• TOP>
  • REPORT>
  • 【REPORT】ANZA 35TH ANNIVERSARY BIRTHDAY EVEVT

REPORT2026.08.19

【REPORT】ANZA 35TH ANNIVERSARY BIRTHDAY EVEVT

TEXT & PHOTO:栗林啓

2026年5月30日、ANZAの芸能生活35周年とバースデーを記念した『ANZA 35th Anniversary Birthday Event』が開催された。ANZAの誕生日に合わせて行われてきた恒例のソロライブだが、今回は35周年という節目にふさわしく、ライブだけではなく芝居も楽しめる二部構成で、第一部では岩名美紗子との二人芝居『迷い雨の人魚』、第二部ではTOMOをキーボードに、岩名美紗子YUKIをゲストに迎えたライブステージがマチネ、ソワレの2回公演で行われた。長年ANZAを応援してきたファンにとって、さまざまな時代の記憶が一つのステージにつながっていくような、特別な一日となっただろう。

第一部:ANZA×岩名美紗子〜二人芝居『迷い雨の人魚』

第一部は、ANZA岩名美紗子による約60分の二人芝居『迷い雨の人魚』。脚本・演出を手掛けたのは、二人がかつて出演したミュージカル『美少女戦士セーラームーン』のプロデューサーの斉樹潤哉。今回の脚本は二人のために特別に書き下ろされたものである。劇伴はTOMOによる生演奏で、舞台上の二人の芝居を繊細に支えた。物語は、音楽学校時代を過ごす愛理(ANZA)と魅月(岩名美紗子)、二人のいくつかの夜から始まる。「月」「人魚」「音」をキーワードに、二人が選んだ未来、選ばなかった未来、そして一度離れてしまった二人の人生が描かれていく。劇中で重要な意味を持つのが「光の人魚」だ。それは特別な誰かだけが手にするものではない。言葉にならなかった痛みや願いが月の光に触れたとき、姿を現すものとして物語の中に置かれている。愛理と魅月は、ある出来事を境に別々の道を歩むことになる。そして7年後、再び訪れるある夜。かつて重なっていた二人の人生と、離れてしまった時間が、静かに交差していく。約60分の上演時間ながら、過去、未来、記憶、音楽、そして「光」というモチーフが幾重にも重なった濃密な舞台だった。二人の台詞や表情からは、役としての人生だけでなく、長い時間を共に歩んできたANZA岩名自身の姿を重ねて感じさせる瞬間もあった。35周年というタイミングだからこそ実現した、ANZA岩名美紗子の二人芝居『迷い雨の人魚』。その特別な時間を、約60分という凝縮された形で堪能できる贅沢な第一部となった。35周年という節目にANZAが“歌手”だけではなく、“女優”としても今なお挑戦を続けていることを改めて印象づけるステージとなった。

第二部:Live Music〜懐かしさと新鮮さが交差するライブステージ

休憩を挟んで、第二部はANZAの歌声をたっぷりと堪能できるライブステージへ。キーボードをTOMOが担当し、ゲストには第一部に続いて岩名美紗子、そしてYUKIが登場した「Guiding Light」をSEにステージは始まり、「一人じゃない」「My will」「扉を開けて」とANZAのソロアルバム『Voice of Heart』からの曲が続き、ANZAの歌声を存分に楽しめるステージが繰り広げられた。その後、ゲストの岩名美紗子YUKIも加わり、『美少女戦士セーラームーン』ミュージカルの楽曲「タリスマンを探せ」「アマゾンからサーカス団がやってきた」「復活!クライシス許すまい」など、懐かしい楽曲が次々と披露されていく。ANZAのソロライブといえば、やはりファンが期待するのは『美少女戦士セーラームーン』ミュージカル、通称“セラミュ”のメドレーである。「ムーンライト伝説」「ラ・ムーン ダムール ムーンライト」「ラ・ムーン」「伝説生誕」「ラ・ソルジャー」が次々とメドレーで披露され、会場は一気に熱気に包まれた。特にANZA岩名美紗子が同じステージに立ち、セラミュの楽曲を歌う光景は、長年のファンにとってはまさにタイムスリップしたようなひとときとなっただろう。さらにYUKI岩名美紗子によるソロステージも披露され、ライブはさまざまな表情を見せていく。
最後にはANZAが再びステージへ。そこで披露された「Amazing Grace」では、それまでの華やかなステージとはまた違った、ANZAの歌そのものをじっくりと味わうことができるものだった。ミュージカル女優としての豊かな表現力と、現在HEAD PHONES PRESIDENTのヴォーカリストとして活動する力強い歌唱、その両方を持つANZAだからこそ届けられる歌声が会場を包み込み、35周年を締めくくるにふさわしい一曲となった。今回のイベントを振り返ると、第一部の「迷い雨の人魚」と第二部のライブは、一見すると異なる内容でありながら、どちらもANZAの35年を感じさせるものだった。芝居では、過去と未来、別々の道を歩む二人の物語が描かれ、ライブでは、35年前から現在まで続く楽曲や歌声が披露された。そして何より印象的だったのは、ANZAが今もなお新しい表現に挑戦し続けていることだ。この日のステージでは、ソロアルバムもリリース予定であることも発表された。(ANZA∞小坂明子Live3553の9/12の京都公演よりニューアルバムを先行販売とのこと)1990年代のアイドル活動、そして『美少女戦士セーラームーン』での月野うさぎ / セーラームーン役をはじめとするミュージカル女優としての活動、その後はロックバンドHEAD PHONES PRESIDENTのヴォーカリストとして新たな表現へと踏み出し、現在も舞台、音楽の両面で挑戦を続けるANZA。35周年、そしてバースデーという特別な日に、歌と芝居を通してファンにたくさんの“光”を届けてくれた。これから先も、ANZAにしか描けない物語と歌を楽しみにしたい。
◆出演
第一部『迷い雨の人魚』
ANZA(愛理)
岩名美紗子(魅月)
劇伴
TOMO

第二部 Live Music
ANZA
Guest
岩名美紗子
YUKI
Musician
TOMO(keyboad)
Set List
M01. 一人じゃない
M02. My will
M03. 扉を開けて
M04. タリスマンを探せ
M05. アマゾンからサーカス団がやってきた
M06. 復活!クライシス許すまい
M07. LINK
M08. FIRE
M09. セラミュメドレー
① ムーンライト伝説
② ラムーン ダムール ムーンライト
③ ラ・ムーン
④ 伝説生誕
⑤ ラ・ソルジャー
YUKIソロ
M10. Never ends
MISAKOソロ
M11. Believe
M12. OVER THE TIMES
M13. アメージンググレイス
ライブ情報
ANZA∞小坂明子 Live3553
出演:ANZA / 小坂明子
2026年9月12日(土)
京都 LIVE SPOT RAG
https://eplus.jp/sf/detail/4538170001-P0030001
昼公演:OPEN 13:30 / START 14:00
夜公演:OPEN 17:30 / START 18:00
Guest:木村早苗 / 朝見優香 / 笠原竜司
Musician:森藤晶司(KB&マニュピレーター)
2026年9月27日(日)
天王洲アイル KIWA TENNOZ
https://eplus.jp/sf/detail/4538180001-P0030001
昼公演:OPEN 13:30 / START 14:00
夜公演:OPEN 17:30 / START 18:00
Guest:松本圭未 / 斉藤レイ / 笠原竜司
Musician:森藤晶司(KB&マニュピレーター)
関連記事
【REPORT】ANZA Birthday Live
https://www.beeast69.com/report/189752/
【PHOTOレポ】ANZA BIRTHDAY LIVE
https://www.beeast69.com/report/188623/