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tue Vol.2

2009年11月13日

みなさんこんにちは、tueです。この文章は福岡から発信されてます。
皆さんは『総決起集会』ってイベントをご存知でしょうか? 『総決起集会』は福岡で十年間にわたって開催された無料の野外イベントです。

公式サイトから以下引用
426総決起集会FINAL!  <<総決起集会から大事なお知らせ>>
今年の10周年をもって「総決起集会」は一区切りつけることとなりました。10年かけてここまで成長したフェスをやめてしまうのは、正直さびしいです。愛着も大いにありますし。
特に昨年の総決起の盛り上がりは、ある意味“音楽の理想郷”ともいえる幸せな空間でした。「総決起集会」で作りたかったものは、遂に完成したと言えます。この、10年がかりで作り上げてきたものを、これから先も守って行くという選択肢もありますが、守って行くことよりも、壊して行くことの方が今は大事なんじゃないか、というのが、主催者3人に共通する気持ちでした。
これは、前向きに次の目標へ向かって進む為の一区切りです。「総決起集会」をやめることで「総決起集会」を越える新しい“祭り”が新たにこの福岡で生まれるならば、それは最高に素晴らしいと思います。
10年間、総決起集会をサポートしてくれた沢山の音楽仲間、沢山の協賛各社さま、募金してくれた全てのお客さんへ、言葉にならないほどの大きな感謝をもって、今年、4月26日の総決起集会ファイナルでお会いしましょう!!!
藤井よしえ(TIME MARKET)、井上周一(electronics guiter)、ボギー(ヨコチンレーベル)

リンク先下の方にも書いてありますが、このイベントは公共の空間を使う都合上、料金を取ることができず、足で勝ち取ったスポンサーと、無償のボランティア、そして出演者、お客、さらには本番のライブに来れなくとも関わった多くの人々からの、寄付で運営された、文字通りのインディペンデントなフェスティバルでした。

私は仕事の都合で最後の一回しか関わっていないけど、雲が重たく垂れ込めるなか、雨天強行で夜明け前からステージを運び、(夜勤明けでしたので休憩したものの)撤収にまで関わったことは強烈な体験。いくつかのライブ動画、写真、そしてレポートは、検索をかけると今でも観ることができます。断片でも感じ取れたら幸いだと思います。おっと書きたいことはそんなことじゃない。ひとまずこの祭りは終わりました。そのあとのことです。

このイベントはもう終わってしまった、しかし跡を継ぐ、あるいは対抗する、否定する動きは、いくつか存在するようです。社会はより窮屈になり、声は届かず、支援の手は少なくなり、上手く行かないかもしれません。別に福岡に限りませんが、あなたの町で何か始めようとしている人がいたら、とりあえず気にかけて、名前なりと覚えてほしい。そしてもし、良いと思ったなら、ちょっとだけ誰かに伝えてほしい。それだけでも大きな助けになるはずです。この文章は福岡から2009年11月発信されました。