ!!」。重く、激しく唸りをあげたヘヴィなロックンロールサウンドが炸裂。重量感携えた演奏の上で、感情的ながらも、とても胸くすぐるメロディを持つ歌があふれだした。「叫べ、自由の歌を」「強く」「最強の瞬間はきっと笑ってまた来世で合おうと言えるように、叫べ」。ファンたちと絶叫のコール&レスポンス描きながら興奮と昂揚を交わしあった「REASON」だ。この一体化した興奮が、たまらないくらいに刺激的だ。離れたくない魂の一体化した様が、そこには描き出されていた。
 
一転、散りゆく桜を惜しむように、逢えない人への想いを募らせるよう優しく穏やかに流れたのが、美しくも切ないバラードの「桜の咲く道」。客席には、ピンクのサイリウムの桜の花が咲き誇ってゆく。想いを噛みしめるように歌うNaki。その歌声に涙込み上げる瞬間も。なんて胸に痛くも愛おしい歌なんだろう……。
 
「今日は特別なワンマンです。CREAを5年やってきて、ようやくたどり着いたTSUTAYA O-WESTでのワンマンです。ここへ来るまでがとても不安で。でも、この5年間でこんなに仲間が出来たんだなとすごく嬉しくなりました。ここは、CREAが越えていかなきゃならないステージ。何かを犠牲にして変わっていくのはすごく怖いこと。だけど、変わっていくことを恐れずに攻めていく自分でありたいないなと、誕生日のこの日に改めて思いました。だから今日は、みんなへの感謝の気持ちを込めて、最後まで1曲1曲魂を込めて歌っていきます」(Naki)
 
Hirokaの唸るスラップベースからの幕開け。終盤の熱狂を彩ろうと飛び出したのが、ハード&ファンキーな「Flap×Slap!」だ。重く弾む演奏の上で、CREA流のHEAVYディスコロックをブースト。会場中の人たちの身体を存分に、笑顔で揺らし続けていた。「飛び立てるはずさ!!」。激しく疾走する演奏も魅力だが、この手のHEAVYファンクなディスコロックも、CREAを彩る嬉しい持ち味になっていることを、熱狂の様を味わいながら改めて実感。
 
ギラギラとした光を全身にまといながらハード&ドライヴィンクな演奏が暴走。誰もが絶叫と拳を突き上げ、舞台上の4人へ挑みかかってゆく。それ以上の雄々しい姿を持ってCREAは、観客たちを熱気の渦へと巻き込んでいた。「Windy」が作り出した熱いロックなバトル。そして……。
 
本編最後を飾ったのが、未来へ走り続けるCREAの意志と意識を投影した「GO MY WAY!」だ。会場中に響き出した♪WOW WOW WOW♪と唸る絶叫の合唱。互いに熱狂の拳と魂を交わすからこそ生まれる、滾り沸騰した興奮のエール。気持ちをすべて開放するように走る演奏に飛び乗らずにいれるわけがない。ともに未来へ向けたWINDING ROADを走る、その意識を共有しているこの瞬間こそ最上級のエクスタシー!!。そう、気分は♪DON’T LOOK BACK GO MY WAY♪だっ!!

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アコギを手にしたAiko、アンコールは、NakiAiko2人のステージからスタート。まだ未完成とはいえ一人一人に感謝の想いを届けたくて、2人で「新曲 タイトル未定2」を演奏。Aikoの優しいアコギのストロークに乗せ、愛しさ満載のもと、想いの一つ一つを、言葉のひと言ひと言を噛みしめるようにNakiが歌いかけてきた。なんてメンバーの想いが赤裸々に投影された楽曲なんだろう。この日はアコギを用いたハーフサイズの演奏であっただけに、完成がとても楽しみになってきた。
 
「バンドって続けるものだなって本当に思いました。もういろんな感情が高ぶって、ヤバいですよ。たくさんの笑顔に会えて、また頑張ろうと思いました」(Hiroka)
「ありがとうという気持ちしかないです。これからも、喧嘩しても言いたいことを伝えあい、わかりあえていく関係として、長い夫婦みたいになっていきたいね」(Miku)
「私、めっちゃCREAが大好きで、ことあるごとに愛をメンバーに告白してるんですけど。私がここにいられるのはみなさんのおかげだと思います。みんなのおかげで私はここで生きています、本当にありがとうございます」(Aiko)
「今日まで支えてくださってありがとうごさいます。これからも側にいてください。まだまだCREAには試練があります。5月には『爆女祭』という7日間連続の難関があります。また一緒に熱狂を作りあげてください」(Naki)
 
4人でのアンコールは、「新曲 タイトル未定3」からスタート。スリリングなAikoのギターサウンドが身体中のアドレナリンを沸騰させてゆく。魂を熱く熱く滾らせる情熱的な楽曲だ。「君を知って愛を知った」「君を声で抱いて」「君とともに喜び」「君の側で生きていくと知った」。まさに、ライブを通し、仲間たちと一緒に絶頂を、果ての昂揚を覚えたい。熱狂のバトルを繰り広げてゆくに相応しい楽曲が、またも誕生した。
 
無数のタオルが上空で熱く熱く旋回し続けてゆく。天からは無数のカラフルなバルーンが会場中へ降り注がれた。色鮮やかな熱気と興奮を描いたのが、「ダリア」だ。「今は生き抜くことを恐れないで、あきらめないで」。「ダリア」が会場中の人たちに、未来へと向かう笑顔と勇気を与えてゆく。場内に詰めかけた誰もが、熱狂に染まっていた気持ちも納得だ。この歌を聞くと僕らは、明日を力強く真正面から見据える力を持てるんだもの。
 
最後はふたたび、冒頭を飾った「GO+AHEAD」を演奏。これは、熱狂の中で交わしあった4人と観客たちとによる約束だ。「信じた未来へ革命を起こすため」、ふたたび誓いながら作りあげた興奮の風景だ。みずからの心に火を掲げ、革命を起こしてゆく力を互いに確認しながら、メンバーも観客たちも覚(冷)ましたくない熱に浮かされ続けていた。

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演奏を終え、舞台上で泣き崩れるAiko。彼女を慰めるMikuHirokaも前を向けず、ただただ涙に浸っていた。「終わりたくないね」とNakiがつぶやいていた。そんな4人の姿を、たくさんの熱い拍手と声援が後押ししていた。この一つに溶け合った熱狂を描き続けられるなら、また一緒に夢のような熱い物語を見たいなと思う。
 
CREAは、2016年5月9日から15日までの7日間、自らがホストを担う形で、目黒鹿鳴館を舞台に『爆女祭 Vol.2』を開催する。この日の熱狂を、今度は一週間連続で見せつけてくれるに違いない。
 
Setlist:M01. GO+AHEAD / M02. ReBORN / M03. GO+ON / M04. LINK / M05. Liar Angel / M06. 悪女なあの子 / M07. Last Dance / M08. 新曲 タイトル未定1 / M09. リフレイン / M10. REASON / M11. 桜の咲く道 / M12. Flap×Slap! / M13. Windy / M14. GO MY WAY! / -ENCORE- EN01.新曲 タイトル未定2 / EN02. 新曲 タイトル未定3 / EN03. ダリア / EN04. GO+AHEAD



Photo by KOKI Yamashita TEXT:長澤智典

 
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いまさらバンド活動を辞めたところで、もうそれ以外の生き方なんて想像出来ない。
—CREAとしては、今年の展望はどのように描いているのでしょうか?

 
Aiko:Hirokaの加入以降、ひたすらライブへ明け暮れているので、そろそろ丸い盤を出したいなという希望だけはメンバーみんな勝手に持っています。
 
Hiroka:CREAに入ってからまだ2曲しかレコーディングしてないんですよ。形にしてない楽曲も数多くあるので、丸い盤は作りたいです。
 

—最近のCREAって、ものすごい本数のライブを重ねていませんか?

 
Aiko:昨年は、後半からの追い上げもあって全部で70本くらいだったんですけど。今年は、5月中に50本は到達しそうな勢い。このままだと3桁を越しそうだけど。でも、本当に丸い盤を作るなら、その時期はがっつり制作期間を設けると思います。
 
Miku:それでも、月4-5本はライブを詰め込みそうな勢いだけどね(笑)。
 

—今やみなさん、CREAに人生を賭けている状態ですね。

 
Aiko:昨年、私のバースデーライブとして『Aiko祭』をやったときに、私「CREAは解散しないバンドにしたい」と願望で語ったんだけど。今は、それを確信として感じてる。この4人なら、一生CREAとして歩み続けていけると言うか……。
 
Miku:だって、いまさらバンド活動を辞めたところで、もうそれ以外の生き方なんて想像出来ないし。私個人に関して言えば、気持ちは昨年と何も変わってない。とにかく目の前のライブを、このメンバーと一緒に我武者羅に楽しんでいくのみだから。
 
Hiroka:ただ、CREAを応援してくれるファンたちに、余計な心配はさせないバンドにもっとならなきゃなとは思っています。
 

—それは、どういうことですか?

 
Hiroka:この間のTSUTAYA O-WESTでのワンマンのときもそうだったけど、うちのお客さんは「チケットの売れ行きどうなんだろう?」と動員のことまで心配し、応援の声をいろんな人たちに届けてくれていたんですね。本当なら余計な心配などせずに、CREAのライブを純粋に楽しんでこそなわけじゃないですか。そうやってファンの方々に心配をかけるうちは、CREAもまだまだだなと思いますからね。
 

—「お客さんを心配させるバンドCREA」ですか……。

 
Hiroka:お客さんたちも、メンバーと同じ気持ちで「一緒に戦うよ」と言ってくれるんですけど。私たちは、もっと純粋に音楽を楽しんで欲しいなと思っています。余計な心配をさせるバンドであっては駄目なんです。
 

—確かにCREAのファンの方々はもの凄く熱いというか、「俺らがCREAを盛り上げるんだ!」という強く情熱的な使命感に駆られてゆく人たちが多いですからね。

 
Naki:だからこそもっとフラットな目線で、もちろん、みなさん来たいからライブに来てくれてるんだと思いますけど、「絶対に俺らが盛り上げなきゃ」じゃなくて、メンバーは絶対に盛り上げるから、それを純粋に楽しんで欲しい。そのライブが良かったら「良かった!」と声をかけてくれればいいし、駄目だったら「駄目だよ!」と叱咤してくれればいい。そういう関係をもっともっと広げなきゃなと思っています。ただし、『叫べ!爆女祭 Vol.2』の一週間はマストで参加して欲しいですけどね(笑)。

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見逃したら後悔する。そんな7日間になるように、CREAが『叫べ!爆女祭 Vol.2』に革命を起こします!
—改めてここで、『叫べ!爆女祭 Vol.2』に於けるCREAのライブを楽しむうえでのポイントを聞かせてください。

 
Hiroka:キーワードは4日目。その日次第で、最終日までがどう盛り上がってゆくのか!?
 
Naki:毎日は見れなくとも、何日か見れる人は初日/4日目/最終日を見ると、CREAが一週間のライブの中、どう成長していくのかを感じれると思う。もちろん全日見たほうが、CREAが『叫べ!爆女祭 Vol.2』を通して描く物語をさらに楽しめるのでそれがベスト。『tkmk爆女祭 Vol.1』のときに後半から見始めた人たちの誰もが「最初から見ておけば良かった」と言ってたようなので、可能でしたら最初からCREAの物語を見てください。
 
Miku:ただ、メンバーはね、「何日目だからどう」とか、「この日はこういう戦略で」など関係なく、その日のライブへ全力で立ち向かっていくだけ!
 
Naki:予定なんかどんどん変わってくからかね。昨年も、先に一週間分のセットリストを用意していったけど、1日演るごとに変えていけば、最終的には、最初の予定とはぜんぜん異なるセットリストになっていたように、今回も、そのときごとにセットリストを組み立てながら挑んでゆく一週間になるのは間違いないですから。
 
Miku:それが生のライブだからね。それくらい、ライブ感のある7日間になると思います。
 

—それを楽しむのが、『叫べ!爆女祭 Vol.2』ですからね。

 
Miku:そう。変に「こうしよう」ととらわれ過ぎると、そこから外れたとき、一生懸命元へ戻そうとして余計悪くなる可能性もあるので。だったら、その日その時ごとに決めて臨んだほうが絶対に良いライブになるし、そこでドラマが生まれてくるだろうからね。
 

—確かに。では最後にひと言お願いしても良いですか?

 
Naki:今回の『叫べ!爆女祭 Vol.2』もすごいメンツが出揃いました。そのイベントの主催としてCREAが、7日間すべてのライブへ登場します。「爆裂した女たちの祭り」が繰り広げられるように、このイベントに足を運ぶことで、今一番格好いいガールズたちのライブを網羅出来るはずです。見逃したら後悔する。そんな7日間になるように、CREAが『叫べ!爆女祭 Vol.2』に革命を起こします!7日間に渡って描く革命の物語をぜひ楽しんでください、見なきゃ損しますから!!

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◆CREA Official Website
http://crea-music.com
◆tkmk爆女祭 Official Website
http://www.bakuonsai.com/
 
◆Live Information
叫べ!爆女祭Vol.02(7日間連続)
・2016年05月09日(月)~15(日)目黒鹿鳴館
 
・2016年05月20日(金)心斎橋 Paradigm
・2016年05月21日(土)名古屋MUSICFARM
・2016年05月31日(火)渋谷DESEO(ワンマン)
・2016年06月21日(火)横浜BAYSIS


 

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【特集】大盛りレポ!ロック増量 Vol.44 「tkmk爆女祭vol.1」
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